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2020年03月28日

志賀直哉の「城の崎にて」で執筆脳を考える9

4 まとめ

 志賀直哉の執筆時の脳の活動を調べるために、まず受容と共生からなるLのストーリーを文献により組み立てた。次に、「城の崎にて」のLのストーリーをデータベース化して、最後に特定したところを実験で確認した。そのため、テキスト共生によるシナジーのメタファーについては、一応の研究成果が得られている。
 この種の実験をおよそ100人の作家で試みている。その際、日本人と外国人60人対40人、男女比4対1、ノーベル賞作家30人を目安に対照言語が独日であることから非英語の比較を意識してできるだけ日本語以外で英語が突出しないように心掛けている。 

参考文献

片野善夫 ほすぴ162号 ヘルスケア出版 2018
高島明彦 脳のしくみ 日本文芸社 2006
花村嘉英 計算文学入門-Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?新風社 2005
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品-魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015
花村嘉英 日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 南京東南大学出版社 2017
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲 華東理工大学出版社 2018
花村嘉英 シナジーのメタファーの作り方−トーマス・マン、魯迅、森鴎外、ナディン・ゴーディマ、井上靖 中国日語教学研究会上海分会論文集 2018 
花村嘉英 川端康成の「雪国」に見る執筆脳について-「無と創造」から「目的達成型の認知発達」へ 中国日語教学研究会上海分会論文集 2019
志賀直哉 城の崎にて(解説 高田瑞穂) 新潮文庫 1985

志賀直哉の「城の崎にて」で執筆脳を考える8

表3 情報の認知
A 表2と同じ。情報の認知1 2、情報の認知2 2、情報の認知3 2
B 表2と同じ。情報の認知1 2、情報の認知2 2、情報の認知3 2
C 表2と同じ。情報の認知1 2、情報の認知2 2、情報の認知3 2
D 表2と同じ。情報の認知1 2、情報の認知2 2、情報の認知3 2
E 表2と同じ。情報の認知1 3、情報の認知2 2、情報の認知3 1

A:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。
B:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。
C:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。
D:情報の認知1はAグループ化、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。
E:情報の認知1はB条件反射、情報の認知2はA新情報、情報の認知3は@計画から問題解決へである。

結果

 志賀直哉は、この場面で自分が願う静けさの前に鼠のような苦しみが訪れ、自分の怪我についても同じようにできるだけのことはしようと考えた。そしてフェータルな傷ではないといわれて気分が晴れ、ようやく計画から問題解決に達している。そのため「心の静止と凝視」と「認識と課題に対する心的操作」という組が相互に作用する。

花村嘉英(2020)「志賀直哉の『城の崎にて』の執筆脳について」より

志賀直哉の「城の崎にて」で執筆脳を考える7

【連想分析2】

情報の認知1(感覚情報)
 
 感覚器官からの情報に注目することから、対象の捉え方が問題になる。また、記憶に基づく感情は、扁桃体と関係しているため、条件反射で無意識に素振りに出てしまう。このプロセルのカラムの特徴は、@ベースとプロファイル、Aグループ化、B条件反射である。
 
情報の認知2(記憶と学習)
 
 外部からの情報を既存の知識構造へ組み込む。この新しい知識はスキーマと呼ばれ、既存の情報と共通する特徴を持っている。未知の情報は、またカテゴリー化される。このプロセスは、経験を通した学習になる。このプロセルのカラムの特徴は、@旧情報、A新情報である。

情報の認知3(計画、問題解決、推論)
 
 受け取った情報は、計画を立てるプロセスでも役に立つ。その際、目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。しかし、獲得した情報が完全でない場合は、推論が必要になる。このプロセルのカラムの特徴は、@計画から問題解決へ、A問題未解決から推論へである。

花村嘉英(2020)「志賀直哉の『城の崎にて』の執筆脳について」より

志賀直哉の「城の崎にて」で執筆脳を考える6

分析例

1 円山川で鼠が逃げ廻る場面。
2 この小論では、「城の崎にて」の購読脳を「心の静止と凝視」と考えているため、意味4の思考の流れ、動から静へのありなしに注目する。
3 意味1 @喜A怒B哀C楽、意味2 @視覚A聴覚B味覚C嗅覚D触覚、意味3動から静へ@ありAなし、意味4振舞い @直示A隠喩B記事なし
4 人工知能 @認識、A心的操作 

テキスト共生の公式

ステップ1:意味1、2、3、4を合わせて解析の組「心の静止と凝視」を作る。
ステップ2:動から静への精神状態から「認識と課題に対する心的操作」という組を作り、解析の組と合わせる。

A:@喜+「@視覚+A聴覚」+@直示+A動から静なしという解析の組を、知る作用と成果並びにある課題に対する心的操作からなる@認知とA心的操作という組と合わせる。
B:C楽+「@視覚+A聴覚」+@直示+A動から静なしという解析の組を、知る作用と成果並びにある課題に対する心的操作からなる@認知とA心的操作という組と合わせる。
C:C楽+@視覚+@直示+A動から静なしという解析の組を、知る作用と成果並びにある課題に対する心的操作からなる@認知とA心的操作という組と合わせる。 
D:@喜+@視覚+@直示+A動から静なしという解析の組を、知る作用と成果並びにある課題に対する心的操作からなる@認知とA心的操作という組と合わせる。
E:B哀+@視覚+@直示+@動から静ありという解析の組を、知る作用と成果並びにある課題に対する心的操作からなる@認知とA心的操作という組と合わせる。

結果 
表2については、テキスト共生の公式が適用される。

花村嘉英(2020)「志賀直哉の『城の崎にて』の執筆脳について」より

志賀直哉の「城の崎にて」で執筆脳を考える5

【連想分析1】

表2 受容と共生のイメージ合わせ
円山川で鼠が逃げ廻る場面
A 「一の湯」の前から小川は往来の真ん中をゆるやかに流れ、円山川へ入る。ある所まで来ると橋だの岸だのに人が立って何かのかわの中の物を見ながら騒いでいた。それは大きな鼠を川へ投げ込んだのを見ているのだ。鼠は一生懸命に泳いで逃げようとする。
意味1 1、意味2 1+2、意味3 1、意味4 2.健常脳 1
B 鼠には首の所に七寸ばかりの魚串が貫してあった。頭の上に三寸程、咽喉の下に三寸程それが出ている。鼠は石垣へ這い上がろうとする。子供がニ三人、四十位の車夫が一人、それへ石を投げる。却々当たらない。カチッカチッと石垣に当たって跳ね返った。
意味1 4、意味2 1+2、意味3 1、意味4 2.健常脳 1
C 見物人は大声で笑った。鼠は石垣の間にようやく前足をかけた。然し這入ろうとすると魚串が直ぐにつかえた。そして又水へ落ちる。鼠はどうかして助かろうとしている。顔の表情は人間にわからなかったが動作の表情に、それが一生懸命である事がよくわかった。
意味1 4、意味2 1、意味3 1、意味4 2.健常脳 1
D 鼠は何処かへ逃げこむことが出来れば助かると思っているように、長い串を刺されたまま又川の真ん中の方へ泳ぎ出た。子供や車夫は益々面白がって石を投げた。傍の洗場の前で餌を漁っていた二三羽の家鴨が石が飛んでくるのでびっくりし、首を伸ばしてきょろきょろとした。
意味1 1、意味2 1、意味3 1、意味4 2.健常脳 1
E スポッ、スポッと石が水へ投げ込まれた。家鴨は頓狂な顔をして首をのばしたまま、鳴きながら、忙しく足を動かして上流の方へ泳いでいった。自分は鼠の最期を見る気がしなかった。
意味1 3、意味2 1、意味3 1、意味4 1.健常脳 2

花村嘉英(2020)「志賀直哉の『城の崎にて』の執筆脳について」より

志賀直哉の「城の崎にて」で執筆脳を考える4

3 データベースの作成・分析

 データベースの作成法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味5)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。データベースの数字は、登場人物を動かしながら考えている。
 こうしたデータベースを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容は、それぞれの言語ごとに構文と意味を解析し、何かの組を作ればよい。しかし、共生は、作家の知的財産に基づいた脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。

【データベースの作成】
表1 「城之崎にて」のデータベースのカラム
文法1 名詞の格  直哉の助詞の使い方を考える。
文法2 態 能動、受動、使役。
文法3 時制、相  現在、過去、未来、進行形、完了形。
文法4 様相  可能、推量、義務、必然。
意味1 喜怒哀楽  情動との接点。瞬時の思い。
意味2 五感  視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚。
意味3 思考の流れ 動から静へ、ありなし。
意味4 振舞い ジェスチャー、身振り。直示と隠喩を考える。
医学情報  病跡学との接点 受容と共生の共有点。構文や意味の解析から得た組「心の静止と凝視」と病跡学でリンクを張るためにメディカル情報を入れる。
情報の認知1 感覚情報の捉え方 感覚器官からの情報に注目するため、対象の捉え方が問題になる。例えば、ベースとプロファイルやグループ化または条件反射。
情報の認知2 記憶と学習 外部からの情報を既存の知識構造に組み込む。その際、未知の情報についてはカテゴリー化する。学習につながるため。記憶の型として、短期、作業記憶、長期(陳述と非陳述)を考える。
情報の認知3 計画、問題解決、推論 受け取った情報は、計画を立てるときにも役に立つ。目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。獲得した情報が完全でない場合、推論が必要になる。
人工知能 エキスパートシステム 知る作用と成果並びにある課題に対する心的操作。

花村嘉英(2020)「志賀直哉の『城の崎にて』の執筆脳について」より

志賀直哉の「城の崎にて」で執筆脳を考える3

 網膜は、三層構造からなる。網膜に届いた光の刺激は、神経節細胞や双極細胞を通り三層目の桿体細胞と錐体細胞という視細胞で電気信号に変換される。そして今度は逆の方向に光が伝わり、神経節細胞から左右視交叉で情報が送られ、視床で整理された情報は、大脳皮質の視覚野で色、形、動きからそれが何か判断される。(片野(2018))
 凝視により認識したものは、落ち着いた気持ちの中で怪我の養生という課題と相互に作用する。例えば、円山川の橋だの岸だのに人が立って川の中の物を眺めている。首に七寸の魚串が刺さっている鼠が川に投げ込まれ、子供や車夫が石を投げていた。なかなか当たらない。鼠は石垣へ這い上がろうとする。しかし、魚串が痞えてまた水に落ちた。投げられた石に家鴨が驚き、上流の方へ泳いで行く。直哉がここで見たものは、物体から跳ね返ってくる色や形、大きさ、立体感などを認識している。
 死ぬ運命にありながら、殺されまいと全力で逃げ回る鼠の様子が直哉を寂しい嫌な気持ちにさせた。直哉自身は静けさを願い、鼠であれ苦しみは恐ろしいことであるとし、鼠のようなことが自分に起こったら、自分もできるだけのことはするであろうと考えた。
 確かに、自分の怪我の場合、自分で病院を決め、行く方法を指定していた。また、手術の用意ができるように電話をかけてもらうよう依頼した。知る作用と成果の両方を指す認識が鼠の場合とあまり変わらないあるがままの気分を願い、相互作用のあるなしはともに本当の事で仕方がないとする。
 こうすると、「城の崎にて」の執筆脳は、「認識と課題に対する心的操作」と見なされ、心の活動を脳の働きと考えた場合、シナジーのメタファーは、「志賀直哉と心的操作としての思考」になる。直哉は、三週間で但馬の城之崎から去り、脊椎カリエスは回避できた。

花村嘉英(2020)「志賀直哉の『城の崎にて』の執筆脳について」より

志賀直哉の「城の崎にて」で執筆脳を考える2

2 「城の崎にて」の思考によるLのストーリー  動と静、反抗と和解

 志賀直哉(1883−1971)は、中学の頃、渡良瀬川鉱毒事件について父と対立したこともあり、32歳のとき武者小路実篤の従妹康と結婚し、別の一家を作った。1916年12月夏目漱石が没し、直哉は師から開放される。高田(1984)によると、精神的に落ち着いてきた直哉は、作家として動から静へ、葛藤や反抗から和解へと成長していく。
 1917年志賀直哉は、「城の崎にて」を書く。内容は、怪我の養生で東京から城の崎温泉へ一人で出かけたときの話である。
 「城の崎にて」以前の直哉の目は、清澄さそのものであった。これは直哉の固有の資質である。さらに、「城の崎にて」では、死と直面した後のため、心が落ち着いていて非常にいい気持ちでいた。そこで、「城の崎にて」の購読脳を「心の静止と凝視」にする。
 通常、五感情報の80%以上が視覚情報といわれる。片野(2018)によると、目で見たものは、物体から跳ね返ってくる光を受け取り物体の色や形、大きさ、立体感などを認識している。光は、角膜から眼球に入り、その量を調節する虹彩を経てさらに内側にある水晶体というレンズで屈折され、カメラのフィルムに当たる網膜で像になる。水晶体と網膜の間には、ゼリー状で透明な硝子体がある。網膜には光を感じ取る視細胞があり、光の刺激を電気信号に変える。さらに網膜から伸びた視神経の束がその信号を脳へ伝達する。
 一方、ボーっとして何も考えていないときは、人の顔も周囲の様子も覚えていない。捉えた情報を脳でよく理解していないからである。

花村嘉英(2020)「志賀直哉の「城の崎にて」の執筆脳について」より

志賀直哉の「城の崎にて」で執筆脳を考える1

1 先行研究

 文学分析は、通常、読者による購読脳が問題になる。一方、シナジーのメタファーは、作家の執筆脳を研究するためのマクロに通じる分析方法である。基本のパターンは、まず縦が購読脳で横が執筆脳になるLのイメージを作り、次に、各場面をLに読みながらデータベースを作成し、全体を組の集合体にする。そして最後に、双方の脳の活動をマージするために、脳内の信号のパスを探す、若しくは、脳のエリアの機能を探す。これがミクロとマクロの中間にあるメゾのデータとなり、狭義の意味でシナジーのメタファーが作られる。この段階では、副専攻を増やすことが重要である。 
 執筆脳は、作者が自身で書いているという事実及び作者がメインで伝えようと思っていることに対する定番の読み及びそれに対する共生の読みと定義する。そのため、この小論では、トーマス・マン(1875−1955)、魯迅(1881−1936)、森鴎外(1862−1922)の執筆脳に関する私の著作を先行研究にする。また、これらの著作の中では、それぞれの作家の執筆脳として文体を取り上げ、とりわけ問題解決の場面を分析の対象にしている。さらに、マクロの分析について地球規模とフォーマットのシフトを意識してナディン・ゴーディマ(1923−2014)を加えると、“The Late Bourgeois World”執筆時の脳の活動が意欲と組になることを先行研究に入れておく。
 筆者の持ち場が言語学のため、購読脳の分析の際に、何かしらの言語分析を試みている。例えば、トーマス・マンには構文分析があり、魯迅にはことばの比較がある。そのため、全集の分析に拘る文学の研究者とは、分析のストーリーに違いがある。文学の研究者であれば、全集の中から一つだけシナジーのメタファーのために作品を選び、その理由を述べればよい。なお、Lのストーリーについては、人文と理系が交差するため、機械翻訳などで文体の違いを調節するトレーニングが推奨される。
 メゾのデータを束ねて何やら予測が立てば、言語分析や翻訳そして資格に基づくミクロと医学も含めたリスクや観察の社会論からなるマクロとを合わせて、広義の意味でシナジーのメタファーが作られる。

花村嘉英(2020)「志賀直哉の「城の崎にて」の執筆脳について」より

2020年03月26日

島崎藤村の「千曲川のスケッチ」で執筆脳を考える−自然や文化の観察者の立場から15

6 まとめ
 
 受容の読みによる「写生と研究」という出力は、すぐに共生の読みの入力となる。続けて、データベースから信州の山に住む人々の人柄を写生した場面を考察すると、「共感と批判」という人間の脳の活動と結びつき、その後、信号のフォーカスは、購読脳の出力のポジションに戻る。この分析を繰り返すことにより、「島崎藤村と観察に基づく思考」というシナジーのメタファーが作られる。
 この種の実験をおよそ100人の作家で試みている。その際、日本人と外国人60人対40人、男女比4対1、ノーベル賞作家30人を目安に対照言語が独日であることから非英語の比較を意識してできるだけ日本語以外で英語が突出しないように心掛けている。 

参考文献

大山正・中島義明共編 実験心理学への招待 サイエンス社 2012
島崎藤村 千曲川のスケッチ(解説 平野謙) 新潮文庫 2004
日本成人病予防協会監修 健康管理士一般指導員受験対策講座3 心の健康管理 ヘルスケア出版 2014
花村嘉英 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 新風舎2005
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品-魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社2015 
花村嘉英 日语教育计划书(上海分会)−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム-中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 東南大学出版社2017
花村嘉英 「シナジーのメタファーの作り方−トーマス・マン、魯迅、森鴎外、ナディン・ゴーディマ、井上靖」『中国日語教学研究会上海分会論文集』 華東理工大学出版社 2018 
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁/戈迪默 ナディン・ゴーディマと意欲 華東理工大学 出版社 2018
花村嘉英 「川端康成の『雪国』に見る執筆脳について−「無と創造」から「目的達成型の認知発達」へ」『中国日語教学研究会上海分会論文集』華東理工大学出版社 2019 
花村嘉英 社会学の観点からマクロの文学を考察する−危機管理者としての作家について 中国日語教学研究会上海分会論文集 2020
山室静・関良一・剣持武彦 藤村詩集 日本近代文学大系 角川書店 1983
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花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
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