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2023年08月13日

アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える11

4 まとめ  
 
 グルナの執筆時の脳の活動を調べるために、まず受容と共生からなるLのストーリーを文献により組み立てた。次に、「出発の記憶」のLのストーリーをデータベース化し、最後に文献で留めたところを実験で確認した。そのため、テキスト共生によるシナジーのメタファーについては、一応の研究成果が得られている。  
 この種の実験をおよそ100人の作家で試みている。その際、日本人と外国人6対4、男女比4対1、ノーベル賞作家30人を目安に対照言語が独日であることから非英語の比較を意識してできるだけ日本語以外で英語が突出しないように心掛けている。

参考文献

花村嘉英 計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか? 新風舎 2005
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む 華東理工大学出版社 2015
花村嘉英 日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用 日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで 南京東南大学出版社 2017
花村嘉英 从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默−ナディン・ゴーディマと意欲 華東理工大学出版社 2018
花村嘉英 シナジーのメタファーの作り方−トーマス・マン、魯迅、森鴎外、ナディン・ゴーディマ、井上靖 日语教育与日本学研究−大学日语教育研究国际研讨会论文集 2018  
花村嘉英 川端康成の「雪国」に見る執筆脳について-「無と創造」から「目的達成型の認知発達」へ 日语教育与日本学研究−大学日语教育研究国际研讨会论文集 2019  
花村嘉英 社会学の観点からマクロの文学を考察する−危機管理者としての作家について日语教育与日本学研究−大学日语教育研究国际研讨会论文集 2020
花村嘉英 三浦綾子の「道ありき」でうつ病から病跡学へのアプローチを考える 日语教育与日本学研究−大学日语教育研究国际研讨会论文集 2021
花村嘉英 計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る V2ソリューション 2022
ウィキペディア アブドゥルラザク・グルナ
Abdulrazak Gurnah Memory of departure Bloomsbury 1987
Wikipedia Hunger(Doris Lessing)

花村嘉英(2023)「アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える」より

アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える10

表3 情報の認知 
 
同上     情報の認知1  情報の認知2  情報の認知3 
A 表2と同じ。   3       2      2
B 表2と同じ。   3       1      2
C 表2と同じ。   3       1      2
D 表2と同じ。   3       1      2
E 表2と同じ。   3       1      2
 
A 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2はA新情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。  
B 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。 
C 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。 
D 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。 
E 情報の認知1はBその他の条件、情報の認知2は@旧情報、情報の認知3はA問題未解決から推論へである。  
  
結果  
 伯父アーメドは、帰宅の遅かった娘を殴る。心配もあろうがサマルと私は欲求が満たされない。サマルの口からは出血が見られる。恐怖と驚きでよろめく娘。居間へ今すぐ移動しろ。そして私にも帰郷しろという。ナイロビでの希望は満たされることなく、抑圧のまま鉄道駅に行く。そのため、購読脳の「ポストコロニアルとフラストレーション」からグルナの執筆脳「向上心と脱出」という執筆脳の組を引き出すことができる。

花村嘉英(2023)「アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える」より

アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える9

【連想分析2】 
 
情報の認知1(感覚情報)   
 感覚器官からの情報に注目することから、対象の捉え方が問題になる。また、記憶に基づく感情は、扁桃体と関係しているため、条件反射で無意識に素振りに出てしまう。このプロセルのカラムの特徴は、@ベースとプロファイル、Aグループ化、Bその他の条件である。 
  
情報の認知2(記憶と学習)   
 外部からの情報を既存の知識構造へ組み込む。この新しい知識はスキーマと呼ばれ、既存の情報と共通する特徴を持っている。未知の情報は、またカテゴリー化される。このプロセスは、経験を通した学習になる。このプロセルのカラムの特徴は、@旧情報、A新情報である。 
 
情報の認知3(計画、問題解決、推論)   
 受け取った情報は、計画を立てるプロセスでも役に立つ。その際、目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。しかし、獲得した情報が完全でない場合は、推論が必要になる。このプロセルのカラムの特徴は、@計画から問題解決へ、A問題未解決から推論へである。 

花村嘉英(2023)「アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える」より

アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える8

分析例 
 
1 伯父アーメドが帰宅の遅い娘を殴る場面。    
2 この小論では、「出発の記憶」の購読脳を「ポストコロニアルとフラストレーション」と考えているため、意味3の思考の流れ、フラストレーションに注目する。  
3 意味1@視覚A聴覚B味覚C嗅覚D触覚 、意味2 @喜A怒B哀C楽、意味3抵抗@ありAなし、意味4振舞い @直示A隠喩B記事なし 
4 人工知能 @抵抗、A表明   
  
テキスト共生の公式   
  
ステップ1 意味1、2、3、4を合わせて解析の組「ポストコロニアルとフラストレーション」を作る。 
ステップ2 欲求が満たされないフラストレーション中で抑圧を感じているため、「向上心と脱出」という組を作り、解析の組と合わせる。 
 
A 「@視覚+D触覚」+A怒+@あり+@直示という解析の組を、@向上心+A脱出という組と合わせる。 
B D触覚+A怒+@あり+@直示という解析の組を、@向上心+A脱出という組と合わせる。 
C 「@視覚+D触覚」+A怒+@あり+@直示という解析の組を、@向上心+A脱出という組と合わせる。 
D @視覚+A怒+Aなし+@直示という解析の組を、@向上心+A脱出という組と合わせる。 
E @視覚+A怒+Aなし+@直示という解析の組を、@向上心+A脱出という組と合わせる。   
 
結果  表2については、テキスト共生の公式が適用される。 

花村嘉英(2023)「アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える」より

アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える7

【連想分析1】 
表2 受容と共生のイメージ合わせ 
 
伯父が帰宅が遅い娘を殴る場面

A He mentioned sharply for us to enter. As Salma walked past him, he cuffed her powerfully on the back of her head. She staggered forward then turned round to face him, her mouth open with shock and hurt.
意味1 1+5、意味2 2、意味3 1、意味4 1、人工知能 1

B Tears formed in her eyes. He stepped forward and slapped her across the face. She staggered again, crying out with pain. "How could you do this? After everything how could you do this?" he shouted.
意味1 5、意味2 2、意味3 1、意味4 1、人工知能 1

C He held his head and groaned. She shook her head, her eyes now streaming tears. "Daddy", she said, moving towards him. He looked up, then stepped forward to meet her and punched her full in the mouth. Her whole face leapt with surprise and fear. Blood spurted out of her mouth.
意味1 1+5、意味2 2、意味3 1、意味4 1、人工知能 1

D "Go to your room!" he screamed. "Go!" He turned away from the sight of her, rubbing his face with his hands to sipe away what he had seen. She stood where she was, sobbing while the blood ran from her mouth. He turned back to her. She clasped her hand over her mouth to silence the sobs. "Go!" he pleased.
意味1 1、意味2 2、意味3 1、意味4 1、人工知能 1

E He watched her hurry towards the living-room door, then turned to me. His face was vicious with hate. He raised a fist and shook it at me. He turned on his heels and walked to the living-room, calling over his shoulder, "Come". 意味1 1、意味2 2、意味3 1、意味4 1、人工知能 1

花村嘉英(2023)「アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える」より

アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える6

【データベースの作成】 
 
表1 「出発の記憶」のデータベースのカラム 

項目名  内容   説明 
文法1  態     能動、受動、使役。 
文法2  時制、相   現在、過去、未来、進行形、完了形。 
文法3  様相  可能、推量、義務、必然。 
意味1   五感  視覚、聴覚、味覚、嗅覚、触覚。
意味2   喜怒哀楽   情動との接点。瞬時の思い。  
意味3   思考の流れ  抵抗ありなし 。
意味4  振舞い  ジェスチャー、身振り。直示と隠喩を考える。  
医学情報 病跡学との接点 受容と共生の共有点。購読脳「ポストコロニアルとフラストレーション」と病跡学でリンクを張るためにメディカル情報を入れる。 
情報の認知1  感覚情報の捉え方  感覚器官からの情報に注目するため、対象の捉え方が問題になる。例えば、ベースとプロファイルやグループ化または条件反射。 
情報の 認知2  記憶と学習 外部からの情報を既存の知識構造に組み込む。その際、未知の情報についてはカテゴリー化する。学習につながるため。記憶の型として、短期、作業記憶、長期(陳述と非陳述)を考える。 
情報の認知3 計画、問題解決、推論  受け取った情報は、計画を立てるときにも役に立つ。目的に応じて問題を分析し、解決策を探っていく。獲得した情報が完全でない場合、推論が必要になる。 
人工知能 向上心と脱出 エキスパートシステム  向上心は、上に向かって進もうとする気持ちのこと。脱出とは、抜け出すこと。

花村嘉英(2023)「アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える」より

アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える5

3 データベースの作成・分析

 データベースの作成方法について説明する。エクセルのデータについては、列の前半(文法1から意味5)が構文や意味の解析データ、後半(医学情報から人工知能)が理系に寄せる生成のデータである。一応、L(受容と共生)を反映している。データベースの数字は、登場人物を動かしながら考えている。
 こうしたデータベースを作る場合、共生のカラムの設定が難しい。受容は、それぞれの言語ごとに構文と意味の解析をし、何かの組を作ればよい。しかし、共生は、作家の知的財産に基づいた脳の活動が問題になるため、作家ごとにカラムが変わる。

花村嘉英(2023)「アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える」より

アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える4

 サルマと映画を見て夜の8時か9時頃帰宅した。ブワナ・アーメドは、サルマのことを平手打ちした。(P.153)フラストレーション。心配もある。しかし、私のことをナメクジのように見る。最後には苛立ちが落ち着く。(P.154)出て行けという。荷物をトランクにしまう。サルマを叩く必要はない。(P.155)フラストレーション。
 夜になって鉄道の駅へ向かう。そこには列車を待つ人たちが群がっている。海岸へ向かう列車は夕方に出る。それまで仮眠する。(P.158)朝になって帰郷することを告げるため大学にマリアムを訪ねる。マリアムに事情を説明し再び駅に行く。列車が走り出すまでプラットフォームで見送りしてくれた。(P.161)エピソード記憶。
 エピソード記憶と短期記憶は、個人の意識が存在するレベルの記憶であり、意味記憶やプライミング記憶及び手続き記憶は、個人の意識が介在しない潜在記憶である。但し、エピソード記憶と意味記憶は、経験と時間によってどちらにも変わる可能性がある。
 ビ・ムブワを車に運ぶ。死の臭いがする。病棟には死を待つ長い列がある。ベッドを片付けて祖母を寝かせる。(P.175)リューマチである。リューマチは、アレルギーによっておこる関節や筋肉の疼痛性疾患である。レントゲン検査の手配もされず、翌日死亡した。棺はタクシーで家に運ばれた。二人いる姉妹の姉、サキアが手伝いに来た。早熟で下女を放棄し、12歳で学校での修業を終える。葬式後に共同墓地に埋葬される。(P.176)個人の意識が存在するエピソード記憶である。
 先生になるために、教育大学に行きたい。次の学期からスタートできる。(P.178)向上心と考えたい。未来も含めた個人の経験にまつわる出来事と関連するエピソード記憶と捉えたい。個人の意識が存在しているためである。
 「出発の記憶」は、個人の意識が存在するエピソード記憶が中心にあり、その背後に潜在意識のプライミング記憶や意味記憶が来る。そこで購読脳は「ポストコロニアルとフラストレーション」、執筆脳は「向上心と脱出」にする。シナジーのメタファーは、「グルナと向上心」である。 

花村嘉英(2023)「アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える」より

アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える3

 ナイロビの鉄道の駅は大きい。ブワナ・アーメド・ビン・カリファが昼食のために帰宅する。(P.102)昼食後、オマルは、皆が町へ行ったとき部屋に残り、実家にいたら何をしているか考え、両親のことや出発時の興奮した様子を思い出した。(P.106)個人の意識が存在するエピソード記憶である。
 記憶については動的な記憶の分析を考える。(花村2023)例えば、長期記憶は、頭で覚える陳述記憶と体で覚える非陳述記憶に分けられ、陳述記憶は、エピソード記憶と意味記憶に分けられる。エピソード記憶は、未来も含めた個人の経験にまつわる出来事と関連し、意味記憶は、一般的な知識と関連する。また、非陳述記憶のうち手続き記憶は、自転車の運転とかタイピングと関連する。 
 長期記憶の分類にプライミング記憶を加えることがある。プライミング記憶は、先行情報が後から与えられた情報に影響を及ぼす効果を持っている。しかし、無意識によりパターン化されるため、勘違いの原因になることもある。
 給仕係のアリは、30代の痩せた男。叔父の娘のサルマと食事やコーヒーのサービスをしてくれる。サルマは、高校を卒業し本屋で働いている。来年にはナイロビ大学に進学する予定である。(P.122)
 差別を感じるかどうか。(P.123)街ではアイスクリームが食べられる。サルマは、マリアムのためにスカーフを買う。ボフロと聞いて急に故郷の記憶が蘇る。エピソード記憶である。マリアムは、芸術史で博士論文を書いている友人。モーゼスの名は誰も知らない。(P.133)確かに海岸から来たものは金がある。しかし、ハッサンが勘違いしている。プライミング記憶。個人の意識が介在しない潜在記憶である。  
 アリが腕にけがしている。肘の骨が見えている。(P.136)フラストレーション。叔父は、中古車ビジネス、冷蔵庫店、肉屋の経営者である。(P.139)ビジネス仲間にモーゼスがいた。私とは久しぶりの感がある。彼は、大学関係ではなく一般のビジネスまたは裏取引に関わっている。(P.143)小さい子供は気が狂ってアラブ人に売られる。(P.151)ポストコロニアル。 

花村嘉英(2023)「アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える」より

アブドゥル・グルナの“Memory of departure”(出発の記憶)で執筆脳を考える2

2 Lのストーリー

 「出発の記憶」(1987)の主人公ハッサン・オマルは、貧窮で苦しめられても勉強するという希望を捨てず裕福な叔父アーメドを頼りにタンザニアからナイロビへ出発する。ナイロビでは過去と未来が衝突し、恐怖やフラストレーション、優美と残虐が交じり合う。
 グルナ自身1948年にタンザニアのザンジバルで生まれた。裕福な家庭に育つも反政府クーデターにより亡命を余儀なくされ、英国に渡ることを決意する。海外の大学で学ぶための奨学金は出ない。挫折と絶望のため心が折れそうになるが、将来への希望は捨てきれない。グルナの作品は、東アフリカを舞台にした植民地主義の影響と難民が負う心の傷が描かれている。
 ポストコロニアルをここでは文明化と考える。小説の中では、海辺の町出身者は、洗練された教養のある人たちである。(P.117)ナイロビにいる叔父アーメドは、父が死んだときに店や仕事を売りすべてを管理している。そこで、私が金を必要とするならば、自分のところに来るようにと伝えた。(P.52)パスポートの申請のために出入国管理局に行った。(P.66)発行には3週間必要だった。フラストレーション。母がナイロビについて話してくれる。道にはスリや盗賊がいる。寒い日の衣類、叔父アーメドに会う方法など。(P.70)
 列車は、二等車両。駅まで父が見送りにくる。何もなしでは帰ってくるな。学位に拘れと父が激励する。ナイロビまでの旅が始まる。客室にはモーゼス・ムイニという青年がいた。(P.78)ナイロビでアフリカの芸術、文学、文化、歴史を学んでいる。(P.85)しかし、物を盗むのも悪気がなく無意識のまま行われる。個人の意識が介在しない潜在記憶である。列車は、数時間でナイロビに到着する。(P.88)ナイロビに着いたらタクシーで叔父のところへ行く。

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プロフィール
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花村嘉英
花村嘉英(はなむら よしひさ) 1961年生まれ、立教大学大学院文学研究科博士後期課程(ドイツ語学専攻)在学中に渡独。 1989年からドイツ・チュービンゲン大学に留学し、同大大学院新文献学部博士課程でドイツ語学・言語学(意味論)を専攻。帰国後、技術文(ドイツ語、英語)の機械翻訳に従事する。 2009年より中国の大学で日本語を教える傍ら、比較言語学(ドイツ語、英語、中国語、日本語)、文体論、シナジー論、翻訳学の研究を進める。テーマは、データベースを作成するテキスト共生に基づいたマクロの文学分析である。 著書に「計算文学入門−Thomas Mannのイロニーはファジィ推論といえるのか?」(新風舎:出版証明書付)、「从认知语言学的角度浅析鲁迅作品−魯迅をシナジーで読む」(華東理工大学出版社)、「日本語教育のためのプログラム−中国語話者向けの教授法から森鴎外のデータベースまで(日语教育计划书−面向中国人的日语教学法与森鸥外小说的数据库应用)」南京東南大学出版社、「从认知语言学的角度浅析纳丁・戈迪默-ナディン・ゴーディマと意欲」華東理工大学出版社、「計算文学入門(改訂版)−シナジーのメタファーの原点を探る」(V2ソリューション)、「小説をシナジーで読む 魯迅から莫言へーシナジーのメタファーのために」(V2ソリューション)がある。 論文には「論理文法の基礎−主要部駆動句構造文法のドイツ語への適用」、「人文科学から見た技術文の翻訳技法」、「サピアの『言語』と魯迅の『阿Q正伝』−魯迅とカオス」などがある。 学術関連表彰 栄誉証書 文献学 南京農業大学(2017年)、大連外国語大学(2017年)
プロフィール