2021年02月25日
iDeCoの受け取り方
おトクに老後資金が準備できる
とのiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)。
・掛けておトク→掛金が全額所得控除
・運用しておトク→運用益が非課税
・受け取っておトク→受け取りにも
税制優遇あり
しかし、iDeCoに加入するだけで
自動的にすべてがおトクになる
わけではありません。
★iDeCoの一時金と退職金を同時に
受け取る場合は要注意
iDeCoで積み立てた掛金は
60〜70歳までの間に一時金
として一括で受け取るか
年金として受け取ることが
できます(2つを組み合わせることもできます)。
このうち、一時金は所得税の対象ですが
退職所得控除が使えます。
退職所得控除は次のように計算します。
●退職所得控除の計算式
たとえば、ある会社に22歳から
60歳まで勤めたとします。
勤続年数は38年です。
この場合60歳の時点での
退職所得控除額は
退職所得控除額=800万円+
(70万円×(38年−20年))
=2060万円
となります。
このとき、仮にiDeCoの一時金が
1000万円だったら、退職所得控除
の2060万円を差し引くとマイナス
なので、所得はゼロと計算して
所得税もかかりません。
1000万円−2060万円=
マイナス→税金はかからない
しかし、退職金とiDeCoを同時に
受け取った場合は合算するので
注意が必要です。
上記の例で、60歳で退職したとき
仮に退職金が2000万円あったら
iDeCoの一時金と退職金の合計額
は3000万円になります。
3000万円−2060万円=
940万円→税金がかかる
退職金の場合、この金額の半額を
退職所得とするので、470万円に
対して所得税がかかります。
所得税の金額は、以下の速算表で
計算できます。
課税される所得金額に税率を
かけ、控除額を差し引きます。
●所得税の速算表
所得税の速算表で計算すると、
470万円×20%−42万7500円
=51万2500円
所得税は51万2500円かかります。
このように、iDeCoと退職金を
同じ年に受け取ると、税金が
高額になる場合があるのです。
★退職金を受け取った5年後に
iDeCoを受け取ると
では、退職金とiDeCoを同時に
受け取らなかったらどうなるで
しょうか。
退職金を60歳に受け取ってから
5年後の65歳でiDeCoの一時金
を受け取った場合を考えて
みましょう。
退職金を60歳で2000万円
受け取った場合の退職控除は
退職所得控除額=800万円
+(70万円×(38年−20年))
=2060万円
退職金から退職所得控除を
差し引きます。
2000万円−2060万円=
マイナス→税金はかからない
退職金の受け取り時には
税金はかかりませんでした。
その5年後、iDeCoを65歳で
1000万円受け取るとします。
退職金に税金がかかっていな
かった場合には、勤続年数の
調整があります。
iDeCoを受け取る際、過去15年以内
に退職金の一時金を受け取って
いると、重複している年数を
退職所得控除の勤続年数から
差し引きます。
この例では、iDeCoに加入していた
期間は会社員として働いていた
期間と同じですので、重複して
いる年数を差し引くと
勤続年数は0年です。
退職所得控除額=40万円×0年=0円
ただし
「退職所得控除が80万円に満たない
場合には80万円として計算する」
というルールがありますので
退職所得控除は80万円になります。
したがって、iDeCoの一時金から
80万円の退職所得控除を差し引きます。
1000万円−80万円=920万円
920万円の半分が退職所得なので
460万円に所得税がかかります。
速算表で計算すると、所得税は
49万2500円です。
460万円×20%−42万7500円
=49万2500円
以上をまとめると、
・60歳で退職金2000万円と
iDeCo1000万円を同時に
受け取る
→所得税は51万2500円
・60歳で退職金2000万円
65歳でiDeCo1000万円を
受け取る
→所得税は49万2500円
この場合は、退職金を受け取った
後にiDeCoを受け取ると
節税効果があることがわかりますね。
ただし、税金の金額はiDeCoの
加入年数や勤続年数、それぞれの
金額によって異なり、誰にでも
当てはまるおトクな受け取り方
というものはありませんので
注意して下さい。
★年金形式で受け取るなら
iDeCoは一時金のほか年金で
受け取ることもできます。
年金受け取りの場合は雑所得の
扱いで、公的年金等控除が
利用できます。
ただし、iDeCoの年金と同時に
厚生年金や国民年金の老齢年金
を受け取っていると所得は
合計して計算されます。
所得税は累進課税といって
所得が多いと税率が高くなる
仕組みなので、iDeCo以外の
年金やその他の収入の金額に
よっては税負担が重くなる
ことも考えられます。
しかも、影響は所得税だけに
とどまらず、住民税や健康保険料
介護保険料、医療費の上限額など
にも関係するので、決して軽く
考えることのできない問題です。
税負担はiDeCoの受け取り金額
だけではなく、退職金や老齢年金
の金額、勤続年数などによっても
異なります。
受け取る時にもおトクになるように
しっかりシミュレーションを
して決めるようにしましょう。
国保の方ももう社保に加入出来ます!
その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。
月1回しか開催しません。
2021年度からは第3水曜日に変更になります!
是非ご参加下さい!
勿論個別相談も受けております!
<ZOOM会議>
開催日3月17日(水曜日)
開始時間:22:30〜
イベントページ:
https://www.facebook.com/events/427950151630647
内容:@社保に国保の方がどう加入出来るか?
A法人成りの注意点
参加希望の方は上記URLから参加表明お願いします。
ZOOMのコードは当日イベントページのみで
配信します。どなたでも参加可能です。
また、簡単な無料試算はいつでも受け付けてます。
こちらのブログで無料試算受付中!!
https://shaho-kokuho.com
Messengerからの方
必要な情報は下記のみです!
・年齢(扶養者全員)
例:35歳/奥様32歳/お子様5歳・3歳
・住所(市町村まで)
例:横浜市
・2019年度の事業所得又は国民健康保険料年額
例:事業所得/320万
国民健康保険料年額/48万
この3つだけで今の国保負担額
と当社社保加入した時の差額が
見れます。
ただ、削減対象になる方は下記に
なります。お気をつけ下さい。
★奥様専業主婦又はパート・専従者給与で
130万未満(お子様扶養)
「事業所得150万以上」
★独身(奥様会社員やパート・専従者給与
130万以上)
「事業所得250万以上」
*事業所得とは申告書B左中段
又は損益計算書右下の数字
一度知っておくだけでも良いと
思います。お気軽にご相談下さい。
連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
とのiDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)。
・掛けておトク→掛金が全額所得控除
・運用しておトク→運用益が非課税
・受け取っておトク→受け取りにも
税制優遇あり
しかし、iDeCoに加入するだけで
自動的にすべてがおトクになる
わけではありません。
★iDeCoの一時金と退職金を同時に
受け取る場合は要注意
iDeCoで積み立てた掛金は
60〜70歳までの間に一時金
として一括で受け取るか
年金として受け取ることが
できます(2つを組み合わせることもできます)。
このうち、一時金は所得税の対象ですが
退職所得控除が使えます。
退職所得控除は次のように計算します。
●退職所得控除の計算式
たとえば、ある会社に22歳から
60歳まで勤めたとします。
勤続年数は38年です。
この場合60歳の時点での
退職所得控除額は
退職所得控除額=800万円+
(70万円×(38年−20年))
=2060万円
となります。
このとき、仮にiDeCoの一時金が
1000万円だったら、退職所得控除
の2060万円を差し引くとマイナス
なので、所得はゼロと計算して
所得税もかかりません。
1000万円−2060万円=
マイナス→税金はかからない
しかし、退職金とiDeCoを同時に
受け取った場合は合算するので
注意が必要です。
上記の例で、60歳で退職したとき
仮に退職金が2000万円あったら
iDeCoの一時金と退職金の合計額
は3000万円になります。
3000万円−2060万円=
940万円→税金がかかる
退職金の場合、この金額の半額を
退職所得とするので、470万円に
対して所得税がかかります。
所得税の金額は、以下の速算表で
計算できます。
課税される所得金額に税率を
かけ、控除額を差し引きます。
●所得税の速算表
所得税の速算表で計算すると、
470万円×20%−42万7500円
=51万2500円
所得税は51万2500円かかります。
このように、iDeCoと退職金を
同じ年に受け取ると、税金が
高額になる場合があるのです。
★退職金を受け取った5年後に
iDeCoを受け取ると
では、退職金とiDeCoを同時に
受け取らなかったらどうなるで
しょうか。
退職金を60歳に受け取ってから
5年後の65歳でiDeCoの一時金
を受け取った場合を考えて
みましょう。
退職金を60歳で2000万円
受け取った場合の退職控除は
退職所得控除額=800万円
+(70万円×(38年−20年))
=2060万円
退職金から退職所得控除を
差し引きます。
2000万円−2060万円=
マイナス→税金はかからない
退職金の受け取り時には
税金はかかりませんでした。
その5年後、iDeCoを65歳で
1000万円受け取るとします。
退職金に税金がかかっていな
かった場合には、勤続年数の
調整があります。
iDeCoを受け取る際、過去15年以内
に退職金の一時金を受け取って
いると、重複している年数を
退職所得控除の勤続年数から
差し引きます。
この例では、iDeCoに加入していた
期間は会社員として働いていた
期間と同じですので、重複して
いる年数を差し引くと
勤続年数は0年です。
退職所得控除額=40万円×0年=0円
ただし
「退職所得控除が80万円に満たない
場合には80万円として計算する」
というルールがありますので
退職所得控除は80万円になります。
したがって、iDeCoの一時金から
80万円の退職所得控除を差し引きます。
1000万円−80万円=920万円
920万円の半分が退職所得なので
460万円に所得税がかかります。
速算表で計算すると、所得税は
49万2500円です。
460万円×20%−42万7500円
=49万2500円
以上をまとめると、
・60歳で退職金2000万円と
iDeCo1000万円を同時に
受け取る
→所得税は51万2500円
・60歳で退職金2000万円
65歳でiDeCo1000万円を
受け取る
→所得税は49万2500円
この場合は、退職金を受け取った
後にiDeCoを受け取ると
節税効果があることがわかりますね。
ただし、税金の金額はiDeCoの
加入年数や勤続年数、それぞれの
金額によって異なり、誰にでも
当てはまるおトクな受け取り方
というものはありませんので
注意して下さい。
★年金形式で受け取るなら
iDeCoは一時金のほか年金で
受け取ることもできます。
年金受け取りの場合は雑所得の
扱いで、公的年金等控除が
利用できます。
ただし、iDeCoの年金と同時に
厚生年金や国民年金の老齢年金
を受け取っていると所得は
合計して計算されます。
所得税は累進課税といって
所得が多いと税率が高くなる
仕組みなので、iDeCo以外の
年金やその他の収入の金額に
よっては税負担が重くなる
ことも考えられます。
しかも、影響は所得税だけに
とどまらず、住民税や健康保険料
介護保険料、医療費の上限額など
にも関係するので、決して軽く
考えることのできない問題です。
税負担はiDeCoの受け取り金額
だけではなく、退職金や老齢年金
の金額、勤続年数などによっても
異なります。
受け取る時にもおトクになるように
しっかりシミュレーションを
して決めるようにしましょう。
国保の方ももう社保に加入出来ます!
その仕組を毎月ZOOMでお伝えしてます。
月1回しか開催しません。
2021年度からは第3水曜日に変更になります!
是非ご参加下さい!
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★奥様専業主婦又はパート・専従者給与で
130万未満(お子様扶養)
「事業所得150万以上」
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130万以上)
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又は損益計算書右下の数字
一度知っておくだけでも良いと
思います。お気軽にご相談下さい。
連絡先:t.yokoi@imple.net
担当:横井
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