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2019年05月03日

障害年金とは?

「障害年金」

は、病気やケガによって生活や仕事などが

制限されるようになったときに受け取る

ことができる年金です。

65歳以上が対象となる老齢年金と異なり

障害年金は20歳以上であれば年齢に

関わらず受け取ることができます。

つまり、現役の世代が、なんらかの原因

で障害を負ってしまったときに

頼りになる存在なのです。

しかし、障害年金については

「月額でいくらもらえる」

という基本的なことはあまり知られていません。

最初に、障害年金を受け取っている

受給者の年齢分布を見てみましょう。

「〜24歳」から「75歳〜」まで

幅広い年齢の人が障害年金を受け取っています。

若い20代の受給者も、全体の10%近くを

占めています。

受給者は、受け取っている障害年金の

「種類」と「等級」

で分かれています。

まず、「種類」から見てみましょう。

障害年金には

「障害基礎年金」と「障害厚生年金」

の2種類があります。

病気やケガで初めて医師の診療を

受けたときに、入っていたのが

厚生年金なら

「障害厚生年金」

国民年金なら

「障害基礎年金」

を受け取ります。

受給者のうち、障害厚生年金は19.8%

障害基礎年金は80.2%です。

つまり受給者の8割は国民年金の加入者です。

障害年金の等級は、障害の重さに応じて

1級から3級の3段階に分かれています。

ただし、3級があるのは障害厚生年金

のみで、障害基礎年金にはありません。

障害厚生年金の方が、カバーしている

障害の範囲が広いのです。

年金制度と等級ごとに受給者の数を見ると

「国民年金2級」

が一番多く

「国民年金1級」

がそれに次いでいます。

しかし、それぞれの等級によって

月額は大きく異なります。

年金制度別に見ると

「厚生年金」の方が月額が高く

1級であれば月額15万円を超えます。

同じ1級であっても「国民年金」

では8万円台ですから、かなり差があります。

障害年金については、原因となった病気の

初診日や障害が確定した日に、どちらの

年金制度に属していたかで大きな差が

あることが分かります。

これは支給される障害年金の金額が

現役時代の収入と加入期間をもとに

して計算されるためです。

例えば同じ「厚生年金1級」であっても

男性の月額は16万円台

女性の月額は12万円台

ですから、月に4万円近い差があるのです。

国民年金による障害基礎年金は、等級ごと

に定額ですから、男女差はほとんどありません。

また、一番多いのは

「精神障害」

です。主に、統合失調症や気分(感情)

障害、発達障害などです。

次に多いのは「知的障害」です。

この2つだけで、受給者の半分以上を占めています。

障害年金というと、視聴覚器や四肢の障害

脳や内臓の障害による後遺症などを考えがち

ですが、精神障害も対象となっていることは

覚えておくと良いでしょう。

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