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2020年12月06日

人は「死んだら」どうなるのか…? じつは「死者の世界」と「幽霊」が存在しないワケ





一神教の「考え方」


ユダヤ教、キリスト教、イスラム教。この三つの宗教は、どれも一神教です。

ユダヤ教からキリスト教、そしてイスラム教が分かれたので、この三つは、同じ神を信じる同系統の宗教です。

【写真】死ぬ瞬間はこんな感じです。死ぬのはこんなに怖い

その一番だいじな根本は、「神が天地を、創造した」と考えること。神(ヤハウェ、God、アラー)は創造主なのです。

photo by iStock



神が天地を創造した。天体や地球を創造し、植物や動物を創造し、人間を創造した。聞いたことはあるでしょう。このことを文字通りに信じるのが、一神教です。

たとえば人間は、親から生まれるのか、神の手で造られるのか。親から生まれては来ます。でも、ジョンもメリーもリチャードも、みんな一人ひとり神の手で造られたと考えます。生き物のなかで人間だけは特別で、個性をもった存在として創造されます。









アダムは、神が土をこねて人間のかたちにし、息(生命)を吹き入れました。生命は神から預かったものだから、人間が自由に処分してはいけない。よって一神教では、自殺は禁止です。自殺がいけないのは生命が、尊いからではない。神のものだからです。よって、神を選ぶか生命を選ぶか、究極の選択を迫られたら、神を選ぶのが正しい。信仰を貫いて殺されるのを、殉教といいます。これは最も価値がある、とされる。

「プロ−ライフ」と「プロ−チョイス」


神の手が人間を創造するとして、それはいつなのか。

顕微鏡が発明されて精子や卵子がみつかると、カトリック教会は会議を開いて、それは「受精の瞬間」だと決めました。受精の瞬間から、ジョンはジョンです。胎児は、まだ生まれていなくても、(神の目からみて)人間だと考えます。

よって、堕胎は禁止。神の手が造ったものを、人間の手が妨げてはならない。この立場を、プロ−ライフといいます。

いっぽう多くのプロテスタントは、受精から出産までのどこか途中で、ジョンはジョンになると考えました。それより前は、ジョンでなく、母体の一部です。

よって、母親に自由処分権があります。産む/産まないは、女性の自由。この立場を、プロ−チョイスといいます。









プロ−ライフ/プロ−チョイスは、アメリカでは、生命倫理の大きな対立点です。

幽霊にはならない


一神教では、人間が生まれるのも、死ぬのも、神の命令(意思)です。

ジョンが1800年にロンドンで生まれたのは、神がそう意思したから。ジョン、生まれなさい。ジョンが1890年に死んだのも、神の意思。90年間の人生は、神がジョンに与えた恵みです。

photo by iStock



イエスは言いました、「雀一匹さえ、神の許可なしに地面に落ちることはない」(マタイ福音書10章29節)。神が定めたその日まで、神に感謝しつつ生きるのが正しい。

では人間は、死んだらどうなるのでしょうか。









肉体は滅んで、土に還る。精神(霊)は、肉体がないままフワフワ漂って幽霊みたいなものにはならないで、そのまま凍結されて神さま預かりになる。神さまはクラウドみたいなもので、すべての個々人の精神内容を、残らず記憶しています。

この状態を、簡単に「寝ている」と称します。神に「召された」と言ってもいい。けれども「神に召されて天国に行く」わけではないので、注意してください。

死者はみな「復活」する


キリスト教、イスラム教は、この続きがあって、死者はみな「復活」します。

復活! 死んだと思ったら間違いで、息を吹き返したのではありません。霊魂は不滅である、でもありません。一度確かに死んで、肉体も滅んだその人間が、もう一度新しい肉体を与えられて、元の人間にまた造られる、です。

こんなことがあるだろうか。あるはずがない。あるはずがないことが起こるのが、奇蹟です。神は何でもできるので、奇蹟を起こすなど朝飯前です。

キリスト教は、十字架で死んで葬られたイエスが、三日目に復活した。だから、人間はみな復活する、と信じます。

イスラム教は、イエスの復活は信じませんが、人間がみな復活することは信じます。









復活したあとは、裁判を受ける


死んだあとは、復活する。「このわたし」が元の自分に、また生まれる。では、復活したあと、どうなるのでしょうか。

復活したあとは、裁判を受ける。最後の審判です。神に背いた罪で、神に裁かれます。赦されれば、神とともに永遠に暮らす。赦されなければ、永遠の炎で焼かれる。いずれにしても、永遠に生き続けるのです。

ちなみに、すべての死者が復活するのは、世界が終末を迎えるタイミングです。世界は神の被造物ですから、終末には壊れてしまいます。火山は噴火し災害が襲い、植物も動物も滅んでしまいます。人間だけが、救われるチャンスに恵まれているのです。

ユダヤ教は、必ずしも復活を強調しませんが、一神教の原則に忠実です。それは、いったん創造されたら、人間は神に忠実でなければならない、それ以外は二の次だ、と考えることです。死ねば土に還るので、死者も、死者の国も存在しません。

死者の世界は存在しない。これが、一神教に共通する考え方です。シェイクスピア『ハムレット』の冒頭に父の亡霊が出てきたり、ディケンズ『クリスマス・キャロル』にマリーの幽霊が出て来たりするのは、だから、おかしいのですね。

結論。一神教(キリスト教、イスラム教)は、人間は死んでも死なない、と考える。復活して、神との正しい関係を回復するのです。



posted by gomabon at 18:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 運命学
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