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2020年12月06日

Near future Yuval Noah Harari x Audrey Tan talk近未来 ユヴァル・ノア・ハラリ×オードリー・タン対談「ピンクのマスクはカッコいい」、誰もがルールづくりに参画できる社会の到来


ユヴァル・ノア・ハラリ×オードリー・タン対談





ユヴァル・ノア・ハラリ×オードリー・タン対談(1/3)──「ピンクのマスクはカッコいい」、誰もがルールづくりに参画できる社会の到来

オンライン対談に応じる台湾のIT推進大臣、オードリー・タン氏 Yuval Noah Harari-YouTube






<『サピエンス全史』で知られる歴史学者ハラリ氏と、台湾のIT推進大臣タン氏による対談を全3回に分けて掲載する。第1回は、2人のジェンダー・アイデンティティの話から出発し、注目を集めた台湾のコロナ対策の背景まで論じる>

エクサウィザーズ AI新聞(2020年7月12日付)から転載

イスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリ氏と、最先端のコロナ対策で一躍世界の注目を集めた台湾のIT推進大臣、オードリー・タン氏。私が個人的に今、最も注目している二人の知の巨人だ。この二人によるAIや民主主義の未来に関する対談が、RadicalxChange財団の手で実現した。過去から未来を読むハラリ氏と、テクノロジーの現場から未来を読むタン氏。非常に多くの示唆を含む対談になっているため、二人の許可を取って、対談内容をすべて和訳して掲載することにした。

まずは二人のバックグラウンドを簡単に説明しよう。ハラリ氏は、イスラエルの歴史学者・哲学者。オックスフォード大学で中世史、軍事史を専攻して博士号を取得。エルサレムのヘブライ大学の教授で、著書『サピエンス全史』は世界で1600万部を超えるベストセラーで、「ホモデウス」「21Lessons」などを合わせると2700万部を売り上げている。

一方のタン氏は、台湾のプログラマーであり政治家。中学を中退後、シリコンバレーで19歳のときに起業している。2016年に35歳の若さで台湾の行政院に入閣し、デジタル担当の政務委員(大臣)を務めている。米有力誌フォーリンポリシーが同氏を2019年の世界の思想家100人に選んでいる。

ハラリ氏はゲイ、タン氏はトランスジェンダーということで、対談は性的マイノリティーの話題から始まっている。

この対談は主に、ハラリ氏の歴史観からくる未来予測が、テクノロジーの観点からどの程度、的を得たものなのかをタン氏に質問するという形で行われている。
◇ ◇ ◇

Puja Ohlhaver(以下、司会者) 皆さん、ようこそ、今日のRadicalxChangeのユヴァル・ノア・ハラリとオードリー・タンの対談です。私はPuja Ohlhaverです。この会話に参加できてとても光栄です。今日の会話のタイトルは「To Be or not to Be Hacked? アイデンティティ、仕事、民主主義の未来」です。

イスラエルからの参加者はユヴァルです。彼はゲイの歴史家であり、広く普及している3冊の本の著者で、皆さんも聞いたことがあるか、読んだことがあるでしょう。最初の本は「サピエンス全史」で、私たちの遠い過去の歴史です。二冊目は「ホモ・デウス テクノロジーとサピエンスの未来」で、私たちの遠い未来について書かれています。最新の本は「21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考」で、今日のことについて書かれています。

台湾のオードリー・タンさんです。オードリーは台湾初のデジタル大臣であり、台湾初のトランスジェンダー内閣のメンバーでもあります。オードリーはまた、アーティストであり、ハクティビスト(ハッカー活動家)であり、無政府主義者でもあります。

まだLGBTプライド月間なので、今日はジェンダー・アイデンティティについての会話で始めたいと思います。特にお二人には、自分のジェンダー・アイデンティティを自分で発見した経緯と、それがテクノロジーに対する見方にどのような影響を与えたかについてお聞きしたいと思います。ユヴァル、まずはあなたから始めましょう。

データをデバイスで管理


ハラリ 自分がゲイであることに気づき、カミングアウトしたことで、技術だけでなく、科学や歴史全般に対する私の態度が大きく変わりました。まず最初に、人が自分自身についてほとんど何も知らないということに気づかせてくれました。私がカミングアウトしたのは、21歳の時でした。

15歳、16歳当時を振り返ってみても、本当によく分かりません。私は男の子に惹かれていて女の子には惹かれていない。そのことは明白なはずでした。私は自分のことを知的な人間だと思います。なので、自分の性的指向については分かっていて当然なのに、当時はわかりませんでした。心の中は分断されていて、自分のことを自分で分かっていませんでした。



ハラリ だからこそ、今日、新しい監視技術の発展を見ていると、最も興味をそそられる事の一つは、私が自分自身を知るよりも、誰かが私の事を知っていたらどうなるのか、という事です。私が10代の頃にFacebookやTikTokなどが存在していたとしたら、私がゲイであることが、私自身がそのことに気づくよりもずっと前にFacebookなどが気づいていたことでしょう。

企業や政府が、私のことを私以上に知っている世界。そんな世界で生きるということは、どういうことを意味するのでしょうか?これは、テクノロジーが政治や社会に与える影響について、私が今日抱いている大きな疑問の一つです。

司会者 オードリー、あなたが自分のセクシャリティについて気づいた経緯を教えてくれませんか?

タン そうですね。まず最初に確認しておきたいのは、台湾は世界でも数少ない、いやおそらく世界で唯一、ゲイ・プライドやトランスジェンダー、LGBTIQの権利を守るための行進を行っている国です。2、3日前、そして昨日も行進が行われました。

台湾は、1年前に婚姻の平等を認めました。アジア初です。これで同性カップルが結婚した場合に、異性カップルと同じ権利と義務を持つようになりました。

私の生まれつきのテストステロン(男性ホルモン)のレベルは、おそらく80歳の男性のレベルしかありませんでした。私が13歳か14歳の時には、平均的な男性の思春期のテストステロンのレベルと平均的な女性の思春期のテストステロンのレベルの間のどこかに位置していたと思います。

インターネットに出会えたことはとても幸運でした。たとえわたしの住んでいる地域に、わたしのような人間がわたし一人だったとしても、世界中の同性愛者やバイセクシャルの人たちから、いろいろ教えてもらうことができたからです。

たとえ自分の住んでいる街には100人に1人、1000人に1人しかいなくても、インターネット上には同性愛者、バイセクシャルのサポートグループがあって、彼らが自分たちの実体験をシェアしてくれたからです。

その後、24歳の時にわたしの第二の思春期である、女性としての思春期が2〜3年ありました。そのおかげで、政治家としてすべての異なる人々の意見を理解し、共感できるようになりました。

なぜなら自分の心の中に両方の性を持っているからです。

台湾が結婚の平等を法制化したとき、この法律は世代間の異なる立場を調和させることにもつながることに気づきました。年配の世代の価値観は、家族やグループを大事にすること。一方、若い世代は、より個人主義です。
posted by gomabon at 09:42| Comment(0) | TrackBack(0) | デジタル
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