知らず知らずのうちにできてしまいがちな虫歯。歯科検診を受ける時はいつもドキドキしてしまう方も多いのではないでしょうか。特に甘いお菓子、ジュース、乳酸飲料の摂取量が多い人ほど虫歯になりやすいといわれています。
日常で何気なく口にしているものを見直すことで、虫歯になりにくくすることが可能なのです。今回は、歯にとって良い食べ物をご紹介します。
歯を強くする栄養素がたっぷりの食べ物
歯を強くするには、カルシウム、食物繊維を豊富に含む食べ物が有効です。それぞれおすすめの食べ物をご紹介します。
・カルシウム
カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素。魚介類(干しえび、煮干、いわし、いかなご、わかさぎ)や海藻類、牛乳などの乳製品はカルシウムが豊富です。歯の強さが気になる方は積極的に魚介類を選びたいですね。糖分を加えていないプレーンヨーグルトは虫歯の原因になる事なくカルシウムも摂 取でき、さらに虫歯菌など悪性菌の増殖を抑える作用があります。
・食物繊維
にんじん、ごぼう、レタス、セロリなど繊維の多い食品は噛む事により歯や粘膜の表面が清掃され、唾液の分泌促進やアゴの発達にもつながります。
口の中をアルカリ性にする食べ物は虫歯予防に有効
虫歯の原因となるのがミュータンスと呼ばれる球菌です。口の中が酸性の状態だと、ミュータンス球菌が活発になり虫歯になりやすくなります。そのため、虫歯予防にはアルカリ性の食品をとることがおすすめです。
食品の中でも梅干しはアルカリ性食品というだけでなく、梅干に含まれるクエン酸がミュータンス球菌の活動を抑えてくれる働きをするので、歯に良い食べ物だといえます。梅干をお湯にいれて砕き、口内をゆすぐだけで歯磨きと同じ効果をもたらしてくれるのです。
また梅干だけではなく、酢の物などは唾液が出やすいので、食物の停滞と口内の酸性化を抑え、虫歯になりにくい環境にします。
その他、ほとんどの野菜や、ヒジキ、ワカメ、昆布、海苔などの海藻類も歯にとって非常に良いアルカリ性食品です。また牛乳も極めてアルカリ性に近い食品なので口全体に牛乳を行き渡らせる事で、食事で酸性に傾いた口内をアルカリ性に近づける効果があるのです。
食後には果物と緑茶がおすすめ
実はほとんどの果物もアルカリ性の食品なのです。食後のデザートには果物を食べると口内をアルカリ性に近づけることができます。さらに、緑茶には歯垢の形成を抑制する働きがあるので、食後に緑茶を飲むことで虫歯予防につながるといえます。
無理なく、日常でできる虫歯予防をはじめませんか?
食事をするたびに口内は酸性に傾きます。特に砂糖の入った甘いものを口にすると、虫歯菌が酸を作りやすい環境を作ってしまうので、虫歯になるリスクを高めるのです。もちろん、歯垢が残っていても虫歯になります。歯磨き習慣を基本とし、さらに食生活を意識することが虫歯予防により効果的です。
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