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2017年05月23日

名店は静かに幕を閉じました

小岩を代表する老舗「常鮨」が閉店しました。

店主である清田五郎さんの高齢と後継者不在という現実的な課題に対し、苦渋の決断。
昭和ひと桁から続く大きな暖簾を下ろしました。

私にとって特別な場所でした。

小さな頃に家族で食事した思い出を除けば、常鮨に通うようになった出来事をはっきり覚えています。
それは、昭和60年に亡き田島衛代議士夫妻を囲んで「仲人に感謝する集い」を開催した夜、共に幹事を務めた福島修弘さんに誘われて食事に行ったことがきっかけでした。
今から32年前の事です。
考えてみれば、常の親父さんが50代前半、福島さんが29歳、私は24歳。
当然、若い私が気軽に潜れる暖簾ではありませんでしたが、親父さんの暖かさと女将の優しさ、もちろん美味しいお寿司の魅力に導かれ、以来、両親や家族と通うようになり、我が家の慶弔は当たり前のように常鮨で行いました。
私の子どもたちは小さい頃、女将に抱かれ水槽の魚の泳ぐ姿を楽しみ、案内した親戚は常連となり、私は旬の味やお酒の銘柄を知りました。
私が大人の作法を学んだ数少ないお店のひとつです。

特に息子は、店主の五郎さんの甥と同い年でもあり、親父さんに甘えていました。
店の柱には互いの成長に合わせた背比べの跡が残っています。高校生の時には人生初のアルバイトを経験。出前持ちやトイレ掃除、まかない飯、お茶汲みなど、貴重な人生経験をさせてもらいました。
食べ盛りの年頃には、超特大のチラシや握りをニコニコしながら、息子に提供してくれました。
そして、娘の成長に合わせ、節目には随分とお心遣いをいただき、可愛がってもらいました。
また、私の亡き母が元気な頃から、毎年12月30日は家族で納会をやり、1年の無事を喜び合いました。
家族納会は、昨年暮れまで20年続いた我が家の年中行事でした。

「いつか来る日・・でも、来て欲しくない日。」
常鮨の閉店に際し、私の胸中を表現すれば、このような感じでしょうか。

本当に「旨いにこにこ」と口にでるお寿司でした。

私にとって居心地の良い最高の場所でした。

平成29年5月 薫風と共に、全ては思い出となりました。

親父さん お疲れ様でした。

ありがとうございました\(^^)/

親父さん!近いうちに、福島さんと私で誘いますよ〜(^^)
・・・アッ★、もう少し先がいいですね。親父さんが大好きな冷たいビールに合う夏がいいですね。
楽しみにしています。
shinichi?
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posted by fshinchan at 21:53
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