2014年07月22日
メタモルフォーゼ帯
松岡英夫『大久保一翁』(中公新書、536)の変遷。ちなみに発行年月は1979年初版。帯だけ付け直されて出されたバージョンである。600番台後半より帯は内容に応じて5色(赤、茶、黄、黄緑、橙)になった。装丁は白井晟一だったが、茶色帯のバージョンでは、安野光雅デザインとなり、帯のマークも変化している。ということで、600番台後半までは帯は写真の左帯のようなもので、ビニールも不透明なもので、ややざらざらしたものである。あと帯のものはビニカバもなめらかで、色帯になっている。値段は変わらずなのだが、この場合賞をとったというプレミアムの分だけ帯の大きさが微妙に異なっている。その後本書は重版を重ね、表紙カバー版も存在する。よって真のコレクターであれば、多分重版後のものを購入すべきだと思うのだが、あまりにも死蔵になるし、置き場所にも困るため、この程度でやめておいた方が身の丈にあっていると思う。
このあと帯のことを当時知らなくて、初版・帯・ビニカバだけで集めていた。ところがワゴンセールで同じ本があるのに、帯が違うことに気が付き、調査を開始したところ600番台後半までは左側の装丁であった。なのでいくつかの本は色帯になってしまっていたので気が付かず、長らくそのバージョンが正しいものだと思っていたのでありました。のちのち知って、色帯でないバージョンを探すことになりましたが、結構レアなものになってくるとそろえるのが大変でした。
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