アフィリエイト広告を利用しています

広告

この広告は30日以上更新がないブログに表示されております。
新規記事の投稿を行うことで、非表示にすることが可能です。
posted by fanblog

2014年08月04日

本の処分

ちょいとバタバタとしていて更新が遅れました。何かしらのコレクションを充実させようとすると必ず頭を抱える問題として出てくるのは、ダブったり、時にはトリぷった本の始末がある。本をそのまま廃棄するというのも手なのだが、読みたい人のもとに行ってもらうために@人にあげる、A古本屋に売る、B個人的にオークションやアマゾンなどを利用して売却するという3つの方法をとることが多い。すでに1冊持っている状況であるので、2冊目を持っている意味がない。資源配分の観点から見ても無駄が生じてしまい効率的ではないので、ダブり本を少なくとも誰かにあげたり、処分する必要が出てくる。

@の場合は、新書が大半のため興味のある本をもっていってもらうことで資源配分の効率性が達成される。こちらは本のスペースができ、少なくとも本が処分できたことでハッピーになり、相手もただで本がもらえるのでハッピーである。これは現在の状況と比較しても効率的な状況にある。

Aの場合は、本の処分ができてかつ何らかの金銭的な授受があるため非常に喜ばしい。古本屋も商品を仕入れることができるため双方ともハッピーである。心理的なコストとしては古書店に連絡することや本を発送する手間がかかることぐらいであろう。また古書店に連絡するのが面倒であるという人も多いだろう。新書の処分の場合、査定額は相当低めになるので、セドリなどのような金銭的なプラスは低いと考えられる。

Bの場合は、登録等のコストがかかることを除けば自分で値付けができるためそこそのリターンが戻ってくることもある(時には購入額以上で売れること)。あとは購入されるのを待つだけだが、すぐに処分したいという人以外は時間がかかる可能性も出てくる。手続きコストなどの手間暇があるが、それなりに満足する方法である。

もちろんコレクションしている本自体も死蔵という言葉の通り、社会全体で見ると資源配分の効率性の意味では効率的ではない。しかしながらコレクターにとっては、コレクションこそが命。コレクションを蒐集するまでの過程での金銭へのコスト、時間的なコスト、機会費用などを考えるとその個人にとってはコレクションを所持すること自体が意味があるため、コレクションを処分することは、それまでの手間暇を含め、その人の満足度を下げてしまうので正当化はできない。死蔵という言葉があるが、コレクションを蒐集すること自身もまた社会に貢献することになる。なぜならまとまった数をしっかり保持し、それを後世に引き継ぐということ自体には計り知れない価値があると感じているからだ。よくコレクターが亡くなったり、家族の理解がないためにコレクションが散逸することがあるが、まとまって引き取られないことが大きな損失だと小生は感じるのだがいかだろうか?

脱線してしまったのだが、ダブり本の処分でも気を遣ってしまう当たりにまだまだ業が深いなと小生自身感じたのでした。
posted by empirestar at 07:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 古本

2014年07月26日

スリップの変遷

先日は初期のスリップを紹介したが、今回は偶然入手しているスリップの変遷について記してみたい。まず紹介するのは、小川鼎三『解体新書』(中公新書・165)、1968年8月である。註文伝票となっており、当時の定価は200円。註文数と書店名などの項目があり、売り上げおよび、報奨金の管理などがあったと考えられる。

解体新書


次は1970年11月に販売した藤田健治『ニーチェ』(中公新書・235)である。100番台と異なるのは、註文伝票→注文伝票となっていること。定価は300円(分厚い本である)、ここから分類(1210)−製品(070235)−出版社(4622)というISBNの前身になる管理番号が入ってくる。

ニーチェ


8年後の1978年6月に発売された稲垣眞美『日本のビール』(中公新書・507)の注文伝票を見てみよう。注文伝票の名前は変化し、「中公新書注文カード」とある。過去のものと比較するとシンプルになっている。長方形の枠に囲まれ、本のタイトル・通し番号・著者名が中央に書かれている。また大きな変化は、安野光雅氏デザインの中公新書のマーク(RC)が本のスリップのトップに印刷されていることである。他の新書スリップと区別がつくようにマークが印刷されていたのだろうか。

日本のビール


内容による区分けのための帯の色が変化したあとのスリップは微妙に変化している。1986年12月に発行された水野忠夫『囚われのロシア文学』(中公新書・823)のスリップである。このころの伝票にはISBNがきちんと印刷されている。スリップの左側にISBNが記されている。まだ安野光雅氏のRCマークはスリップの丸く突起した部分に印刷されていることもわかる。スリップの名称は「中公新書売上カード」と変化していることもわかる。

囚われのロシア文学


今回はビニールカバー時代の中公新書のスリップの時系列的変化を見てきたが、引き続き普通のカバーになった時代の中公新書のスリップの変化を見てみたいと思う。




posted by empirestar at 11:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 古本

2014年07月15日

レア中公新書

発行部数もそこそこにあるはずの中公新書の中には入手困難になってしまった本も多い。小生が中公新書クエストをしている中でレアだと思われる本私的トップ10を紹介。順不同ですが、主観的に見てこのあたりの中公新書は古書店で見つけるのがなかなかに大変なもの、ということでもし入手できたらラッキーかと思います。読んだ本もあるのですが、読んでいない本も多いのでこのブログで紹介をしていくことができれば、と思います。

1.吉川忠夫『侯景の乱始末記―南朝貴族社会の命運』(中公新書・357)…本自体は神保町古書市の中公新書のワゴンセールで入手。確かにあまり見かけない一冊かなと。
2.松岡英夫『岩瀬忠震―日本を開国させた外交家』(中公新書・630)…探している人が多い本で、確かにあまり見かけない。
3.麻井宇介『ワインつくりの思想』(中公新書・1606)…帯付を見つけるのがなかなかに大変。帯なしだとたまに見かけます。
4.林周二『流通革命』(中公新書・4)…のちに増補版が出版されており、2種類ほどある。こちらもあまり見かけない本です。『流通革命新論』もないかも。
5.伊藤隆『近衛新体制』(中公新書・709)…これまでレアな本になってしまいました。
6.池田徳眞『プロパガンダ戦史』(中公新書・601)…佐藤優さんが紹介して以来レア度が上がってしまい、入手が困難になってしまった本。対米プロパガンダに関する日本軍の戦略が記されている本です。
7.池田徳眞『日の丸アワー』(中公新書・545)…対アメリカに対するラジオ放送についての本です。こちらもあまり見かけません。
8.谷口 研語『流浪の戦国貴族 近衛前久』(中公新書・1213)…戦国時代が好きな人は一読をお勧めしたい。
9.孫崎亨『日本外交 現場からの証言―握手と微笑とイエスでいいか』(中公新書・1134)…日米同盟や国境問題で有名人になってしまったこともあり、やや品薄状態かと思われる。
10.倉田 保雄『エリセーエフの生涯―日本学の始祖』(中公新書・465)…色帯版(赤帯)は割と見かけるのだが、白帯版は少ないかも。本自体も現在は少ないのかもしれません。

あと次点としては、宮崎哲弥が紹介していた桂 紹隆『インド人の論理学』(中公新書・1442)あたりはやはりあまり見かけない。インド関係(『マヌ法典』あたり)も少し見つけにくいので、これから集めたいと思う奇特な人は1〜10あたりを確保できると、少し楽ができるかもしれません。

posted by empirestar at 22:21| Comment(0) | TrackBack(0) | 古本

2014年07月12日

おまけ:ジンボ系リスト

以前某所に書いたものを転載しておきます。興味のある方は100項目あるのでこそっとカミングアウトしてくださいw。

三度の飯より古本が好き、デートするなら古本屋というあなた。あなたには古本病と呼ばれる病が発病している恐れがあります。そこで東京で古本街として有名な神保町から名前をとって、「ジンボ系」の住人のリストにどれだけちかづいているのか、チェックリストを作ってみました。重複等あるかもしれませんが、アップデートしていきたいのでぜひ何かございましたらぜひご指導の程よろしくお願いいたします。

(ジンボ系チェックリスト)
1.本が好き(じゃなきゃやってられない)
2.彼女(あるいは彼氏)より本を大切に思いたい(鹿島茂先生みたい)
3.三度の飯より古本屋(本に金が!)
4.服装にこだわらない(服より本だ!)
5.小銭をたくさん持っている(100円均一!)
6.駅を古本の位置で覚えている(基本じゃない?)
7.本をたくさん所有しているが、中身はほとんど読んでいない(多すぎて読めない)
8.新刊は買わない(どうせBookoffに…)
9.リュックサックを背負っている(これで重くなってもオッケー!)
10.公共の場に本をたくさん持ち込んで、一般人から笑われたことがある(あるよね?)
11.古本屋に寄っていて待ち合わせに遅刻したことがある(気をつけましょう)
12.彼女(あるいは彼氏)とのデート中に古書店、ブックオフを見かけると寄ってしまう(別れの原因)
13.家の中が本で埋まっている(草森紳一風に、本が、く・ず・れ・る)
14.引っ越した先でもなぜか家で本が占拠されている(あれ、こんなはずではなかったのに?)
15.倉庫代わりの家がある(探すのに苦労しますね)
16.本が多すぎて場所がわからなくなり、泣く泣く買いなおすことがある(あのあたりにあったよね?でもない?なら買うしかない?)
17.同じ本を複数所持している(ま、トリぷる事も普通だよね?)
18.古書価が高く、貴重な本が新刊で復刊して悶絶したことがある(生ける屍とか、ジュリアとバズーカ、女郎ぐもとか…)
19.サンリオというとキティではなくてSF文庫を想像する(当然だよね?)
20.セヤケが嫌いので、太陽が苦手(まるでドラキュラのようだ)
21.本には帯付、月報、元パラ付は当然(そろっていなければ、探すのみ)
22.海外でも古書店に寄ってたくさん本を買う(ま、本がない人生なんてありえません)
23.アマゾンのマーケットプレイスがなんだか知っている
24.オークションにおける勝者の呪いが何であるかを知っている(よくぶち込んでしまいます。共通価値オークション)
25.オークションで本を転売したことがあり、古本で稼いだことがある
26.書庫(あるいはトランクルーム)を本気で借りようと思っている
27.その結果、家まで設計して書庫をたててしまい、古本屋を稼業してしまった(人を知っています…)
28.結婚の際の条件に、「本の分配」への条項がある
29.離婚の際に本の分配でもめたことがある
30.本が原因で別れたことがある
31.引越しの際に本を処分できない
32.100円均一棚が好き
33.ブックオフで流れている有線で最新流行歌を知ったことが多い
34.古書店のおやじと仲良くなって、売り出す前に本を購入することがある
35.古書市で一番乗りを目指すために、朝一で並んだことがある
36.そのために体力を鍛えている(古本体力)
37.インターネットで古書をよく検索する
38.懇意なインターネット古書店がある
39.神保町のさぼうるで古書漫談をしたことがある
40.古本特集号を買うと、まだまだ知らない古本屋があってショックを受けることがある
41.古書を買った費用でどれだけ他のことができたか、後悔することがある
42.ホームページに処分本のリストを並べている
43.オークションで熱くなることがある
44.人に本を薦めるのがうまい(特に古書店でのマーケティングは天才的)
45.古本遠征旅行をしたことがある
46.機嫌が悪くても古書店にいけば、機嫌が直る
47.古本系のエッセイを読んで同じ分野の本を漁られていると不機嫌になる
48.ほしい本を背で覚えている
49.探求本リストを持っている
50.10年以上探している本がある
51.食えなくなったら古書店を経営したいと思っており、そのときはいやな古書店の店主になろうと思っている
52.本に理解のない人と同居したくない
53.本を捨てられて、一日嘆いたことがある
54.水濡れした本が入手困難本で、一日落ち込んだことがある
55.神保町は実は好きではない、なぜなら値段が強気だから
56.一度シリーズを集め始めると揃えるまでは気がすまない
57.本の整理が好き
58.本の整理をはじめると、1週間以上かかる
59.本に囲まれているのが好き
60.購入したと思っていなかった本が、本の山から出てきて、ラッキーと思ったことがある
61.逆に新刊本屋で買ってきた本が、自分の本の山から出てきて鬱になったことがある
62.ディキンスンだと思ったらジョイス・キャロル・オーツで超げんなりしたことがある(生ける屍)
63.目の前で探求本を抜かれ、殺意を抱いたことがある(あるいはそのことを恨みに思っている)
64.活字中毒者である
65.サイン本が好き
66.人と会うとき必ず3冊以上の本がカバンの中に詰まっている
67.勝手に古本屋の値づけをしたことがある(植草甚一?)
68.古本屋もしくは本屋でバイトしていたことがある
69.古本屋で自分の強い分野のコンサルタントをしたことがある
70.古書の適正価格があると信じている
71.自分から本を捨てることができない
72.ブックオフの100均でレア本を見つけて喜んでいたら、中身が違って一気にorz...となったことがある
73.他人が状態のいい本を持っていると羨ましくなる
74.本体はいらないけど、帯がほしいと頼んだことがある
75.帯の品評会をしたことがある
76.状態が悪くなった本を買い換えることがある
77.貴重な本なら何冊でも買う。
78.好きな本なら何冊でも買う(もし安かったら)
79.ベストセラー本が嫌い
80.世界の中心で愛を叫ぶとという台詞を聞いて、ハーラン・エリスンと素で答える
81.ブックオフでたくさん本を買って、クーポンを一度に500円以上もらったことがある。
82.友人と古書ツアーをしたことがある
83.ポケミス・銀背は函つきじゃないと満足しない
84.どんな小さな古本屋でも必ず入る
85.人から新しい古書店の情報を入れると、どんな予定が入っていても必ずその日のうちに立ち寄る
86.ブックオフの開店日に並んでいる
87.連れ合いが古本者あるいは面倒なので独身
88.本の題名だけで馬鹿話が出来る
89.本で床が抜けたことがある
90.適正価格ではないと思って、オークション等でわざと値段を上げたことがある
91.貴重な本を整理していて、カバー(あるいは帯)を破ってしまい、泣く泣く古書店で探したことがある
92.古書の中に呪いの手紙(あるいはそれに順ずる怖いもの)を見つけたことがある
93.研磨処理が大嫌い
94.古書店(あるいはブックオフ)の店員の対応に腹をたてたことがある
95.古本屋で探求書を見かけて購入したのはいいが、中身を見たら落丁あるいはそれに順ずる状態で鬱になったことがある
96.シール剥がしようのツールを持っている
97.消毒用アルコールもしくはベンジンを持っている
98.セドリなど古書業界の言葉を知っている
99.自分が死んだ後の本の処分がどうなるか悩んでいる
100.古本コレクターになって後悔していない
posted by empirestar at 13:47| Comment(0) | TrackBack(0) | 古本
ファン
検索
<< 2015年06月 >>
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30        
最新記事
最新コメント
タグクラウド
カテゴリアーカイブ
新書(6)
古本(4)
探求(1)
月別アーカイブ
プロフィール
empirestarさんの画像
empirestar
まだ名もなき修羅です。海外文学、新書マニア。
プロフィール
日別アーカイブ
×

この広告は30日以上新しい記事の更新がないブログに表示されております。