2015年12月31日
冬支度を終えた海辺
すっかり冬支度の終わった海辺には、暖かな日差しが注いでいた。黄金色のススキの穂は風に揺らぎ、つかの間の安らぎをもたらしてくれる。お日様の臭いがするのは久しぶりのことであろう。そのススキの穂をかき分け小道を通り過ぎると、大変なことになっていた。
幼い頃遊んだ広大な砂浜はとうに失せていたが、それでも堤防の向こうに海が見えていた。今は、何も見えない。3.11の津波対策であろうが、目の前には大きな砂山が築かれている。以前から感じていたが、ピントがずれてはいないだろうか。未だ疑問である。
人は過ちという連鎖に火を着け、その炎に追われて一生を過ごす。一度引き金を引かれたその運動は停めることを出来ず、それに輪を掛けた新たな沢山の出来事を生み出してゆく。地球はこの先どうなってしまうんだろう。砂は消え失せ、海もなくなり、想い出は幻となる。
海の輝きは今も変わらなかった
※画像をクリックすると拡大表示します
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/4575505
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
この記事へのトラックバック