2015年07月12日
家庭菜園始めましたその7
家庭菜園を始めて約3ヶ月が経った。最初の1〜2ヶ月は不思議なくらい順調で、野菜作りを単純に楽しんでいた。そして内心、「なんだ簡単じゃないか」とも思っていた。しかし2ヶ月当たりからじわじわと悩まされる出来事が起きてきた。最初はネキリムシである。あの時は相当のショックであった。3週間発芽を待ち、やっと芽が出てきたらいとも簡単に根元を切られてしまった。3週間が水の泡と消えて行ったのである。救済すべく挿し木に挑戦して見たが、結局根は出てこなかった。切り口に保水用の脱脂綿をまいたり、暗がりに保管したり、毎日霧吹きで水を与えたりしたが、挿し木はなかなか難しんだと言うことを知った。オクラの後からトマト、ナス、ゴウヤと挿し木してみたが、オクラは失敗、ナスは枯れはしないが生きているんだか死んでるんだか解らない。冬眠のような状態で生きており、土に戻すと茎が溶けてしまう。
肉眼で見ると解らないが、
写真だと蜘蛛の巣も張られている
発根の促進剤なるものもあるようだが、そう言う薬を使ってまで成功させたくはないし、ホームセンターへ行けばそれより安価で苗が手に入る。ここは研究室では無いので、ある程度で見切りを付けて収穫に精を出そうと決めた。トマトとゴウヤは挿し木に成功し、今はすくすくと育っている。エンドウ豆はすぐに実が大きくなり何回かの収穫で美味を楽しんだが、そもそも収穫時期が終わりを迎えておりあっという間に終了してしまった。みんながみんな春から夏に向けて花を咲かせ実を付けるとは限らないのである。私の頭の中はちょっと単純であったのだ。エンドウ豆は5月頃が最盛期であったようだ。ナス、ピーマンは思った以上に実が付き今も食卓を盛り上げている。「うちのナスは買ってくるものより張りがあってうまい!」と、親ばか丸出しであるが自分で作るとやっぱりひと味違うのである。食事は頂く時の気持ちで味が左右する。植物であろうが動物であろうが、命を頂いて命を繋いでいるのであるから、植物、動物に感謝である。
ゴウヤ、オクラはもうすぐ食卓に上がる頃だ。バジルは間引き時に大分食べたがその後、ハダニやらハムシやらに取り憑かれ今は見る影も無い。実際は何であるかがよく解らない。
これはまだ取り憑かれた初期のもので、
ひどいものは裏いちめんが灰色になった
調べてみたらハダニの一種だと言うことなので、デンプン系の薬を購入し散布した。無農薬で作ろうとしていたが、やっぱり無農薬ってそれなりの知識と努力と環境作りをしないと出来ないんだなあと感じた。コーヒーのドリップの入れカス(残渣)を蒔くと害虫予防になる記事を読んで早速バジルに蒔いたら、数日後、葉は黒くなり茎が枯れ始めた。デンプン系の農薬のせいか、いやデンプンは薬では無いので多分コーヒーのせいだろう。今は枯れ山のようになっている。
哀れ
苗木店で状況を説明し何であるかを聞いたら、多分灰色カビでは無いかと言う。その場で対策用の殺菌剤を買うが、まだ薬を蒔くほどバジルは元気では無い。
コーヒー殻についてはあとで調べたところに寄ると、UCCのホームページからの引用になるが、土に蒔いてからの約1年間はコーヒー殻に含まれるカフェインやポリフェノールの影響で雑草の生育を妨げる効果があるという。1年以上経つと、カフェインやポリフェノールの効果も無くなるし、殻が多孔質なので水や空気を含みやすく微生物が住みやすい環境を作るので、植物の育成にプラスになると言うことだ。と言うことは、1年目は植物の生育を妨げるのでバジルには悪い事をしたと言うことだ。黒く変色するほどきつかったに違いない。物事は最後まで調べてからで無いと実行してはいけないのだ。
バジルに次いでトマトに異変が生じた。葉っぱに茶色の斑点が出来葉が枯れてしまう。その勢いは早く、茂っていたトマトの株はあっという間にはげ山状態になってしまった。葉が無いのに実は沢山付いている。赤くならないうちに朽ちてしまうのか。
この症状についてもネットで調べてみると、どうも褐色輪紋病か斑点細菌病のようだ。早速、苗木店に行ってこう言う病気みたいなんですけどと相談し、殺菌剤を選んで貰って買ってきた。薬品は粉末で袋の裏の説明書を読むと、1000倍に希釈すると書いてある。トマトは2株だけだし保存しておくとしてもペットボトルだからせいぜい500mlである。1000倍なんだから使用するのは0.5g。0.5gなんて計れるものがない。ゆっくりしていては枯れてしまう。ここでまたアマゾンの登場である。今度は0.5gが計れるはかりを探す。今はデジタルで細かく計れるはかりが安価で手に入ることが分かった。ここは信頼できるタニタに決めた。
はかりが届くとすぐに調合に入り散布した。2日連続散布したら、やりすぎだろうと師匠に言われた。普通は1度散布したら様子を見て、殺菌出来てなかったらまた散布するらしい。やり過ぎは木を弱らせ枯らすことになる。農薬はトマト用の薬とバジルの灰色カビ用を購入した。バジル用については1000倍もしくは2000倍に希釈と書いてある。今思ったのだが、私の家庭菜園の規模からするとワンシーズン1回散布で、多分500ml なんて使い切れない。今回の散布でも使ったのは80 ml位だろう。薬は100gあるのだから単純計算で200年使えることになる。これは大変なことである。あと200年、私は生きなければならない。それが出来ないのなら、孫、ひ孫に引き継がなければいけない。
家庭菜園で解ったこと、それは間引きが可愛そうだとか、ダンゴ虫を殺すのは可愛そうだとか、そう言うことを言っていたんでは作物など作れないと言うことだ。野菜であっても自然のルールが適用され、強いものを残す、残さなくても最終的には強いものだけが残ると言うこと。あと、目的を明確に持つと言うこと。野菜の栽培観察では無く収穫が目的なのだから少しでも収穫できる為のベストアクションを起こすべきだと言うことだ。野菜作りのプロに笑われてしまうが、野菜作りに哲学を見た、と言いたい。
元気なナス
ピーマンとゴウヤ
開花したオクラ
肉眼で見ると解らないが、
写真だと蜘蛛の巣も張られている
発根の促進剤なるものもあるようだが、そう言う薬を使ってまで成功させたくはないし、ホームセンターへ行けばそれより安価で苗が手に入る。ここは研究室では無いので、ある程度で見切りを付けて収穫に精を出そうと決めた。トマトとゴウヤは挿し木に成功し、今はすくすくと育っている。エンドウ豆はすぐに実が大きくなり何回かの収穫で美味を楽しんだが、そもそも収穫時期が終わりを迎えておりあっという間に終了してしまった。みんながみんな春から夏に向けて花を咲かせ実を付けるとは限らないのである。私の頭の中はちょっと単純であったのだ。エンドウ豆は5月頃が最盛期であったようだ。ナス、ピーマンは思った以上に実が付き今も食卓を盛り上げている。「うちのナスは買ってくるものより張りがあってうまい!」と、親ばか丸出しであるが自分で作るとやっぱりひと味違うのである。食事は頂く時の気持ちで味が左右する。植物であろうが動物であろうが、命を頂いて命を繋いでいるのであるから、植物、動物に感謝である。
ゴウヤ、オクラはもうすぐ食卓に上がる頃だ。バジルは間引き時に大分食べたがその後、ハダニやらハムシやらに取り憑かれ今は見る影も無い。実際は何であるかがよく解らない。
これはまだ取り憑かれた初期のもので、
ひどいものは裏いちめんが灰色になった
調べてみたらハダニの一種だと言うことなので、デンプン系の薬を購入し散布した。無農薬で作ろうとしていたが、やっぱり無農薬ってそれなりの知識と努力と環境作りをしないと出来ないんだなあと感じた。コーヒーのドリップの入れカス(残渣)を蒔くと害虫予防になる記事を読んで早速バジルに蒔いたら、数日後、葉は黒くなり茎が枯れ始めた。デンプン系の農薬のせいか、いやデンプンは薬では無いので多分コーヒーのせいだろう。今は枯れ山のようになっている。
哀れ
苗木店で状況を説明し何であるかを聞いたら、多分灰色カビでは無いかと言う。その場で対策用の殺菌剤を買うが、まだ薬を蒔くほどバジルは元気では無い。
コーヒー殻についてはあとで調べたところに寄ると、UCCのホームページからの引用になるが、土に蒔いてからの約1年間はコーヒー殻に含まれるカフェインやポリフェノールの影響で雑草の生育を妨げる効果があるという。1年以上経つと、カフェインやポリフェノールの効果も無くなるし、殻が多孔質なので水や空気を含みやすく微生物が住みやすい環境を作るので、植物の育成にプラスになると言うことだ。と言うことは、1年目は植物の生育を妨げるのでバジルには悪い事をしたと言うことだ。黒く変色するほどきつかったに違いない。物事は最後まで調べてからで無いと実行してはいけないのだ。
バジルに次いでトマトに異変が生じた。葉っぱに茶色の斑点が出来葉が枯れてしまう。その勢いは早く、茂っていたトマトの株はあっという間にはげ山状態になってしまった。葉が無いのに実は沢山付いている。赤くならないうちに朽ちてしまうのか。
この症状についてもネットで調べてみると、どうも褐色輪紋病か斑点細菌病のようだ。早速、苗木店に行ってこう言う病気みたいなんですけどと相談し、殺菌剤を選んで貰って買ってきた。薬品は粉末で袋の裏の説明書を読むと、1000倍に希釈すると書いてある。トマトは2株だけだし保存しておくとしてもペットボトルだからせいぜい500mlである。1000倍なんだから使用するのは0.5g。0.5gなんて計れるものがない。ゆっくりしていては枯れてしまう。ここでまたアマゾンの登場である。今度は0.5gが計れるはかりを探す。今はデジタルで細かく計れるはかりが安価で手に入ることが分かった。ここは信頼できるタニタに決めた。
はかりが届くとすぐに調合に入り散布した。2日連続散布したら、やりすぎだろうと師匠に言われた。普通は1度散布したら様子を見て、殺菌出来てなかったらまた散布するらしい。やり過ぎは木を弱らせ枯らすことになる。農薬はトマト用の薬とバジルの灰色カビ用を購入した。バジル用については1000倍もしくは2000倍に希釈と書いてある。今思ったのだが、私の家庭菜園の規模からするとワンシーズン1回散布で、多分500ml なんて使い切れない。今回の散布でも使ったのは80 ml位だろう。薬は100gあるのだから単純計算で200年使えることになる。これは大変なことである。あと200年、私は生きなければならない。それが出来ないのなら、孫、ひ孫に引き継がなければいけない。
家庭菜園で解ったこと、それは間引きが可愛そうだとか、ダンゴ虫を殺すのは可愛そうだとか、そう言うことを言っていたんでは作物など作れないと言うことだ。野菜であっても自然のルールが適用され、強いものを残す、残さなくても最終的には強いものだけが残ると言うこと。あと、目的を明確に持つと言うこと。野菜の栽培観察では無く収穫が目的なのだから少しでも収穫できる為のベストアクションを起こすべきだと言うことだ。野菜作りのプロに笑われてしまうが、野菜作りに哲学を見た、と言いたい。
元気なナス
ピーマンとゴウヤ
開花したオクラ
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タグ:病気
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