キスの味

今朝は素敵な雪景色だった。
音は雪に吸収され、明け方の世の中はシンとしていた。

人が動き出す時間になると、
駅へ向かうサラリーマンの人たちが、凍てついた道路を恐る恐る歩いている。
学校へ向かう子ども達は、歓声をあげて登校していた。
私は凍った道路を自転車を引いて出勤してきた。
お陰で冬なのに、良い汗がかけた。

昨日は昼から雪が降り出し、
近くのバッティングセンターに行く時には道路に少し積もっていた。
１時間ぐらい練習した後で、帰ろうとすると一面、雪だった。

道路も慣れないドライバーで渋滞している。
私も車のお尻を振り振り、なんとか自宅にたどり着いた。
自宅も雪が降り積もっていた。

「かまくらを作ろう！」と誰かが言いだした。

道路にある雪を庭に何度も運び入れ、かまくらを作り出した。
雪は水分を含んでいるので、結構固まりやすく、
１時間もしないうちに何とか、形ができた。

子どもが中に入ってみると、
「あったかいよ〜」なんて嬉しそうに言っていた。

私もかまくらに体を入れてみると、なんとか半分入った。
それを見て、子ども達は「かまくらおばけみたい〜」とこれまた、大はしゃぎ。

雪がプレゼントしてくれたかまくらに、スノウなキッスだね。