キスの味

今朝は気持ちよい朝となった。
すがすがしい気持ちで一杯になる。
近くの小学校では運動会のようだ。
運動会も秋の風物詩と思いきや、初夏のイベントとなりつつある。

昨夜は、大型のショッピングモールに出かけた。
週末もとなれば、大勢の人でにぎわうが、
平日の夜は閑散としている。

「こんな所で鬼ごっこが出来たら、楽しいよねぇ」
ともうすぐ中学校を卒業する子どもが本気で言っている。

買い物を済まし、フードコートへ向かった。
お店はそろそろ店じまいのようだった。
子ども達はお金を握りしめて、数軒のお店をあちこち見ていた。
上の子は焼きそばを買ってきた。
下の子は迷っているうちに、お店がどんどん閉まっていった。
閉まったと言っても、レジの所に終わりましたとの案内が出るだけで、
お店の人はすぐそこにいる。

とうとう、何も買えずに私の座っている場所に半泣きで戻ってきた。
「迷っていたから、しょうがないよ。たこ焼きならあるよ。」と声をかけたが、
下を向いたまま。。。

その周辺を掃除をしていたお姉さんが
「買えなくて残念だったね。ほら、たこ焼きと持ち帰りのクレープならまだ買えるから。
ちょっとお腹に何か入れて帰ったらいいよ」と子どもに言ってくれた。
子どもはその一言に頷いて、たこ焼きを買いに行った。

何とかお腹を満たせて、帰ろうとすると、
そのお姉さんがまた来てくれて、
「今度、リベンジに来てくださいね。お待ちしていますから」と
満面の笑顔で言ってくださった。

子どもは「ありがとうございます」といってお辞儀をしていた。

大型モールは接客が良くないから、好まなかったが
清掃員の方で、こんな素晴らしい人がいるなら
また来よう!と思った。

気が利くお姉さんに、スイートキッス。