2017年08月08日
ディアボーイズの続きが見てみたい202話 〜まだまだ成長〜
哀川「沢は天童寺の時よりも、プレーの幅を広げてくると思うよ」
バサッ 今にも眠りにつきそうだった藤原が掛け布団をめくって哀川に聞く
藤原「どういう事だ?」
哀川「天童寺では全国からのスーパースターが集まってくるから、基礎的な練習を小学生時代に終わらせて、中学でトップレベルのプレイができるメンバーが集まるんだ。そんなメンバーで練習するから、練習のレベルも高い。だから、3対3とか5対5とか、全体練習はゲーム形式が中心の方が実践的な練習になる」
藤原「そういえばそんな事いってたな」
哀川「勿論、基礎練習をしないわけじゃないよ。でも、それは朝練の前とか練習の後とか、個人で行うもので、全体練習でわざわざ基礎練を組む事はない。みんなおいていかれるのが嫌だから、基礎練は練習以外で必死なんだ。だから基礎練を教えてくれる人なんかいない」
藤原「そういわれれば、中学でバスケを始めましたって時や、ミニバスなんかじゃ、基礎練を教えるコーチや監督、同僚がいるけど、高校からではそういうのってあまり聞かね〜よな」
哀川「うん。ある程度の経験者が集まるからね。しかも日本一の天童寺だよ。基礎練を教えるコーチもいなけりゃ、教えてくれる仲間なんて一人もいないよ」
藤原「それぞれが出来て当たり前。だからか」
哀川「それもあるけど、みんなレギュラーを取る為だけに頑張っているだ。わざわざ敵に教える人なんかいないよ」
藤原「そっか」
哀川「瑞穂は違ったじゃん。みんなに足りない所を教えあってさ。教えてあげる、って言えば少し偉そうに感じるかもしれないけど、俺にとってみんなに説明する事が自分の再確認にもなった。ほら、教える方が難しいっていうじゃん」
藤原「勉強と同じだよな」
哀川「う〜、勉強で例えられたら俺わからね〜〜」
藤原「沢登が、持ち前の実力に、基礎力をあげてくるって事か」
哀川「うん。それに、沢に教えてもらうプレイヤーが出てくるんだよ。あの中沢って、すっげ〜身体してた奴をかなり見込んでいたみたいだし、三浦ちゃんだって」
藤原「俺とは違うコンビプレーをするって事か」
哀川「うん。実際、今日のプレーで三浦ちゃんがコントロールして、沢が攻めていく場面が結構あったのわかった?」
藤原「ああ、俺もそこは少し違和感があったんだ。三浦がゲームコントロールができる事は知っているけど、沢登が全体を見ていると思うと、実は三浦が動かしていたり・・・まるで司令塔が二人いるみたいだったな」
哀川「チーム事情もあるだろうけど、三浦ちゃんの才能も引き出しているよね。沢をサポートする役割じゃなくて、沢を使おうとしている。天童寺のプレイヤーでもなかなかいないよ」
藤原「・・・そうか」
哀川「へへ。燃えてきた?」
藤原「あ、ああ。俺と組んでいた事で三浦の才能を・・・実は潰していたじゃないかと・・」
哀川「そんな事はないよ!拓との練習があったり、瑞穂で役割を覚えた事で覚えたプレーもある。それが土台になって、新しいプレーや連携を覚えていくんだよ。俺が拓とコンビを組んでパワーアップしたじゃん。そんな感じだよ。沢にフォワードの才能を引き出してもらわないと、拓とはガードで争う事になっていたからね!!」
藤原「そっか。でもやっぱり沢登ってすげ〜んだな。インハイでは勝てたけど、あいつにプレイヤーとして勝てたのか?っていうと、やっぱ自信がねぇ〜〜」
哀川「ふふ、拓にしたら珍しく弱気じゃん。どちらも違うタイプだからね。これから結果を出していけばいいんだよ。大学でまた勝ってさ。ほら、保科ちゃんなんか、プロだからさ。負けても翌日同じチームに勝てるようにしなきゃダメなんだよ。拓はNBA行くんだろ」
藤原「NBA・・か」(夢だけどまだまだだな)
哀川「拓ならいけるよ。拓はまだまだ成長期だから。高校の時だって試合毎に成長してた。沢は、既に完成しているプレイヤーだから。ただ・・・沢にとって大学はもう一度成長期に戻れる良い期間になるかもしれない・・」
藤原「・・・」
哀川「大学でもいつか沢と戦う事があると思う。それまで猛練習だね」
藤原「・・・」
哀川「ん??」
藤原「・・・」
哀川「寝てる・・・そっか、明日秋吉ちゃんとデートだったもんね。俺も麻衣ちゃんと約束してるから寝るか」
DEARBOYS NEXT
バサッ 今にも眠りにつきそうだった藤原が掛け布団をめくって哀川に聞く
藤原「どういう事だ?」
哀川「天童寺では全国からのスーパースターが集まってくるから、基礎的な練習を小学生時代に終わらせて、中学でトップレベルのプレイができるメンバーが集まるんだ。そんなメンバーで練習するから、練習のレベルも高い。だから、3対3とか5対5とか、全体練習はゲーム形式が中心の方が実践的な練習になる」
藤原「そういえばそんな事いってたな」
哀川「勿論、基礎練習をしないわけじゃないよ。でも、それは朝練の前とか練習の後とか、個人で行うもので、全体練習でわざわざ基礎練を組む事はない。みんなおいていかれるのが嫌だから、基礎練は練習以外で必死なんだ。だから基礎練を教えてくれる人なんかいない」
藤原「そういわれれば、中学でバスケを始めましたって時や、ミニバスなんかじゃ、基礎練を教えるコーチや監督、同僚がいるけど、高校からではそういうのってあまり聞かね〜よな」
哀川「うん。ある程度の経験者が集まるからね。しかも日本一の天童寺だよ。基礎練を教えるコーチもいなけりゃ、教えてくれる仲間なんて一人もいないよ」
藤原「それぞれが出来て当たり前。だからか」
哀川「それもあるけど、みんなレギュラーを取る為だけに頑張っているだ。わざわざ敵に教える人なんかいないよ」
藤原「そっか」
哀川「瑞穂は違ったじゃん。みんなに足りない所を教えあってさ。教えてあげる、って言えば少し偉そうに感じるかもしれないけど、俺にとってみんなに説明する事が自分の再確認にもなった。ほら、教える方が難しいっていうじゃん」
藤原「勉強と同じだよな」
哀川「う〜、勉強で例えられたら俺わからね〜〜」
藤原「沢登が、持ち前の実力に、基礎力をあげてくるって事か」
哀川「うん。それに、沢に教えてもらうプレイヤーが出てくるんだよ。あの中沢って、すっげ〜身体してた奴をかなり見込んでいたみたいだし、三浦ちゃんだって」
藤原「俺とは違うコンビプレーをするって事か」
哀川「うん。実際、今日のプレーで三浦ちゃんがコントロールして、沢が攻めていく場面が結構あったのわかった?」
藤原「ああ、俺もそこは少し違和感があったんだ。三浦がゲームコントロールができる事は知っているけど、沢登が全体を見ていると思うと、実は三浦が動かしていたり・・・まるで司令塔が二人いるみたいだったな」
哀川「チーム事情もあるだろうけど、三浦ちゃんの才能も引き出しているよね。沢をサポートする役割じゃなくて、沢を使おうとしている。天童寺のプレイヤーでもなかなかいないよ」
藤原「・・・そうか」
哀川「へへ。燃えてきた?」
藤原「あ、ああ。俺と組んでいた事で三浦の才能を・・・実は潰していたじゃないかと・・」
哀川「そんな事はないよ!拓との練習があったり、瑞穂で役割を覚えた事で覚えたプレーもある。それが土台になって、新しいプレーや連携を覚えていくんだよ。俺が拓とコンビを組んでパワーアップしたじゃん。そんな感じだよ。沢にフォワードの才能を引き出してもらわないと、拓とはガードで争う事になっていたからね!!」
藤原「そっか。でもやっぱり沢登ってすげ〜んだな。インハイでは勝てたけど、あいつにプレイヤーとして勝てたのか?っていうと、やっぱ自信がねぇ〜〜」
哀川「ふふ、拓にしたら珍しく弱気じゃん。どちらも違うタイプだからね。これから結果を出していけばいいんだよ。大学でまた勝ってさ。ほら、保科ちゃんなんか、プロだからさ。負けても翌日同じチームに勝てるようにしなきゃダメなんだよ。拓はNBA行くんだろ」
藤原「NBA・・か」(夢だけどまだまだだな)
哀川「拓ならいけるよ。拓はまだまだ成長期だから。高校の時だって試合毎に成長してた。沢は、既に完成しているプレイヤーだから。ただ・・・沢にとって大学はもう一度成長期に戻れる良い期間になるかもしれない・・」
藤原「・・・」
哀川「大学でもいつか沢と戦う事があると思う。それまで猛練習だね」
藤原「・・・」
哀川「ん??」
藤原「・・・」
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