2017年08月04日
ディアボーイズの続きが見てみたい201話 〜藤原と哀川〜
哀川「お邪魔しま〜す」
藤原「気を遣わなくていいよ。昔はよくお前の家に泊めてもらったしな」
哀川「一人暮らしだったから誰もいなかったし、拓の家は違うじゃん」
藤原「いいって。そっちのベット使えよ。俺布団で寝るから」
哀川「うん、ありがと」
藤原「お前、明日森高とどっか行くんだろ?」
哀川「あ、うん。拓も秋吉ちゃんと東京行くんだよね?」
藤原「うん。ってあれ?東京行くって言ったっけ?」
哀川「麻衣ちゃんから聞いたぁ〜〜」
藤原「あ〜、あのホットラインな(笑)」
哀川「8時過ぎに俺出るけど、大丈夫?」
藤原「ああ、俺もそれぐらいの時間に出るよ」
哀川「うん、わかった」
布団を敷いて寝る体勢となる二人。
藤原「なぁ、哀川、今日の練習だけど、三浦と石井と土橋、少しの間なのに、何か違和感なかったか?何か別のプレイヤーっていうかよ」
哀川「うん。そだね。とくに三浦ちゃんはブランクを感じなかったよ。石井ちゃんとどばっちゃんは、大学に入ってすぐに始めたけど、三浦ちゃんは少し間をあけたんだよね?」
藤原「ああ、やっぱ練習とかが違うのかな?」
哀川「練習の内容はどこも違うよ。けど、プレイスタイルまで変わったように感じたのは、ポジションを変えるのかもしれないね。三浦ちゃん自身もまだまだ手探りの状況なんじゃない?」
藤原「そうだな。沢登がポイントガードをして、三浦がシューティングガードだろ。まともなのは、まだ二人だけって言ってたもんな。」
哀川「フォワード的な役割を増やすんじゃないかな?攻撃的な感じの」
藤原「元々あいつは、顔に似合わず攻撃的だけどな(笑)」
哀川「ははは。三浦ちゃんなら何をするにしても絶対に仕上げてくるよ」
藤原「ああ、それと石井だ。あいつ、高校の時より上手くなってね〜か。強さっていうかさ」
哀川「きっと児嶋ちゃんだよ。成田中央のバスケは、森山ちゃんや武内ちゃんの攻撃陣が印象的だけど、その組織作りをしていたのは、岸本ちゃんや児嶋ちゃんみたいなガード陣の動きがあって成り立っていたから」
藤原「森山や武内を使っていたやつが石井を使うとああなるのか・・・ふっ、俺もまだまだだな」
哀川「石井ちゃんが猛特訓しているんだろうけどね。そうやって今まで知らないバスケを知ると、プレイの幅が広がるから。俺が瑞穂に来た時にそうだったから、よくわかるよ」
藤原「「プレイの幅」か、俺もポイントガードとしてもっと色んなバスケを覚えていかないとダメだな」
哀川「ふふ、そだね。でも拓の場合は、今のプレイスタイルをチームメイトに理解してもらうのが一番早いと思うよ」
藤原「ん?どういう事だ?」
哀川「沢のプレイを覚えている?」
藤原「ああ。勿論。忘れるわけないさ」
哀川「二人は同じポイントガードでも全くタイプが違うって事。拓のパスは常にディフェンスの裏に裏に素早く飛んできて、それに反応できると、フリーでシュートを打てる。受け手にとって、覚えると癖になるパスだよ。でも、取るのは中々難しくて、いきなり合わせる事はスピード、連携がないとまず無理だよね」
藤原「あ、ああ、褒められてるんだよな」
哀川「勿論」
藤原「サンクス」
哀川「沢はゲームをコントロールしながら、シュートを打てる空間を作り出す事ができる。パスそのものは、作られた空間へ移動出来れば誰でも取れるし、その人の能力に合わせてパスが飛んでくるんだ。でも、その空間を作れるように動かないと、シュートエリアが生まれない。沢一人が動いて無理に空間を作り出す事もあるけど、それでも沢のラストパスをある程度予測しないとダメなんだ」
藤原「ああ、あいつがコントロールする空間だと、思うようにプレイができねえしな。いける、と思っても、それすらもコントロールされている時もあるしな」
哀川「ふふ、バスケ以外だと結構鈍感な男なんだけどね。二人のどっちのタイプが良いっていうのはないと思うんだ。そのチームにあったスタイルであればどちらでも。今のウチにはモリコも、羽生君もいるし。あの二人は拓のキラーパスに反応できるよ」
藤原「あいつら、思ったよりすげ〜しな」
哀川「ふふ、だったら、拓の考えるとこにガンガンパスをさばいて点を取りまくるスタイルがあってると思うよ。だって性格的にも守るより攻める方が向いてるメンバーだしね」
藤原「・・・・だな」
哀川「昔、トーヤが加入して来た時の作戦でさ、瑞穂の幅が広がったよね?」
藤原「そうだな。土橋が離れたパターンとか、三浦が抜けたパターン。んで、石井のファールトラブルの時は」
哀川「そうそう、引っ込めて頭冷やさなきゃ!とか」
藤原・哀川「あはははははは」
し〜んとする部屋
藤原「俺達、今の大学でよかったんだよな?」
哀川「どうしたの?急に?当たり前じゃん。またバスケを作っていくんだろ?」
藤原「・・・ん?ああ。石井とか見てっと、すげ〜レベルアップしてたじゃん。強い大学で、もっと高いレベルを・・・」
哀川「沢は天童寺の時よりも、プレイの質が上がってたの気付いた?」
藤原「え??」
DEARBOYS NEXT
藤原「気を遣わなくていいよ。昔はよくお前の家に泊めてもらったしな」
哀川「一人暮らしだったから誰もいなかったし、拓の家は違うじゃん」
藤原「いいって。そっちのベット使えよ。俺布団で寝るから」
哀川「うん、ありがと」
藤原「お前、明日森高とどっか行くんだろ?」
哀川「あ、うん。拓も秋吉ちゃんと東京行くんだよね?」
藤原「うん。ってあれ?東京行くって言ったっけ?」
哀川「麻衣ちゃんから聞いたぁ〜〜」
藤原「あ〜、あのホットラインな(笑)」
哀川「8時過ぎに俺出るけど、大丈夫?」
藤原「ああ、俺もそれぐらいの時間に出るよ」
哀川「うん、わかった」
布団を敷いて寝る体勢となる二人。
藤原「なぁ、哀川、今日の練習だけど、三浦と石井と土橋、少しの間なのに、何か違和感なかったか?何か別のプレイヤーっていうかよ」
哀川「うん。そだね。とくに三浦ちゃんはブランクを感じなかったよ。石井ちゃんとどばっちゃんは、大学に入ってすぐに始めたけど、三浦ちゃんは少し間をあけたんだよね?」
藤原「ああ、やっぱ練習とかが違うのかな?」
哀川「練習の内容はどこも違うよ。けど、プレイスタイルまで変わったように感じたのは、ポジションを変えるのかもしれないね。三浦ちゃん自身もまだまだ手探りの状況なんじゃない?」
藤原「そうだな。沢登がポイントガードをして、三浦がシューティングガードだろ。まともなのは、まだ二人だけって言ってたもんな。」
哀川「フォワード的な役割を増やすんじゃないかな?攻撃的な感じの」
藤原「元々あいつは、顔に似合わず攻撃的だけどな(笑)」
哀川「ははは。三浦ちゃんなら何をするにしても絶対に仕上げてくるよ」
藤原「ああ、それと石井だ。あいつ、高校の時より上手くなってね〜か。強さっていうかさ」
哀川「きっと児嶋ちゃんだよ。成田中央のバスケは、森山ちゃんや武内ちゃんの攻撃陣が印象的だけど、その組織作りをしていたのは、岸本ちゃんや児嶋ちゃんみたいなガード陣の動きがあって成り立っていたから」
藤原「森山や武内を使っていたやつが石井を使うとああなるのか・・・ふっ、俺もまだまだだな」
哀川「石井ちゃんが猛特訓しているんだろうけどね。そうやって今まで知らないバスケを知ると、プレイの幅が広がるから。俺が瑞穂に来た時にそうだったから、よくわかるよ」
藤原「「プレイの幅」か、俺もポイントガードとしてもっと色んなバスケを覚えていかないとダメだな」
哀川「ふふ、そだね。でも拓の場合は、今のプレイスタイルをチームメイトに理解してもらうのが一番早いと思うよ」
藤原「ん?どういう事だ?」
哀川「沢のプレイを覚えている?」
藤原「ああ。勿論。忘れるわけないさ」
哀川「二人は同じポイントガードでも全くタイプが違うって事。拓のパスは常にディフェンスの裏に裏に素早く飛んできて、それに反応できると、フリーでシュートを打てる。受け手にとって、覚えると癖になるパスだよ。でも、取るのは中々難しくて、いきなり合わせる事はスピード、連携がないとまず無理だよね」
藤原「あ、ああ、褒められてるんだよな」
哀川「勿論」
藤原「サンクス」
哀川「沢はゲームをコントロールしながら、シュートを打てる空間を作り出す事ができる。パスそのものは、作られた空間へ移動出来れば誰でも取れるし、その人の能力に合わせてパスが飛んでくるんだ。でも、その空間を作れるように動かないと、シュートエリアが生まれない。沢一人が動いて無理に空間を作り出す事もあるけど、それでも沢のラストパスをある程度予測しないとダメなんだ」
藤原「ああ、あいつがコントロールする空間だと、思うようにプレイができねえしな。いける、と思っても、それすらもコントロールされている時もあるしな」
哀川「ふふ、バスケ以外だと結構鈍感な男なんだけどね。二人のどっちのタイプが良いっていうのはないと思うんだ。そのチームにあったスタイルであればどちらでも。今のウチにはモリコも、羽生君もいるし。あの二人は拓のキラーパスに反応できるよ」
藤原「あいつら、思ったよりすげ〜しな」
哀川「ふふ、だったら、拓の考えるとこにガンガンパスをさばいて点を取りまくるスタイルがあってると思うよ。だって性格的にも守るより攻める方が向いてるメンバーだしね」
藤原「・・・・だな」
哀川「昔、トーヤが加入して来た時の作戦でさ、瑞穂の幅が広がったよね?」
藤原「そうだな。土橋が離れたパターンとか、三浦が抜けたパターン。んで、石井のファールトラブルの時は」
哀川「そうそう、引っ込めて頭冷やさなきゃ!とか」
藤原・哀川「あはははははは」
し〜んとする部屋
藤原「俺達、今の大学でよかったんだよな?」
哀川「どうしたの?急に?当たり前じゃん。またバスケを作っていくんだろ?」
藤原「・・・ん?ああ。石井とか見てっと、すげ〜レベルアップしてたじゃん。強い大学で、もっと高いレベルを・・・」
哀川「沢は天童寺の時よりも、プレイの質が上がってたの気付いた?」
藤原「え??」
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