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2016年02月24日
ディアボーイズの続きが見てみたい46話 〜試してみっか〜
上本(ここまでは一年が圧倒している。次も哀川とのコンビネーションか。お手並み拝見といこうか)
藤原は先日録画でみた、保科の試合を思い出していた。
(保科の奴が抜かれたあのシーン。あいつは、抜かれた事に気付いていなかった感じだった。あの田沢さんのドリブルは、外から見ていればただのフェイク。保科はいきなりあれをくらって、ボールを見失っていた)
藤原がボソとつぶやいた「今の俺ならできるはず。ちょっと試してみっか」
シュッ。 まだ何に動いていない哀川に一度ボールを渡す。
珍しい藤原の動き(タイミング)に気づいたのか、哀川が少し様子を見て、中に入ろうとする藤原にボールを渡す。
ペネトレイトで仕掛ける。一歩目で既に工藤を抜いていた。
工藤(くっ、はやい・・・)
上本(PGのレギュラーは確定だな。工藤本人が一番悔しいだろうが、今ので明らかだ)
ヘルプに須藤キャプテンがくる。
藤原が突っ込もうとする。
須藤(こいつのドリブルをよく見るんや、突っ込んできたら身体を入れてやる。右か左・・・右や(藤原から見て左))
次の瞬間、須藤は抜かれていた。須藤の左側を通って・・・
藤原フリーで冷静にレイアップを決める。二人抜きであった。
上本(シャムゴット・・・か)
哀川(技、増やしたんだ。まぁ、拓なら当たり前か。でも今のはかなりよかったよ。保科ちゃんが抜かれた時のドリブルだな。)
須藤(今完全に右だと思った・・・左にくる気配なんて全くなかったのに・・・シャムゴット・・・か)
哀川「拓、やるじゃん。こないだの田沢さんの奴だよね」
藤原「ああ、直線だけの動きだとこの先、大学ではきついと思って練習はしていたんだ。まさか、あんな良いお手本を、保科でやってくれるとは思わなかったよ。参考になったぜ」
哀川「直線的なドリブルは、沢よりも拓の方が速いしね。今のドリブルがあればパターンも増えるし、いいんじゃない?」
藤原「さんきゅ。まさかこんな時に沢登と比べられるとは思っていなかったけどよ」
哀川「あはははは」
次のディフェンスでは、羽生のパスカットで1年がまた攻撃にうつる。
先輩(次は誰で来るんだ・・・)
ディフェンスをするのにも後手に回っている上級生。こういった隙を藤原は逃さない。
すかさず、哀川を中にいれて、哀川、森安、池野、そして自らも陣内に切れ込む。
羽生だけが中へ入る動きをとりながら3Pライン外へとすぐに流れる。
またも中から外へのパス。
本来このような単純な攻撃にやられるレベルではないが、後輩相手に負けている状況、さらにターンオーバーしたあせりによってディフェンスのリズムが取れていなかった。
いや、藤原が取らせなかった。という方が正しいのか。
羽生、滞空時間の長い3Pを放つ。
「リバウンド〜〜〜」
ポッ ボールがネットを通過した。
上本(完璧だな・・・1年が一気にいきそうだ。他の選手も見てみたいが・・・)
監督の予想通り、第3クオーターまでは1年生が押した。勢いに任せたプレーではなく、実力で上級生をねじ伏せていた。
しかも交代を重ねながらである。
上級生は殆どスタメンに頼る状況であった。
第3クオーター終了時
1年 68 対 54 上級生
哀川・藤原のホットラインにはまだまだついていけないものの、外から射抜く事ができる羽生。
まだ荒削りだが、パワーのある森安の活躍は大きい。
哀川・藤原を即レギュラー。この二人に須藤キャプテンを上手く組み合わせる。
更には哀川達が3年生になるまでに、羽生が使えたら。という目論見を考えていた上本監督であったが、嬉しい大誤算だった。
まさか、1年生中心にチームが作れるとは、試合前まで監督はまだ考えてはいなかった。
ただ、藤原だけは思い描いていた。同期で十分チームが作れる事を・・・
DEARBOYS NEXT
藤原は先日録画でみた、保科の試合を思い出していた。
(保科の奴が抜かれたあのシーン。あいつは、抜かれた事に気付いていなかった感じだった。あの田沢さんのドリブルは、外から見ていればただのフェイク。保科はいきなりあれをくらって、ボールを見失っていた)
藤原がボソとつぶやいた「今の俺ならできるはず。ちょっと試してみっか」
シュッ。 まだ何に動いていない哀川に一度ボールを渡す。
珍しい藤原の動き(タイミング)に気づいたのか、哀川が少し様子を見て、中に入ろうとする藤原にボールを渡す。
ペネトレイトで仕掛ける。一歩目で既に工藤を抜いていた。
工藤(くっ、はやい・・・)
上本(PGのレギュラーは確定だな。工藤本人が一番悔しいだろうが、今ので明らかだ)
ヘルプに須藤キャプテンがくる。
藤原が突っ込もうとする。
須藤(こいつのドリブルをよく見るんや、突っ込んできたら身体を入れてやる。右か左・・・右や(藤原から見て左))
次の瞬間、須藤は抜かれていた。須藤の左側を通って・・・
藤原フリーで冷静にレイアップを決める。二人抜きであった。
上本(シャムゴット・・・か)
哀川(技、増やしたんだ。まぁ、拓なら当たり前か。でも今のはかなりよかったよ。保科ちゃんが抜かれた時のドリブルだな。)
須藤(今完全に右だと思った・・・左にくる気配なんて全くなかったのに・・・シャムゴット・・・か)
哀川「拓、やるじゃん。こないだの田沢さんの奴だよね」
藤原「ああ、直線だけの動きだとこの先、大学ではきついと思って練習はしていたんだ。まさか、あんな良いお手本を、保科でやってくれるとは思わなかったよ。参考になったぜ」
哀川「直線的なドリブルは、沢よりも拓の方が速いしね。今のドリブルがあればパターンも増えるし、いいんじゃない?」
藤原「さんきゅ。まさかこんな時に沢登と比べられるとは思っていなかったけどよ」
哀川「あはははは」
次のディフェンスでは、羽生のパスカットで1年がまた攻撃にうつる。
先輩(次は誰で来るんだ・・・)
ディフェンスをするのにも後手に回っている上級生。こういった隙を藤原は逃さない。
すかさず、哀川を中にいれて、哀川、森安、池野、そして自らも陣内に切れ込む。
羽生だけが中へ入る動きをとりながら3Pライン外へとすぐに流れる。
またも中から外へのパス。
本来このような単純な攻撃にやられるレベルではないが、後輩相手に負けている状況、さらにターンオーバーしたあせりによってディフェンスのリズムが取れていなかった。
いや、藤原が取らせなかった。という方が正しいのか。
羽生、滞空時間の長い3Pを放つ。
「リバウンド〜〜〜」
ポッ ボールがネットを通過した。
上本(完璧だな・・・1年が一気にいきそうだ。他の選手も見てみたいが・・・)
監督の予想通り、第3クオーターまでは1年生が押した。勢いに任せたプレーではなく、実力で上級生をねじ伏せていた。
しかも交代を重ねながらである。
上級生は殆どスタメンに頼る状況であった。
第3クオーター終了時
1年 68 対 54 上級生
哀川・藤原のホットラインにはまだまだついていけないものの、外から射抜く事ができる羽生。
まだ荒削りだが、パワーのある森安の活躍は大きい。
哀川・藤原を即レギュラー。この二人に須藤キャプテンを上手く組み合わせる。
更には哀川達が3年生になるまでに、羽生が使えたら。という目論見を考えていた上本監督であったが、嬉しい大誤算だった。
まさか、1年生中心にチームが作れるとは、試合前まで監督はまだ考えてはいなかった。
ただ、藤原だけは思い描いていた。同期で十分チームが作れる事を・・・
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