ディアボーイズの続きが見たい

ディアボーイズの続きが見てみたい６４話　　〜クイックスリーポイント〜


巻中のフリースローが放たれる。


ガンッ。


巻中（ちっ、手がしびれてるやんけ）


「リバ〜〜ン」


バシッ。


バードナー「さっきまで休んでたミーが負けるわけないね」


巻中（しまった。バードナーやったら、こっちもマジでいかんと）


バードナー「ヘイ！ボーイ！ファストブレイクね」


びゅん。ボールを投げた。


「そんなボールに追いつけるやつがおるかいな」


「って、え〜〜〜」



バシ。哀川和彦が受け取る。


哀川は受け取ったボールをそのままリング付近へと弾くようにパスを出す。


哀川「見せ場だよ。保科ちゃん！！」


保科「うりゃ！！」


本田監督（哀川君より前を走ったのか。保科のやつ・・・なんてスピードだ）


藤原「着地なんてすんじゃね〜ぞ、保科ぁ」


パシ


保科「あったりめぇだぁ〜〜〜。うおおおおおおおお〜〜〜〜〜〜」


ドカン！！


タン（着地）


し〜ん。


「おいおいおいおい、ビッグプレーだぁ」


哀川「すげ〜よぉ〜、保科ちゃん」


藤原「やるじゃね〜か〜保科」


平本「６点差に戻したぞ。ここからが勝負だ」


次の攻撃はキングスのミドルショットが外れ、バードナーがリバウンドをもぎとる。


藤原「点差詰めっぞ」


「おう！！」


藤原（平本さんの３ポイントで一気に射程圏に入りたいとこだ。哀川にも任せてーが、巻中さんのフェイスガードを通すのは厳しいな。ここは、分があるインサイドで点差を少しでも詰めるか）


インサイドのバードナーで勝負を決断した藤原。


バードナーにボールが渡される。その時


バードナー（良い動きしているプレーヤーがいるネ。このパスに合わせてみな。ボーイ）


ポストプレー。角度０度の３ポイントラインに切れ込む。哀川和彦の得意な位置。


バードナー（せっかくの練習試合ネ、自分達のシュートで決めてミネストローネ）


シュッ。パスをコーナーにさばく。


パシッ！


本田監督（あのパスに反応できるのか）


藤原（ディフェンスを振り切りやがった）


平本（３ポイントってのは、クイックで打つのは難しい。あれだけのスピードで、急ストップしての３ポイントってのはなかなか決まらんぞ）


哀川（・・・）





バードナー「ヘイボーイ。決めてみネ」




キュキュ　　　

「うおおおおおお〜」





スピーディに切れ込むため、いつも長い髪が後ろになびくが、このプレーでは上下に髪が揺れていた。


薬師丸「決めろ！唯人」


保科「任せろ！！


放物線を描いたシュートが・・・


パシュ


「おおおお。３点。これで３点差だ」


哀川「保科ちゃん、いつの間に３ポイントを？すげ〜よ」


保科「へへへ。まだまだ確率は低いけどよ。ずっと練習してんだよ」


藤原（哀川のプレーをいつも見ているからわかるけど、今のはマグレでもすげ〜ぞ。三浦でもあの角度の３点は苦手で打ちたがらね〜。まぁ、トーヤみたいな器用なプレーヤーならわかるが・・・）


平本「おっし、いけるぞ。３点差だ！！」


巻中「ふぅ〜、しんどい相手や。エラいガキと戦うハメになったでぇ。気持ち悪いのはその髪の毛だけちゃうっちゅうことやな」


バードナー「ヘイボーイ。ナイスシュー！！今の良かったネ！今のタイミングを忘れたらメダメダ。絶対メ〜ダ」


保科「バードナーさん、それを言うなら駄目っすよ。ダ〜メ」


バードナー「ダ〜メン？？」


保科「ダーメンじゃなくて、　ダ〜メ　だよ」


バードナー「オウ、ダ〜メダ　ね」


保科「いや、切るとこ違うから。ダメ　で切るんすよ。志村けんみたいじゃないですか」


平本「おい、何やってんねん。保科。ディフェンスだ。早く戻れ！」


保科「はい、すいません」（平本さん、いつもどうやって、日本語教えてんだ）

※これを機に、バードナーへの保科の日本語講習は、恒例となるのだった。


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