2016年08月03日
日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険の関係性2
『日本郵政・ゆうちょ銀行・かんぽ生命保険の関係性』
前回、ネットでこの3社のサヤ取りについて検索したけれどほぼ無かったということを書いた。よほど何も無いのか、前回筆者が書いた記事がナント1ページ目に表示されるではないか!
補足)記事執筆時には出てきたのに今は出てこない。なぜ? 夢でも見てたのか?
今回もしかしてと思って「サヤ取り」ではなく「アービトラージ」で検索してみたらちょこっとヒットした。しかし具体的な内容については何も触れておらず、ただ「こういう動きが出てくる」とか「割高を売って割安を買う」みたいなことしか書いてなかった。
筆者は用語の意味というか定義についてできるだけ正確であるように心がけている。特に相場関係のものについては、ちょっとした違いが損益に大きく影響する可能性もあるからだ。
なので「アービトラージ(裁定取引)」という言葉を「サヤ取り」の意味で使うことはしない。以前も『欧米アービトラージ』の商材について、
「厳密な意味での「アービトラージ」ではないが「今のところ」比較的精度が高く機能する「サヤ取り」の手法と思われる。」
と言及している。
日本郵政グループ、日本郵政(6178)・ゆうちょ銀行(7182)・かんぽ生命保険(7181)についても、厳密な意味でアービトラージは不可能である。よってこれはサヤ取りの言葉を使った方が正しい。
※筆者の認識では、アービトラージは最終的に同一価格に収斂して決済できるのに対し、サヤ取りはそれができない。だから股裂き(サヤ取られ)にあう危険性もある。
ところで前回、
「とりあえず上場してからのデータを調べてみたらそこそこいけそうな感じはする。タイプとしては「原油・ガソリン・灯油」の関係に近い。」
と書いたが、あれからさらに調べてみるとホントよく似ていた。
日本郵政は持ち株会社として多くの子会社を傘下に持っているが、大きいところではあと「日本郵便」がありこれは上場していない。これがちょうど軽油が上場する前の石油先物市場の状態とホントによく似ている。
原油=日本郵政
ガソリン=ゆうちょ銀行
灯油=かんぽ生命保険
軽油(後年上場)=日本郵便(未上場)
その他連産品=その他子会社
※軽油は上場されても出来高が少なく実質機能していなかった。
石油先物でも軽油上場前から、原油とガソリン・灯油のサヤ取り(クラックスプレッド)は行われていたし、本家のNYMEXはたしか軽油は上場してなかったはずだがクラックスプレッドが盛んに取引されているのは周知のとおり。
そう考えると、「日本郵政:ゆうちょ銀行」「日本郵政:かんぽ生命保険」「日本郵政:ゆうちょ銀行+かんぽ生命保険」は比較的(あくまでも比較的)アービトラージに近い考え方のサヤ取りになるが、「ゆうちょ銀行:かんぽ生命保険」は「ガソリン:灯油」に当たるので、サヤ取りとは言いつつもかなり銘柄ごとの独自要因に左右されるアウトライトに近い取引になる。
※ガソリン灯油のサヤ取りの失敗談はよく聞いたし、筆者も当時あまり得意ではなかったのでほとんどやらなくなっていた。
補足)ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の日本郵政に対する比率を考えた場合、ゆうちょ銀行の方が4倍近くウェイトが高いので、「日本郵政:かんぽ生命保険」もどちらかと言うとアウトライト気味になる。
--------------------------------------------------------------------------
最後までお読みくださりありがとうございます。
今回の記事は参考になりましたか?
当ブログへの「投票」もしくは「順位の確認」、または「他のブログの検索」は下記ボタンからどうぞ。
まるてん
前回、ネットでこの3社のサヤ取りについて検索したけれどほぼ無かったということを書いた。よほど何も無いのか、前回筆者が書いた記事がナント1ページ目に表示されるではないか!
補足)記事執筆時には出てきたのに今は出てこない。なぜ? 夢でも見てたのか?
今回もしかしてと思って「サヤ取り」ではなく「アービトラージ」で検索してみたらちょこっとヒットした。しかし具体的な内容については何も触れておらず、ただ「こういう動きが出てくる」とか「割高を売って割安を買う」みたいなことしか書いてなかった。
筆者は用語の意味というか定義についてできるだけ正確であるように心がけている。特に相場関係のものについては、ちょっとした違いが損益に大きく影響する可能性もあるからだ。
なので「アービトラージ(裁定取引)」という言葉を「サヤ取り」の意味で使うことはしない。以前も『欧米アービトラージ』の商材について、
「厳密な意味での「アービトラージ」ではないが「今のところ」比較的精度が高く機能する「サヤ取り」の手法と思われる。」
と言及している。
日本郵政グループ、日本郵政(6178)・ゆうちょ銀行(7182)・かんぽ生命保険(7181)についても、厳密な意味でアービトラージは不可能である。よってこれはサヤ取りの言葉を使った方が正しい。
※筆者の認識では、アービトラージは最終的に同一価格に収斂して決済できるのに対し、サヤ取りはそれができない。だから股裂き(サヤ取られ)にあう危険性もある。
ところで前回、
「とりあえず上場してからのデータを調べてみたらそこそこいけそうな感じはする。タイプとしては「原油・ガソリン・灯油」の関係に近い。」
と書いたが、あれからさらに調べてみるとホントよく似ていた。
日本郵政は持ち株会社として多くの子会社を傘下に持っているが、大きいところではあと「日本郵便」がありこれは上場していない。これがちょうど軽油が上場する前の石油先物市場の状態とホントによく似ている。
原油=日本郵政
ガソリン=ゆうちょ銀行
灯油=かんぽ生命保険
軽油(後年上場)=日本郵便(未上場)
その他連産品=その他子会社
※軽油は上場されても出来高が少なく実質機能していなかった。
石油先物でも軽油上場前から、原油とガソリン・灯油のサヤ取り(クラックスプレッド)は行われていたし、本家のNYMEXはたしか軽油は上場してなかったはずだがクラックスプレッドが盛んに取引されているのは周知のとおり。
そう考えると、「日本郵政:ゆうちょ銀行」「日本郵政:かんぽ生命保険」「日本郵政:ゆうちょ銀行+かんぽ生命保険」は比較的(あくまでも比較的)アービトラージに近い考え方のサヤ取りになるが、「ゆうちょ銀行:かんぽ生命保険」は「ガソリン:灯油」に当たるので、サヤ取りとは言いつつもかなり銘柄ごとの独自要因に左右されるアウトライトに近い取引になる。
※ガソリン灯油のサヤ取りの失敗談はよく聞いたし、筆者も当時あまり得意ではなかったのでほとんどやらなくなっていた。
補足)ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険の日本郵政に対する比率を考えた場合、ゆうちょ銀行の方が4倍近くウェイトが高いので、「日本郵政:かんぽ生命保険」もどちらかと言うとアウトライト気味になる。
--------------------------------------------------------------------------
最後までお読みくださりありがとうございます。
今回の記事は参考になりましたか?
当ブログへの「投票」もしくは「順位の確認」、または「他のブログの検索」は下記ボタンからどうぞ。
まるてん
【このカテゴリーの最新記事】
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
-
no image
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバックURL
https://fanblogs.jp/tb/5304199
この記事へのトラックバック