2017年07月15日
映画「LEON」
久しぶりに映画「LEON」を見ました。DVDで。
「ジャン・レノ」主演のやつです。
以前はサラッと一回見ただけだったので、釈然としないラストが少々不満でした。
でも、じっくり観てみると、素晴らしい映画です。
どうして「LEON」を見ようと思ったのか、
YouTubeを見ているうち、淀川長治さんの映画解説にたどり着きました。
淀川長治さんって、私にとっては物心ついたときにはすでに映画解説をしていて、何しろあの
「サイナラ、サイナラ、、サイナラ」
が特徴的でした。
その淀川さんの解説に映画「LEON」があったからです。
淀川さんといえば、二つの思い入れがあります。
ひとつは淀川さんのエピソード。
昭和50年だと思います。その頃、ふだん夕方からラジオを聞きながら、プラモデルを作っていました。
淀川長治さんのラジオ番組があったんですね。
その中で淀川さんが子供のころから映画好きだったことを自ら語っていました。
子供の頃から映画をよく見に行っていたとか。親が映画館の株主だったそうですね。
見ている映画が面白くなってくると、映画館の電話を借りて、家族を映画館まで呼んだのだとか。
「面白いから来て!面白いから来て!」
と。
当時家に電話があるとは裕福な家柄だったのでしょう。
その、家族を映画館に呼ぶ様子をご本人が語るのを聞いて、興奮がこちらまで伝わり、淀川さんのイメージとして定着しました。
もう一つは淀川さんの復讐です。これは日テレの「知ってるつもり?!」で知りました。
ウィキペディアから引用しますと
「淀川家の血筋を絶やさぬためだけに妾にさせられた実母を哀れみ、辛い思いをさせた淀川家に復讐するため、結婚せずに子供をつくらないことで血筋を絶やした」
これです。
さて
LEONに戻ります。
ニューヨークの安いアパートに住む「マチルダ」という12歳の少女。
実父から虐待を受け、後妻からは相手にされず、後妻の連れ子、姉からも虐待。
弟が唯一、心を通わせる存在。
父は麻薬の運び人をしており、ある日麻薬取締局の一味から家族もろとも虐殺されてしまう。
たまたまマチルダは買い物に出かけていたため、襲撃を逃れる。
買い物袋を抱え戻ってきたアパートは物々しい雰囲気。父が殺されているのを、見張りに悟られないよう横目で見ながら、レオン(ジャン・レノ)の住む突き当りの部屋までたどり着く。
ドアベルを鳴らし、かくまってとレオンに必死に頼むマチルダ。でも小さな声で囁くしかない。
レオンはマチルダを部屋に入れる。
身寄りのなくなったマチルダはレオンに同居させてと求める。
また、レオンが殺し屋であることを聞き、弟の復讐を依頼する。断るレオン。
しかし、この出遭いがゆくゆくレオンに不幸を招くことになる。
ただ、どうなのだろうか。レオンは後に、マチルダが生きる望みをくれたと言っている。
マチルダは自ら復讐するために殺しを教えてと頼む。レオンは断わるものの、手ほどきをしていくことになる。
また、レオンは鉢植えの観葉植物を大事にしていた。
起床すると窓辺に置く。スプレーを使って丁寧に水を与える。
マチルダに聞かれると、
「最高の友だ。無口だからいい。」「俺と同じで根がない。」
という。
マチルダは
「大地に植えれば根を張るわ。」
と返す。
初めはライフルを購入、マチルダに射撃の手ほどきをするレオン。
この頃、マチルダはレオンに恋心を抱く。
レオンはやがて殺しの現場にもマチルダを同行させるようになる。
この頃、二人はきっと、今まで経験したことのない、安息を感じていたのだと思います。
しかし、ある日。
「君と会ってからすべてが変わった。
だから少し自分だけの時間が欲しい。」
とレオンはマチルダを残し、出かける。
残されたマチルダは無謀にも、ひとり麻薬取締局へ仇を打とうと企てる。
企ては失敗に終わり、麻薬取締局に捕らわれたマチルダに一報が入る。
麻薬取締局の一人が殺されたと。
レオンは個人的にマチルダの復讐を始めていた。
そこへ絶体絶命のマチルダを救うべく姿を現したレオン。
それは麻薬取締局とレオン、マチルダとの対決を意味していた。
ここでちょっと話を逸らします。
麻薬取締局のボス。麻薬取締局といえ、悪の黒幕的な役を演じているのは
「ゲイリー・オールドマン」
フランシス・コッポラ監督のドラキュラを演じています。ここでも良い演技をしています。
スタンス・フィールド = ゲイリー・オールドマンは
いち早く、レオンの部屋を包囲します。
麻薬取締局、特殊部隊といってもいい。
それらを相手にレオンの防戦が始まります。
しかし、とうてい勝ち目がない。
レオンは時間が稼ぎをしながら斧で壁に穴を開け、マチルダを逃がします。
1時間後に待ち合わせの約束をして。
レオンがマチルダに発した最期の言葉が
「I Love You !」
でした。
レオンはプロの殺し屋。
特殊部隊並みの兵力を相手にひるみません。
麻薬取締局は重火器まで持ち出す始末。
何とか部屋を抜け出したレオンを待っていたのはスタンス・フィールド。
こいつの嗅覚はあなどれない。
最期はレオンとスタンス・フィールド、相打ちとなります。
レオンを失って、孤児施設のような学校に迎えられるマチルダ。
まず、レオンの大切にしていた観葉植物を地面に植えます。
「もう安心よレオン。」
と言って。
「大地に根を張って暮らしたい。」
マチルダを逃がすとき、こぼれた本心に応えた返事だったのでしょう。
映画はそこで終わり、Sting の “Shape of My Heart” が。
涙ドバー!です。
私は洋画だとほぼ泣いたことがありません。
「グリーンマイル」を見ても泣くほどではありませんでした。
でも、この映画は違いました。
私は観葉植物にスポットを当てて、あらすじを書きました。
ウィキペディアには客観的な解説が載っています。
まだこの映画を見ていない人はどうぞ!
ひとことで言うなら、とっても深い映画です。
シーンひとつひとつに意味があります。
そして考えさせられます。
完全版では2時間12分という長めの映画ですが、もし、まだ見ていない方にはお勧めです。
「ジャン・レノ」主演のやつです。
以前はサラッと一回見ただけだったので、釈然としないラストが少々不満でした。
でも、じっくり観てみると、素晴らしい映画です。
どうして「LEON」を見ようと思ったのか、
YouTubeを見ているうち、淀川長治さんの映画解説にたどり着きました。
淀川長治さんって、私にとっては物心ついたときにはすでに映画解説をしていて、何しろあの
「サイナラ、サイナラ、、サイナラ」
が特徴的でした。
その淀川さんの解説に映画「LEON」があったからです。
淀川さんといえば、二つの思い入れがあります。
ひとつは淀川さんのエピソード。
昭和50年だと思います。その頃、ふだん夕方からラジオを聞きながら、プラモデルを作っていました。
淀川長治さんのラジオ番組があったんですね。
その中で淀川さんが子供のころから映画好きだったことを自ら語っていました。
子供の頃から映画をよく見に行っていたとか。親が映画館の株主だったそうですね。
見ている映画が面白くなってくると、映画館の電話を借りて、家族を映画館まで呼んだのだとか。
「面白いから来て!面白いから来て!」
と。
当時家に電話があるとは裕福な家柄だったのでしょう。
その、家族を映画館に呼ぶ様子をご本人が語るのを聞いて、興奮がこちらまで伝わり、淀川さんのイメージとして定着しました。
もう一つは淀川さんの復讐です。これは日テレの「知ってるつもり?!」で知りました。
ウィキペディアから引用しますと
「淀川家の血筋を絶やさぬためだけに妾にさせられた実母を哀れみ、辛い思いをさせた淀川家に復讐するため、結婚せずに子供をつくらないことで血筋を絶やした」
これです。
さて
LEONに戻ります。
ニューヨークの安いアパートに住む「マチルダ」という12歳の少女。
実父から虐待を受け、後妻からは相手にされず、後妻の連れ子、姉からも虐待。
弟が唯一、心を通わせる存在。
父は麻薬の運び人をしており、ある日麻薬取締局の一味から家族もろとも虐殺されてしまう。
たまたまマチルダは買い物に出かけていたため、襲撃を逃れる。
買い物袋を抱え戻ってきたアパートは物々しい雰囲気。父が殺されているのを、見張りに悟られないよう横目で見ながら、レオン(ジャン・レノ)の住む突き当りの部屋までたどり着く。
ドアベルを鳴らし、かくまってとレオンに必死に頼むマチルダ。でも小さな声で囁くしかない。
レオンはマチルダを部屋に入れる。
身寄りのなくなったマチルダはレオンに同居させてと求める。
また、レオンが殺し屋であることを聞き、弟の復讐を依頼する。断るレオン。
しかし、この出遭いがゆくゆくレオンに不幸を招くことになる。
ただ、どうなのだろうか。レオンは後に、マチルダが生きる望みをくれたと言っている。
マチルダは自ら復讐するために殺しを教えてと頼む。レオンは断わるものの、手ほどきをしていくことになる。
また、レオンは鉢植えの観葉植物を大事にしていた。
起床すると窓辺に置く。スプレーを使って丁寧に水を与える。
マチルダに聞かれると、
「最高の友だ。無口だからいい。」「俺と同じで根がない。」
という。
マチルダは
「大地に植えれば根を張るわ。」
と返す。
初めはライフルを購入、マチルダに射撃の手ほどきをするレオン。
この頃、マチルダはレオンに恋心を抱く。
レオンはやがて殺しの現場にもマチルダを同行させるようになる。
この頃、二人はきっと、今まで経験したことのない、安息を感じていたのだと思います。
しかし、ある日。
「君と会ってからすべてが変わった。
だから少し自分だけの時間が欲しい。」
とレオンはマチルダを残し、出かける。
残されたマチルダは無謀にも、ひとり麻薬取締局へ仇を打とうと企てる。
企ては失敗に終わり、麻薬取締局に捕らわれたマチルダに一報が入る。
麻薬取締局の一人が殺されたと。
レオンは個人的にマチルダの復讐を始めていた。
そこへ絶体絶命のマチルダを救うべく姿を現したレオン。
それは麻薬取締局とレオン、マチルダとの対決を意味していた。
ここでちょっと話を逸らします。
麻薬取締局のボス。麻薬取締局といえ、悪の黒幕的な役を演じているのは
「ゲイリー・オールドマン」
フランシス・コッポラ監督のドラキュラを演じています。ここでも良い演技をしています。
スタンス・フィールド = ゲイリー・オールドマンは
いち早く、レオンの部屋を包囲します。
麻薬取締局、特殊部隊といってもいい。
それらを相手にレオンの防戦が始まります。
しかし、とうてい勝ち目がない。
レオンは時間が稼ぎをしながら斧で壁に穴を開け、マチルダを逃がします。
1時間後に待ち合わせの約束をして。
レオンがマチルダに発した最期の言葉が
「I Love You !」
でした。
レオンはプロの殺し屋。
特殊部隊並みの兵力を相手にひるみません。
麻薬取締局は重火器まで持ち出す始末。
何とか部屋を抜け出したレオンを待っていたのはスタンス・フィールド。
こいつの嗅覚はあなどれない。
最期はレオンとスタンス・フィールド、相打ちとなります。
レオンを失って、孤児施設のような学校に迎えられるマチルダ。
まず、レオンの大切にしていた観葉植物を地面に植えます。
「もう安心よレオン。」
と言って。
「大地に根を張って暮らしたい。」
マチルダを逃がすとき、こぼれた本心に応えた返事だったのでしょう。
映画はそこで終わり、Sting の “Shape of My Heart” が。
涙ドバー!です。
私は洋画だとほぼ泣いたことがありません。
「グリーンマイル」を見ても泣くほどではありませんでした。
でも、この映画は違いました。
私は観葉植物にスポットを当てて、あらすじを書きました。
ウィキペディアには客観的な解説が載っています。
まだこの映画を見ていない人はどうぞ!
ひとことで言うなら、とっても深い映画です。
シーンひとつひとつに意味があります。
そして考えさせられます。
完全版では2時間12分という長めの映画ですが、もし、まだ見ていない方にはお勧めです。
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