2020年08月05日
シルミド
2003年公開の韓国映画です。なぜ今この期に韓国の話題なのか。それは偶然です。
「シルミド」というのは韓国にある島の名前で、韓国の北派工作員部隊(684部隊)の実話を基にした映画です。684部隊というのは1968年4月に編成された部隊にちなんでいるそうです。
Wikipediaには、
〜 北朝鮮の工作員による韓国大統領暗殺未遂事件をきっかけに、北朝鮮の最高指導者金日成(キム イルソン)を暗殺するための極秘特殊部隊がシルミド(実尾島)で結成された。〜
と書いてあります。
映画だと684部隊は死刑囚など、消息が絶えても明るみに出ない人間たちを集めたことになっています。が、実際は特に高額な報酬目当てで応募した一般人が殆どだったとあります。
目的が金日成の暗殺だから、訓練も熾烈(しれつ)なもので、31人だった隊員のうち7名が訓練中に亡くなったのだそうです。
部隊は2年間の厳しい訓練に耐え、とうとう奇襲の日を迎えます。
ところが2年の間に韓国と北朝鮮は融和の道へ進み、暗殺は中止。さらに暗殺を計画していたことが内外に知れてはいけないと、韓国の上層部は684部隊の抹殺を命じます。
抹殺の期限を切られ秘密裏に抹殺は計画されたのですが、684部隊を指導するボスは、ある隊員に聞かれてしまうようにわざと、、、
私がこの映画を見たのはテレビでした。『日曜洋画劇場』での初回放送が2005年6月5日とあります。
別に見ようと思っていたわけではありません。自分の部屋で仕事をしながら、テレビがたまたまそのチャンネルになっていたから見ることになったのです。
とはいえ、ふと目に入った冒頭シーンから目を奪われたくらい、見ずにはいられない映画でした。
もちろん最後まできっちり見ました。
ですが、どんな映画でも1回見ただけで十分に理解したとはいえません。
私はこの映画を5~6回観ていると思います。昨夜も最初だけ見て、あとは飛ばし飛ばし要所要所だけ見ようと思いました。ところが、最後までしっかり観ることになったのです。
それくらい何度も見ているから、ストーリーは解りきっています。
でも何度見ても、理解度はさらに深くなっていきます。
昨夜観て思ったのは、この映画には1分ごとに考えさせられる場面があること。
また登場人物の一言ひとことに意味があることでした。
抹殺の計画を聞かされてしまった隊員はその当日、出張へ行くという、ひとりの上官に詰め寄ります。でも何を言って良いのか? いえ、何も言えません。取り繕うように隣の隊員が「甘いものでも頼みたかったようです」と、土産をねだる話にすり替えてしまいます。
その後、30分ほどのクライマックスシーンを経てラストシーン近く、上官が急停車させたジープから紙袋いっぱいに詰めたキャンディーが道路に落ちます。
韓国には多い、ハードラックな映画です。
でも私の中でベストファイブに入る映画です。
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さて、映画で字幕を見ながら思いました。
韓国語には日本語にほぼ近い単語が多いですね。
・覚悟 → かごう
・目標 → もくひょう
・訓練 → ふんりゃん
・約束 → やくそう
・万歳 → まんせー
・3分 → さんぶん
・国家 → くっか
・余裕 → よゆう
・市民 → しみん
これらはGoogle翻訳で発声させたものだから、ひらがなだと少し違って見えますが、映画中ではほとんど日本語のまま聞こえます。「まんせー」以外は。
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