2020年04月10日
コンテイジョン
伝染病による世界の危機を描いた映画です。2011年の作品。
伝染病の映画といえば他にもアウトブレイクや、復活の日があります。それに比べると新しい映画です。
香港へ出張へ行ったベスは帰宅後、発作を起こし病院へ運ばれます。治療の甲斐なく亡くなったことを医師から告げられる夫のミッチ。医師から「心臓が停止し、お亡くなりになりました。」といわれますが「どうも、妻と話せます?」と聞き返します。「でもさっきまで家にいたんですよ。」と。
帰宅するとベビーシッターに預けた息子がベスと同じく口から泡を吹いて死んでいました。ミッチは免疫がある体質で感染しません。中国では死んだ彼氏の遺骨を運ぶ女性がバスの中で座ったまま死んでいます。口から泡を吹いて。東京でもバスの中で男性が発作を起こし亡くなります。
CDC(疾病予防管理センター)が調査、研究を進め、やがてCDCのヘクストールは有望なワクチンを見つけます。感染患者からの同意を得る手間を省こうと、ヘクストールは自身にその開発中のワクチンを注射して、感染患者である父親を見舞いに。
彼女は感染せず、ワクチンは有効であるとされ、CDCはワクチン接種の順番を誕生日による抽選となりました。この時点で、全米では250万人、全世界では2600万人が死亡しています。致死率は25〜30%。
映画は時系列で進んで行き、「Day 1」から始まり「Day 135」まで。135日なら4ヶ月半。この間にワクチンが見つかり収束へ向かっていく速さです。
映画の終盤ではミッチがベスの遺品であるデジカメの写真を見ていました。すると香港へ出張中に、レストランでコックと握手する写真に目が留まります。
ラストは中国の森にブルドーザーが入り、木をなぎ倒します。なぎ倒された木から数羽のコウモリが飛び立っていきます。コウモリはバナナをついばみ、バナナの一部が養豚所に落ちました。それをブタが食べて媒介します。
媒介したブタは運ばれレストランに。レストランで調理したコックが呼び出され、手をエプロンでぬぐった程度のまま、ベスと握手しました。そして「Day 1」に戻るという映画です。
この映画を見ていて私はまるで「今」だと思いました。
クラスターという言葉が頻繁に使われたり、ジムが閉鎖されたり。
もっと早くに見ておけば良かったと思います。
映画通りだとやがて食糧は配給制になり、行列に並んでいたのに食糧がなくなると配給は終了。食糧が配給されなかった一部の人間は配給を受けとった人たちから強奪するという暴挙に出ます。市街地でも店は強奪され荒れ放題。日本でこんなことは考えづらいですが、わかりません。
ミッチには娘もいます。娘はミッチのアドバイスもあり、感染をまぬがれます。その中でベスが死んで間もなく花束を持ってベスの供養に訪れた娘の恋人を窓越しに追い返すシーンがあります。
せっかく供養に来てくれたのにドアも開けずに追い返すのも日本では考えづらいと思いました。同時に、それが有事には必要な対策だと思いました。
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