2020年01月28日
転校生
昭和57年公開の映画、「転校生」があります。
主役は“尾美としのり”さんと“小林聡美”さん。
ひょんなことで二人の体が入れ替わっちゃうお話です。
テレビ放映されたのは翌年の5月だそうです。私はそれを見ました。
見て感動した覚えがあり、また見たいと思ってきました。
昔、ファイル共有ソフトが流行った(?)頃があります。
WinMX(ウィン・エムエックス)に始まりWinny(ウィニー)、さらにShare(シェアー)へと。
話は逸れますが、Winnyの開発途中からWinMXの次が出るぞという噂になっており、ネーミングがWinMXの次だから、M→N X→YでWinny。これは良くできたネーミングだと思いました。
ダウンロードしたデータにその「転校生」があります。タイムスタンプは2003年6月7日。
ずっと見たい、見たいと思ってきたのです。しかしようやく今日、見ることができました。
テレビで見たときからもう、40年近く経っています。
大まかなストーリー以外、ほとんど頭の中に残っていませんでした。
でも改めて見てみると、とてもシンプルで、さらにわかり易いストーリーです。
舞台は広島県尾道市のある中学校。
斉藤一夫こと、尾美としのりさんのクラスに、幼なじみの斉藤一美こと小林聡美さんが転校してきます。
転校生として紹介される一美さんは、一夫君に気付きます。そして幼なじみであることをアピールします。
放課後も、あのときの一夫君でしょう?と追い回すのですが、転んだはずみで神社の階段を二人で転げ落ちると二人の体が入れ替わっていました。
入れ替わってしまったあと、あれだけ活発だった一美さんが一夫君の体になると、とたんに弱気な男の子になるのがちょっと不自然に思うのですが、そこはまあ、、。
困ったことに、一夫になった一美が家に帰ると、夏休みに横浜へ引っ越すことになったと。
原作は“山中恒”さんの「おれがあいつで あいつがおれで」。
実は山中恒さんは、亡き母の知人です。山中恒さんと母の父親同士が友人でした。
山中恒さんの作品は数々テレビドラマ化されています。『とべたら本こ』『あばれはっちゃく』『くたばれかあちゃん!』あたりが有名だと私は思っています。書籍を何冊か、サイン入りでもらいました。
さて、「転校生」はテレビ放映で視聴率25.2%。
その後も放映されるたび高視聴率を出しています。
男女の入れ替わりというのは、誰もが想像してみることで興味深いのではないかと思います。
原作は山中恒さん。北海道小樽市出身。監督は大林宣彦さん。広島県尾道市出身。脚本の剣持亘さんは神奈川県小田原市出身。いずれも海があり坂のある街です。それぞれ自分の青春に重ねたといいます。
一夫と一美は慣れない異性の体で戸惑いながら、どうしようかと考えます。
さらには引っ越しという離れ離れになる期限が近づいてきます。
いつしかお互いを思いやるようになっていきます。
一夫になった一美は、このまま一夫として生きていくことを覚悟し、一夫の将来の夢を聞きます。
一夫になった一美は思い詰め、家出したいと一美になった一夫に言います。
しかしこの、一美になった一夫とか、書いててややこしいです。(笑)
二人は船に乗り、小島に一泊で旅に出ます。
しかし中学生の二人旅は周囲から怪しまれ、心中を考えているのではと駐在に電話。
逃げるように尾道へ戻ってきます。
途方に暮れる二人はいつの間にか二人の体が入れ替わった神社に戻っています。
思い詰めた一夫になった一美が神社の階段へフラフラと近づくのを心配した一美になった一夫が駆け寄ると二人はまた階段を転げ落ちます。気付くと二人の体は元に戻っていました。
二人がお互いを思いやった末、愛情が芽生えていました。
「あたし一夫ちゃんが大好き!」
「俺だって一美が大好きだ!」
そして引っ越しです。
トラックで旅立つ一夫を一美が見送りに来ます。
走り出したトラックを走って追いかける一美。
いつしか
「さよならあたし!」
「さよならおれ!」
という声に。
また、この映画は始まりと終わりがモノクロです。
これは「オズの魔法使い」で使われた手法だそうです。
再び見て、やはりジーンと感動します。
ファイル共有ソフトで見るのは違法だから、DVD買いますか。
ただ、買っても何回見るか。一度も見ないで終わってしまうかも知れないですけど。
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