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2020年08月04日

吹奏楽部D


 顧問の先生はかなり感情的な人間でした。

なんとなーく音楽の先生といえば、女性だったり大人しい人というイメージがあるのですが、知りうる限り、そんなことはないですね。
顧問の先生にしても、私には他に入りたい部活があったのに、強引に吹奏楽部に入れられたのですから。また他のメンバーを見ても、こいつ、どう見ても吹奏楽部ってタイプじゃないぞ!というのがけっこういました。

いま思うと、だから感情的になるほど大変だったのかも知れませんね。(笑)
また、以前の記事でも紹介しました。吹奏楽部にはA〜C編成があり、部員の人数で決まります。

2020/07/16「吹奏楽部@」
2020/07/20「吹奏楽部A」
2020/07/24「吹奏楽部B」
2020/07/30「吹奏楽部C」

A編成が50名以内、B編成は35名以内、C編成は25名以内です。
いま気付きましたけど、吹奏楽というイメージではない生徒までかき集めてきたのには、ある狙いがあったからなんだと思います。それはまた今度書きます。

あまり自分から話すタイプではなく、普段は黙々と何かしていたイメージがあります。
ただ一旦感情的になると、口癖は「蹴っ飛ばすぞ!」

実際に学校祭だったか、全体練習が体育館で行われた後、後ろから「蹴っ飛ばすぞ!」が聞こえ、吹奏楽部でなく、受け持っているクラスでもない生徒にケリを入れていました。

吹奏楽部はまず朝練習があり、毎朝、外へ向けてロングトーンという練習をしました。ロングトーンは一つの音を繰り返しずーっと吹き続けるだけの練習です。ロングトーンはパートごとに分かれてします。パートとはトランペットならトランペット、クラリネットならクラリネットと、主に同じ楽器同士のグループです。

放課後になると、まずパート練習がありました。パートごとに空いている教室を使い曲の練習をするのです。
でも大概、コンクールに向けた曲の練習をするので、同じ曲ばかりで飽きてくるのです。

するとどうしても「何かやるか?」という話になり、こんど花札を持ってこようと。そして花札をやっていました。しかし、教室から音が聞こえてこないのでは練習をサボっているのがわかります。ラジカセに録音して流しておいても、きっとバレたでしょうね。

突然、ガラっと戸が開く音がすると、顧問の先生が立っていました。
現行犯逮捕です。私も友人も、こめかみにビンタを喰らいました。けど痛くなかった。きっと手加減してくれたんです。たぶんなんですが、私は顧問の先生から嫌われていませんでした。

パート練習が終わると、音楽室に集合して合奏です。顧問の先生の指揮で演奏します。
合奏では演奏途中に良くない箇所があると演奏が止められ、直されます。この繰り返し。

きっと、あってはいけないことなんだと思います。合奏中に顧問の先生がキレて、タクト(指揮棒)を投げ捨てたことが1〜2回あったと思います。

部員の口癖は「もう辞める」。
今だったら保護者やPTAのご意向で、お子さんたちの人権は守られているでしょうから、同じ教育方針でやっていたら大半の生徒は辞めていくでしょう。でも当時はそれができなかった時代です。

それぞれキャラクターの濃いメンバーで、マジメな生徒というのはあまりいなかったように思います。また、体育会系の吹奏楽部でしたから40年経った今でも、先輩というのは絶対です。

毎日、平日は午後6時まで練習しました。
土曜は午前授業で6時まで。日曜と祝日、夏休みと冬、春休みは9時から6時だったと思います。












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