2017年10月16日
保険会社
保険会社の代理店資格を取ったのは、18歳のときです。
始めは初級代理店資格を取得して、取得後1年以内に普通代理店資格に昇格できなければ、初級代理店資格を剥奪されます。
とはいっても、当時はまだテキスト持参で受けられた試験です。
「いいの?」
とは思いましたが、いくらテキスト持参でも、ぶっつけ本番で合格できるものではありません。
その後はしばらくサポートとして営業をし、やがて店主が引退すると、私が店主になりました。
専業代理店ではなく、副業代理店でした。
本業である事務機器の営業をしながら、かたわら保険代理店で保険の営業もしていたのです。
保険の自由化が始まり、損害保険と生命保険が互いに乗り入れを始め、私も30代前半で生命保険募集人の資格を取りました。
生命保険はいろいろとしがらみがあり、あまり気が進みませんでしたが、損害保険は頑張って顧客を増やしていきました。
しかしあるときから、地元を離れる必要があると考えるようになり、保険の新規募集をピタッとやめることにしました。
住み慣れた地元を離れる、、
苦渋の決断でしたが、家族のためにはそれが一番いいと考えたからです。
保険会社にとって、そんなことは関係ありません。
どんどん新規顧客を開拓して欲しい。
それしかありません。
当然です。
でも私からすると、
地元を離れる前提で新規開拓しても、せっかく他社から乗り換えていただいたお客様に、すぐさま
「廃業します。」
それでは申し訳が立たない。
それしかありませんでした。
もちろん既存の顧客にも申し訳ありません。
廃業する予定をいち早く伝えなければならない。
かといって、転居の見通しが立つ前からお客様に報告できませんし、まして保険会社にも言えません。
ですが、
保険会社ではマークしていたんです。
私の代理店が新規開拓していないことを。
ある日、保険会社の担当者がいつものように、やってきました。
毎週、何曜日に来ることが決まっていたので、私もそれに合わせて待っていました。
保険会社は、業績が伸びていないことを理由に代理店を廃業しなさいと言います。
私も続けていくことは考えていなかったので、反対しませんでした。
いわゆる、代理店がクビになったということです。(笑)
ただ、
そこで大きく保険会社と私との間に考え方の違いがあることがわかりました。
保険会社は私の代理店のお客様が、保険会社のお客様だと言います。
私は、自分の顔で募集したお客様だから、私 = 代理店のお客様だと思っています。
現実には保険約款にもある通り、お客様は保険会社の契約者様です。
でもねぇ、代理店がなかったらどうなの??
代理店は契約の代理権を有し、保険を勧めて募集し、自らの信用で契約まで持ち込みます。
それを、「契約が済んだら私たち(保険会社)のお客様だよ。」というのでは、虫が良いです。
きっと保険会社は保険約款を盾に、そういうのでしょう。
そもそも、あの業界にはよくあることです。
グレーゾーンを自分たちの都合の良い方向へ持ち込もうとする体質が。
「はったり」が好きな業界です。
しかしお客様は決して、保険会社に入るとは言いません。
「お前のところ = 代理店 に入る。」
と仰ってくれます。
だから私、保険会社には
「はい、わかりました。」
とは言いませんでした。
お客様は私のお客様だと考え、他社へ移るように勧めました。
でも少なくはないお客様が、その保険会社に留まると言います。
確かに、損保業界では日本のトップ企業です。
ネームバリューにせよ、また、事故の際には大手の保険会社が優位に過失割合を決めるという迷信が、そのお客様をとどめたのでしょう。
それでも私の顔で入っていただいたお客様ですから、
「わかった。」
と通販系の保険会社に入ったり、他の代理店に移ったりしていただきました。
それを察知した保険会社は、
「やめて下さい。」
と懇願してきました。
私も他社を斡旋するのは手間と時間がかかるので、それ以上は動きませんでした。
いろいろな業種があり、それぞれ特権や優位性、また、おごり、慢心があるのでしょうけど、
私は保険・金融業界とは仲良くなれそうにありません。
始めは初級代理店資格を取得して、取得後1年以内に普通代理店資格に昇格できなければ、初級代理店資格を剥奪されます。
とはいっても、当時はまだテキスト持参で受けられた試験です。
「いいの?」
とは思いましたが、いくらテキスト持参でも、ぶっつけ本番で合格できるものではありません。
その後はしばらくサポートとして営業をし、やがて店主が引退すると、私が店主になりました。
専業代理店ではなく、副業代理店でした。
本業である事務機器の営業をしながら、かたわら保険代理店で保険の営業もしていたのです。
保険の自由化が始まり、損害保険と生命保険が互いに乗り入れを始め、私も30代前半で生命保険募集人の資格を取りました。
生命保険はいろいろとしがらみがあり、あまり気が進みませんでしたが、損害保険は頑張って顧客を増やしていきました。
しかしあるときから、地元を離れる必要があると考えるようになり、保険の新規募集をピタッとやめることにしました。
住み慣れた地元を離れる、、
苦渋の決断でしたが、家族のためにはそれが一番いいと考えたからです。
保険会社にとって、そんなことは関係ありません。
どんどん新規顧客を開拓して欲しい。
それしかありません。
当然です。
でも私からすると、
地元を離れる前提で新規開拓しても、せっかく他社から乗り換えていただいたお客様に、すぐさま
「廃業します。」
それでは申し訳が立たない。
それしかありませんでした。
もちろん既存の顧客にも申し訳ありません。
廃業する予定をいち早く伝えなければならない。
かといって、転居の見通しが立つ前からお客様に報告できませんし、まして保険会社にも言えません。
ですが、
保険会社ではマークしていたんです。
私の代理店が新規開拓していないことを。
ある日、保険会社の担当者がいつものように、やってきました。
毎週、何曜日に来ることが決まっていたので、私もそれに合わせて待っていました。
保険会社は、業績が伸びていないことを理由に代理店を廃業しなさいと言います。
私も続けていくことは考えていなかったので、反対しませんでした。
いわゆる、代理店がクビになったということです。(笑)
ただ、
そこで大きく保険会社と私との間に考え方の違いがあることがわかりました。
保険会社は私の代理店のお客様が、保険会社のお客様だと言います。
私は、自分の顔で募集したお客様だから、私 = 代理店のお客様だと思っています。
現実には保険約款にもある通り、お客様は保険会社の契約者様です。
でもねぇ、代理店がなかったらどうなの??
代理店は契約の代理権を有し、保険を勧めて募集し、自らの信用で契約まで持ち込みます。
それを、「契約が済んだら私たち(保険会社)のお客様だよ。」というのでは、虫が良いです。
きっと保険会社は保険約款を盾に、そういうのでしょう。
そもそも、あの業界にはよくあることです。
グレーゾーンを自分たちの都合の良い方向へ持ち込もうとする体質が。
「はったり」が好きな業界です。
しかしお客様は決して、保険会社に入るとは言いません。
「お前のところ = 代理店 に入る。」
と仰ってくれます。
だから私、保険会社には
「はい、わかりました。」
とは言いませんでした。
お客様は私のお客様だと考え、他社へ移るように勧めました。
でも少なくはないお客様が、その保険会社に留まると言います。
確かに、損保業界では日本のトップ企業です。
ネームバリューにせよ、また、事故の際には大手の保険会社が優位に過失割合を決めるという迷信が、そのお客様をとどめたのでしょう。
それでも私の顔で入っていただいたお客様ですから、
「わかった。」
と通販系の保険会社に入ったり、他の代理店に移ったりしていただきました。
それを察知した保険会社は、
「やめて下さい。」
と懇願してきました。
私も他社を斡旋するのは手間と時間がかかるので、それ以上は動きませんでした。
いろいろな業種があり、それぞれ特権や優位性、また、おごり、慢心があるのでしょうけど、
私は保険・金融業界とは仲良くなれそうにありません。
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