スマートフォン専用ページを表示
アフィリエイト広告を利用しています
2022年03月05日
中国情報局@北京オフィスより抜粋
中国には「家事国事天下事事事关心」という有名な言い方があります。
これは「家のこと、国のこと、世界のこと、全部に関心を持とう」という理念です。
日本の方のイメージと異なるかもしれませんが、びっくりするほど国際情勢に興味を持っている人が多いです。
ウクライナの動向についてももちろんネットでは広く関心が集まっています。
ZhihuやBilibiliなど意識高い系のユーザーが多い所では文章や相当なハイクオリティーの説明・分析の動画がアップロードされています。
まずは午前中にWeiboのバズりトレンドに一位になったのは「ウクライナがWeiboで声明を出した」とのタグでした。
そしてそれ以外にも「ロシアやアメリカなどの国もWeiboで発信する小言」が5位にランクインしました。
なんと各国の大使館のWeiboアカウントがそれぞれWeiboで声明を発表したのです。
それぞれの内容はなんとなく想像つくかと思います。
中国国家テレビ局のニュースアカウント(フォロワー数1.26億)による外交部がウクライナ情勢に対する意思表明(下の写真)
Weiboとは、中国版 Twitteの事です。冒頭にも書いたように中国の多くの方々はウクライナとロシアの件について大変注目していてネット上での議論もすごいです。かなりセンシティブな内容だったり、西側諸国と真逆のスタンスの方も多いですね。ただわざわざWeiboで公式発表することで中国の人は理解できるのです。
2022年01月29日
中国情報局@北京オフィスより抜粋
2月4日の立春の日に開幕する予定の冬のオリンピックが開催されるまで1ヶ月間を切りました。
最近日本にいる友達たちから「北京はどう?五輪の雰囲気盛り上がってる!?」との連絡はしょっちゅう来ますが、正直にいうと特に何も感じてません^^;
チケットの一般販売も始まってませんし、防疫対策で選手をはじめ関係者が全員一般市民と隔離する形で動く政策も行われています。本当に北京で開催されるんだっけ?という気持ちになります。
そんななか唯一感じているのは、冬五輪のキャラクターやグッズが可愛くて買いたいなと思うものがけっこうあります。
今回は日本からの観客もほぼいないでしょうが、見るだけでも雰囲気が伝わったら良いなと思いながら調べてみたらピンバッジがとにかく多くて。とりあえずバッジ特集にしてみました。
2021年12月28日
中国情報局@北京オフィスより抜粋
今回は中国政府による教育産業への規制とそれに伴う影響についての話です。最近、中国の学外教育産業はオンライン・オフラインを問わず大きく揺れています。国の政策や規制によるものです。
tiktokの運営会社であるバイトダンスの子供教育事業「瓜瓜龙」が、上半期の大規模求人から一転、今は大規模リストラです。
政策の内容自体は日本でも多少報道されているようなので詳しくは触れません。簡潔に言うと、今回の規制は「教育という国の将来を左右するものに過剰に資本を入れることはよろしくない」という政府の判断です。
教育が巨大なビジネスに成長し過ぎてしまい、本来の目的とは誤った方向に向かっているという危機感は盛んに議論されてきました。中国は出生率の低下、高齢化社会対策として人口政策を調整してましたが依然として国民の生育意欲が弱い状態です。大きな理由の一つは教育コストで、教育熱心な中国では1人の子供を育てるのに相当なお金がかかるのです。
日本の皆さんのイメージとは違うかもしれませんが、受験科目から芸術育成まで幅広くカバーする中国の学外教育は非常に充実しているし、高レベルの塾のコストは相当高いです。たとえ費用が高くても周りのみんながその塾に通ってて、自分の子だけが通わずでは受験戦争にも素養教育にも負けちゃう。日本でもあるあるな構図ですね。
今回の国の方針は“双減”こと「ダブル削減」です。「義務教育段階の宿題の負担を減らす」と「学外教育での負担を減らす」の2つのことについて指導が示されました。また、受験勉強の科目を提供する学外教育の上場も禁止されるという厳しいものです。
ー雇用の面
スーパーユニコーンだけではなく、学外教育機関で大規模なリストラが発生しています。とある統計によると、今回の「ダブル削減」指導は教師、技術開発、運営、市場開発などの職種に影響。産業チェーンの上から下まで、もはや正確な影響は測定不能で、関連産業をカウントせずとも仕事を失う人が百万人を超えると予測されています。
しかも急成長していた教育産業は給料も高かったため、他業種に転職するにも待遇が全然比べものにならないと悲鳴があがっています。北京や上海では今回の政策で仕事を失った人たちへの再就職支援を大規模に展開してるようですが、現時点では具体的なことはまだ不明瞭です。
2021年11月16日
中国情報局@北京オフィス抜粋
ここ数日中国のあちこちで新規のコロナ感染者が確認されています。北京も現在警戒レベルが「中」の団地が3つあって、一部の住宅街では大規模のPCR検査が行われています。そして出かける時にはさまざまな場所のQRコード登録が昨年のように厳しくなっています。
そんな中で開催された11月11日の「ダブル11セール」は多少影響がありましたが、周りはみんな買ってます。あと、おすすめの買い物をコンテンツにしているup主も明らかに増えていると思います。
今日は最近ハマってるJoeyさんの動画で知った変わったマスクの話を。
日々マスクを利用しているので、ここでもある意味「内巻」現象が発生しています。さまざまな模様入りのものだけでなく、香り付きのものなど選択肢が多いです。
Joeyさんの動画ではいくつかの香り付きのマスクとマスク専用の香りシールについて使った感想を伝えていましたが、のちにタオバオで調べたら日本のメーカーさんもけっこう頑張ってる事実が判明しました。日本のみんなも買ってますか?
2021年10月03日
中国情報局@北京情報局より抜粋
中秋の三連休に営業を開始した「ユニバーサル北京」。中国ではオープンのかなり前から注目が集まっていて、待望のグランドオープンからは連日話題になっています。
■経済へのインパクトの予測。すでに活況で関連ビジネスが多数出現
待ちに待った、そしてこんなに立派で巨大なテーマパークなので、経済の面でも、雇用の面でも巨大な影響が期待されています。
中国側の投資者である「首旅グループ」の董事長が取材で「年間1000万〜1200万人が来園されると予想されてる」とコメントしました。これは単純計算すると1日平均で 2.7〜3.3万人が入ることになります。ちなみに今のユニバーサル北京はまだ建設途中で1期と表現されていて、これが3期まで建設が終われば、年間3000万人と数百億元の売上が予測されてます。
入場券の料金はある種のダイナミックプライシングが採用されています。
・418元(来園の人数が少ないと予測される日)
・528元(予測人数が普通の日)
・638元(予測人数が多い日)
・748元(特別の日)
の4種類。その他にはエクスプレスパスがそれぞれ一回使えるものは400元、複数回使えるのは500元、案内スタッフ付きのVIPサービス1900元なども用意されています。
北京での2020年の年間可処分所得の平均は7万元。つまり2人でユニバーサールに行けば一人分の月給が消える計算になります。
あくまで単純な平均の比較なので格差の大きい中国ではなんともですが、収入に比べてのユニバーサルでの消費金額は日本よりもかなり高い感じがします。ただ、それでもみんなが爆買いしているようです。
2021年08月26日
元々は、involutionという社会学の専門用語です。簡単に言うと、
みんな頑張ってるから自分も頑張らないと追いつけないという考えの下、限られる資源のなかで頑張れば頑張るほど競争がますます激しくなる状態のことです。
その状況をわかりやすく伝える写真がこちら↓
中国のトップ大学で撮られた、図書館が閉まった後に寮に戻る学生たちの一枚です。その「巻き」ぶりがすぐにネットで話題になりました。図書館が閉まるのは夜も遅く、その帰り道の自転車でもPCを開いて勉学しなきゃとは恐れ入ります(危ないでしょう)。
そして、最初は進学や上位大学の中で発生する競争から定着した言い方で一部の人たちでの言い回しだったのが、社会人になってからの会社内でも同じような状況が続くことから一気に社会全体に広がりました。みんな「内巻」がよくないという認識があるにもかかわらず、簡単にレールから降りることもできないのが辛い現実です。
これが今の中国で盛んに話題になり、都市の若者や中高年の多くが陥っている状況なのです。いちおう社会主義国でありながら日本よりもはるかに個人間での経済格差があり、競争が激しい中国。結局みんな何のために競争してるのか、何が自分たちの本当の幸せなのかを見失っているのかもしれません。
2021年08月02日
中国の河南省「鄭州」は内陸都市で、今まで台風の経験も少ない街でしたが、7月20日の16〜17時の1時間に200mmという桁外れの降雨量。ちょうど夕方のラッシュアワーと被ったこともあり、とんでもない大惨事になってしまいました。
1時間200ミリと言われてもちょっと想像つかないかもしれません。中国のネット民は、中国の最も有名な湖である「西湖」150個分が1時間にドカンと降ってきたと例えました。恐ろしいことに、その後も連日の豪雨で救出が難航しています。
ここで問題が。停電によって電波もなくなり携帯がネットに接続できないのでシェアバイクの鍵をあけれません。シェアバイクの近くでスマホを持って天に腕を上げて電波を探している人が何人もいました。
列車から降りた人たちが荷物を持ちながら、タクシーと交渉していますが、運転手から最初に声をかけられたのは「現金を持ってる?」です。
ちなみにタクシーも環境保護のためとっくに新エネ車に変えられています、ドライバーも充電できる場所がないからこの電力がなくなったら仕事ができなくなると言ってます。
さらにこれだけではないです。アプリで予約してホテルに泊まりたい人にも問題が。ホテル側が電気もネットも利用できないから確認ができないのでチェックインができないです。
電気自動車の電池から電力を提供。当初はみんなから使わない機能と言われてましたが、アウトプット3300ワットで5V2Aの携帯なら同時に630台のスマホにチャージできて、まるで巨大なモバイルバッテリーとして大活躍。
日本の感覚からは想像できないかもしれませんが、河南省は人口が1億弱います。今回の豪雨が千年に一度とはいえ、スマートシティの建設は考えさせるところが色々ありました。
2021年07月02日
中国北京情報局より抜粋
中国で元テレビ局アナウンサー、朗読のプロである「樊登」氏が本の内容を要略して読み上げるコンテンツを提供するアプリです。
読書が好きではない人は来なくていい。
読むのが苦手な人はさようなら。
趣味で小説を読みたい人は、各自でどうぞ。
読書が好きな方、読書する時間がない方、効率よく読めない方、どうぞお集まりください、
私はここにいます。
2013年6月に樊登読書会の第1回目がスタート。彼が本を読みその内容をシェアするというもので、当時はオフラインのブックトークで30人以上が参加したそうです。すると数ヶ月間続けたところ、講義後には毎回本を購入する参加者が出てきたのです。本の内容を知った後に、さらにその本を読みたい人が現れる、という事象を発見。
そして状況を見ながら、この読書会を「会員制」にします。WeChatグループ機能がよくできていたこともあり、学生をグループに引き込み、時には声で本の内容を皆に伝える形で、年間50冊、年間300元の会費を徴収して今の樊登读书APPの基盤となるサービスを立ち上げました。
そして、今では本を要約して発信するだけのビジネスを超えたビジネスを展開しています。
2021年05月30日
中国情報局@北京オフィスより抜粋
中国のコロナ状況やワクチン事情はTwitterなどでも話題になってないでしょうし、あまり報道もされてなさそうなので、久々に最近のコロナ状況を共有したいと思います。
つい先日、人民日報のWeiboが中国のコロナウイルスワクチンの接種状況をデータで紹介しました。
数字から見ると総数はかなり多いし、北京などは80%を超えている。みんな積極的に予防接種をしてる、中国はかなり進んでいるなぁとイメージを持たれるかもしれませんが、14億の人口をカバーするのは簡単ではないですよ。中国全土で見るとまだ集団免疫が完成していないそうです。
そして、あまりにも感染者が少ないから一部の人などは「接種するメリットがなかなか感じられない」となっていて、接種の意欲が薄くなりがちでした。
接種意欲の薄い人へ促すための動員もすごかったです。上海のキャンペーンが一時大きな話題となりました。
期間限定!ワクチンを接種すれば牛乳一箱(だいたい200mlのもの20個前後)をプレゼント。欲しい!