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2019年02月28日

さようならクリスマスキャロル。13。社会不適合者?

クライドさんは、

病室にこんこんと眠っていました。もう、唸らなくはなりました。

どんな夢を見ているのでしょうか?


「クライド・フォレスター氏ですね。、、」音鳴り町の病院の院長先生も、

さすがに、クライド・フォレスター氏の事はご存知ですが、困った顔をしました。


「身寄りがないんですね、通いの家政婦さんなりも、ほんとビジネスライクなお付き合いですし、親しい友達もいないみたいだしね。」と、院長先生がため息をつきました。


「お金があるなら、入院できます??よね?
息子さんは、もう行方不明みたいだし。弟さんもとうの昔に行方不明だったみたいだし。」近所の木の咲じいさんが言います。

「ええ。このままじゃ、恐らくは入院は必須ですな。。。だけど、個室は、クライドさんが、お金はあるけど、高いだなんだと、喧嘩吹っかけそうだし。」思わず、院長先生が本音をもらいました。


外で遊んでいた、ヴィーナスとシュナ坊が入ってきました。
ハッ
大人は深刻な面々です。

ヴィーナスは、シュナ坊の頭から降りました。

ふだんは、ふざけあって、シュナ坊の頭に乗ったり、髪の毛をイジる癖がある人がいますが、ヴィーナスには、髪の毛がないので。


シュナ坊の頭に乗って、髪の毛をイジる癖がありました。


でも、いまは、深刻なおももち。
ふざけてる場合じゃない、


緊迫した張り詰めたヒシヒシ、、、
そんな、緊張感が、
子どもにすら伝わる。。
そんな空気がありました。

「だいぶ、お悪いのですか?プライバシー、かな、」ミージイさんが言いますと、院長先生は、うなずいて、

「そういうことです。。残念ながら、入院は必須です。覚悟もしておかないと。。。個室は文句言われるだろうし、大部屋だと、、、他の患者さんと大げんかになるし。困ったもんですなぁ。。。」

やっぱり、個室は。。。

提案しても、クライド頑固じいさんが

高額だー、と、ブチ切れるかな。

だけど、人嫌いで、他人と一緒に生活できないし、

ましてや、病人患者さんに、精神的なストレスがあったら、

この病院も、大問題に発展するし。。。

クライド・フォレスター氏は、

成功しては、いるものの、街の嫌われ者。


ボランティアの、寛大で心の広い器の大きな方々にすら、悪態をつきさじを投げ出され、

相手にされていません、街の鼻摘まみ厄介ものの、トラブルメーカーでした。


あっ、「僕、犬だし。お部屋にいたらヤバいかも!

シュナ坊が、かわいそうに、さきほどシュナ坊の顔を見て、クライド・フォレスター氏が、気を失い

犬が大嫌いだ、と、女社長さんから聞いておりましたので、

シュナ坊が、ションボリ病室を出ようとすると、
うずらぼんやり、クライド・フォレスター氏が目を開け。。。。

「さ。。。。サンタ、サンター、」

シュナ坊の方を見ると、サンタ、とうめいて、

また、クライド・フォレスター氏は、

目を閉じて眠りに落ちていきました。




2019年02月27日

さようならクリスマスキャロル。12病室にて。。。

「僕の顔を見て気絶するって。

シュナレモンは、ショックを受けましたが、
ヴィーナスが、みすぼらしいおじいさんが気絶してしまったので、

すぐに、携帯を取り出して、救急車に通報し、木の咲じいさんの家にいる、ミージイさんにも連絡しました。

救急車と、ミージイさんは、近所にいたので、同時ぐらいに、ミージイさんも、木の咲じいさんと一緒に駆けつけてきましたが、

「あー、クライドさんだっ、
木の咲じいさんは、叫びました。

えー、これが、あの。。。女社長さんも言ってた、ケチケチ意地悪なクライドさん

ホームレスじゃないの、
この人が?
お金持ち

犬嫌い、だから、シュナレモンを見て気絶したのかな。。。

救急車がきたので、付き添いとして、
ミージイさんと木の咲じいさんと、ヴィーナスとシュナレモンは、救急車に一緒に乗り込みました。

クライドさんは、犬嫌いだけど、

気絶してるし。

クライドさんは、ウーン、ウーン、時々うめいて、

サンタクロース、サンタクロース、とうめいています。

「天敵じゃが、、、なんか、こう倒れると、かわいそうじゃのう。クライドさんは、身寄りのないし。」木の咲じいさんが言いました。

「サンタクロース?って言ってる。。?」
ミージイさんもいいました。

なんで、、、サンタクロースなんじゃろ、

病院に着くと、みんな救急車から降りて。クライドさんは、病室に搬送されました。


ミージイさんと木の咲じいさんは、手続きをしています。

ヴィーナスとシュナ坊は。外に出ていました。

「イヌガキライナンダネ。オンナシャチョーサンモイッテタケドモ、」「僕の顔を見て気絶するなんてショックー。

「ショーガナイヨ。シュナレモンガワルインジャナイシ。イヌガキライナヒトモヨノナカニハイル

「ヴィーナスも、ちぃちゃんは嫌いだよね、あんな小さくても。」
「キライジャナイケドモネ。コワイモン。アタマヲカジルシ。

「でも、チワワのちぃちゃんは、ヴィーナスが大好きなんだよ、多分、お兄ちゃんのララ尾君よりヴィーナスが好きなんだと思う。」

「モーヤメテヨネコムスメノハナシハスルナー、

「ヴィーナスも、チワワよりちっちゃいし、チワワみたいにちっちゃくて動き回ったり、キャンキャン飛び跳ねるし、ヴィーナスは、お似合いだから、チワワと結婚すればいいのに。」
「バカー、ケッコンナンカマダマダハヤイワーイヌハダイスキダケド。チイノコムスメトケッコンシタラ、クイスギデハサンスルイッポーテキニアタシガソンスルダケダー

「別に、ちぃちゃんが来たらテレポートとか、消えるとか、デカくなって押さえるとかすればいいのに!!!ヴィーナスは、僕にはお尻でキックしたりするくせに。

「フカコウリョクコムスメノヤツガクルト、テンテキ。アタマガマワラナクナッテトッサノハンダンガデキナクナルノ
初対面で、ちぃちゃんを可愛い
赤ちゃんのチワワだと喜んで遊ぼうと思ったヴィーナスは、

まんまと騙され、ギューっと押さえ込まれて、ベロベロ舐められてよだれだらけにされてしまいました。

以来、ヴィーナスが、福の神の家に行くときは、ちぃちゃんに見つからない様に気をつけていますが、ちぃちゃんは、鼻が効くし、ヴィーナスが大好きです。

ちぃちゃんは、赤が好きなので、ヴィーナスは、ムムー、トウギュウと、ちぃちゃんを嫌がるのですが、

ヴィーナスを、ストーカーの様に見つけ出そうとするのでした。


福の神家には、シュナ坊、チワワちゃん兄妹、ララ尾とちぃちゃん、
ラブの、トイプードルの赤ちゃんの小雪がいます。

ヴィーナスは、小雪を可愛がると、ちぃちゃんがやきもちを焼いて怒るのでした。

赤ちゃん同士でも、女同士で、福の神家のワンちゃんも、なにかと難しいようです。






さようなら、クリスマスキャロル。キャスト。


いま、書いてます小説は。
さようならクリスマスキャロル。

が、本タイトルです。

主人公。クライド・フォレスター氏。

神楽町の隣町、音鳴り町に住む、
クリスマス生まれのおじいさん。元、財閥資産家のフォレスター一族の役員をしていたが、フォレスター一族に破産の予兆を見出して、父親に、何度も危機を忠告しても鼻であしらわれたりして
ワザと父親や兄と喧嘩を仕掛けて、フォレスター一族をクビになり独立する。

犬とクリスマスが大嫌い。


キャスト、登場人物たち。

三木龍馬。
元シュナ坊の飼い主さん。三木センチュリオンのミニチュアシュナウザーのブリーダーさんをやっていました。
三木家は代々男性が、ミニチュアシュナウザーによく似ているのです。
フランス人のお料理講師のローズさんと結婚しました。

ヴィーナス。
金星人。
金星人と、タコのハーフ
ジッとしていない活発でおしゃべりなあわてんぼう。楽天的で、
短気で世話好き
外見はタコに似ている。
美術クリエイターとして、VENUS♀ブランドの人気デザイナーでもある。
お金持ちですが、お金を持ったらパアパア使う性格。
神楽小学校の低学年児童。
シュナ坊と仲良しで、シュナ坊を尻に敷いて居る。耳かきが大好き。耳掃除のアルバイトや、接待をしています。

シュナ坊。

本名シュナレモン。ミニチュアシュナウザーの男の子。人間の年齢で、3歳ぐらいかな。
人間らしい生活を選び、食べたいものが食べられ、長生きをして、を好み、元飼い主さんが、海外に行くので、
福の神の神通力が効く、神楽町に残る。

福の神の家に住んでいる。
やきもち焼きで寂しがりやの
あまえんぼうで、明るい性格。


ミージイさん。

本名、三ッ蔵正義。
神楽町小学校の、用務員さん。奥さんが亡くなり子どもがいないが、パピルスという、白い優秀なミニチュアシュナウザーが、家族。
三木龍馬と幼なじみで、そのきっかけ。
ミニチュアシュナウザーと暮らす事になりましたが、
パピルスが、優秀で自慢反面、実は手がかからないのがさみしい。


木の咲じいさん。

ミージイさんの従兄弟。音鳴り町に住む。子どもの頃から、同じ町の同じぐらいの年齢の、意地悪なクライド・フォレスター氏が嫌い。



2019年02月26日

クリスマス。11。突然の出会いに。。。

「うわー。ホントだね〜。」
幼い頃の、ヒカルと一緒に笑っている。
家出して、
行方不明になった、

クライド・フォレスターの弟のヒカル。

たまに、幼い頃の一緒に過ごしたヒカルが夢に出てきて
ヒカルがいつも笑っている。。。

クライド氏と年子で、
泣き虫だけど、優しくて絵が上手なヒカル。

小さな頃は、仲良しだったヒカル。

ヒカルは、フォレスター家の帝王学に逆らい、ぐれて家出して、放浪の画家になったらしい。。。

ワシは。。。

ワシは、、、フォレスター家に染まって。と、いうか、フォレスター家の人間だから、フォレスター家に染まってごく
あたりまえだと思ってた。

だけど。。。もともと、
次男のワシは、
長男のオリバー兄さんのもしもの時のスペアみたいな扱いだったし、

だんだん時代も変わってきて、無理矢理、嫌なら家業や跡取りなど、
せずに、どんどん自分の人生は自分のもの、という若者が増えてきた。

だけど、ウチは、名門だからと、古いしきたりなプライドと、意地をはり、言い聞かせて。
好きでもないし、好みでもない、人嫌いがますます人嫌いになる様な性格の女と、
フォレスター家のメリットになる政略結婚をさせられて。。。

自分も、相手を好きじゃないけど、資産家の娘だったし。

もともと、商才に敏感で気に聡いところもあり、ビジネスの感に長けるというのか、

このまんまじゃ、
うちの事業は、
危ないと、クライド・フォレスター氏は、父親に、何度も忠告したけれど、次男のスペアの予備保険の

いうことなんか、小馬鹿にされて
聴く耳をもたれなかったので、トレーダーの副業と、水面下で、

フォレスター家からの独立をすすめて。

三男のヒカルが自由なんだから。長男のオリバーには、馬鹿にされるし、と。なにかが弾けて、、。クライドは、ワザと父親を挑発し、ワザと大げんかをして、

お前なんかやめやがれ、

と、父親が、クライドを罵倒しました。

でも、クライド氏は、実はとびきりな策略家で、
その事件は、自分から仕掛けた罠で、
積年の怨みをはらす、
父親にワザとクビを自分に言わすように持って行きました。それで、あちら側の言質を取り、

フォレスター一族が、破産しましたが、
沈む船を予兆して船が沈む前から逃げ出すネズミの様に。
クライド氏は、さっさとフォレスター一族の仕事をやめ、水面下で、副業を本業まで太らせると、

奥さんの浮気や浪費などの、証拠を集めて、仕事ばかりでつまらないあなたが悪いのに、と、

勝手に家を出た妻が、離婚するから慰謝料をよこせと、悪態をつきにきましたが、証拠を突きつけぐうの音も出さないままに

追い払いました。

クライド氏は、後から破産して助けを求めてきた父親や、兄一族を見捨てて、

ほらみたことか、と心中に追いやりましたが、クライド氏は、心も痛まずに、兄一族の、子供の引き取りも拒否しました。

子供は嫌いだし。息子はいますが、

自分の家や財産のためにつくったもので、自分自身、そうやって利用道具、しかも兄のスペアの予備保険の為に生まれたという扱いが、あからさまだったのです。

でも、そんなものかとも思いましたし。息子はいますがほとんど、自分もそうだったし、家政婦や教育係りにめんどうを見させました。

家政婦や、教育係りは、優しく良い人たちでしたが、
クライド氏は、トレーダーと、金融業をやりはじめ。あくどい高利貸しをしはじめたので
それが原因で、
息子はいじめられるようになり、しだいにグレてしまいました。

息子は、クライド氏の預金の引き出しを勝手にしましたが、クライド氏は、ケチケチなのに、息子が勝手に金を引き出すのに関しては、金で済むならめんどうをみたくない、息子と関わりたくないと、

変なお金の使い方をしていました。

そんな、クライド氏。。。

人嫌いがますます歳をとるにつれて酷くなり、
だけど、たまには、外に出たり、
役所にクレームの電話をかけたり、嫌がらせの電話をしたり。

嫌なことに、だんだん寒くなって。

誕生日が近づいてきて。

クライド氏は、何気なく、ふと、外に久しぶりに出ました。。


さてさて。。。

お菓子をいっぱいお土産に貰って、またきてねー、バイバイ

と、音鳴り町の若い女社長さんに、ヴィーナスと、シュナ坊は、見送られました。
秘書の旦那さんが帰ってきたので、二人を神楽町まで送っていこうかと言われましたが、

早めに終わったら、その女社長さんのおうちは、木の咲の近所だから、

おいでね、と、ミージイさんの約束がありましたので、ヴィーナスは、ミージイさんを気遣い

ミージイさんの従兄弟の木の咲じいさんの家まで歩く事にしました。

「あーゆー優しそうな女社長さんもいるんだねー。」シュナ坊は、お菓子をたくさん貰って上機嫌でニコニコしていました。
福の神
笑〜は、気が強いし
ヒグマの洒落柿社長は、優しいけど男みたいだし。

「ソリャイルデショーイロイロダヨー。ダンナサンハ、ヒショダケド、オクサンハシリニシイテナイシ。

「僕はお金持ってても尻に敷く女の人はやだなー。

二人で、ベラベラ話していると。。。

うう〜うー、

「ヘンナコエガシナイ

うう〜うー、うめき声がします。

「うん。うーうー、って。ウンチがでるのかな

「アホーバカスギ。マレニミルバカシュナボーハ
ヒトガクルシンデルコエダローニサ

ヴィーナスは、シュナ坊をポンと叩くと、
うめき声がする方に急ぎました。

アッ。。。

「タ。。。たすけて。。。くれ。。。ウッ。。。」
みすぼらしい格好のおじいさんが倒れています。
「大変だー、」シュナ坊が言うと、

ヴィーナスは、時間空間から、携帯電話を取り出して、

時間空間というのは、ヴィーナスは、小さいので、荷物が邪魔なので、宇宙空間に荷物を預けて、

ヴィーナスとともに荷物がヴィーナスと一緒に移動して、
必要な時に、ポンと取り出すヴィーナスの離れわざでした。

これなら、小さくても、しかも。落し物が多いヴィーナスも、大丈夫。

なんですが、おじいさんが、シュナ坊の

顔を見て。。。

ハッ

「さ、、、サンタ。サンタクロースじゃ。。。わ、、、」

と、言うと気を失ってしまいました。




クリスマス。10。赤ちゃんの耳掃除のアルバイト。

「かわいいね〜、この子がもっと大きくなったら、あたしも、シュナレモンちゃんみたいなワンちゃんと暮らそうかしら。」

ヴィーナスは、お仕事関係の音鳴り町の
赤ちゃんのいる女社長さんの家に、今日は、

赤ちゃんの耳掃除のアルバイトにきました。

ヴィーナスは、なにより、耳掃除が大好き


自分の耳は中身がツルツルしていつも綺麗なので、つまらないし、自分の耳は、イヤースコープでも覗かない限りは、中も見られないし、で、こんなつまらないものは、ないのです。
音鳴り町の、
女社長さんは、ヴィーナスのデザインの宝石を贔屓にしてくれていました。

犬が大好きな女社長さんですが、先代のワンちゃんが亡くなり、赤ちゃんができて、まだまだ赤ちゃんなので、

新しい犬と暮らすのは、時期も早いかな、と、言っていて福の神笑〜の、宝石店や、エステのクライアントさんでも

ありますので、笑〜や、ヴィーナスが、ミニチュアシュナウザーのシュナレモンと、仲が良いのを話していて

今日は、ヴィーナスが、シュナ坊を女社長さんの家に連れてきました。


赤ちゃんが、耳掃除を嫌がり、耳鼻科に連れて行くと泣くので、女社長さんは、ヴィーナスに、赤ちゃんの耳掃除のアルバイトを依頼しました。

ヴィーナスは、優秀なクリエイターさんで、VENUS♀で、

人気もありますが、
神楽小学校低学年児童で、学校の宿題の絵日記で、今日は、だれだれさんの耳掃除をしました。とか、耳掃除のアルバイトにいきました。

とか、大きな耳あかがとれました、スッキリしました。とか、綺麗でつまらない、とか、

そればっかり毎日書くので、
ヴィーナスは、お仕事もしていて、フットワークが軽く、いろんな場所で、いろんな人にも会うので、

変化や話題も、他にたくさんあるでしょうに、と、

担任のセブン先生に叱られました。

シュナ坊は、シュナ坊で、雲の観察日記と、言って、ずーっとわたがしみたい、ひつじみたい、わたあめみたい、
モコモコ先生の頭みたい。先生が、白髪になったら、あんなんかなー?とか、

そればかり繰り返し書くので、セブン先生に叱られるし。

まぁ。ヴィーナスも、素は、あどけない一人の子どもです。

女社長さんは、小さな頃から犬が大好きで、
犬好きな旦那さんと結婚したので、
今度は、ミニチュアシュナウザーと一緒に暮らしてみたいなー、と、シュナ坊に、

たくさんお菓子を出してくれました。


ヴィーナスは、シュナ坊も、いいことあるし、お客様も喜ぶし。いろいろな、楽しい接待を考えるのが大好きです。

「ハァー。でもな、ワンちゃんと暮らしたら。、。。楽しみだけど、クライドじいさんが、怒鳴り込んでくるかなー、」女社長さんは、ため息をつきました。

「犬が、いたずらしたの?」シュナ坊が言うので、女社長さんは、

「そうじゃないんだけど、近所にお金持ちだけど、変人みたいな、頑固じいさんがいて。。。。引きこもりみたいなくせに、たまに気まぐれで、外に出ると、ワンちゃんと一緒にいるだけで、ワンちゃんが睨んだとか、おしゃべりしてるだけで、うるさいとか、
引きこもりなのによそんな変な人がいるのよ。」

「ニンチショーカナ?」ヴィーナスが、赤ちゃんの耳掃除をしながら言いましたが、

「認知症ってより。昔から、犬に文句を言うとか。。。市役所に。クリスマスパレードを中止せよ、と、脅迫文を送ったり、みたいだわよ。自分が、クリスマス生まれで。
クリスマスパレードは、子どもが、お金や物をもらいにくるので、こじきみたいだとか。お金持ちなのに、全然、街を良くする寄付もしないし。ケチケチケチケチ
守銭奴みたいだとか。。?」

「エー。キモ。」ヴィーナスは、自身が浪費家というか。お金を持ったらパッと使ってしまう性質なので、

お金がたくさんあるのに、使わないとに、無駄遣いはともかく、快適に使わないことに気持ち悪い、
と。言っています。
ネット検索で、お金がたくさんあるのに、
もったいないから、
お風呂の水を真っ黒になるまでためたり、

ヴィーナスも。スーパーの半額のシールは、大好きでしたが、

かと。言って、無理矢理。。。欲しくないものまでして、安いから、半額だから買うとか。。。

で、食べたくないものを安いから買って無理矢理食べるとか。
ネットで、楽しくないのに、無理をしただけの、変な節約自慢みたいな
記事を見て倒れてしまいました。

「また、今年も、クライドじいさんが、クリスマスパレードを、妨害するかも。この子が、大きくなったら、スムーズに、クリスマスパレードをさせてあげたいなー。」

女社長さんは、ヴィーナスに気持ちよさそうに耳かきをして貰って喜んでる
赤ちゃんを見て言いました。



2019年02月25日

クリスマス。。。9。遠い記憶の奥には。。。

どうも。。。。最近は


身体の調子が良くない。。。

クライド・フォレスター氏は、人嫌いなので、投資などの、資産運用で生活していました。

フォレスター一家関連の役員や、
会社経営者だった時期もありましたが、やっぱり、人とつきあえない。
最低限度の人間関係で済ませたい。
若い頃から、
フォレスター家が危ないと、察すると、
小狡くたちまわり、
フォレスター家が破産する前に、
それまで、仲良くなかったし、喧嘩だらけな、親と大げんかをわざとして、

水面下で、
元々福業でやっていた、
トレーダーとして、
成功をして、結婚は、親に無理矢理な形、させられたものの、

ミスタークライドの
奥さんは、浪費家で遊び好き。息子はぐれる。
近い人間関係なんか、ろくでもない。わずらわしいと、

人と一緒にいるとイライラしてくるのでした。

ズキン。。。寒くなると、誕生日に近くなるのに、、、

昔、ドーベルマンに噛まれたお腹の傷が、クライド・フォレスター氏はズキンズキン痛むのでした。

小学生の頃、ドーベルマンに襲われて、

父親が、たまたま家にいて、クライド・フォレスターを襲ったドーベルマンを、

バーンと、情け容赦なく、
クライドの目の前で、猟銃で射殺してしまいました。

クライドは、自分が、ドーベルマンに襲われて重傷になったのと、

父親が、目の前で、犬を射殺したのを目の当たりにして、

以来。大きなトラウマになり、

小さな犬すら、恐ろしくなってしまいました。


幸い、父親のフォレスター氏はが、生き物が嫌いでしたし、

妻も、生来なまけものの浪費家で、動物のめんどうなんてもってのほか、だし。

クライドの
息子は、ペットが欲しいと、子どもの頃は、ねだりましたが、

生き物は、
夫婦が大嫌いだし。

それでも、時に。



なぜだろう?

もしかして、遥か昔に、犬との幸せな記憶があるかもしれないと

甘酸っぱく切ないまるで初恋のように、
胸に浮かんでは消える刹那な不思議な感情があるのでした。

犬を飼った経験はないのに。。。
どうしてなんだ。。。
と、クライド・フォレスター氏は、
そんな、
戸惑いの感情に惑わされることがありました。

さて。。。。。ミーじいさんは、隣町の、音鳴り町の、従兄弟の、木の咲じいさんのうちへやってきました。

木の咲じいさんは、男性ですが、
生まれた日は、
あまりに満開の桜が美しい頃に生まれ、親が桜に感動して、木花咲耶姫から、木の咲と名付けられました。

木の咲じいさんの妹も、桜子ばあさんという、桜にちなんだ名前ですが、

木の咲じいさんの家は、見事な、大きな桜の木が目印となっています。

桜子ばあさんは、おんなじ町内の近所に嫁ぎました。

たまたま、学校で顔を合わせた、
ヴィーナスが、音鳴り町に、仕事の打ち合わせがある、と、言っていたので、

別にヴィーナスも、サッとテレポートすれば、いいのですが、

なぜか、犬大好きな社長さんで、犬を見ると機嫌がいいから、と、
ヴィーナスは、
シュナ坊をうまく丸め込んで、同行しようとしていて、

んじゃ、、乗ってくか、と、ヴィーナスとシュナ坊は、
ミーじいさんの車に乗せてってもらいました。

別に。手をつないでテレポートやワープをしたら、すぐ、ですが。。
時間もあるし、
ヴィーナスは、なかなか、楽しいコミニケーションを、と、社交上手でしたので、

ミーじいさんが、寂しくて寂しくて仕方ないのを知っていたし、お心遣い、

ここは、素直に甘えてみようとしたのでした。



2019年02月24日

クリスマス。8。遠い記憶の日々の彼方に。。。

「もー、あんまり遠くまで行っちゃダメだぞー。リョウ。」

サン太を追いかけ、隣町まで行っちゃって、
三木龍馬は、祖父の龍之介に叱られてしまいました。

祖父のやっている
ブリーダーさんの、
お気に入りの、白いミニチュアシュナウザーの男の子に、サン太という名前を付けて、

遊んでいたら、
サン太がはしゃいで、追いかけていき、
二人は知らないあいだに、
隣町まで来てしまい。
ある、お金持ちの男の子と友達になり、

帰れなくなってしまったら、そこの、家の運転手さんが、
龍馬に、
だいたいの家の住所や、目立つ印になる建物やお店やさん
を聞いて、親切に近所まで送ってくれたのです。

御礼を申し上げますと、龍之介は、龍馬に、送ってくれた家を聞いたのだが、

ただ、お金持ちのおウチだった、としか、
名前を聞いてないので、

残念ながら、隣町のお金持ち、としか

わからなかったのです。

せっかく、お友達になれたのにね。。。


あまりに、楽しくって、時間がたつのを忘れて、

あの子に、名前を聞くのをわすれちゃったー。
でも、また、あの子に、会えるといいね、龍馬は、喜んでシッポをふるサン太に言いました。



クライド・フォレスター氏、少年時代、

クライド・フォレスター氏は、
フォレスター家の次男です、
長男、兄のオリバーとは、ひとまわりぐらい年齢が違っていましたが、弟のヒカルは年子でした。

クライド氏が、四歳
ヒカルは年子で、3歳ぐらい。。。

海外にばかりいるクライド氏と、厳しいエリート学校の寮にいる、兄のオリバーとは、距離があり、家政婦さん、お手伝いさん、
教育係などなど。。。

まだまだ、教育係は、他のフォレスター家の、奉公人や、従業員よりは、厳しいとは言っても

主人の子どもに対して、なので、知れていました。

だいたい、クライド・フォレスター氏の父親は、自分が厳しいので、

お金があるし、自分を棚にあげて、
人が良さそうな、
穏やかで親切で、安く使える従業員をケチなので、選り好みしていました。

昔だったので、
その頃は、
人手不足より、就職氷河期でしたし、今の時代より。人も、忍耐強くあったようです。

クライド氏は、次男ですので、
長男のオリバーのスペアみたいな感覚に親は考えていました。5歳から、

クライドにも、帝王学を学ばせる。
商売が大規模だし。。。
あの子はきっと。オリバーより、聡明だろう。

そんなことは、まだまだ5歳にもならない。小さな、親と距離を置いているクライドには知る由もなかったのです。

昔の時代で、もともと子どもの頃から、ほとんど親も家にはいないし。それが、クライドには
あたりまえでしたし、

よけいな情報が入らないように、テレビを父親が見せませんでしたから、

親子の団欒、なんてものは、クライド氏には、
ろくに、テレビも見せてもらえず、近所に友達もいないし。
そんなものが、あるとは夢にすら思いませんでした。

ただ、年子の弟のヒカルは絵が上手で、

絵ばかり描いていました。クライドは、絵心ないのですが、年が近く、この頃は、ほとんど一緒でしたので、

クライドは、ヒカルと仲が良く。

たまたま、ヒカルが昼寝をしていたあいだに、クライドが、

知らない男の子と友達になって、サンタクロースみたいな犬と一緒に遊んだ

と、クライドが言うので、ヒカルは、

えー、

クリスマス近いから、夢でも見たんじゃないの、犬のサンタクロース?

サンタクロースは、トナカイを飼ってるんだよー、と、笑いました。

ほんとにほんとに、サンタクロースみたいな顔した小さな犬がいた、と、幼いクライドは、いいました。





クリスマス。7。遠い記憶の中で。。。

「可愛いでしょー、

クライド・フォレスター氏は、、、物心つかない日に、、同じぐらいの男の子に、にっこりと微笑まれ。

子どもの頃、
クライド・フォレスターが、庭に出ると、

ピョコ、ピョコ。

庭の木が、ガサガサいうので、オカシイな
と、見てみると、

わー、

真っ白い、おじいさんみたいな顔をした仔犬がシッポをフリフリして、

少年クライドに近寄ってきました。

オヤッ、サンタクロースが、やってきた、
一瞬、なぜか、時期が時期だけに、クライド氏は、その犬を、サンタクロースだと、

カンチガイしてしまいました。

髭があるけど、仔犬らしい、小さな犬を、クライド氏は、はじめてみました。

仔犬は、クライド氏の足元に喜んで、じゃれついています。

「待てーい、サン太〜ぁ。。。
すると、、、、垣根の向こうから、

男の子の声が聞こえてきます。

サンタ?サン太

まだまだ物心ついていない頃のクライド氏は、みるもの全てが新鮮な感動に溢れる毎日でした。

父親の、冷徹な、フォレスター氏の帝王学が始まる前で。。。

この頃は、さすがの、クライド氏も、無邪気さに溢れていました。

小さな犬をしゃがんでだっこしようとすると、
仔犬は、クライド氏の頰を喜んで、ペロペロ舐めはじめました。

「くすぐったーい。」
クライド氏は、サン太と呼ばれた、真っ白な、仔犬を、だっこして、門をでました。

すると、自分とおんなじぐらいの、男の子が、

「あっ、サン太ー。ダメじゃん、よそのおうちに勝手に入っちゃ、

と、男の子が、いうので、クライド氏は、

「サンタクロースみたいだね。」

いつの日か忘れていたけれど。

この頃は、クライド氏も、心からの、はじけるようなステキな笑顔を見せました。すると、男の子も、にっこり笑って、

「ウチに、いっぱいいるよ。。おじいちゃんが、この子達のお店やさんなんだー。僕も、大人になったら、お店やさんを継ぐんだー。
男の子がいうので、

クライド氏は、

「ワッ、そーなんだ!、へー、クリスマスプレゼントに、このわんちゃん買って貰おうかなー、
毎日、毎日、毎日、サンタクロースが家にいるって、ワクワクするね。」

「こんだけ、おーキナお庭なら、きっと、わんちゃんも、喜ぶだろうねー。

「僕は、クリスマスが、誕生日だから、きっと。。。プレゼントは、サンタクロースが、
欲しいものを、届けてくれる気がするんだー。」

クライド氏と、男の子は、サン太と一緒にしばらく遊びました。



当時、父親のフォレスター氏は、海外にほとんどいたし、母親は、遊び歩くタイプなので、家政婦さん任せなフォレスター家は、

まだまだ子どもに厳しい帝王学と、いうのがわかりませんし、

帝王学は、5歳から。。。

クライド・フォレスター氏にとって、

この頃は、貴重な、嵐の前の穏やかな安らぎの幸福な思い出でした。お手伝いさんや、執事さんが、

クライド氏のめんどうをみていたので、
まだまだ、あたたかい安らぎがありました。

あの、小さないたいけな可愛い少年は、
いったいどこへいってしまったのでしょうか。

長い長い、虐待と裏切りと。。。凄まじい人間関係に疲れ果て。

いつしか、クライド・フォレスター氏の成れの果て。
いまの、因業じいさんになってしまったのです。




2019年02月23日

クリスマス。6、心待ちなパレード!!!

「ジャドー、ジャドー、」

南風で、神楽町小学校の用務員さんの、ミーじいさんが、これからジワジワと寒くなるのに、
アイスコーヒーを美味しそうに飲むのを
を見て、邪道、邪道

とわめいていたヴィーナスが、

お仕事ついでに、シュナ坊と福の神の家に寄って、
笑〜が、今日は、タチバナが帰って来ないから、外食もめんどくさいし、出前にしましょー、と、なんでもバリバリバリエーションな、

居酒屋金曜日に、電話すると、

適当に副菜をオーダーするから、メインのお料理だけ、自分で決めてね

と、言うと、
ヴィーナスは、季節はずれな冷たいお蕎麦をオーダーして、

子どものクセに、ワサビが鼻から抜けるのがたまらない、など、なかなか通な事を言います。


「ジャドーウ、ジャドーウ。」シュナ坊は、ヴィーナスの口マネをします。

ヴィーナスは、、基本的には、小さなボールぐらいの大きさですが、
必要に応じると、
手脚がのびたり、身体が大きくなったりできます。

ヴィーナスが、美術のスクールなど、生徒を教えたり、人前で話す時は、見えやすく大きめになります。

ヴィーナスは、少し大きくなると、「マネスルナー、」と、怒ってシュナ坊にお尻でキックして、シュルッまた元の大きさに戻りました。



「オヘヤハアッタカイカラ、ツメタイオソバガスガスガシイ、サワヤカー。

ヴィーナスは、冬に、他人が、ツメタイ物を飲むのに、寒く感じるー、雰囲気寒くなるー、やら、キャンキャンうるさいのですが、

自分を棚にあげて、平気で冷たいお蕎麦をオーダーしました。

「もー、室温が高いんだから、冬も夏も季節感も、ナイよねー、」ラブが、のんきに、アイスクリームを食べならがら言います。

暑い寒いに関係なく
福の神の家には、年がら年中と、アイスクリームと冷たいお茶が必ず入っています。

いつからか、
無くなると、気づいた人、誰かが補充する習慣になりました。


「もーすぐ、クリスマスパレードでしょ、もしかして、、、クリスマスパレードの日は雪初雪になるかもよー。
カレンダーを眺めながら、
笑〜が嬉しそうに言うと、ラブが、
「あー、良かった。あたし、小学校卒業してるからクリスマスパレードしないで。雪の日なんか、絶対、悲惨だわー。

しかし、クリスマスパレードの日に雪が降ると、特に来年は幸せな一年になる、と、雪が降るのを大歓迎されていました。

あまり、大雪だと、雨天延長にされますが、

チラチラ雪だと、決行され、ホワイトクリスマスパレードで、

大変縁起がよい象徴になります。

しかし、ラブは、超絶な寒がりで、
彼女が、小学校卒業するまで、クリスマスパレードが、大の苦手でした。冬生まれのくせして。。。
子どもが、運んでくる
サンタクロースの袋に。各自、良きものを、袋に入れて寄付したり、
または、お金の袋に、

お金を入れる人もいます。

お金は、一定金額、参加した子供達へのお年玉に代わり、あまりに高額だと、福祉への貢献になりました。

なので、町の人も、子供達も、進んで、
サンタクロースパレードを。毎年歓迎していました。

ただ。クライド・フォレスター氏は、
この、クリスマスパレードに対して、文句ばかり言っています。

資産はあるのに、寄付もしないし、寄付は、任意なので、構わないけど、

だからと言って、昔ながら、伝統的に、みんなが楽しみにしている市民行事を、
やめろやめろと、ぎゃ〜ぎゃ〜、わめくかなぁ。


あんな、因業ジジイが一人、反対派なところで、町のみんなが、心待ちな喜ばしいイベントがなくなるわけではないし。

噂によれば、クライド・フォレスター氏は、
12月25日のクリスマス生まれらしく。

だーれも、一緒に過ごしてくれない、

クリぼっち!

らしいし。

その、逆怨み?みたいな感覚もあるらしいし。
音鳴り町の
役所に、よく文句を言いにくるクレーマーだし。

しかも。。。
その昔。。。
音鳴り町の昔の絶対君主制だった、フォレスター一家を、音鳴り町革命で、平和になり、

フォレスター一家は、悪事がばれ、破産して、

フォレスター一家、、、

クライド氏の親と兄の
家族を、クライド氏は、心中に追いやったまことしやかな噂で。

クライド氏は、次男で、フォレスター一家から独立していましたが、

親からは政略結婚の道具に利用されたり。

だけど、お金持ちになって、わざわざ
あまり、よく思わないだろーに、
因果ある、音鳴り町に戻ってきて、

土地を買い、また住むって。で、またまた嫌われてるって。

かなり、相当、病気みたいな変わり者だな、と。

みんなが、呆れていました。



クリスマス。5。逆怨み、

「今年も、また、ブツクサぶつくさ、ウッルセー、だろね〜。

音鳴り町で、クライド・フォレスター氏の近所の人々は、ひそひそ声で、クライド・フォレスター氏を非難しました。
神楽町と、隣町の音鳴り町と合同の、子ども達がパレードする、サンタクロースパレード、

音鳴り町は、昔、神楽町に、絶対君主制の、フォレスター一族から、救われました。

神楽町のおかげで、
平和になった、音鳴り町は、その記念も兼ねて、一緒に、クリスマス近くに、

子ども達が
サンタクロースパレードを
する事になりました。

いまや、神楽町と、音鳴り町の大事な伝統行事。一年の締めくくりとして、、。


小さなサンタクロース。今年の感謝と、寄付も兼ねて、大きな袋を持ったサンタクロースに化けた子ども達が、各家庭を廻ってくるのですが、

クライド・フォレスター氏だけは、かたくなに、寄付も子ども達の。サンタクロースの訪問も、断りました。


それなら、それで、子ども達が、
クライド・フォレスター氏の自宅には
行かない、相手にしない、と最初っから訪問しない様になってしまいました。

サンタクロースパレードに対して、音鳴り町の役所に、クライド・フォレスターは、一方的にガミガミクレームの電話をかけまくります。

サンタクロースどころか、泥棒か、
こじきみたいに、働かないくせに物を漁りにくるな、
ガキのうちから、もらう事ばかりでハシタナイなど。

役所のスタッフは、子ども達が、笑顔と元気を与えてくれるし、われわれの町を背負って立つ投資です、と対応しますが、

ワシは、帝王学、欲しいものは、自分で稼げ、サンタクロースなんか、いるもんか、と教えられたが、現実おらんじゃないか、貴様、、、ガキを騙してサンタクロースがいるだとか、アホなことをぬかしやがって

ウンヌンカンヌン、ダラダラ

クライド・フォレスター氏は、一方的に喋りたいだけ文句を言っては、電話を一方的にガチャ切りします。

「認知症かなぁ〜、この、偏屈じいさん。認知症なら、身寄りないだろ、役所に、くるよね、、」音鳴り町のスタッフが、嘆きます。

他のスタッフは、
「神楽町の、福の神さん達に相談しようか、もしも、エスカレートして、子どもたちを狙ったり、パレードに爆竹を投げたり、そこまでは、なくても、暴言を吐いたり
そんなん、されかねんやん!


だいたい、サンタクロースが、いない、とか、

そんなん、いたいけな子どものうちから、自分で働け、みたいに言われ育ったらひねくれるし。

だから、そんな性格になったんだ御愁傷様。
だから、実家のフォレスター一族は破産したんだ、御愁傷様

と、スタッフは、ヘキエキしていました。

半分は。そういう家庭に育ってお気の毒な ものの。。。
半分は、だからって、良い人に優しい人に成人する場合だって、あるじゃんね、

それに、絶対君主制の時は、
先祖も、フォレスター一族にいじめられてきたし。

酷い事を重ね成り上がったフォレスター一族は、

伝統生まれながらにして、老舗名門というか、神域の、隣の福の神財閥に敵うはずがありません。

フォレスター一族の祖先は、福の神の恩恵があるので、神楽町に入りたがっていましたが、

福の神は、
悪さばかりしている、
フォレスター一族の在籍を許可しませんでした。だから、フォレスター一族は、成り上がって、音鳴り町の領主となり、

隣町の神楽町や、福の神達を逆怨みばかりしていました。