「うわー。ホントだね〜。」
幼い頃の、ヒカルと一緒に笑っている。
家出して、
行方不明になった、
クライド・フォレスターの弟のヒカル。
たまに、幼い頃の一緒に過ごしたヒカルが夢に出てきて
ヒカルがいつも笑っている。。。
クライド氏と年子で、
泣き虫だけど、優しくて絵が上手なヒカル。
小さな頃は、仲良しだったヒカル。
ヒカルは、フォレスター家の帝王学に逆らい、ぐれて家出して、放浪の画家になったらしい。。。
ワシは。。。
ワシは、、、フォレスター家に染まって。と、いうか、フォレスター家の人間だから、フォレスター家に染まってごく
あたりまえだと思ってた。
だけど。。。もともと、
次男のワシは、
長男のオリバー兄さんのもしもの時のスペアみたいな扱いだったし、
だんだん時代も変わってきて、無理矢理、嫌なら家業や跡取りなど、
せずに、どんどん自分の人生は自分のもの、という若者が増えてきた。
だけど、ウチは、名門だからと、古いしきたりなプライドと、意地をはり、言い聞かせて。
好きでもないし、好みでもない、人嫌いがますます人嫌いになる様な性格の女と、
フォレスター家のメリットになる政略結婚をさせられて。。。
自分も、相手を好きじゃないけど、資産家の娘だったし。
もともと、商才に敏感で気に聡いところもあり、ビジネスの感に長けるというのか、
このまんまじゃ、
うちの事業は、
危ないと、クライド・フォレスター氏は、父親に、何度も忠告したけれど、次男のスペアの予備保険の
いうことなんか、小馬鹿にされて
聴く耳をもたれなかったので、トレーダーの副業と、水面下で、
フォレスター家からの独立をすすめて。
三男のヒカルが自由なんだから。長男のオリバーには、馬鹿にされるし、と。なにかが弾けて、、。クライドは、ワザと父親を挑発し、ワザと大げんかをして、
お前なんかやめやがれ、
と、父親が、クライドを罵倒しました。
でも、クライド氏は、実はとびきりな策略家で、
その事件は、自分から仕掛けた罠で、
積年の怨みをはらす、
父親にワザとクビを自分に言わすように持って行きました。それで、あちら側の言質を取り、
フォレスター一族が、破産しましたが、
沈む船を予兆して船が沈む前から逃げ出すネズミの様に。
クライド氏は、さっさとフォレスター一族の仕事をやめ、水面下で、副業を本業まで太らせると、
奥さんの浮気や浪費などの、証拠を集めて、仕事ばかりでつまらないあなたが悪いのに、と、
勝手に家を出た妻が、離婚するから慰謝料をよこせと、悪態をつきにきましたが、証拠を突きつけぐうの音も出さないままに
追い払いました。
クライド氏は、後から破産して助けを求めてきた父親や、兄一族を見捨てて、
ほらみたことか、と心中に追いやりましたが、クライド氏は、心も痛まずに、兄一族の、子供の引き取りも拒否しました。
子供は嫌いだし。息子はいますが、
自分の家や財産のためにつくったもので、自分自身、そうやって利用道具、しかも兄のスペアの予備保険の為に生まれたという扱いが、あからさまだったのです。
でも、そんなものかとも思いましたし。息子はいますがほとんど、自分もそうだったし、家政婦や教育係りにめんどうを見させました。
家政婦や、教育係りは、優しく良い人たちでしたが、
クライド氏は、トレーダーと、金融業をやりはじめ。あくどい高利貸しをしはじめたので
それが原因で、
息子はいじめられるようになり、しだいにグレてしまいました。
息子は、クライド氏の預金の引き出しを勝手にしましたが、クライド氏は、ケチケチなのに、息子が勝手に金を引き出すのに関しては、金で済むならめんどうをみたくない、息子と関わりたくないと、
変なお金の使い方をしていました。
そんな、クライド氏。。。
人嫌いがますます歳をとるにつれて酷くなり、
だけど、たまには、外に出たり、
役所にクレームの電話をかけたり、嫌がらせの電話をしたり。
嫌なことに、だんだん寒くなって。
誕生日が近づいてきて。
クライド氏は、何気なく、ふと、外に久しぶりに出ました。。
さてさて。。。
お菓子をいっぱいお土産に貰って、またきてねー、バイバイ
と、音鳴り町の若い女社長さんに、ヴィーナスと、シュナ坊は、見送られました。
秘書の旦那さんが帰ってきたので、二人を神楽町まで送っていこうかと言われましたが、
早めに終わったら、その女社長さんのおうちは、木の咲の近所だから、
おいでね、と、ミージイさんの約束がありましたので、ヴィーナスは、ミージイさんを気遣い
ミージイさんの従兄弟の木の咲じいさんの家まで歩く事にしました。
「あーゆー優しそうな女社長さんもいるんだねー。」シュナ坊は、お菓子をたくさん貰って上機嫌でニコニコしていました。
福の神
笑〜は、気が強いし
ヒグマの洒落柿社長は、優しいけど男みたいだし。
「ソリャイルデショーイロイロダヨー。ダンナサンハ、ヒショダケド、オクサンハシリニシイテナイシ。」
「僕はお金持ってても尻に敷く女の人はやだなー。」
二人で、ベラベラ話していると。。。
うう〜うー、
「ヘンナコエガシナイ」
うう〜うー、うめき声がします。
「うん。うーうー、って。ウンチがでるのかな」
「アホーバカスギ。マレニミルバカシュナボーハ
ヒトガクルシンデルコエダローニサ」
ヴィーナスは、シュナ坊をポンと叩くと、
うめき声がする方に急ぎました。
アッ。。。
「タ。。。たすけて。。。くれ。。。ウッ。。。」
みすぼらしい格好のおじいさんが倒れています。
「大変だー、」シュナ坊が言うと、
ヴィーナスは、時間空間から、携帯電話を取り出して、
時間空間というのは、ヴィーナスは、小さいので、荷物が邪魔なので、宇宙空間に荷物を預けて、
ヴィーナスとともに荷物がヴィーナスと一緒に移動して、
必要な時に、ポンと取り出すヴィーナスの離れわざでした。
これなら、小さくても、しかも。落し物が多いヴィーナスも、大丈夫。
なんですが、おじいさんが、シュナ坊の
顔を見て。。。
ハッ
「さ、、、サンタ。サンタクロースじゃ。。。わ、、、」
と、言うと気を失ってしまいました。
2019年02月26日
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