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2016年10月13日
[ネタバレあり]パニッシャー(2004)〜闇の世界で正義を貫く私刑執行人
『パニッシャー』The Punisher(2004・米/独)
監督/ジョナサン・ヘンスレー
脚本/ジョナサン・ヘンスレー、マイケル・フランス
制作総指揮/ケヴィン・ファイギー、ジョン・スターク
製作/アヴィ・アラド、ゲイル・アン・ハード
撮影/コンラッド・ダブリュー・ホール
美術/スティーヴン・ケンパー
衣装デザイン/リサ・トムチェスジン
出演/トム・ジェーン、ジョン・トラボルタ、ロイ・シャイダー、ウィル・パットン、サマンサ・マシス、ローラ・ハリング、ジェームズ・カルピネロラッセル・アンドリュースエディ・ジェイミソン、ベン・フォスター、ジョン・ピネット、レベッカ・ローミン=ステイモス、マーカス・ジョーンズ、エドゥアルド・ヤネス、オマール・アヴィラ
闇の世界で正義を貫く。俺は私刑執行人。
【映画ネタバレ】パニッシャー(2004)
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
裏社会を支配する資産家ハワード・セイント(ジョン・トラヴォルタ)。ある夜、彼の溺愛する息子ボビー(ジェームズ・カルピネロ)が、密輸取引現場の銃撃戦でFBIによって殺された。
怒り狂うセイントは、ボビーを死に至らしめたFBI潜入捜査官フランク・キャッスル(トム・ジェーン)の一家を虐殺。フランクは爆破で海へ吹き飛ばされた。家族を失ったキャッスルは、セイントを法律では十分に罰しきれないことを知り、闇の私刑執行人「パニッシャー」へと生まれ変わる。
身を隠しているアパートの住人、ジョアン(レベッカ・ローミン=スミス)、デイヴ(ベン・フォスター)、バンポ(ジョン・ピネット)の暖かい友情に恵まれつつも、キャッスルはセイントを制裁する機会を狙っていた。
一方、キャッスルが生き延びていることを知ったセイントは、2人の殺し屋、ハリー・ヘック(マーク・コリー)とザ・ロシアン(ケヴィン・ナッシュ)を送り込む。それを交わしたキャッスルは、セイントの妻リヴィア(ローラ・ハリング)と、彼の右腕であるクエンティン・グラス会計士(ウィル・パットン)の行動を追う。
そしてクエンティンがゲイであり、それをセイントに隠していることを知った。キャッスルはクエンティンを脅迫。そして彼とリヴィアが浮気しているとセイントに思い込ませた。その結果セイントは、リヴィアとクエンティンを殺害。そに現れたキャッスルが、セイントに制裁をくわえて惨殺した。全てが終わり、自ら命を絶とうとしたキャッスルだが、法で裁けない悪人たちを「パニッシャー」として制裁していくことを決意するのだった。
<END>
今回の映画では主人公の経歴は原作の海兵隊員から、湾岸戦争への従軍経験やCTUに所属した経歴を持つFBI捜査官と変更されています。舞台もニューヨークではなくフロリダへ。主人公が敵に罠をしかけて、ネチネチと陰湿な嫌がらせをしていく展開に、ドルフ・ラングレン版の豪快なバリバリ・アクションと違い、ちと物足りなさを感じます。
途中の格闘シーンは急にコミカルになったりと、脚本にも問題ありです。頭をカラッポにして見て、丁度いい出来というところでしょうか。ロイ・シャイダーの遺作です。
■ブルーレイ版 | ■DVD版 | ||||
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サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
タグ:2000年代の映画
2016年10月12日
[ネタバレあり]アラン・ドロンのゾロ(1975)〜南米の町に繰り広げられる地湧き肉躍る大活劇
『アラン・ドロンのゾロ』Zorro(1975・伊/仏)
監督/ドゥッチオ・テッサリ
脚本/ジョルジオ・アルロリオ
製作/ルチアーノ・マルチーノ
原作/ジョンストン・マッカレー
音楽/グイド&マウリツィオ・デ・アンジェリス
撮影/ジュリオ・アルボニコ
出演/アラン・ドロン、オッタヴィア・ピッコロ、スタンリー・ベイカー、エンツォ・セルシコ、ムスタシュ、ジャコモ・ロッシ=スチュアート、ジャンピエロ・アルベルティーニ、マリノ・マッセ、アドリアーナ・アスティ
人気最高アランドロンが全世界をわかせたヒーローに挑む
剣と愛のロマン・スペクタクル大作!
【映画ネタバレ】アラン・ドロンのゾロ(1975)
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
南米カルタヘナの港町、剣の達人ドン・ディエゴ(アラン・ドロン)は故郷スペインに帰る途中に旧友のミゲルと出会う。ミゲルはニュー・アラゴンの新総督に任じられ、妻子を伴って任地に赴く途中だった。再会を喜び、祝福の杯を交わした夜、ミゲルは何者かに暗殺されてしまった。ディエゴは親友ミゲルの死を厚く弔い、復讐を誓ってニュー・アラゴンへ行く決心をした。
メキシコ領ニュー・アラゴンは、前総督亡きあと、護衛兵隊長ウエルタ大佐(スタンリー・ベイカー)が軍隊を率いて圧政、横暴の限りをつくしていた。総督になりすましたディエゴは、敵をあざむくために臆病者の伊達男を見事に演じ、口が不自由ではあるが忠実な従僕ベルナルドを伴って貧民街に情報収集に出かけた。人々は何かにおびえ、口を閉ざしていたが黒人の少年が、弱者の救世主・黒い狐の精霊ゾロの話をしてくれた。
町ではウエルタと結託した悪徳判事によるインチキ裁判が日常茶飯事のごとく行われていた。そのとき、群衆のなかから貧しい身なりだが、世にも希な美女が現われ、不当な裁判に抗議していた。政治的陰謀の罪で財産を没収された貴族の娘オルテンシア(オッタヴィア・ピッコロ)である。おりしも、正義を説く修道僧フランシスコ(ジャンピエロ・アルベルティーニ)が鞭打ちの刑に処せられていた。
突然、黒馬、黒装束、黒覆面の騎士が現われた。鞭できざむZの文字もあざやかに、兵隊たちをさんざんいためつけるといずこともなく去っていった。こうして黒騎士ゾロはたちまち民衆の英雄となっていった。その頃、オルテンシアは、自分に執着するウエルタが強引に唇を奪おうと迫ったある夜、闇の中から音もなく現われて窮地を救ってくれたゾロに、甘い恋心を抱きはじめていた。
いっぽう、権謀術数を弄した計画が、次々とゾロによって破られるウエルタは、ひしひしと迫る黒マントの脅威に悪らつな計画をもって対せんとしていた。オルテンシアを牢獄に入れ、ゾロをおびき出そうというのだ。しかし、この計画もゾロの奇襲によって水泡に帰した。
やがて、ウエルタの命令でニュー・アラゴン全土に戒厳令がしかれた。そこでディエゴは、二役をこなしてゾロが総督を人質にしたかのごとくふるまい追ってから逃れようとする。だが幾千の兵隊がゾロを次第に包囲し、ゾロと総督を乗せた馬車は絶壁から大海原へと墜落した。
勝ち誇るウエルタは、権力を利用してオルテンシアとの結婚式を挙げようとしていた。しかし、その教会にゾロが姿を現わした。いよいよ宿命の対決の時がきたのだ。ゾロとウエルタの息詰まる死闘が続いた。最後の瞬間、ゾロは黒覆面をとってドン・ディエゴにもどった。そして互いの剣が一閃、ウエルタはゾロの鋭い刀のもとに倒れた。ニュー・アラゴンに正義と平等が戻り、ゾロは愛馬を駆って草原の彼方に消えていった。
<END>
ジョンストン・マッカレーの小説『怪傑ゾロ』を原作にした、俳優アラン・ドロンの主演第50作記念作品です。案外とヒーロー役を演じていないアラン・ドロンですが、定番のヒーロー劇を見事に演じています。
陽気な音楽にコミカルな演出、アクションも爽快、ロマンスもたっぷりの楽しい作品です。珍しい三枚目のアラン・ドロンが見られます。何より映画史に残る十数分のクライマックスの剣戟シーンは、手に汗を握り見入ってしまいます。
■マスク・オブ・ゾロ ブルーレイ | ■マスク・オブ・ゾロ DVD | ||||
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サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!
2016年10月11日
[ゲームネタバレ]デッドアイランド リップタイド(DEAD ISLAND Riptide)〜混沌に侵食された島に待つ絶望
デッドアイランド リップタイド DEAD ISLAND Riptide
開発/Techland
販売/Deep Silver
日本語版販売/PS3版/XBOX360版:スパイク・チュンソフト、PC版:ズー(ZOO)
ジャンル/FPS・アクションRPG
CERO/Z
プレイヤー人数/オフライン:1人、オンライン:2〜4人
発売日/2013年7月11日
■あらすじ
突如発生したゾンビアウトブレイクにより、地獄と化した南国の楽園、バノイ島。極限のサバイバルのなか、シアン、サム・B、ローガン、プルナの4人は命からがら島からの脱出に成功する。しかし、軍の船に救助されたのも束の間、彼らの運命を翻弄するかのようなリップタイド(荒波)が船を襲う。
バノイ諸島には幾つもの島があり、漂流した主人公たちが流れ着いたのはパラナイ島だった。逃れられぬアウトブレイクの脅威にまたも飲み込まれる主人公たち……。
「デッドアイランド リップタイド」は、「デッドアイランド」の続編です。「デッドアイランド2」はまた別に存在するので「リップタイド」はエピソード1.5な扱いです。
※ゲームのストーリーはこの順になっています。
・デッドアイランド
↓
・追加エピソード1:ライダー・ホワイト
↓
・追加エピソード2:リップタイド
↓
・デッドアイランド2(2016年発売予定→延期)
<ネタバレあり! 結末まで掲載しています!>
■嵐の幕開け
南国のリゾートとして人気の高いバノイ島でゾンビ・アウトブレイクが発生。感染に対する免疫を持つシアン、サム・B、ローガン、プルナの4人は、島からの脱出に成功する。彼らと、原住民の娘イェレマ、脱出を手助けした囚人のケビン、6人を乗せたヘリは近海に停泊していたADF(オーストラリア国防軍)の船に降り立つ。
助かったと安堵したのも束の間、彼らはハーディ中佐に拘束されてしまう。そのハーディ中佐と軍隊に指示を出す謎の男、セルポ。彼はパラナイ島で何らかの作戦を遂行中であり、主人公たちの免疫に興味を持っていた。主人公たち4人は、イェレマ、ケビンとはぐれ、船内の一室に閉じ込められてしまう。そこには同じく囚われている一人の男がいた。彼はジョン・モーガン。ADFの兵士だったが、彼もゾンビ感染に対する免疫があったようで、検査のため軍に収容されていたのだった。
バノイ諸島に近づいていた嵐は大きくなり、軍の船は荒波に飲まれる。そんな中、この船にもゾンビが発生したと船内放送が流れる。主人公たちにジョンも合流し、5人は停電の隙をついて船室から脱出する。軍での訓練のおかげか、格闘技に秀でたジョンの助けもあり、ゾンビを退けながら5人は甲板へと出た。セルポと違い、ハーディ中佐は主人公たち民間人の安全を優先させるべきと考えており、船からの脱出を手伝おうとするが、不運なことに嵐と暗闇のせいで船は座礁する。
■パラダイスと呼ばれた島
朝日と青空の下、砂浜に倒れていた5人はハーロウという女性に起こされる。彼女は沖を指し、船は座礁し、大勢の死体がここパラナイ島に流れ着いている、そしてここは危険なので、近くのパラダイス・サバイバルキャンプへ行くよう促す。キャンプでは生存者たちとゾンビの群れが交戦している真っ最中だった。5人はキャンプ入り口の橋を爆破し、ゾンビを食い止める。
ハーロウはWOHの職員で、アウトブレイク調査のためにパラナイ島に派遣されてきたようだ。ハーロウはハーディ中佐を見つけたのでキャンプへ戻ってくる。ハーディ中佐が言うには、セルポはゾンビを軍の生体兵器として扱おうとしており、また、この島はまもなく爆撃されるだろうと言う。そこで、隣にある富裕層が住むヘンダーソンの町へ行くことを提案する。キャンプにいた生存者たち、ハーロウ、ハーディ中佐は、主人公たちと協力し先に進む事にする。マリーナで壊れていないボートを見つけた彼らは、嵐のせいで浸水したジャングルを抜け、バイオスフィア研究所へ辿り着く。研究所ではケスラー博士が病原体を研究していたのだが、所内でもウイルスが蔓延してしまい、博士以外の助手全員が防護服を着ているにもかかわらずゾンビと化していた。助手たちを片付けるのを手伝い、博士より隣の島ヘンダーソンへ抜ける地図を受け取る。
■潜行の先に
どうやら、水没した教会に旧日本軍が作った地下トンネルがあるらしい。生存者たちの一人、エンジニアのトレバーはポンプを使い、地下トンネルの水を抜く。地下トンネルは完全な闇に覆われており、フレア(発煙筒)を投げながら長いトンネルを進む。トンネル内の通路は、病原体を研究していたと思われる旧日本軍が残した怪しげな液体で所々が浸水しており、それによりウイルスが変異してしまう可能性があるとケスラー博士から無線が入る。
トンネルを抜けて地上へと出るとそこはフェリー乗り場だったが、護送中に逃げ出した囚人たちに占拠されていた。彼らと話し合いはできず、戦うはめになったのだが、主人公たちの様子が突然おかしくなり凶暴化する。あっという間に囚人たちを片付けた5人は、しばらくすると正気を取り戻す。ハーロウ、ハーディ中佐、他の生存者たちは、免疫者である5人は先程のトンネルの液体のせいで変異が進んでいるのではと不安になる。
■銀幕のスター
一行はフェリーに乗って、富裕層が住むヘンダーソンの町へ辿り着く。そこで見つけた映画館の屋上へ上がり、映画のフィルムを集めて火をつけ、狼煙をあげた。すると救助より先にゾンビの群れがやってきてしまった。ゾンビの気を引くために、たまたま見つけたサム・Bの歌のCDを広場で流す。ゾンビの襲撃を退けたが、いつの間にかハーロウとはぐれてしまっている事に気付く。
狼煙を見つけた軍のヘリが映画館屋上にやってくる。ヘリに乗っているセルポは、免疫者たちを先にヘリに乗せろと命令する。主人公たち5人は生存者たちを先に乗せろと叫ぶが聞き入れてもらえない。埒が明かないと判断したハーディ中佐は先にヘリに乗り込もうとするが、命令を受けた兵士はハーディ中佐を射殺する。これを見た主人公たち5人はヘリを攻撃し、墜落させる。
■大儀のための犠牲
墜落によって傷を負ったセルポは、ヘリはもう呼べず、すべては終わりだと言う。また、ハーロウは金に目がくらんだテロリストで、ウイルスもワクチンも持ち出して逃げるに違いないと主人公たちに伝える。ハーロウはWOHの者で、証拠を探してこの事件を明るみに出すつもりではないのかと、確かめるためにもハーロウを追うことにする。
隔離地域の奥の研究所にハーロウはいた。彼女は研究所の職員を殺し、設備を破壊していた。ハーロウは以前、証拠をつかみにこの施設に侵入した時に捕まり、実験台にされていた。しかし彼女もまたウイルスに対する免疫を持っており、ゾンビ化しなかったものの、主人公たちと同じく、時折押さえきれない破壊衝動に襲われることがあると言う。パラナイ島のウイルスはバイオ兵器としてここで研究されたものであり、その研究結果も、主人公たちも、ハーロウ自身も、外に出すべきではない、ここで死ぬべきだと。
ハーロウは自身に変異原のウイルスを打ち凶暴化する。主人公たちは応戦するが手に負えず、自分はコントロールできるはずだと信じてこちらも変異原を打つ。主人公たちはハーロウを倒す、そしてしばらく立つと変異原を制御できたのか、凶暴化していた体が静まる。「周りを見てみなさい。あなたが島から出れば世界がこうなる。あなたこそが死神なのよ。」と言い残してハーロウは息絶える。
■潮流とともに
施設の奥にボートを見つける。そこへやってきたセルポは、医療チームがいる軍の船に来いと言う。変異原を制御する方法はないので、軍で治療しろと。しかし、それを断り船に乗り込む。置いていかれたセルポはゾンビに襲われ、あっけない最期を遂げる。主人公たちは、町に残っていた生存者たちを連れてボートでパラナイ島を脱出した。ハーロウの事は言えず、「ハーロウは島に残った」と伝える。
・・・6日後、どこかの海辺の家で女性がラジオを聞いている。「バノイとパラナイの危機は去った。救助隊が訪れ人々は平穏な暮らしを取り戻している・・・」そこへ主人公たちが乗っていたボートが流れ着く。しかし人の姿は見えず、ゾンビのうめき声だけが聞こえてくるのだった。
<END>
「デッドアイランド リップタイド」は、元々本編「デッドアイランド」のダウンロードコンテンツの予定だったそうです。それが結構大規模になってきたので、独立した一本で発売されました。というわけで、一本の作品としてはやや短く感じられます。システム、グラフィックもほぼそのままです。
ゲーム開始直後に原住民イェレマ、囚人ケビン(カロン)は主人公たちと別の部屋に入れられてしまい、そのまま出てきません。どっちも重要人物なので死んだ事にはなっていないと思いますが、まぁ、デッドアイランド2できっと登場するでしょう。なお、現時点(2016年10月)で、デッドアイランド2は延期、延期、延期で、発売日未定です。
このエンディングを見ると、主人公たちも最終的にゾンビ化してしまったかのように思えます。いい奴らだったんですが・・・
■デッドアイランド1
惨劇のはじまり。ゾンビ・アウトブレイクに立ち向かう人々。
■追加エピソード1:ライダー・ホワイト
本編の裏で何が起きていたのか?ホワイト大佐の視点から事件の真相を追う。
■追加エピソード2:リップタイド
本編直後のエピソード。
ヘリで脱出した主人公達は嵐に遭い、近くのパラナイ島へ漂流する。
■デッドアイランド2
舞台はアメリカ本土へと移ったようだ。2016年発売予定→延期。
■PS3版 | ■Xbox360版 | ||||
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■PS4版 | ■リップタイド Xbox360版 | ||
| 価格:1,980円 |
サササッ 三|ノシ・з・|┐ それではまた!