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2020年01月24日

コロナウイルスとは何もの?新型ウイルスの正体と強力な感染力による拡散の危険性!

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【政府・厚生労働省の新型コロナウイルス (COVID-19) 情報】
▢厚生労働省:感染症の特徴
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00094.html#tokucho
▢首相官邸:感染が疑われる方へ
https://www.kantei.go.jp/jp/headline/kansensho/coronavirus.html#c3
▢国際感染症センター:症状・診断・治療概要
http://dcc.ncgm.go.jp/index.html



昨年2019年12月に中国・武漢で発生した、

「新型コロナウイルス」による死に至る危険な肺炎

今年2020年1月25日現在で、

中国本土での感染者は1,360人、死者41人、重症者200人以上と急増しています。


この「コロナウイルス」とは、いったいどのようなウイルスなのでしょうか?

また「新型ウイルス」となると、

なぜ強力な感染力を持ち、世界的な規模まで流行が拡散してしまうのでしょうか?

今回は、「コロナウイルス」の正体と「新型コロナウイルス」の特徴や

強力な感染力による拡散の危険性などについてお伝えします。



【目次:記事内容の要点】

Ⅰ.コロナウイルスの正体と新型コロナウイルスの特徴
  ●コロナウイルスの正体と特徴
  ●新型コロナウイルスの正体と特徴
  ●新型コロナウイルスの潜伏期間は最長『12.5日間』(2月13日追記)

Ⅱ.新型コロナウイルスのヒト細胞への侵入プロセス(4月7日追記)
  ●ACE2受容体が発現する細胞だけ侵入・増殖できる

Ⅲ.「ACE2受容体」の発現部位と症状や病態との関係(4月10日追記)
  ●「ACE2受容体」の発現が少ない上気道では無症状や軽症が多い

Ⅳ.「ACE2受容体」の他に新たな3つの受容体の存在と重症化の関係(4月10日追記)
  ●新たに確認された「3つの受容体」とは?
  ●【仮説】4つの受容体と重症化の症例との因果関係?

Ⅴ. 新型コロナウイルスの肺炎の症状
  ●重症化すると死に至る肺炎の症状

Ⅵ.新型コロナウイルスの強力な感染力による世界的拡散の危険性

Ⅶ.過去の「コロナウイルス」による世界的流行の例
  ●「サーズ(SARS)コロナウイルス」による肺炎の世界的流行
  ●「マーズ(MERS)コロナウイルス」による肺炎の世界的流行

Ⅷ.コロナウイルス感染の有無は「PCR検査」で実施(2月28日追記)
 
Ⅸ.個人でできる4つの予防対策
  ●1.口や鼻からの“飛沫感染”を防ぐマスクの着用とうがいの励行
  ●2.手からの“接触感染”を防ぐ手洗いの励行
  ●3.免疫力を高めて“重症化”を防ぐ
  ●4.人混みを避ける|2m以上の距離を保つ(2月14日追記)

Ⅹ.マスク着用の落とし穴に注意!正しい使い方を!(2月14日追記
  ●同じマスクの使い回しは絶対にNG!
  ●マスク本体には手で触れては全体ダメ!
  ●マスク着用だけでは不充分!うがいと手洗いを同時に行うこと.




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Ⅰ.コロナウイルスの正体と新型コロナウイルスの特徴

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「コロナウイルス」は、通常の風邪の感染媒体となるウイルスの一種。

この名称は、ウイルスの表面にある突起がコロナ(王冠)のように見える

ことに由来しています。


これに対して「新型コロナウイルス」は、コロナウイルスが進化した“変異株”です。

いわばコロナウイルスが“モデルチェンジ”した“バージョンアップ版”

みたいなものです。


コロナウイルスの正体と特徴


私たちが1年に5~6回は引く通年型の風邪のウイルスの種類には、

ライノウイルス、コロナウイルス、ロタウイルス、RSウイルス、アデノウイルス

などがあります。


上記のように、「コロナウイルス」は、通年型の風邪のウイルスの一種です。


コロナウイルスは、

風邪の病原体としてライノウイルスの次に頻度の高いウイルスで、

冬の風邪の10~25%はコロナウイルスが原因とされています。


コロナウイルスによる風邪の症状は、

鼻水やくしゃみや咽頭痛などの症状が出ますが比較的に軽く

ほとんどの患者が1週間前後で自然に治癒することが多いのが特徴です。


感染経路には、“飛沫感染”と“接触感染”の2つがあります。


“飛沫感染”が主流のコロナウイルスによる風邪は、

空気が乾燥した冬の季節に多く発症します。


コロナウイルスによる風邪に感染して一度治癒すると、

「獲得免疫」を得るので、次回には同じ種類のコロナウイルスには感染しなくなります。


新型コロナウイルスの正体と特徴


「新型コロナウイルス」とは、

今までにその病原性を究明することができていない“新種のコロナウイルス”のこと。


ウイルスは生きた細胞の中でしか生き延びることはできないので、

さまざまな動物の細胞で増殖していきます。


今回に多くの感染者が発生した中国・武漢市の海鮮市場では、

水産物だけではなく多くの野性動物も取り扱っているとのこと。


中国当局や大学研究者は、この市場で販売している野生動物のいずれかが、

新型コロナウイルスの宿主または発生源である可能性が高いと疑っているようです。


感染経路は、『動物→動物、動物→人、人→人』と感染・拡散していきます。


私たち人間にとってもっとも危険な状態は、

「新型ウイルス」が『人→人の感染力を持っていること』です。


世界のどこかの地域で「新型ウイルス」が発生すると、

先ずそのウイルスに『人から人への感染力があるか否かを検証する』

ことが非常に重要です。


仮に動物から人への感染力はあっても、人から人への感染力がなければ

感染の拡散は限定的になります。


しかし『人から人への感染力があるとなれば』、

瞬く間に世界中に感染が拡散する危険性があります。



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新型コロナウイルスの潜伏期間は最長『12.5日間』(2月13日追記)


今回の武漢市が発生地の「新型肺炎」の病原体である、

「新型コロナウイルス」の特徴のひとつは、“潜伏期間が非常に長い“こと。


この「潜伏期間」は、最長で『※12.5日間』とされています。


『※12.5日間』は、WHO(世界保健機構)が、

当初は『14日間』としていた潜伏期間を、2月5日になって『12.5日間』に訂正。


つまり、「新型コロナウイルス」に感染してから、

『新型肺炎』の発熱や咳などの症状が発現するまでに、

最長で『12.5日間』を必要とすることです。


だから今回の新型肺炎において、

新型コロナウイルスの感染を確認する困難さが想定できます。


なお、これまでの症例での潜伏期間の平均は、『5日~6日間』とされています。


〇無症状の”隠れ感染者”が感染を拡大させる危険性


新型コロナウイルスの感染を疑わない多くの“無症状の隠れ感染者”が、

新型ウイルスを周囲にまき散らす危険性が非常に高いと言えます。


2月4日の北海道大の西浦博教授(理論疫学)の記者会見において、

『新型コロナウイルスを感染した2人に1人が、

発熱などの症状が出ていない潜伏期間中の感染者から伝染されていた』


とする研究結果が発表されています。


なお感染症の専門家たちは、

『症状の出ない潜伏期間であっても新型コロナウイルスの感染能力はある』

と注意を呼び掛けています。


さらに、感染してから12.5日間以内に無症状や軽症の人が多いことから、

自覚症状のない隠れ感染者が「スーパースプレッダー(10人以上の人にウイルスを拡散させる人)」

になる可能性が非常に高いと言えます。




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Ⅱ.新型コロナウイルスのヒト細胞への侵入プロセス(4月7日追記)

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新型コロナウイルスの構造は、

タンパク質の「カプシド」という殻の中にRNA遺伝子(核酸)が包まれ、

カプシドの外側が「エンベロープ」という脂質膜で覆われたもの。


エンベロープの周りには、

「スパイク」と呼ばれる糖タンパク質のコロナ(王冠)状の突起が、

多数突き出た形状になっています。


自らの増殖機能を持たないコロナウイルスは、

ヒトの宿主細胞に侵入して乗っ取り、その複製機能を利用して増殖する必要があります。


新型コロナウイルスが標的とするヒトの宿主細胞に侵入する際に、

突起状の「スパイク糖タンパク質」が重要な役割を果たすことになります。


ACE2受容体が発現する細胞だけ侵入・増殖できる


新型コロナウイルスは、

ヒトの細胞であればどの細胞でも侵入できるわけではなく、

ウイルスを受け入れる「ACE2受容体」が発現している細胞だけに

侵入することが可能となります。


ACE2受容体」細胞表面の膜に発現するタンパク質で、

ウイルスが細胞内に侵入を図る際に結合して受け入れるレセプター。


新型コロナウイルスは、「ACE2受容体」が発現した宿主細胞を見つけると、

スパイク糖タンパク質の突起を細胞表面に引っ掛けて吸着・結合します。


このようにして新型コロナウイルスの細胞への侵入=乗っ取り=感染が成立します。





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Ⅲ.「ACE2受容体」の発現部位と症状や病態との関係(4月10日追記)

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「ACE2受容体」の発現部位は、

上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)、下気道(気管支、肺胞)、心臓、腎臓、

さらに十二指腸、小腸、精巣などの細胞表面です。


特に発現が多く見られる部位下気道(気管支、肺胞)小腸とされ、

上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)の粘膜細胞での発現は比較的に少ないとされています


また基礎疾患の持病のある人は、

疾患で損傷している部位に「ACE2受容体」が多く発現する傾向があるようです。


「ACE2受容体」本来の機能には、

・炎症を起こした部位の保護作用

・肺炎などの損傷からの保護作用

・心臓機能の調整・保護作用

・血管機能の調整・拡張作用

・腎臓機能の調整・保護作用


などがあります。


従って、これらの部位に基礎疾患があり損傷や炎症などを起こしたりすると、

「ACE2受容体」の発現が多くなると思われます。


その結果、新型コロナウイルスが増殖するための標的細胞となるリスクが高くなる

推定できます。


「ACE2受容体」の発現が少ない上気道では無症状や軽症が多い


新型コロナウイルスの多くは、

上気道(鼻腔、咽頭、喉頭)の粘膜細胞の表面に吸着して増殖していきます。


しかし、上気道の粘膜細胞での「ACE2受容体」の発現は少ないとされるので、

標的となる宿主細胞への侵入は限定的となり増殖の進行も限界があります。


なお、健康な人ほど「ACE2受容体」の発現は少ないとされ、

自然免疫力も高いことから無症状や軽い症状で回復する確率が高いと言えます。

上気道での感染・増殖だけで回復できない人は、

増殖を終えた多数の複製ウイルスを宿主細胞の外に放出し、

また新たな標的宿主細胞の「ACE2受容体」から侵入して増殖を繰り返していきます。


そして、気管支や肺胞の上皮細胞へと増殖を進行させていきます。



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Ⅳ.「ACE2受容体」の他に新たな3つの受容体の存在と重症化の関係(4月10日追記)


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新型コロナウイルスは、

まるでウイルス界の“スーパーマン”ならぬ“スーパーウイルス”でしょうか?

新型コロナウイルスは1つの受容体どころか、

なんと「4つもの受容体」を介してヒトの細胞に侵入・増殖できることが判明。


新たに確認された「3つの受容体」とは?


3月中旬までの研究や論文などで、

新型コロナウイルスの細胞侵入の際の受容体として、

「ACE2受容体」以外にも3つの受容体が存在することが明らかになっています。


3つの受容体とは「CD147受容体」「GRP78受容体」「CD4受容体」です。


「CD147受容体」多くの異なる細胞上に発現する、

特に腫瘍を修復する血管新生が行われている部位で発現。


「GRP78受容体」:主にガン細胞の表面に発現する

ガン細胞の増殖の阻害作用やアポトーシス(プログラム化された細胞死)に作用


「CD4受容体」免疫系細胞の表面に発現
ヘルパーT細胞、単球、マクロファージ、樹状細胞などの細胞表面に発現


【仮説】4つの受容体と重症化の症例との因果関係?


「新型コロナ肺炎」において、

『ガンの患者において死亡する症例が多い』ということも、

「CD147受容体」や「GRP78受容体」の存在があることで因果関係が想定できます。


また一方で

『重症患者の85%に免疫のリンパ球の減少が見られる』という症例は、

新型コロナウイルスの「スパイク糖タンパク質(突起)」が、

免疫細胞の「CD4受容体」とも結合できることで裏付けることができます。


リンパ球が減少すると白血球の多くも減少することになるので、

「免疫不全」を引き起こし最悪は「多臓器不全」で死亡する恐れがでることになります。


この白血球やリンパ球の減少によって免疫不全に陥ると

「サイトカインストーム」を引き起こし多臓器不全に陥る症例も見られるとのこと。


「サイトカインストーム」とは、

「免疫機能が暴走することで起こる免疫異常」のこと。

ウイルス感染などにより「病原体と戦い身体を守る免疫機能」が、

極端に強くなるという免疫異常となり、


自分自身の正常な細胞までも破壊することで重症化する病態です。


「新型肺炎」において、度々若い人でも重症化して死亡する症例は、

この「サイトカインストーム」が原因ではないかと思われます。








Ⅴ.「新型コロナウイルス」の肺炎の症状

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今回、中国・武漢市で発生した、

「新型コロナウイルス」による肺炎の症状について、

現在の情報の範囲でお知らせします。


重症化すると死に至る肺炎の症状


今回の「新型コロナウイルス」による肺炎の症状は、

1月25日現在ではまだ確定的ではありません。


ただ、明確なことは41名の死者を出し、1,360名の人に感染が拡大

していることです。


現在の情報を収集した段階での肺炎の症状は、

発熱や咳、下痢や筋肉痛などの症状があり、

重症化すると胸の圧迫感や呼吸困難の症状などが発現するとされています。


厄介なのは無症状の感染者がいるということ。

発熱がないことから感染した渡航者が入国管理の検疫をすり抜ける可能性があります。


WHO(世界保健機構)の見解による潜伏期間は12.5日となっていますが、

短い場合にはインフルエンザと同じように2~3日で症状が発現し、

長い場合では14日間程度も症状が発現しないこともあるとされています。


しかし重症化すると、

呼吸困難や呼吸不全などにより死亡するケースも続発
しています。


中国当局によれば、1月25日での重症者は200人以上になると報告されています。


肺炎症状の重症化や死亡に至るケースは、

なんらかの生活習慣病を持病としている人や、免疫力が低下して抵抗力が弱まっている人

に多いようです。


中国当局筋の情報によれば、

1月25日現在の41人の死者のうち少なくとも半数以上は、

糖尿病や冠動脈疾患やパーキンソン病などの持病を抱えていたとされています。




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Ⅵ.新型コロナウイルスの強力な感染力による世界的拡散の危険性

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突然発生した「新型ウイルス」に対しては、

予防できる「ワクチン」も開発されておらず、また人それぞれの「獲得免疫」

もありません。


従って、「新型ウイルス」に『人から人への感染力があることが確定すれば』

瞬く間に世界中に感染が拡散する危険性があります。


それが、コロナウイルスであろうとインフルエンザウイルスであろうと、

「新型ウイルス」である限り同じです。


従って、『人から人への感染が確定的となれば』、

世界保健機構(W HO)や各国の政府機関から防護対策が発令されます。


例えば、「感染患者の完全隔離」や「入国管理での厳重な検疫の実施」や

「国民への予防対策の啓蒙」
などです。




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Ⅶ.過去の「コロナウイルス」による世界的流行の例

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過去に世界的な流行を招いた、

「サーズコロナウイルス」と「マーズコロナウイルス」による肺炎の

2つの例をご紹介します。


「サーズ(SARS)コロナウイルス」による肺炎の世界的流行


2002年に中国広東省で発生した、

「重症急性呼吸器症候群(SARS)」の原因として、新型コロナウイルスが特定されます。

世界保健機関(WHO)は、この新型ウイルスに「SARSコロナウイルス」と命名。


「重症急性呼吸器症候群」とは、

「SARSコロナウイルス」による新型肺炎の感染症のことで、

38℃以上の高熱、咳、頭痛、全身倦怠感、呼吸困難などの症状が現れます。

重症化すると、比較的に健康な人でも死亡する例が続出します。


この新型の「SARSコロナウイルス」は、

コウモリを宿主とするコロナウイルスの“変異株”で、

ハクビシンなどの動物を経て人に感染するようになったと考えられています。


人から人への感染経路は、”飛沫感染”が主体です。


2002年~2003年にかけて、

中国広東省から30カ国以上の世界各国や地域に拡大・流行し、

8,098人の感染者と774人の死者を出しています。


「マーズ(MERS)コロナウイルス」による肺炎の世界的流行


2012年にイギリス・ロンドンにて発生した、

「中東呼吸器症候群(MERS)」の原因として、「MERSコロナウイルス」を発見。


「MERSコロナウイルス」は、

SARSコロナウイルスの宿主であるコウモリとは別種のコウモリが宿主で、

ヒトコブラクダを経由して人に感染したと考えられています。


感染経路は、「濃厚接触感染」が主流であるため、

SARSコロナウイルスに比べると感染力は低いとされています。


それでも2015年6月までに、韓国や中国などにも感染地域が拡大され、

1,293人の感染者と458人の死者を出しています。


Ⅷ.コロナウイルス感染の有無は「PCR検査」で実施(2月28日追記)


新型コロナウイルスに感染しているか否かは、

「PCR検査(ウイルス遺伝子情報検査)」で行われ、

陽性反応を示すと“感染”が確認されます。


「PCR検査」とは、

感染が疑われる人から抽出した微量の検体を高感度で検出する手法で、

Polymerase Chain Reaction(ポリメラーゼ連鎖反応)の頭文字をとって、

「PCR」とされています。


ウイルスなど顕微鏡では見識することのできない病原体の有無を調べる検査。

病源体であるウイルスのDNA(遺伝子)を増幅させることによって、

検出する検査方法であり正確な診断が下せるとされています。


検体の抽出は、鼻腔の粘膜を綿棒でグルグル回して行う方法が主流です。


なお、検査時間は、

ウイルス遺伝子の増幅に要する時間だけでも、2時間程度が必要とされています。


「PCR検査」については、3月6日から保険適用となっています。




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Ⅸ.個人でできる4つの予防対策

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私たち個人でできる新型コロナウイルスの予防対策は、

インフルエンザやノロウイルスの予防対策と一緒です。


それは、

1.“飛沫感染”を防ぐマスクの着用とうがいの励行

2.“接触感染”を防ぐ手洗いの励行

3.免疫力を高めて重症化を防ぐ

4.人混みを避ける|2m以上の距離を保つ


の4つです。


1.口や鼻からの“飛沫感染”を防ぐマスクの着用とうがいの励行


新型コロナウイルスの感染経路は、“飛沫感染”が主流。

患者の咳から飛散したコロナウィルスは、

乾燥した空気から口や鼻を通じて気道へと進入していきます。


一旦、人の体内へ進入すると細胞内で活発に増殖していきます。


インフルエンザなどと同様に、

「マスクを着用」して口や鼻からの侵入を最小限に抑えます。


また「うがいの励行」も怠らないようにします。


2.手からの“接触感染”を防ぐ手洗いの励行


新型コロナウイルスの感染経路として、“接触感染”もあります。

患者が触れた食器やドアのノブなどに“接触”することで、

手→口・鼻という経路で感染します。

この“接触感染”もインフルエンザやノロウイルスの予防対策と同様に、

「手洗いの励行」で予防します。


3.免疫力を高めて“重症化”を防ぐ


新型コロナウイルスはもちろん、

インフルエンザウイルスやノロウイルスにおいても、

症状が重症化する感染者の特徴として「免疫力の低下」が挙げられます。


高齢者や生活習慣病を持病として抱えている人はもちろん、

睡眠不足やストレスなどで免疫力が低下している人は、

万が一感染したとしても重症化しないように特に注意が必要です。


日頃から、食生活や生活習慣を改善して、

「免疫力を高めておく工夫」が大切です。


4.人混みを避ける|2m以上の距離を保つ(2月14日追記)


日常生活において、必要以外は“人混みを避ける”ことは非常に重要です。


どうしても人混みを避けることができない場合には、“2m以上の距離を保つ”こと。

新型コロナウイルスの感染経路は、“飛沫感染”と“接触感染”です。


感染者の咳やくしゃみから飛散するウイルスの吸収を、

“2m以上の距離を保つ”ことで防止できます。



Ⅹ.マスク着用の落とし穴に注意!正しい使い方を!(2月14日追記)


クルーズ船「ダイヤモンド・プリンス」の検疫に従事していた男性検疫官が、

新型コロナウイルスに感染していたことが判明しています。


この検疫官は、

検疫中は常時マスクを着用していたが“同じマスクの使い回し”を繰り返していたようで、

厚生労働省は、この不適切な行為が感染に繋がったと指摘しています。


また2月14日に新たな感染が確認された、

東京都内の70歳代男性タクシー運転手常時マスクを着用していたにも関わらず、

感染に繋がっています。


“使い回し”はしていなくても、マスク本体を手で触るなどのNG行為があったのかも?


同じマスクの使い回しは絶対にNG!


同じマスクを使い回しすると、もしも感染者と“濃厚接触”した場合には、

大量のウイルスが付着していることになります。


ウイルスが付着したままだと、微粒子のウイルスがマスクの隙間から侵入します。

また手でマスク本体を触る機会も多くなり、指に移染する確率も高くなります。


ウイルスが移染した指で口や鼻に触れることで、体内に侵入します。



マスク本体には手で触れては全体ダメ!


マスク本体にはウイルスが付着します。

マスク着用中に、マスク本体部分を手で触ると指にウイルスが移染することに。


またマスクを取り外す時にも、本体を触ってはダメです。

耳にかけるヒモの部分を掴んで外すように注意してください。


マスク着用だけでは不充分!うがいと手洗いを同時に行うこと


マスクを常時着用しても、

ウイルスの侵入を完全にシャットアウトできるものではありません。

毎日、”マスク着用”と“うがい”と“手洗い”の3つを同時に行うことが大切です。



【コチラの記事もご参照!】

『新型コロナ感染症の不可解な謎!回復後の再陽性は再感染?抗体免疫の獲得は可能か?』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/216/0

『新型コロナウイルスは免疫細胞を破壊する!エイズウイルスと同じスパイクタンパク質を配列
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/215/0

『コロナウイルスの全てが分かる!“新型スーパーウイルス”の正体と感染・増殖・重症化のプロセス』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/213/0

『新型コロナウイルスの細胞侵入・増殖から肺炎の発症までの過程とその危険度とは』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/179/0


『新型コロナの死者はなぜ男性が7割も!基礎疾患の部位と受容体の発現が関係か?』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/205/0

『新型コロナウイルスは呼気や会話でも感染!小さな飛沫によるエアロゾル感染の危険性』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/212/0

『新型コロナの驚異的重症化プログラム!4つの受容体を侵入経路として増殖する猛烈な毒性!』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/204/0

『新型コロナ肺炎の恐怖!ACE2受容体の発現部位で異なる症状と重症化のプロセス』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/200/0

『新型コロナウイルス感染から重症化を防ぐ!「粘膜免疫」の防御と「自然免疫」の攻撃の役割
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/201/0

『コロナウイルスはマスク着用で防げるのか?4つの予防効果と4つの落とし穴』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/190/0

『新型コロナウイルスの感染経路|飛沫感染・接触感染・エアロゾル感染の違いと予防対策』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/189/0

『新型コロナウイルスと互角に戦える免疫力!自然免疫を高めると無症状・軽症で回復』 
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/180/0

まとめ


インフルエンザやノロウイルスなどは、

新型ウイルスでなくてもその症状は激しく重症化するケースも多く見られます。

今回の「新型コロナウイルス」については、

どの国においても対抗できる「ワクチン」はまだ無く、

人の「獲得免疫」もまだ得ていません。

世界的な流行へと感染が拡散する危険性も十分に考えられます。

国内の政府や厚生労働省などからの情報を的確に把握して、

個人で予防対策をしっかり立てることが大切です。
この記事へのコメント
咳などの飛沫と同時に空気中に出た新型コロナウイルスは、死にますか。何時間くらい生きていますか。
咳飛沫で物体に付着したウイルスは空気に晒されますが、死にますか。
僕の疑問です。よろしくお願い致します。


■ご質問への回答です。

「コロナウイルスとは何もの?・・・」を読んでいただいてありがとうございます。
咳やくしゃみの飛沫の大きさは、おおよそ1μm ~100μmまで。
これらの飛沫のほとんどは、
換気の良い室内や風通しの良い屋外では、
2m以内で落下するとともに30秒~120秒で失活(死滅)する
と思われます。

ただ、鼻汁や痰の混じった飛沫は粘性があるので乾燥しにくく、
物体に付着すると乾燥するまで感染力を保持します。

また物体に付着した場合の感染力の保持時間(生存時間)は、
物体の質や環境条件(湿度)によって生存時間は異なります。
保持時間は、密閉されて換気が悪く湿気が多いと長くなります。

詳しくは、コチラの記事をご覧ください。
『新型コロナウイルスの感染経路と生存時間|飛沫感染・接触感染・エアロゾル感染の違い』
https://fanblogs.jp/boyakiman/archive/189/0

Posted by 木崎晴悦 at 2020年04月08日 14:54
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