デニール(D)は繊維の太さを比較するための単位
「デニール(D)」とは繊度、つまり糸や繊維の太さを比較するための単位です。
どういう基準で示されているかというと、
「その糸や繊維が長さ9000mあたり、質量が何gか」
これにより、糸の太さを比べられるというものです。
例えば、
9000メートル600グラムの場合は 600デニール
9000メートル300グラムの場合は 300デニール
同じ長さで質量が大きい方が太い、つまり、
「デニール数が大きい方が太い」
ということになります。
身近なところではストッキング
ちなみにストッキングだと、デニール(D)数はどのくらいかというと、
春用:30 デニール位
秋用:60〜 70 デニール位
冬用:80〜120 デニール位
ぐらいのようです。
細ければ肌触りよくしなやか、太ければ温かく丈夫、といったところでしょうか。
デニール数=リュックの丈夫さではない
「デニール(D)」は線の太さの比較基準となるので、同じ材質であれば、数値が大きいほうが太いので丈夫です。
ただし、材質が変われば、繊維の強度も違うので、デニール(D)数だけでの比較はできません。
また、同じ材質、同じデニール(D)数でも、織り方や表面加工で生地の強度は変わります。
さらに、生地の重ね方や縫製の仕方で、製品全体の強度も変わります。
同じ材質における、繊維自体の厚み・強度の比較基準
ととらえたほうがよいかもしれません。
リュックのデニール(D)数は?
防水リュックで比較的多い、ナイロンやポリエステル繊維でいうと、
40〜100 D
女性用の、小型のふわっとしたリュック。軽く、肌触りが良いグレードです。
200 D
小型のリュックで、少ししっかりしたタイプ。小型のアイテムを中心に入れるグレードです。
400 D
カジュアルな少し大きめのデイバッグ。ウエアや雑誌なども入れられるグレードです。
600 D
通学リュックタイプ。教科書類などを入れ、重量が少し重くなっても耐えられるグレードです。
1000 D
アウトドアや、少し重めのものを運んだりと、ハードな使い方にも対応できるグレードです。
1680 D
ミリタリー(軍隊)ランク。高い強度と耐久性を誇るグレードです。
教科書を多く入れるなど、リュック重量も大きくなるのであれば、600D(デニール)程度あれば対応できるのではないかと思います。
それ以下でも、表面加工や複層加工で補強されているものもあるので、加工も併せて確認するとよいでしょう。
さらに、重量物などを入れ、ハードな使い方で長期の耐久性も確保するのであれば、1000〜1680D(デニール)のランクを選ぶのがおすすめです。
リュック選びの際の参考にしてみて下さい。
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