自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されます。
自転車用ヘルメットはどのようなものを着用すればよい?
法的に「この規格でなければいけない」との基準は、現時点では定められていないようです。
(2023.3.20時点)
ただ、事故の際に頭部を守る目的からすると、
信用できる安全規格を取得したヘルメットを用いるのがベストかと思います。
また、装着のポイントとして、
ぴったりのサイズを選ぶ
緩すぎたりすると、衝撃時の緩衝効果が著しく低下する。
浅いかぶり方は不可
眉毛とつばの間に指2本しか入らない深さまでかぶる。
ストラップでしっかりと頭部に固定する
下あごの奥ののどに当たる部分に、ストラップをしっかり締める。
ストラップとのどの間に、指1本がやっと入る程度がベストです。
自転車用ヘルメットの安全規格
< SGマーク >
SG(Safety Goods)マークは、消費生活用製品安全法に基づき開始した制度です。
同法の規定に基づき設立された、一般財団法人製品安全協会が主体となっています。
消費生活用製品の安全性を認証する任意の制度で、
対象となる消費生活用製品は多岐にわたり、100品目を超えます。
対象製品ごとに基準(SG基準)が定められており、
基準に適合していると認証された製品に対してはSGマークが表示されます。
SGマーク付き製品の欠陥により、人身事故が発生し、
当該欠陥と人身事故との間に因果関係があると認められる場合には、
同協会が被害者一人につき最高1億円の損害賠償を行うこととなっています。
(参考:Wikipedia 2023.3.20時点)
< JIS規格 >
JIS( Japanese Industrial Standards)は日本産業規格(旧 日本工業規格)。
産業標準化法に基づき、認定標準作成機関の申し出又は日本産業標準調査会(JISC)の答申を受けて、
主務大臣が制定する規格であり、日本の国家標準の一つです。
自転車用ヘルメットは JIS T 8134 として定められており、
頭部傷害の危険を減少することを目的とした基準が、
ヘルメット部・衝撃吸収ライナ・保持装置(あごひも)等の各部位に設けられています。
< JCF公認/推奨 >
JCFは日本自転車競技連盟(JAPAN CYCLING FEDERATION)。
内閣総理大臣所管の公益法人です。
JCF公認/推奨とは、自転車競技の安全と競技としての特質を考慮し,
日本自転車競技連盟の安全基準に合格したヘルメットであることを示します。
JCF公認ヘルメット:日本自転車競技連盟および加盟団体の主管する自転車競技大会に使用できる。
JCF推奨ヘルメット:自転車スポーツの安全な普及振興を図るための推奨品。
(推奨のみの場合、日本自転車競技連盟および加盟団体の主管する自転車競技大会には使用できない。)
前述したSG・JISや後述するCE・CPSCも、JCF公認/推奨の性能証明の基準の一つとして定められています。
< CEマーク >
CEマークは、EEA(欧州経済領域)において流通される商品が、
すべてのEU(欧州連合)加盟国の基準を満たすものに付けられる基準適合マーク。
その中でもEN1078が、自転車用・スケートボード用ヘルメットの安全基準を制定した安全規準です。
衝撃検査や摩擦、あご紐ストラップの強度検査などを伴った、信頼できる安全認証です。
< CPSC規格 >
CPSCはアメリカ合衆国消費者製品安全委員会(the U.S. Consumer Product Safety Commission)のこと。
アメリカ合衆国の米国消費者製品安全法に基づき設立された、大統領直属の独立政府機関です。
CPSCマークは、アメリカ合衆国消費者製品安全委員会が定めるCPSC規格に適合する証明です。
アメリカ国内及び世界で流通しているヘルメットで、標準的な安全規格として考えられている安全基準です。
まとめ
令和5年4月1日からの自転車利用者のヘルメット着用の努力義務化にあたり、
法的に「この規格でなければいけない」との基準は、現時点では定められていないが、
・SGマーク
・JIS規格
・JCF公認/推奨
・CEマーク
・CPSC規格
などの信用できる安全規格を取得したヘルメットを用いるのがベスト。
装着のポイントとして、
ぴったりのサイズを選ぶ
緩すぎたりすると、衝撃時の緩衝効果が著しく低下する。
浅いかぶり方は不可
眉毛とつばの間に指2本しか入らない深さまでかぶる。
ストラップでしっかりと頭部に固定する
下あごの奥ののどに当たる部分に、ストラップをしっかり締める。
ストラップとのどの間に、指1本がやっと入る程度がベスト。
正しくヘルメットを証着して、安全な自転車ライフを満喫しましょう。
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