下ノ橋、南昌荘、旧石井県令邸などを巡り、中津川沿いを歩き、岩手銀行(旧盛岡銀行)旧本店本館にたどり着いた。盛岡市のホームページなどの情報では、1911(明治44)年に盛岡銀行の本店行舎として落成し、岩手銀行中の橋支店として営業し、2012年(平成24年)に銀行業務を終了した。私は、外からは何度も見ているが、東京駅に似ていると思っていた。やはり、設計は東京駅で知られる、辰野・葛西建築設計事務所によるもので、辰野金吾が設計した建築としては東北地方に唯一残る作品だそうです。
私は、内部は見学できないと思っていたが、2016年(平成28年)から岩手銀行赤レンガ館として一般に公開されている。入場は、無料であったが、設計者や当施設が持つ魅力・価値の紹介などをしているバーチャルシアターへの入場は有料である。
内部は、重厚な木造りで天井に石膏モチーフを施しており、豪華な内装に圧倒された。銀行営業時は事務室であったロビー(多目的大ホール)は吹き抜けとなっており、2階には、回廊がめぐらされていた。多目的大ホールには、建築当初からの、赤レンガ館の写真が時系列で展示されており、赤を塗りつぶした時代もあったことを知り驚いた。大ホールには、椅子も準備されており、椅子に座りゆっくり見ることができた。
国指定の重要文化財(建造物)にもなっており、立ち寄る価値のある建物である。
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