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2017年12月07日
【スピーカー・レビュー】アクティブスピーカー JBL ジャンベ 2ch / JEMBE 2ch
記事一覧TOP > ハードリスト > 【スピーカー・レビュー】アクティブスピーカー JBL ジャンベ 2ch / JEMBE 2ch
Harman International Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
アクティブ・スピーカー
2011年
2017年現在、生産完了品につき流通在庫のみとなります
価格:オープンプライス
※実勢価格:7,000円
※詳しい内容は、Harman International JapanのWebサイトを参照下さい。
Harman International Japan
JBLの説明は、色々なところでわかると思いますので、ここでは省略します。
気になる方や詳しく知りたい方は、まずはJBLのホームページにて確認してみて下さい。
Harman International Japan
恐らくこのブログを見ている方で全く知らない人はいないかと思いますが、管理人の簡単な紹介を入れておきます。
1927年にLansing Manufacturing Inc.としてアメリカのカリフォルニアで創業。
現在も本社はカリフォルニアのノースリッジにあります。
意外と知られていないことは、コンシュマー向けの「JBL」ブランドと、業務用向けの「JBL Professional」ブランドの2つのブランドが存在していることです。
販売も分かれています。
1969年にジャービス・コーポレーション(現ハーマン・インターナショナル・インダストリーズ)に買収されました。
ハーマン・インターナショナル・インダストリーズは、アメリカのコネチカットに本社があるオーディオ機器などを製造、販売する多国籍企業です。
所有ブランドは、JBLをはじめ、harman/kardon、Mark Levinson、AKGなどがあります。
2017年にサムスン電子がハーマン・インターナショナル・インダストリーズを買収し、合併されています。
その影響は、まだ表には出ているように感じませんが、今後の動向が気になるところです。
JBLの特徴は、微細な音から大音量まで機敏に反応し、能率よく破たんすることなく、音が前に出てきて熱量が伴ってくる音にあると思っています。
ダイナミック、躍動的、反応の良さ/高能率、大型ユニット、透明かつ豊かな音などのキーワードがはまると思います。
JBLは、スピーカーユニットの性能を他社では行っていない120デシベルという大音量でも検証しているそうで、ピーク時にも強いユニットを作り続けている数少ないメーカーかと思います。
また技術面において、他社ではほとんど採用されていないホーンドライバー、コンプレッションドライバーにあると思います。
ホーンドライバーは、反応が良く繊細な音楽的表現力を備えていることや一方で大音量でもひずみが少なく音を鳴らすと言われています。
ホーンはその構造から大型になることや、指向性の狭さ、ホーン特有の音色などの弱点がありますが、そこは研究開発を続け、進化していますので2017年現行製品の多くはその弱点が気になることは少ないと管理人は考えています。
コンプレッションドライバーは、能率が高く、入力信号に対して敏感で、大音量にも強いユニットと言われています。
JBLはこういった特徴から、好き嫌いがはっきりしやすい音を出すブランドなのだと思います。
管理人もそうですが、その昔、大型スピーカーを使っていた人や、スピーカーは3wayユニットなどのマルチユニットでないと、という人には親和性がある音だと思います。
プレミアム・・・主に大型フロア型
スタンダード・・・主にホームシアター用
スタジオモニター・・・JBLと言えばこれというくらいの代表モデル
プレミアムアクティブ・・・据え置き型
アクティブ・・・色々なシーンや場所に対応
ホームシアター・・・シアターバー
ヘッドフォン/イヤホン・・・色々なシーンや場所に対応
カーオーディオ・・・ユニットから完成品まで
に大きくは大別されます。
Harman International Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
本スピーカーは、「デスクトップスピーカー」で、主にPCやデジタルオーディオプレーヤー(DAP)に有線で繋いで聴く固定型のアクティブスピーカーです。
2017年現在、流通在庫限定ですので、数か月以内にはなくなってしまうと思います。
(株)音元出版 AV REVIEW「オーディオ・ビジュアル・グランプリ2013 アクティブスピーカー(ペア1万円未満)」銀賞を受賞したモデルになります。
なお、Bluetooth搭載モデルの「JBL JEMBE WIRELESS(ジャンベ ワイヤレス)」というモデルもあります。
基本スペックは同じで、有線か無線(Bluetooth)の違いです。
Bluetoothモデルは接続が不安定な話もあるようです。
さて、今更ですが、アクティブスピーカーは、スピーカー筐体内部にアンプを内蔵したスピーカーですので、別途アンプを用意することなく使用できます。
繋ぎ方は簡単で、PCやDAPのヘッドフォン端子またはライン端子に直接接続すればそれでOKです。
一般的なアクティブスピーカーと同様に、右のスピーカーにアンプ(2ch分)を内蔵し、ライン入力端子ともう一方のスピーカーへの出力端子、ACアダプター差し込み口があります。
右のスピーカーの天板部分に電源スイッチ兼ロータリーボリューム(要は天板を回転させる)が付いています。
回しの最小は電源のオフです。
スピーカーのエンクロージャー(いわゆる筐体)は、艶出しのプラスチックのような素材です。
ユニットの造りはわかりませんが、スピーカーのエンクロージャーがプラスチック(言い切れませんが)ですので、そういう音です。
スピーカーはユニットだけではなくエンクロージャーを含めて、音色を作りますので・・・。
管理人は、ホワイトを選択しました。
大きすぎず、小さすぎず、ちょうど良い按配です。
PCを使う家族にも好評です。
アクティブスピーカーの比較は、DELLの標準スピーカーAX210と、いくつかの機種を量販店の店頭でちょっと聴いただけですので、何とも言えませんが、この値段でアクティブスピーカーという形態においては、十分ではないかと考えています。
これ以上の値段になると、DTMなど用途の違うジャンルになりそうです。
そもそもアクティブスピーカーにするか、それとも普通のスピーカーであるパッシブスピーカー(外部DACやアンプなどが必要)でないと我慢できないかは、お店で聴いてみるのが一番です。
ちなみにDELL標準のスピーカーAX210(900円)との比較ですが、全く別物です。
出力ワット数が非公表なので不明ですが、幼児のおもちゃのようです。
AX210は、とにかく軽くて、強く息を吹きかけると動きそうなくらいです。
とりあえず音が出る、というレベルのスピーカーなので、比較してはいけないのだと思いますが・・・。
肝心の音ですが、前に出てくる元気の良い音はJBLらしいと言えるかと思います。
定位はかなり良い方だと思います。
24インチモニターを間に挟む形になっていますが、正面向きでも定位します。
仰角を入れて内振りにしたりしましたが、自然な音場とフォーカス感の按配を探すと、スピーカー間は50cm強ありますが、ほぼ正面の仰角5度程度にしています。
音場感はきれいです。
これは他のスピーカーより明らかに改善します。
定位はデスクトップということもあり、近接視聴となるため、ピンポイント定位ではありませんが、その分、音が回り込むような音場感になります。
なお、この音場感がキレイになるのは、インシュレーターを入れた場合です。
スピーカー直置きでは、フォーカス感が甘くなります。
高域がキレイで、粒立ちが良く、音源が良い場合、アコースティックギターの音色などはオーディオグレードと言えるレベルを感じます。
中域はまあ普通ですが、バスドラムのキック音は音源次第ですが、タイトで、メリハリを感じます。
低域は再生周波数を見れば当たり前ですが、そもそも苦手です。
ただし、他のアクティブスピーカーの中では、出ている方ではないでしょうか?
※家電量販店の店頭でいくつか聴いた時の印象との比較で当てにはなりませんが・・・。
低音は、PCのソフトなどでブーストしていますが、あまり良い低音にはならないです。
TVの音よりは良いが、木製のパッシブスピーカーのような質量感のある落ち着いた音には届かない、というところかと思います。
オーディオ的には、眠たい音と言えます。
ただ、外見の良さやアクティブスピーカーとしては良い方の音かと思います。
まあ、アクティブスピーカーというカテゴリで、オーディオグレードの音には、そもそもならないので、使う場面において満足できるかどうか、で判断されるのが良いかと思います。
管理人は、夜に一人であまり音量を上げずにPCで聴くスタイルで使用しますので、これで十分だと感じています。
デスクトップにパッシブスピーカーを使ったら、ボリュームを上げたくなるので・・・。
それから、家族と話をして、パッシブスピーカーの場合、アンプなどが追加されて場所の問題などを正直に話をしたら、却下されたので、アクティブスピーカーを選ばざるを得ませんでした。
オーディオ界の常識なのか管理人は知りませんが、一般的には2ボリューム環境では、音は良くないと言います。
本アクティブスピーカーの場合、PCでもDAPでもそれぞれに元々プレイヤーにボリュームがあります。
PCにはサウンドカードやPCメーカー独自のソフトやボリュームアプリなどがあり、DAPにもボリュームがあります。
セオリーでは、ソース側(再生側)のボリュームは最大で固定して、アンプ側(音の出口)でボリュームを調整するのが良いと言われています。
一応、試して判断するようにしているので、まず試しに、再生側(管理人はPC)を50%、アンプ側(本スピーカー)を都度上下させる(天板を回す)ようにしました。
PCのサウンドデバイスは、「Realtek High Definition Audio」です。
結果は、端正で押し出しの良いしっかりした音像が心地よい音の反面、ちょっとレンジの狭さを感じる音でもありました。
まあ、一番最初に聴いた時は、DELL標準スピーカーとは段違いな音で、まず好印象です。
なお、ボリュームを比較するため、1か月以上、この状態で聴いていました。
次に、再生側(管理人はPC)を100%、アンプ側(本スピーカー)を都度上下させる(天板を回す)ようにしました。
結果は、明らかにこちらの方が元気です。
エネルギー感が何段も上で、解像感も上がり、コントラストもクッキリです。
レンジが広がりつつ、高域の粒立ちから低域の締まりまで明らかに向上しました。
デメリットもありました。
まず音が割れています。
それからS/Nが悪く、ノイズ感が伴います。
恐らく、これは本スピーカーのせいではなく、PCのサウンドカードやしょぼいライン入力端子の問題だと考えています。
管理人のPCのライン入力端子はDell製で、指で軽く押すだけでカードスロット自体がベコっとへこみます。
端子に挿すとベコベコで固定感はありません。
PC付属の標準ミニ端子なので、仕方ないです。
ちなみに、余談ですが、外付けUSB-DACを別途購入し、ステレオミニプラグを標準プラグに変換して繋げば、この歪やノイズは気にならないレベルになります。
物に寄りますが・・・、数千円レベルでも改善しました・・・。
ただ、USB-DACの良いものを購入されるくらいなら、本スピーカーではなく、もっと上のクラスのスピーカーが合うのだと思います。
上のクラスの選択肢は少なくなるので、別途アンプとパッシブスピーカー(いわゆる普通のスピーカー)を購入するパターンかと思います。
ただし、本スピーカーを検討される方は、そこまで本格的にするつもりはないでしょうから、ここのくだりは気にしないでください。
ということで、本スピーカーでライン端子接続の場合は、PCやDAPのボリュームは、歪まないレベルを自身で探りながら最適なポイントを探す必要がありそうです。
管理人は、大体、再生側「Realtek High Definition Audio」のボリュームを90%くらいにするのがちょうど良さそうだと感じています。
それ以下にすると、迫力や粒立ちが弱くなると感じます。
ちなみにその時の本スピーカーのボリュームは、8時程度(6時がオフ)からちゃんと聴こえます。
あまりボリュームを回さない状態でも、音の違いははっきりします。
それから、エンクロージャーがプラ製で軽いので、(アクティブスピーカーとしては重い部類)、音も軽い方向に行きます。
改善方法としては、小さくても良いので、重めのインシュレーターを敷いてあげると良いかと思います。
底面の端は円形にふちが出ていて、中心部分がへこんでいます。
そうするとインシュレーターは面積が小さいものを選ぶ必要がありますので、ほとんどの木製のキューブ型では入りません。(3点支持でも)
そうすると、金属系の上面が小さいものしか選べません。
管理人は、手持ちのaudio-technica社のAT6099を3点支持で敷いています。
このインシュレーターは、先が細い防振ゴムになっているので、ちょうど収まります。
3点支持でもスピーカー底面の余裕があります。
4点支持は無理でした。
スピーカーの端のでっぱりが邪魔で底面に収まりません。
ちなみにこのインシュレーターを敷いた場合と敷かない場合の違いは上記にも記載しましたが、音場感がキレイに広がります。
スピーカー直置きでは、音場が若干狭く、定位のフォーカス感が甘くなります。
(面で鳴る感じです)
また、デスクトップに直置きすると、エンクロージャーのプラスチックがピリ付くことがあるので、それは明らかに改善します。
・・・インシュレーターで浮かしているため当然ですが・・・。
それと、底面のでっぱりは、1cm弱くらいありますので、インシュレーターはそれ以上の高さがあるものしか使えません。
(そうしないと背が足りないので、底面を支えられません。)
ちなみに、管理人のスピーカーは不具合なのか、ボリュームによって左右のスピーカーの音量が違ったりします。
面倒なのでメーカーに問い合わせはしていませんし、故障かもしれませんが確認していないです。
左のスピーカーのほうがボリュームが大きいのです。
ある程度の音量にすると、その差はあまりなくなるのですが、低音量では違いがはっきりします。
当然、その時は定位も悪く、ちょっとモヤモヤします。
修理するか、検討中です。
これは恐らく管理人所有の個体の問題だと思いますので、参考にはしないでください。
それから、本スピーカーは、無音または低入力部分が続くと、自動で電源が落ちます。
感覚的には10秒程度でしょうか?
入力があると、また自動で電源が入ります。
わざわざ電源を入れたり切ったりしないで済みますので、PCユーザーは楽です。
PCを起動するたびに電源を入れたりボリュームを上げたりしないで済みます。
一方で、自動で電源が切れるのを嫌う人もいるようですので、自身の視聴スタイルで判断してください。
普通に音楽を聴いている分には何も問題ありません。
恐らく無音に近い環境音がちょっとだけあるようなシーンが続くドラマを見る人は困るのかもしれません。
この入力というのは、再生音量を指しますので、かなり小さい音で聴いている時に、ドラマの室内の音があるかないかのシーンだけが続くと、切れてしまうと思います。
台詞や音が普通に出たら、また電源が入るというわけです。
【管理人独断レビュー】
※スマホで見る場合は、画面を横にしてください。(行ずれしてしまいます)
※表の見方
○:非該当
●:該当
まるの数:3つが最大、2つが標準、1つはなし
まるの数は点数ではなく、どちらに寄っているかという指標
音を楽しむという意味ではオーディオグレードには達していません。
デスクトップ用アクティブスピーカーとしての限界です。
オーディオグレードに行くには、パッシブスピーカーが必要ではないかと管理人は考えます。
少なくともこれが音楽用のメインシステムにはならないと思います。
一方、PCとかの作業をしながら軽く流して小音量で聴くというスタイルでは、特に問題ないかと思います。
また音にこだわりがない、普通の人が、BGMとして聴く分には、JBLらしさがちょっとはにじむ音になっていると思います。
他のアクティブスピーカーよりは、しっかりとした音像とキレイに広がる高域の音場感は、心地よい感じがします。
なお、音に関する感じ方は、人によって様々であるという前提でお考え下さい。
【その他】
【Bluetooth搭載モデル】
Harman International Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
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Harman International Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
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Harman International Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
2017 Sony Corporation, Sony Marketing Inc.
2017 Sony Corporation, Sony Marketing Inc.
【JBL】
【ハイレゾ ネットワーク】
【USB-DAC】
JBL ジャンベ 2ch JEMBE 2ch posted with カエレバ |
Harman International Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
製品概要
種別
アクティブ・スピーカー
特徴
デスクトップ用ステレオアクティブスピーカー、JBL JEMBE(ジャンベ)Harman International Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
西アフリカのパーカッション“ジャンべ”をデザインモチーフとしたニュースタイル。
スリップストリーム・ポート・テクノロジー
最大限のバスレフポート効果を引き出す、独自の“スリップストリーム・ポート・テクノロジー”を採用。
サイズを超えたパワフルな低音再生を可能にします。
高い互換性−3.5mmステレオミニ入力
パソコンや各種オーディオプレイヤーなどヘッドホン端子を装備している全ての機器に接続が可能。
メイン入力以外に外部入力端子を1系統装備。
ヘッドホン出力装備
接続している機器をヘッドホンで聴きたい時にもケーブルを差し替える必要が無く便利です。
シンプルな操作性
右スピーカーのトップパネルにパワースイッチ兼ロータリーボリュームを装備。
シンプルな操作性も魅力です。
製品詳細
発売日
2011年
販売
2017年現在、生産完了品につき流通在庫のみとなります
メーカー希望小売価格
価格:オープンプライス
※実勢価格:7,000円
仕様
Harman International Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
ユニット:40mm径フルレンジ
入出力 音声メイン入力:3.5mmステレオミニプラグ×1(ケーブル直出し)
外部音声入力:3.5mmステレオミニジャック×1
ヘッドホン出力:3.5mmステレオミニジャック×1
定格出力 6W×2
周波数特性 80Hz 〜 20kHz
サイズ 幅106mm、奥行106mm、高さ135mm
重量 930g(本体のみ)
電源 AC電源アダプター(100V〜240 50Hz/60Hz)
付属品 AC電源アダプター×1
※詳しい内容は、Harman International JapanのWebサイトを参照下さい。
Harman International Japan
JBLについて
JBLの説明は、色々なところでわかると思いますので、ここでは省略します。
気になる方や詳しく知りたい方は、まずはJBLのホームページにて確認してみて下さい。
JBL、その名は「音」に人生を捧げた一人の天才エンジニア ジェームズ・B・ランシング のイニシャルに由来しています。Harman International Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
60余年にわたり世界のエンターテインメントを支えてきた JBL、そのテーマは「音響技術と音楽芸術の融合」です。
Harman International Japan
恐らくこのブログを見ている方で全く知らない人はいないかと思いますが、管理人の簡単な紹介を入れておきます。
1927年にLansing Manufacturing Inc.としてアメリカのカリフォルニアで創業。
現在も本社はカリフォルニアのノースリッジにあります。
意外と知られていないことは、コンシュマー向けの「JBL」ブランドと、業務用向けの「JBL Professional」ブランドの2つのブランドが存在していることです。
販売も分かれています。
1969年にジャービス・コーポレーション(現ハーマン・インターナショナル・インダストリーズ)に買収されました。
ハーマン・インターナショナル・インダストリーズは、アメリカのコネチカットに本社があるオーディオ機器などを製造、販売する多国籍企業です。
所有ブランドは、JBLをはじめ、harman/kardon、Mark Levinson、AKGなどがあります。
2017年にサムスン電子がハーマン・インターナショナル・インダストリーズを買収し、合併されています。
その影響は、まだ表には出ているように感じませんが、今後の動向が気になるところです。
JBLの特徴は、微細な音から大音量まで機敏に反応し、能率よく破たんすることなく、音が前に出てきて熱量が伴ってくる音にあると思っています。
ダイナミック、躍動的、反応の良さ/高能率、大型ユニット、透明かつ豊かな音などのキーワードがはまると思います。
JBLは、スピーカーユニットの性能を他社では行っていない120デシベルという大音量でも検証しているそうで、ピーク時にも強いユニットを作り続けている数少ないメーカーかと思います。
また技術面において、他社ではほとんど採用されていないホーンドライバー、コンプレッションドライバーにあると思います。
ホーンドライバーは、反応が良く繊細な音楽的表現力を備えていることや一方で大音量でもひずみが少なく音を鳴らすと言われています。
ホーンはその構造から大型になることや、指向性の狭さ、ホーン特有の音色などの弱点がありますが、そこは研究開発を続け、進化していますので2017年現行製品の多くはその弱点が気になることは少ないと管理人は考えています。
コンプレッションドライバーは、能率が高く、入力信号に対して敏感で、大音量にも強いユニットと言われています。
JBLはこういった特徴から、好き嫌いがはっきりしやすい音を出すブランドなのだと思います。
管理人もそうですが、その昔、大型スピーカーを使っていた人や、スピーカーは3wayユニットなどのマルチユニットでないと、という人には親和性がある音だと思います。
JBL主要ラインナップ
プレミアム・・・主に大型フロア型
スタンダード・・・主にホームシアター用
スタジオモニター・・・JBLと言えばこれというくらいの代表モデル
プレミアムアクティブ・・・据え置き型
アクティブ・・・色々なシーンや場所に対応
ホームシアター・・・シアターバー
ヘッドフォン/イヤホン・・・色々なシーンや場所に対応
カーオーディオ・・・ユニットから完成品まで
に大きくは大別されます。
メーカーによる音質説明
価格を超えたパワフルサウンド
Harman International Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
クオリティ・レビュー総評
本スピーカーは、「デスクトップスピーカー」で、主にPCやデジタルオーディオプレーヤー(DAP)に有線で繋いで聴く固定型のアクティブスピーカーです。
2017年現在、流通在庫限定ですので、数か月以内にはなくなってしまうと思います。
(株)音元出版 AV REVIEW「オーディオ・ビジュアル・グランプリ2013 アクティブスピーカー(ペア1万円未満)」銀賞を受賞したモデルになります。
なお、Bluetooth搭載モデルの「JBL JEMBE WIRELESS(ジャンベ ワイヤレス)」というモデルもあります。
基本スペックは同じで、有線か無線(Bluetooth)の違いです。
Bluetoothモデルは接続が不安定な話もあるようです。
さて、今更ですが、アクティブスピーカーは、スピーカー筐体内部にアンプを内蔵したスピーカーですので、別途アンプを用意することなく使用できます。
繋ぎ方は簡単で、PCやDAPのヘッドフォン端子またはライン端子に直接接続すればそれでOKです。
一般的なアクティブスピーカーと同様に、右のスピーカーにアンプ(2ch分)を内蔵し、ライン入力端子ともう一方のスピーカーへの出力端子、ACアダプター差し込み口があります。
右のスピーカーの天板部分に電源スイッチ兼ロータリーボリューム(要は天板を回転させる)が付いています。
回しの最小は電源のオフです。
スピーカーのエンクロージャー(いわゆる筐体)は、艶出しのプラスチックのような素材です。
ユニットの造りはわかりませんが、スピーカーのエンクロージャーがプラスチック(言い切れませんが)ですので、そういう音です。
スピーカーはユニットだけではなくエンクロージャーを含めて、音色を作りますので・・・。
管理人は、ホワイトを選択しました。
大きすぎず、小さすぎず、ちょうど良い按配です。
PCを使う家族にも好評です。
アクティブスピーカーの比較は、DELLの標準スピーカーAX210と、いくつかの機種を量販店の店頭でちょっと聴いただけですので、何とも言えませんが、この値段でアクティブスピーカーという形態においては、十分ではないかと考えています。
これ以上の値段になると、DTMなど用途の違うジャンルになりそうです。
そもそもアクティブスピーカーにするか、それとも普通のスピーカーであるパッシブスピーカー(外部DACやアンプなどが必要)でないと我慢できないかは、お店で聴いてみるのが一番です。
ちなみにDELL標準のスピーカーAX210(900円)との比較ですが、全く別物です。
出力ワット数が非公表なので不明ですが、幼児のおもちゃのようです。
AX210は、とにかく軽くて、強く息を吹きかけると動きそうなくらいです。
とりあえず音が出る、というレベルのスピーカーなので、比較してはいけないのだと思いますが・・・。
映像・音声レビュー
肝心の音ですが、前に出てくる元気の良い音はJBLらしいと言えるかと思います。
定位はかなり良い方だと思います。
24インチモニターを間に挟む形になっていますが、正面向きでも定位します。
仰角を入れて内振りにしたりしましたが、自然な音場とフォーカス感の按配を探すと、スピーカー間は50cm強ありますが、ほぼ正面の仰角5度程度にしています。
音場感はきれいです。
これは他のスピーカーより明らかに改善します。
定位はデスクトップということもあり、近接視聴となるため、ピンポイント定位ではありませんが、その分、音が回り込むような音場感になります。
なお、この音場感がキレイになるのは、インシュレーターを入れた場合です。
スピーカー直置きでは、フォーカス感が甘くなります。
高域がキレイで、粒立ちが良く、音源が良い場合、アコースティックギターの音色などはオーディオグレードと言えるレベルを感じます。
中域はまあ普通ですが、バスドラムのキック音は音源次第ですが、タイトで、メリハリを感じます。
低域は再生周波数を見れば当たり前ですが、そもそも苦手です。
ただし、他のアクティブスピーカーの中では、出ている方ではないでしょうか?
※家電量販店の店頭でいくつか聴いた時の印象との比較で当てにはなりませんが・・・。
低音は、PCのソフトなどでブーストしていますが、あまり良い低音にはならないです。
TVの音よりは良いが、木製のパッシブスピーカーのような質量感のある落ち着いた音には届かない、というところかと思います。
オーディオ的には、眠たい音と言えます。
ただ、外見の良さやアクティブスピーカーとしては良い方の音かと思います。
まあ、アクティブスピーカーというカテゴリで、オーディオグレードの音には、そもそもならないので、使う場面において満足できるかどうか、で判断されるのが良いかと思います。
管理人は、夜に一人であまり音量を上げずにPCで聴くスタイルで使用しますので、これで十分だと感じています。
デスクトップにパッシブスピーカーを使ったら、ボリュームを上げたくなるので・・・。
それから、家族と話をして、パッシブスピーカーの場合、アンプなどが追加されて場所の問題などを正直に話をしたら、却下されたので、アクティブスピーカーを選ばざるを得ませんでした。
使いこなしTips
オーディオ界の常識なのか管理人は知りませんが、一般的には2ボリューム環境では、音は良くないと言います。
本アクティブスピーカーの場合、PCでもDAPでもそれぞれに元々プレイヤーにボリュームがあります。
PCにはサウンドカードやPCメーカー独自のソフトやボリュームアプリなどがあり、DAPにもボリュームがあります。
セオリーでは、ソース側(再生側)のボリュームは最大で固定して、アンプ側(音の出口)でボリュームを調整するのが良いと言われています。
一応、試して判断するようにしているので、まず試しに、再生側(管理人はPC)を50%、アンプ側(本スピーカー)を都度上下させる(天板を回す)ようにしました。
PCのサウンドデバイスは、「Realtek High Definition Audio」です。
結果は、端正で押し出しの良いしっかりした音像が心地よい音の反面、ちょっとレンジの狭さを感じる音でもありました。
まあ、一番最初に聴いた時は、DELL標準スピーカーとは段違いな音で、まず好印象です。
なお、ボリュームを比較するため、1か月以上、この状態で聴いていました。
次に、再生側(管理人はPC)を100%、アンプ側(本スピーカー)を都度上下させる(天板を回す)ようにしました。
結果は、明らかにこちらの方が元気です。
エネルギー感が何段も上で、解像感も上がり、コントラストもクッキリです。
レンジが広がりつつ、高域の粒立ちから低域の締まりまで明らかに向上しました。
デメリットもありました。
まず音が割れています。
それからS/Nが悪く、ノイズ感が伴います。
恐らく、これは本スピーカーのせいではなく、PCのサウンドカードやしょぼいライン入力端子の問題だと考えています。
管理人のPCのライン入力端子はDell製で、指で軽く押すだけでカードスロット自体がベコっとへこみます。
端子に挿すとベコベコで固定感はありません。
PC付属の標準ミニ端子なので、仕方ないです。
ちなみに、余談ですが、外付けUSB-DACを別途購入し、ステレオミニプラグを標準プラグに変換して繋げば、この歪やノイズは気にならないレベルになります。
物に寄りますが・・・、数千円レベルでも改善しました・・・。
ただ、USB-DACの良いものを購入されるくらいなら、本スピーカーではなく、もっと上のクラスのスピーカーが合うのだと思います。
上のクラスの選択肢は少なくなるので、別途アンプとパッシブスピーカー(いわゆる普通のスピーカー)を購入するパターンかと思います。
ただし、本スピーカーを検討される方は、そこまで本格的にするつもりはないでしょうから、ここのくだりは気にしないでください。
ということで、本スピーカーでライン端子接続の場合は、PCやDAPのボリュームは、歪まないレベルを自身で探りながら最適なポイントを探す必要がありそうです。
管理人は、大体、再生側「Realtek High Definition Audio」のボリュームを90%くらいにするのがちょうど良さそうだと感じています。
それ以下にすると、迫力や粒立ちが弱くなると感じます。
ちなみにその時の本スピーカーのボリュームは、8時程度(6時がオフ)からちゃんと聴こえます。
あまりボリュームを回さない状態でも、音の違いははっきりします。
それから、エンクロージャーがプラ製で軽いので、(アクティブスピーカーとしては重い部類)、音も軽い方向に行きます。
改善方法としては、小さくても良いので、重めのインシュレーターを敷いてあげると良いかと思います。
底面の端は円形にふちが出ていて、中心部分がへこんでいます。
そうするとインシュレーターは面積が小さいものを選ぶ必要がありますので、ほとんどの木製のキューブ型では入りません。(3点支持でも)
そうすると、金属系の上面が小さいものしか選べません。
管理人は、手持ちのaudio-technica社のAT6099を3点支持で敷いています。
このインシュレーターは、先が細い防振ゴムになっているので、ちょうど収まります。
3点支持でもスピーカー底面の余裕があります。
4点支持は無理でした。
スピーカーの端のでっぱりが邪魔で底面に収まりません。
ちなみにこのインシュレーターを敷いた場合と敷かない場合の違いは上記にも記載しましたが、音場感がキレイに広がります。
スピーカー直置きでは、音場が若干狭く、定位のフォーカス感が甘くなります。
(面で鳴る感じです)
また、デスクトップに直置きすると、エンクロージャーのプラスチックがピリ付くことがあるので、それは明らかに改善します。
・・・インシュレーターで浮かしているため当然ですが・・・。
それと、底面のでっぱりは、1cm弱くらいありますので、インシュレーターはそれ以上の高さがあるものしか使えません。
(そうしないと背が足りないので、底面を支えられません。)
ちなみに、管理人のスピーカーは不具合なのか、ボリュームによって左右のスピーカーの音量が違ったりします。
面倒なのでメーカーに問い合わせはしていませんし、故障かもしれませんが確認していないです。
左のスピーカーのほうがボリュームが大きいのです。
ある程度の音量にすると、その差はあまりなくなるのですが、低音量では違いがはっきりします。
当然、その時は定位も悪く、ちょっとモヤモヤします。
修理するか、検討中です。
これは恐らく管理人所有の個体の問題だと思いますので、参考にはしないでください。
それから、本スピーカーは、無音または低入力部分が続くと、自動で電源が落ちます。
感覚的には10秒程度でしょうか?
入力があると、また自動で電源が入ります。
わざわざ電源を入れたり切ったりしないで済みますので、PCユーザーは楽です。
PCを起動するたびに電源を入れたりボリュームを上げたりしないで済みます。
一方で、自動で電源が切れるのを嫌う人もいるようですので、自身の視聴スタイルで判断してください。
普通に音楽を聴いている分には何も問題ありません。
恐らく無音に近い環境音がちょっとだけあるようなシーンが続くドラマを見る人は困るのかもしれません。
この入力というのは、再生音量を指しますので、かなり小さい音で聴いている時に、ドラマの室内の音があるかないかのシーンだけが続くと、切れてしまうと思います。
台詞や音が普通に出たら、また電源が入るというわけです。
クオリティ・レビュー詳細
【管理人独断レビュー】
※スマホで見る場合は、画面を横にしてください。(行ずれしてしまいます)
音声評点
・音場感
狭い ○○●●●○ 広い
・音像感
迫力 ○●●●○○ 繊細
・スピード感
ファースト○○●●○○ スロー
・音色
明るい ○○●●○○ 暗い
・解像感
シャープ ○○●●○○ マイルド
・コストパフォーマンス
高い ○○●●○○ 低い
※表の見方
○:非該当
●:該当
まるの数:3つが最大、2つが標準、1つはなし
まるの数は点数ではなく、どちらに寄っているかという指標
音を楽しむという意味ではオーディオグレードには達していません。
デスクトップ用アクティブスピーカーとしての限界です。
オーディオグレードに行くには、パッシブスピーカーが必要ではないかと管理人は考えます。
少なくともこれが音楽用のメインシステムにはならないと思います。
一方、PCとかの作業をしながら軽く流して小音量で聴くというスタイルでは、特に問題ないかと思います。
また音にこだわりがない、普通の人が、BGMとして聴く分には、JBLらしさがちょっとはにじむ音になっていると思います。
他のアクティブスピーカーよりは、しっかりとした音像とキレイに広がる高域の音場感は、心地よい感じがします。
なお、音に関する感じ方は、人によって様々であるという前提でお考え下さい。
商品紹介
JBL JEMBE 2ch アクティブスピーカー ブラック JEMBEBLKJ JBLJEMBEBLKJN 【国内正規品】 | ||||
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