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2017年12月21日
【オーディオ・アクセサリー・レビュー】スペーサー fo.Q / フォック:G-51
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2012 fo.Q All Rights Reserved.
スペーサー
2012 fo.Q All Rights Reserved.
2007年5月
2017年現在、現行品
設定なし
fo.Q(フォック)は日本の株式会社タイテックスジャパンが開発した高機能性制振材を音響システムの音質調整用アクセサリーとして商品化した音質調整材のブランド名です。
株式会社タイテックスジャパンは、産学官連携プレベンチャー事業「機能性低分子を分散させた高分子制振材料」の開発チームが、東京工業大学大学院発ベンチャー企業として、東京都大田区に設立した会社です。
2009年に、木曽興業株式会社に経営権を移管し、本社を東京都港区に移転しています。
経営権の移管前から、販売はfo.Q(フォック)ブランドとして木曽興業が行っていたため、自然な流れにも感じます。
もう少し細かく掘り下げますと、東京工業大学大学院・住田雅夫名誉教授(2017年現在)が、JST(科学技術振興機構)のプレベンチャー支援を受けて開発された新素材を応用した音質調整材です。
この制振材を応用して、各種製品化したものの1つでA&V機器向け製品がfo.Q(フォック)ブランドです。
他にも、PIEZONという別ブランドがありますが、A&V機器向けではないようです。
※この制振材についての詳しい内容は、株式会社タイテックスジャパンのWebサイトを参照下さい。
株式会社タイテックスジャパン
2012 fo.Q All Rights Reserved.
fo.Qは、この手のオーディオ・アクセサリー製品の中では、理論や情報が公開されているほうだと思います。
詳しい方は、そういった情報で確認されると良いかと思います。
本レビューはそういった情報を深堀する方向ではなく、使ったレビューをメインにしていますので、ご容赦下さい。
【スペーサーとは】
明確な定義はあまりないようです。
通常、オーディオの世界で言いますと、スペーサーは、インシュレーターを指すことが多いです。
ただし、インシュレーターそのものであれば、インシュレーターと言いますので、あえてスペーサーという表現をするときは、載せる機材(アンプやプレイヤー、スピーカーなど)の下に空間を作り、不要振動を軽減する役目をするものを指すようです。
そのため、分厚い防振ゴムから薄い本製品のようなものまで様々です。
クッション的な扱いが正しいのかもしれませんね。
本スペーサーは、理論などはさておき、管理人は愛用している、というのが現状です。
使いはじめは、fo.Q(フォック)が販売開始した2004年から使っています。
たぶん、最初の購入も2004年だったと記憶しています。
専門誌の小さいコラム記事が出ていたので知ったような記憶もあります・・・。
当然、型番などは変わっていますが、スペーサーは初期から販売されていました。
見た目の違いは、厚みのような気がします。
2000年初頭は、管理人が制振関連グッズであれこれと混乱して、色々と手を出していた時期です。
とあるときに、AVアンプのシャーシに、とある防振シートを試しに貼ってみたところ、音が激変したことがきっかけでした。
※このAVアンプはシャーシがベコベコだったため、音の変化が判りやすかったということもあります。
このfo.Q(フォック)の製品を購入してからは、他社の制振材に比べ、少量でも制振効果があることが判ってきましたので、管理人の中で使い方を決めるようにしました。
どこにどういう使い方をしたら、望む方向性になるか、という点です。
逆に、この時期にやりすぎたこともあり、やりすぎのデメリットも見えてきました。
判りやすい按配がないため、あくまで経験則ですが、今では使いこなせています。(たぶん)
薄くて軽いにも関わらず、制振効果はかなり強め。
微細な振動ほど効果が高い。
第一印象は、S/Nが良くなり静かになる。
細かい音が聴こえるようになり、解像感や情報量が上がる。
音にブレがないような立体感があり、粘りや瞬発力が出る。
映像系に使用すると、効果が判りやすい。
例えば、プロジェクターが台に載っている場合、足のインシュレーターの下に使うと、フォーカスがしっかりして立体感が出やすいなど。
指で触ると震えているくらいの大きな振動には効果が薄い。
制振効果が強すぎるため、貼る場所には考慮が必要。
特にスピーカーと直に接する場所に使うのは効果がありすぎてNG。
制振効果が強すぎて、使う場所の按配を試行錯誤する必要がある。
高域と低域の伸びが制限されるような印象を受ける。
元気さがマスクされ、クールな印象になるケースがある。
制振効果はあるものの、好みの音質に変化するとは限らない。
(これは他のほとんどのアクセサリー製品に共通しますが・・・)
姉妹品「G-53F」と本制振スペーサーの違いは、基本的に厚みです。
(材質も違いますが・・・)
薄いから効果も薄い、とかいうお話しよりも、使う場所に使いやすいものを選ぶという選択方法かと思います。
こういう制振材は、他社からもそれなりに製品はリリースされています。
そして、オーディオファンにとっての一番の問題点は、制振することでどの程度、好みに変化するか?という点ではないでしょうか?
ここはいつでも難しい問題です。
本スペーサーは、かなり振動に効くと言えますが、制振したら、好みの音や映像になるか?というと、また別問題です。
そもそも、どこにどれだけ使えば、好みになるか?ならないか?という問題に直面します。
ここにこれだけ使えば良いという指標がないのが、このオーディオの趣味人にとっての悩ましい所です。
管理人は、fo.Q(フォック)製品が出た当時、シールタイプのものをシャーシの外側にベタベタ貼りつけ、効果を確認してからは、やたらめったらに貼りまくりました。
その結果、貼りすぎはダメで、貼る場所も選ばないといけないということに、それなりの時間を掛けてようやく見えてきたという感じです。
つまり、それなりに購入してしまいました。
初めて購入する人が、ピンポイントで気になる場所に貼っても、制振はするかもしれませんが、好みの音や映像になるかは疑問です。
もしかすると、効果を感じないことも結構あると思います。
そこで、使いこなしの参考として、管理人が使っている場所や量を参考までに記載します。
あくまで個人の感想なので、全く同じ意見はないと思いますので、そこは自己責任でお願いします。
2012 fo.Q All Rights Reserved.
【2017年現在使用している場所】
■プリアンプ/パワーアンプ/AVアンプのインシュレーターの下:
【シャーシ振動および内部パーツ微振動対策】
【効果:小〜中】
不要な響きがなくなりS/Nが良くなりました。
音の解像感とコントラストが上がり、芯が一回り太くなる印象です。
(管理人的には、踏ん張りが効いた音、という受け止めをしています)
■BD/DVD/LDプレイヤー/レコーダーのインシュレーターの下:
【シャーシ振動および内部パーツ微振動対策】
【効果:中】
人に寄るのかもしれませんが、管理人にとっては効果が判りやすい機器です。
映像の変化は良く分かりません。
音はプリアンプと同様の効果を感じます。
■スピーカーのスパイク受けの下やオーディオボードの下
【スピーカー振動対策】
【効果:大】
スピーカー台やボードの素材によって、効果は様々です。
木製の台では効果は不明でした。
TAOC製の台では、低音が膨らむのを少しだけ抑える効果を感じました。
御影石などの石系ボードでは、音が引き締まり、粘りが出ます。
ハイブリッド素材では効果は感じられませんでした。
それと振動が大きな台では、振動を抑える効果はあまりなさそうです。
別の制振対策のほうが良いかもしれません。
※制振効果がありすぎで、使いこなしは難しいです。
インシュレーターとの組み合わせで試行錯誤しないといけません。
なお、管理人は、TAOCのインシュレーター(スパイク)と併用していますが、ちょっと制振が効きすぎて音が出なくなり音が死んでいるいると感じる場面も結構あります。
もしかしたら、やはりスピーカー周りには使わないほうが良いのかもしれません。
別途、機会があれば、外してみてレビューします。
スピーカーが重すぎて、一人では作業出来ないので、(2人でも実は厳しい)、めったに外したり出来ないのが悩みの種です。
【効果が薄い/またはNGだった場所】
■スピーカーの下(直に)
・スピーカーと直接接する部分に挟むのは、絶対お勧めしません。
ウーファーなどのビスや内部に貼ると効果があったなどのお話しが昔あった記憶がありますが、管理人は音が死んでしまうので、お勧めできないです。
スピーカーインシュレーターの上に貼り、スピーカーを載せたこともありますが、直接接すると、スピーカーの音が死んでしまいました。
■アイソレーション電源 / 電源トランス
・インシュレーターの下に置いてみましたが、効果は全く分かりませんでした。
■各種ケーブル
・ケーブルと床の接点に置いてみましたが、置かない場合と比較しても良く分かりませんでした・・・。
■USB-DACのインシュレーターの下
【シャーシ振動対策】
USB-DACのシャーシの大きさや重さにも関係しますが、小さく軽いものはあまり効果を感じません。
数キロはある重さで、シャーシが金属ですと効果を実感しやすいです。
音の変化は微妙で判り難いです。
またシャーシがプラスチックですと、効果は感じられませんでした。
メーカーのホームページに、素材の説明や図説がありますが、10年以上使っていると何となく実感することがあります。
微細なものは除いて、触れてわかるほどの振動ですと、その振動をなくすほど効果はありません。
振動を抑制すると理解した方が正解です。
また、微細振動ほど効果のある素材となっていますが、ブレーキに例えますと、制動距離が長いか短いか、というものに似ています。
本製品は、微細な振動(音では余韻部分など)になるとギュッとブレーキが効いて、制動距離が短くなるイメージです。
そのため、本製品が効果がありすぎると、余韻や響きがギュッと抑えられて小さく鳴っている音が消えてしまいます。
また高域と低域の伸びが抑制されます。
一方で、効果的に使うと、余計な響きがなくなり、埋もれていた音が前に出てきてコントラストや粒立ちが良くなります。
また、解像感が良くなり、低音は粘と芯が出て、高音は解像感が出てきます。
映像ではクッキリした表現に変わります。
映像では微妙な按配はなく、使いすぎても悪影響を感じたことはありません。
ただ、映像だけの機器となると、TVはスピーカーがあることを考えると対象外で、プロジェクターしか対象がないですね。
またはプレイヤー機器も使いすぎても悪い影響を感じたことはありません。
熱に弱いので、そこだけ注意です。
少しずつ使って、按配を探す際は、音の微細余韻がなくなっていないか、探り探り進めるのが良いと思います。
置くだけで効果が判る(わからない場所も多いですが)ので、置いた時と外した時で比べながら作業すると良いと思います。
初めての方は、どうでも良いような機器で試してみると良いかと思います。
そこで効果を感じてから、対象を広げると失敗も少ないと思います。
副作用がほぼない映像系から始めると良いのではないでしょうか?
※繰り返しになりますが、機器に使用する場合は、機器の改造に相当しますので、発火や基盤の損傷、機材の故障など思わぬ事故になったりする可能性があります。
参考にされる場合は、あくまでも自己責任でお願いします。
【管理人独断レビュー】
※スマホで見る場合は、画面を横にしてください。(行ずれしてしまいます)
※表の見方
○:非該当
●:該当
まるの数:3つが最大、2つが標準、1つはなし
まるの数は点数ではなく、どちらに寄っているかという指標
【映像系の機器は副作用がほぼない】
【制振が効きすぎるので、使いこなしが必要】
fo.Qは、制振効果は高く、使う場所を選びますが、良い按配を見つけると、好みに追い込むことが出来ます。
使う場所や按配を間違えると、音が死にます。
映像には副作用はほぼありません。
また、振動していない場所には効果がありません。
使って効果が判らなければ、そこは振動していないか、振動対策では効果がない場所や量なのだと思います。
また金属に対して効果を感じることが多いので、木製やプラスチック製品では向いていないのかもしれません。
こういうアクセサリー製品は、人によっては全く効果を感じなかったり、好みの映像や音にならないと感じることも往々にしてあります。
そこは人によって感じ方は様々であるという前提でお考え下さい。
【その他のサイト】
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【サウンドバー】
【18Gbps 4K対応HDMI】
2012 fo.Q All Rights Reserved.
製品概要
種別
スペーサー
特徴
スピーカー、アンプ、プレイヤーなど、各種A&V機器の下に敷いて使用するスペーサーです。
強力な制振効果により、機器の不要振動を効果的に吸収し、音の濁りや歪みを取り除いてクリアな音質を実現させます。
オーディオボードや金属製のインシュレーターなどとの併用も可能です。
2012 fo.Q All Rights Reserved.
製品詳細
発売日
2007年5月
販売
2017年現在、現行品
メーカー希望小売価格
設定なし
fo.Q(フォック)について
fo.Q(フォック)は日本の株式会社タイテックスジャパンが開発した高機能性制振材を音響システムの音質調整用アクセサリーとして商品化した音質調整材のブランド名です。
株式会社タイテックスジャパンは、産学官連携プレベンチャー事業「機能性低分子を分散させた高分子制振材料」の開発チームが、東京工業大学大学院発ベンチャー企業として、東京都大田区に設立した会社です。
2009年に、木曽興業株式会社に経営権を移管し、本社を東京都港区に移転しています。
経営権の移管前から、販売はfo.Q(フォック)ブランドとして木曽興業が行っていたため、自然な流れにも感じます。
もう少し細かく掘り下げますと、東京工業大学大学院・住田雅夫名誉教授(2017年現在)が、JST(科学技術振興機構)のプレベンチャー支援を受けて開発された新素材を応用した音質調整材です。
この制振材を応用して、各種製品化したものの1つでA&V機器向け製品がfo.Q(フォック)ブランドです。
他にも、PIEZONという別ブランドがありますが、A&V機器向けではないようです。
※この制振材についての詳しい内容は、株式会社タイテックスジャパンのWebサイトを参照下さい。
株式会社タイテックスジャパン
メーカーによるfo.Q(フォック)の特徴説明
【オーディオから発生する、微小な振動を効率的に減衰させ、 よどみのない、澄み切った音色を楽しむことができるようになります。】
【なぜ音が良くなるか。】
オーディオ用途に向いている新素材を使用していることがあげられます。fo.Qには、以下の3つの大きな特長があります。
特長1
fo.Qに使用されている制振材は、新しく開発された素材です。
その効果は、振動をまず電気エネルギーに変換し、 そして生まれた電流を熱へと変換することで効率よく振動を吸収するという仕組みから成ります。
よって、従来の制振材や防振材(ゴムや重金属)と比べ、その能力は桁違いに優れており、 オーディオ機器に使用した場合、従来の常識を超えた音質調整効果が得られます。
特長2
fo.Qには従来の制振材や防振材の持つ、いわゆる固有音がありません。
ゴムや重金属では完全に振動を吸収しきれずに、その余ったエネルギーは他の振動を引き起こし、それが音となる現象が起こります。
fo.Qにはそのような固有音が無く、純粋に音がクリアーになります。
特長3
fo.Qはオーディオ用途に向いている制振材です。
従来の制振材や防振材に比べ、 広い周波数帯域での制振効果が確認されています。
また、特筆すべきは、他の制振材や防振材では取ることのできない微小な振動まで、効率よく吸収することができることです。
その効果により微少信号が打ち消されることを防ぎ、圧倒的に音の情報量が増します。
例えば、バイオリンの音色は弦の音だけではなく胴の響きも含んでいることが感じられ、また、フルートでは演奏者の息づかいまでも感じさせてくれます。
2012 fo.Q All Rights Reserved.
クオリティ・レビュー総評
fo.Qは、この手のオーディオ・アクセサリー製品の中では、理論や情報が公開されているほうだと思います。
詳しい方は、そういった情報で確認されると良いかと思います。
本レビューはそういった情報を深堀する方向ではなく、使ったレビューをメインにしていますので、ご容赦下さい。
【スペーサーとは】
明確な定義はあまりないようです。
通常、オーディオの世界で言いますと、スペーサーは、インシュレーターを指すことが多いです。
ただし、インシュレーターそのものであれば、インシュレーターと言いますので、あえてスペーサーという表現をするときは、載せる機材(アンプやプレイヤー、スピーカーなど)の下に空間を作り、不要振動を軽減する役目をするものを指すようです。
そのため、分厚い防振ゴムから薄い本製品のようなものまで様々です。
クッション的な扱いが正しいのかもしれませんね。
本スペーサーは、理論などはさておき、管理人は愛用している、というのが現状です。
使いはじめは、fo.Q(フォック)が販売開始した2004年から使っています。
たぶん、最初の購入も2004年だったと記憶しています。
専門誌の小さいコラム記事が出ていたので知ったような記憶もあります・・・。
当然、型番などは変わっていますが、スペーサーは初期から販売されていました。
見た目の違いは、厚みのような気がします。
2000年初頭は、管理人が制振関連グッズであれこれと混乱して、色々と手を出していた時期です。
とあるときに、AVアンプのシャーシに、とある防振シートを試しに貼ってみたところ、音が激変したことがきっかけでした。
※このAVアンプはシャーシがベコベコだったため、音の変化が判りやすかったということもあります。
このfo.Q(フォック)の製品を購入してからは、他社の制振材に比べ、少量でも制振効果があることが判ってきましたので、管理人の中で使い方を決めるようにしました。
どこにどういう使い方をしたら、望む方向性になるか、という点です。
逆に、この時期にやりすぎたこともあり、やりすぎのデメリットも見えてきました。
判りやすい按配がないため、あくまで経験則ですが、今では使いこなせています。(たぶん)
メリット
薄くて軽いにも関わらず、制振効果はかなり強め。
微細な振動ほど効果が高い。
第一印象は、S/Nが良くなり静かになる。
細かい音が聴こえるようになり、解像感や情報量が上がる。
音にブレがないような立体感があり、粘りや瞬発力が出る。
映像系に使用すると、効果が判りやすい。
例えば、プロジェクターが台に載っている場合、足のインシュレーターの下に使うと、フォーカスがしっかりして立体感が出やすいなど。
デメリット
指で触ると震えているくらいの大きな振動には効果が薄い。
制振効果が強すぎるため、貼る場所には考慮が必要。
特にスピーカーと直に接する場所に使うのは効果がありすぎてNG。
制振効果が強すぎて、使う場所の按配を試行錯誤する必要がある。
高域と低域の伸びが制限されるような印象を受ける。
元気さがマスクされ、クールな印象になるケースがある。
制振効果はあるものの、好みの音質に変化するとは限らない。
(これは他のほとんどのアクセサリー製品に共通しますが・・・)
映像・音声レビュー
姉妹品「G-53F」と本制振スペーサーの違いは、基本的に厚みです。
(材質も違いますが・・・)
薄いから効果も薄い、とかいうお話しよりも、使う場所に使いやすいものを選ぶという選択方法かと思います。
こういう制振材は、他社からもそれなりに製品はリリースされています。
そして、オーディオファンにとっての一番の問題点は、制振することでどの程度、好みに変化するか?という点ではないでしょうか?
ここはいつでも難しい問題です。
本スペーサーは、かなり振動に効くと言えますが、制振したら、好みの音や映像になるか?というと、また別問題です。
そもそも、どこにどれだけ使えば、好みになるか?ならないか?という問題に直面します。
ここにこれだけ使えば良いという指標がないのが、このオーディオの趣味人にとっての悩ましい所です。
管理人は、fo.Q(フォック)製品が出た当時、シールタイプのものをシャーシの外側にベタベタ貼りつけ、効果を確認してからは、やたらめったらに貼りまくりました。
その結果、貼りすぎはダメで、貼る場所も選ばないといけないということに、それなりの時間を掛けてようやく見えてきたという感じです。
つまり、それなりに購入してしまいました。
初めて購入する人が、ピンポイントで気になる場所に貼っても、制振はするかもしれませんが、好みの音や映像になるかは疑問です。
もしかすると、効果を感じないことも結構あると思います。
そこで、使いこなしの参考として、管理人が使っている場所や量を参考までに記載します。
あくまで個人の感想なので、全く同じ意見はないと思いますので、そこは自己責任でお願いします。
2012 fo.Q All Rights Reserved.
使用箇所
【2017年現在使用している場所】
■プリアンプ/パワーアンプ/AVアンプのインシュレーターの下:
【シャーシ振動および内部パーツ微振動対策】
【効果:小〜中】
不要な響きがなくなりS/Nが良くなりました。
音の解像感とコントラストが上がり、芯が一回り太くなる印象です。
(管理人的には、踏ん張りが効いた音、という受け止めをしています)
■BD/DVD/LDプレイヤー/レコーダーのインシュレーターの下:
【シャーシ振動および内部パーツ微振動対策】
【効果:中】
人に寄るのかもしれませんが、管理人にとっては効果が判りやすい機器です。
映像の変化は良く分かりません。
音はプリアンプと同様の効果を感じます。
■スピーカーのスパイク受けの下やオーディオボードの下
【スピーカー振動対策】
【効果:大】
スピーカー台やボードの素材によって、効果は様々です。
木製の台では効果は不明でした。
TAOC製の台では、低音が膨らむのを少しだけ抑える効果を感じました。
御影石などの石系ボードでは、音が引き締まり、粘りが出ます。
ハイブリッド素材では効果は感じられませんでした。
それと振動が大きな台では、振動を抑える効果はあまりなさそうです。
別の制振対策のほうが良いかもしれません。
※制振効果がありすぎで、使いこなしは難しいです。
インシュレーターとの組み合わせで試行錯誤しないといけません。
なお、管理人は、TAOCのインシュレーター(スパイク)と併用していますが、ちょっと制振が効きすぎて音が出なくなり音が死んでいるいると感じる場面も結構あります。
もしかしたら、やはりスピーカー周りには使わないほうが良いのかもしれません。
別途、機会があれば、外してみてレビューします。
スピーカーが重すぎて、一人では作業出来ないので、(2人でも実は厳しい)、めったに外したり出来ないのが悩みの種です。
【効果が薄い/またはNGだった場所】
■スピーカーの下(直に)
・スピーカーと直接接する部分に挟むのは、絶対お勧めしません。
ウーファーなどのビスや内部に貼ると効果があったなどのお話しが昔あった記憶がありますが、管理人は音が死んでしまうので、お勧めできないです。
スピーカーインシュレーターの上に貼り、スピーカーを載せたこともありますが、直接接すると、スピーカーの音が死んでしまいました。
■アイソレーション電源 / 電源トランス
・インシュレーターの下に置いてみましたが、効果は全く分かりませんでした。
■各種ケーブル
・ケーブルと床の接点に置いてみましたが、置かない場合と比較しても良く分かりませんでした・・・。
■USB-DACのインシュレーターの下
【シャーシ振動対策】
USB-DACのシャーシの大きさや重さにも関係しますが、小さく軽いものはあまり効果を感じません。
数キロはある重さで、シャーシが金属ですと効果を実感しやすいです。
音の変化は微妙で判り難いです。
またシャーシがプラスチックですと、効果は感じられませんでした。
使いこなしTips
メーカーのホームページに、素材の説明や図説がありますが、10年以上使っていると何となく実感することがあります。
微細なものは除いて、触れてわかるほどの振動ですと、その振動をなくすほど効果はありません。
振動を抑制すると理解した方が正解です。
また、微細振動ほど効果のある素材となっていますが、ブレーキに例えますと、制動距離が長いか短いか、というものに似ています。
本製品は、微細な振動(音では余韻部分など)になるとギュッとブレーキが効いて、制動距離が短くなるイメージです。
そのため、本製品が効果がありすぎると、余韻や響きがギュッと抑えられて小さく鳴っている音が消えてしまいます。
また高域と低域の伸びが抑制されます。
一方で、効果的に使うと、余計な響きがなくなり、埋もれていた音が前に出てきてコントラストや粒立ちが良くなります。
また、解像感が良くなり、低音は粘と芯が出て、高音は解像感が出てきます。
映像ではクッキリした表現に変わります。
映像では微妙な按配はなく、使いすぎても悪影響を感じたことはありません。
ただ、映像だけの機器となると、TVはスピーカーがあることを考えると対象外で、プロジェクターしか対象がないですね。
またはプレイヤー機器も使いすぎても悪い影響を感じたことはありません。
熱に弱いので、そこだけ注意です。
少しずつ使って、按配を探す際は、音の微細余韻がなくなっていないか、探り探り進めるのが良いと思います。
置くだけで効果が判る(わからない場所も多いですが)ので、置いた時と外した時で比べながら作業すると良いと思います。
初めての方は、どうでも良いような機器で試してみると良いかと思います。
そこで効果を感じてから、対象を広げると失敗も少ないと思います。
副作用がほぼない映像系から始めると良いのではないでしょうか?
※繰り返しになりますが、機器に使用する場合は、機器の改造に相当しますので、発火や基盤の損傷、機材の故障など思わぬ事故になったりする可能性があります。
参考にされる場合は、あくまでも自己責任でお願いします。
クオリティ・レビュー詳細2
【管理人独断レビュー】
※スマホで見る場合は、画面を横にしてください。(行ずれしてしまいます)
映像評点
・解像感
シャープ ●●●○○○ マイルド
・ノイズ感
強い ○○○○●● 弱い
・階調
多い ○○●●○○ 少ない
・カラー
鮮やか ○○●●○○ クール
・コストパフォーマンス
高い ●●●○○○ 低い
音声評点
・音場感
狭い ●●○○○○ 広い
・音像感
迫力 ○○○●●● 繊細
・スピード感
ファースト○○●●○○ スロー
・音色
明るい ○○●●○○ 暗い
・解像感
シャープ ○●●○○○ マイルド
・コストパフォーマンス
高い ○●●○○○ 低い
※表の見方
○:非該当
●:該当
まるの数:3つが最大、2つが標準、1つはなし
まるの数は点数ではなく、どちらに寄っているかという指標
向いている機器
【映像系の機器は副作用がほぼない】
・Blu-ray(DVD)プレイヤー
・Blu-ray(DVD)レコーダー
・プロジェクター
・シャーシがベコベコの機器
向いていない/他にも良い選択肢がありそうな機器
【制振が効きすぎるので、使いこなしが必要】
・スピーカー
・TV
・パワーアンプ
・アイソレーション電源 / 電源トランス
fo.Qは、制振効果は高く、使う場所を選びますが、良い按配を見つけると、好みに追い込むことが出来ます。
使う場所や按配を間違えると、音が死にます。
映像には副作用はほぼありません。
また、振動していない場所には効果がありません。
使って効果が判らなければ、そこは振動していないか、振動対策では効果がない場所や量なのだと思います。
また金属に対して効果を感じることが多いので、木製やプラスチック製品では向いていないのかもしれません。
こういうアクセサリー製品は、人によっては全く効果を感じなかったり、好みの映像や音にならないと感じることも往々にしてあります。
そこは人によって感じ方は様々であるという前提でお考え下さい。
商品紹介
fo.Q 制振スペーサー(4枚入り) G51 | ||||
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