2017年04月22日
クラブメンバーが任意保険未加入の車と事故に遭いました
こんにちは、YU YAです。
先日クラブメンバーのTSUYOSHIさんが対自動車事故に遭われました。
STRAVA掲示板にて状況報告していただけている状態ではありますが、
頬骨と眼底の2箇所を骨折、むち打ち擦過傷などの重症を負い、
愛車のサーベロも要点検状態にあるようです。
※その後のコメントで全損になったようです...
↑カーボンリムがパッキリ...フレームへのダメージも計り知れません
事故は左右に十分な広さのある片道一車線の公道でおきました。
TSUYOSHIさんのお話では、場所は秋葉原の繁華街の信号と信号の区間、ペースをやや落とし目で自転車レーンを通り、車に並びかけたところいきなり急ハンドルで曲がってきた結果、なすすべなく吹き飛んだとのこと。
さらに事故相手が任意保険に加入していない事が判り、TSUYOSHIさんは頭を抱えています。
↑事故現場の写真
これに対して当クラブの多くのメンバーからご自身の事故経験談や日頃意識されている事故抑止対策などのコメントが寄せられました。
これらの情報が他の皆さんへ安全意識を高めて頂くきっかけになればと思い記事にまとめさせて頂きます。
この事故を以下の2つの要点に分け、それぞれ頂いたコメントのご紹介と考察をしていきます。
1、自転車側が道路交通法に則った公道利用をしていたが事故が発生した事
2、事故相手が任意保険に加入していなかったという事
どちらも公道を走るライダーにとって身近に発生しうる問題と存じますので今後の参考になれば幸いです。
1、自転車側が道路交通法に則った公道利用をしていたが事故が発生した事
公道で起きる自転車関与事故は日本全国で年間約50万件発生しています。
その内約8割が自転車対車の事故です。
車左折時の巻き込み事故は状況の発生率は2位で年間約8万件ほど発生している計算になります。
※1位は出合頭の事故で20万件ほど
参考URL:
・自転車事故分析資料(平成28年中)
→http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/tokei_jokyo/bicycle.files/002_28.pdf
自転車は道路交通法上で公道の最も左を走るようにルール付けられているわけですが、車左折時や幅寄せ時の安全確認は完全にドライバーに委ねられており、信号機や一時停止線など外部に事故抑止を促す仕組みがない為、人災が発生しやすい状況であると言えます。
最近自転車レーンの整備が進んでいますが、これに伴う新しい法的な交通ルールの制定はなく、唯自転車レーンが存在しているというだけにとどまっているのが現状です。
ここでクラブメンバーが寄せてくださったコメントを抜粋していくつかご紹介します。
ご自身の事故体験談や普段心掛けていらっしゃる公道を走る上での安全対策など様々なご意見を頂きました。
〜以下クラブメンバーのコメントより〜
Tallさん:
一昨年の私の事故も左折車巻き込まれでしたし、2月くらいの靖国通りの私の落車も左進路変更でした。 左折時自転車レーンをロードバイクがやって来るかどうかを気にしている車の割合って多分5割切ると思ってます。私が自分の事故以来凄く過敏になったのは、車が左に曲がれる場所では車に並ばないという事です、交差点は勿論駐車場やコンビニなどヤバイポイントはいくらでもあります。 日頃どんなに気をつけていても避けようがない事故は起こるものと思って、そこから出来るだけ無事に抜け出すにはどうすればいいか、私ももう一度よく考えてみようと思います。
Kazutoさん:
自分も相手方の不注意や故意を含めて左折・車線変更の際に何度かヒヤッとしたことがあります。先日もわずか10pくらいまで故意に幅寄せされて後輪が完全にロックしました。普段車となるべく並走しないようにはしていますが、やはり事故になるようなときは急におとずれるものなのだと改めて実感させられました。
hirossiさん:
私も昨年の今頃に左折車に巻き込まれ膝を捻挫しました。 ウィンカーを出すのも遅いわ、交差点でもない所でひどいドライバーで。
高氏さん:
やはり車の左折や車線変更などの際は危険度が上がりますね。ルートの軌跡を見るとアキバのコスプレ劇場の前ですからその車は車道の駐車スペースに停めようとしたのでしょう。 私も自転車の際も車の際もこれまで以上に気をつけるようにします。
taguchiさん:
私の中学の時友人は自転車で亡くなりました、頭が半分吹っ飛んでロウで固められ変わり果てた姿は今でも鮮明に覚えています。 ロードバイクは楽しいけど路上は危険も沢山で事故ってる方は相当いそうですね、特に都内の危険さは群を抜いてる気がします。
そうだ皆さんの事故防止に繋がるかもしてませんので車からの目線でロードバイクを見ますと。 自転車の中ではルールもマナーもかなり良いとは思います。 しかし小さく、音もなく、そして速い、tallさんも仰ってますが認識されない所がロードバイクの事故の多さに繋がってる事は間違いないと思います。逆に暴走族とかムチャしても中々事故らないのは目立つからだと思ってます。
おーにゃさん:
自分も以前あったのですが、わざわざ追い越ししてウィンカー無しで左折してきた車にぶつかりそうになった事があるので、ある程度車が多い時はおとなしく自転車可の歩道をゆっくり走ってますん...
Norikatsuさん:
倶楽部の皆さん 集団走行ではない1人での走行時にも、ハンドサイン出してますか? 私は、ハンドサインをクセにしています。車いるいないに関わらず、自分の動きを周りに知らせるために必ず出すようにしています。。皆さんにもお勧めします。 自分の身は自分で守る。 危険予測 周りにアピール それぞれの走行環境違いますが、だからこそ今一度ご自分で危険箇所検証と、対策されてみてはいがかでしようか?
Akiteruさん:
私は事故にあって以来、デイライトを前後必ず点灯させて走ってます。公道は特に皆さん気を付けましょう。
Yutaroさん:
私は後ろに車の気配を感じたら、なるべく振り返って視線を合わせるようにしています。 それだけで、幅寄せなどの嫌がらせや、無理な追い越しをされる頻度が減ります。 また、そうしたやり取りをするのが難しい道路(流れが速い、交通量が多い等)は避けるようにしています。
Nojiさん:
自分の安全対策として夜間ですが、飛び出してきそうな交差点や危なそうなエリアではライトの【点灯&点滅】で目立つようにして相手に存在を気付いてもらいます。
Kazさん:
自分のロードバイク走行時のヘルメット・自転車保険以外での安全対策としては、前後ライトは日中点滅 夜間点灯(夜間はもとより、日中の明るいテールライトもとても被認識効果が高いと思います)。ハンドルバー右にバックミラー(振り向き確認が最善ですが、過度な振り向きは前方の危険にも成り兼ねないので、バックミラーによる補助確認はとても有効だと認識してます、あくまで補助ですが)。車道での信号ストップ等では、止まっている自動車の横をすり抜けて前に出ずに、その時点の車の後ろに車間距離を取って待機してます、これによって自動車のかた達にロードバイクも同じ車両なんだと認識して貰おうとしてます。ショップ走行会などでも信号待ちの車の横をすり抜けて前へ出るケースは多く、どちらが正解なのかは分かりませんが…。信号スタートの際には真横に車が寄せて来ていた場合は同時に発進せず、一呼吸置いてスタートしてます。
〜以上メンバーのコメントより〜
【公道を走る際の安全対策まとめ】
・車が左に曲がれる場所では車に並ばない
・ドライバーから認識されるように目立つ
・車の気配を感じたら振り返って視線を合わせる
・ある程度車が多い時は自転車可の歩道をゆっくり走る
・一人での走行時にもハンドサインを出す
・デイライトを前後点灯点滅させる
・バックミラーによる補助確認を行う
・信号ストップでは車の後ろに車間距離を取って待機する
【公道で発生する事故確率の高い場面】
・交差点
・夜間
・コンビニ付近
・駐車場付近
・春先の免許所得シーズン
・交通量が多く流れの速い道路
・信号スタートの瞬間
Web記事のcyclistに落車に関するものがあります。
ケーススタディも事故を未然に防ぐ意識付けになるかと思います。
↓
http://cyclist.sanspo.com/tag/my-crash
道路交通法に則った自転車走行をしている際にで発生した自転車対自動車の事故過失割合は10対90で自動車にほとんどの保証責任が課せられますが、大切な命や後遺症の残るような障害、長期間の療養を要する怪我など、費やす時間や心労心配はお金に変えても替えが効かないものです。
事故は被害者加害者ともに誰が望むべくものでもありません。
道路交通法を遵守するとともに事故を未然に防ぐ為の意識やアクションを積極的に行い、自転車のあるライフワークを楽しく幸せに送れるように皆さまご自愛くだされば幸いです。
参考URL:
・交差点での事故 左折車対直進車 足踏み式自転車と車
→http://www.jiko-online.com/jiasi3.htm
・交差点での事故 直進車同士 足踏み式自転車対車
→http://www.jiko-online.com/jiasi1.htm
2、事故相手が任意保険に加入していなかったという事
自動車任意保険の加入率は約75%ほどと言われています。
共済保険加入も含めると公道を走る自動車の約9割は万が一事故が発生した際の保証責任を持っているはずなのですが、周りで聞く事故談では『相手が自賠責保険しか入っていなかった』という声をよく耳にします。
事故を起こした自動車に限定した場合の任意保険加入率は9割を下回っていることでしょう。
参考URL:
・気になるデータ?任意保険の加入率ってどうなの?
→http://drivezine.com/kanyu-ritsu/
交通事故での怪我の場合は怪我の治療費、休業損害、慰謝料、物損による財産的損害費などを相手方に請求しますが、自賠責保険のみの加入では物損による財産的損害費、つまり自転車の損害に対する保険保証はされません。
さらに治療費、休業損害、慰謝料が保険に賄われるのは上限120万円までであり、これ以上の保証金が掛かる場合は弁護士を介さない限りすべて自身で交渉しなければなりません。
※後遺症害による障害については3000万円まで保証されますが、弁護士を介さない場合には適切な等級が認定されるのは難しいようです
参考URL:
・無保険事故は怖い!任意保険の未加入事故被害に遭った問題と対処方法
→https://交通事故解決.jp/kotsujiko-9252.html
・後遺障害14級の認定を取るための条件と14級慰謝料の相場
→https://jico-pro.com/columns/6/
・自賠責保険の保険金・損害賠償金の金額はどのように決められるのか?
→http://www.koutuujikobengo.jp/jibaisekihoken/hokenkin/
実は交通事故の際にもご自身の健康保険使用でき、治療費を3割負担に押さえた上で残りの保証金枠を休業損害や慰謝料に充当することはできるようですが、諸手続や通院にかける時間や手間を考えるをとても賄いきれる物ではありません。
参考URL:
・交通事故の怪我で健康保険を使用した場合に、加害者への求償は?
→http://www.tou-an-kyo.or.jp/soudanjirei/1_list_detail.html
相手が任意保険に入っていなかった場合、保証について一番確実な方法は弁護士を立て保証請求を任せることです。事故後は双方ともデリケートになっていて交渉がなかなか思うように進まないことが多いからです。
これについてもクラブメンバーから色々なコメントを頂きました。
〜以下コメントより抜粋〜
Tallさん:
頭蓋骨二箇所の骨折は「無事」ではありません。眼球運動やものの見え方などに後遺症が残る場合もあるようですから違和感を感じたらすぐに受診し安易に症状固定しない事をお勧め致します。 後遺障害認定8級ともなれば慰謝料2000万円近くなるケースもあります。保険に弁護士特約がついていれば早目に相談された方がいいでしょう。
Andyさん:
頭部にダメージを受けているみたいなのでしばらくは慎重過ぎるくらい安静にしていた方がいいね。自分もカラハリ砂漠で車から投げ出されて砂漠に頭から投げ出されたときは数か月して編頭痛が出てきてその症状が数年続いたので継続的に検査は受け続けたほうがいいね。
Turushimaさん:
任意の対人や人身傷害保険の加入率なんて約7割程度ですからね。。私も事故の時は相手が入ってなく、家に15万持って来てこれで手打ちにして下さい!って相手がきましたもん。。 自分が死んだらどうするつもりなんだよって聞いてしまいました。
Akiteruさん:
私は、逆に加害者になる可能性も有ると思い 2年前に自転車保険に入りました。 万が一、自分の運転するBikeが、お年寄りや子供に怪我をさせてしまったらと考えると、恐ろしくなりました。
Youichiさん:
自分も秋葉原付近を頻度高く通過しますので、ウインカーを出さずに左折する車両や、直進する自転車を意識せず右折する車両等、時間帯問わず非常に危険性が高いと認識はしていますが、事故に至る可能性があることを、どこか他人事のように感じてしまっておりました。 車を運転する機会も多く、今一度、自身の行動を振り返り、反省するきっかけとさせて頂きます。
Kazさん:
突然の不可避な事故には歩道の歩行者でさえ被害者に成り得ます…。加害者のかたには、しっかりと法に則った責任を取って頂くとしても、被害者にはやるせない気持ちが残りえますよね…。
〜以上コメントより抜粋〜
最終的に今回の事故でTSUYOSHIさんは弁護士を立てず自転車損失の金額保証は相手に100%支払って貰い、ご自身の怪我保証は自賠責保険の適用範囲内で事を収めるようです。
これを機に車の運転手さんにはしっかり任意保険に入って頂き、今後二度と不用意な事故をおこないで頂きたいと切に願っいます。
またTSUYOSHIさんは事故の日、たまたまヘルメットのベルトが緩んでいたのを締めなおしていたそうです。
事故時につけていたヘルメットは傷だらけで、もし締めなおしていなかったらヤバかったかもしれなかったと教えて頂きました。
荒サイ倶楽部ではメンバーの皆さまにSEHライドご協力のお願いをしています。
Safety 安全に
Enjoy 楽しく
Happy 幸せに
の頭文字をとったSEHライド。
ヘルメットのベルトを締め直そうと思った時にTSUYOSHIさんの頭をよぎったのはこの言葉だったそうです。
公道でも私道でもサイクリングロードでも、事故の危険が全くない場所はありません。
突如として降りかかる危険から身を守る事ができるのは、日々行われている自身での安全を意識した行動以外に他ならないと思っています。
これからも当クラブでは積極的にSEHライドの協力を求め続け、皆さまの安全を意識した行動を意識するきっかけになりたいと考えています。
今後ともよろしくお願いします。
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