2009年02月23日
「天才少女は淫魔なの? 水の口付けは甘い味」 part1
先週の続き、『淫魔奴隷 セーラーイビル!』の第2話です。
先週の「淫略開始! 狙われた亜美」を見てない方は、
この第2話の前に ↑ を読むことをオススメします。
それではどうぞ。
注意! この文章と画像には官能的表現が含まれております。
(ご覧になる方は、自己判断・自己責任でお願いします。)
「天才少女は淫魔なの? 水の口付けは甘い味」
薄暗い室内で、ダークサタンと思われる影と、透き通った肌の持ち主である軍団
長アティが、あるモニターの映像を見ていた。そう、ここはダークキャッスルと呼
ばれる城内の、ある一室である。その映像には、セーラームーンである月野うさぎ
にセーラーマーキュリーの水野亜美と、一匹の黒猫が街中を歩いている様子が映
っていた。
「ダークサタン様、あの者にまかせてもよろしいのでしょうか?
淫水魔になったといっても、元はセーラー戦士。まだ未知の力が眠っているやもし
れません。それに、ダークサタンの様の旧友であるクイン・メタリア様もその未知
の力でやられたとか。」
「そうだ。クイン・メタリアは愚かなことに本体で戦いに挑みよった。
敗因はそれだけではないが、確かにセーラー戦士はまだ未知の力を隠し持っている
だろう。だが、その時はその時だ。我の力が利かぬ者は、また別の世界に飛ばせば
よいのだ。お前が心配しなくてもよい。」
「は! 承知いたしました。引き続き、セーラー戦士の監視を続けます。」
「うむ、頼んだぞ。後の判断はお前に任す。セーラー戦士を全員淫怪人にしたらま
た報告せよ。」
「分かりました。すべてはダークサタン様の御心のままに。 イーッ!ハイル・ダ
ーククロス!」
室内中の黒いモヤが晴れていくと、敬礼したアティが残されたのだった。
一方、自分達が監視されていることも知らない亜美は、うさぎの学校であった下
らない話に付き合いながら、カラオケ店へと向かっていた。
“はー…、うさぎちゃんの話、なんでこんなに面白くないんだろ。もっと違うこと
話そうよ。Hな話とか、Hな話とか、Hな話とか…”
「それでね、亜美ちゃん。…………ねえ、亜美ちゃん。聞いてる? 」
「……あ、うん、ごめんね。少し考え事してて。」
「大丈夫? 顔真っ赤だよ。調子が悪いなら帰りなよ。レイちゃん達に言っておくからさ。」
「だ、大丈夫よ。それに今日はなんか歌いたい気分なの。」
「そ、そう? ならいいんだけど。でね、さっきの話なんだけどさ、あの子
が………」
終わりそうのないうさぎの話に、もう心も体も淫怪人になった亜美には、相槌をう
つことしかできなかった。亜美のおかしい様子にルナは疑問に思いながら、小さな
手足で2人の足取り付いていく。そしてその疑問が確信へと変わるのは、もう少し
先の事である。
学校から出て15分後、街中にあるカラオケ店に着いた2人と1匹は、もう先に
着いていたレイ、まこと、美奈子がいる部屋に、軽い挨拶とともに入っていった。
「やっほー♪ ごめん、待った?」
「もう、おっそーい! もう3人とも1曲ずつ歌い終わっちゃったんだから。って
ルナ!あなたも来たの?」
うさぎの足元にいたルナに驚くレイ。
「久しぶりね。3人とも元気で良かった。
レイちゃん、あなたもってどういう………………………あ、アルテミス!」
美奈子の隣にいた、白猫のアルテミスに気付いたルナ。驚いたのはルナだけではな
く、うさぎと亜美も同様である。
「やあ、ルナ。もしかして君もこの街の邪気に?」
「そう、そうなのよ! でね、さっき学校に反応があって行ってみたんだけど…」
猫同士でこそこそ話をしだした2匹を尻目に、うさぎは空気を読まずにマイクを持
った。
「さーさー、猫は猫で盛り上がっているみたいだから、私達は私達で盛り上がろう!」
うさぎの元気な声に反応した4人は、歌の検索リモコンを操作し、自分達が歌う歌
を入れていく。しかし1人だけ、そのルナとアルテミスの話に耳を傾けているの者
がいた。それは、神社の巫女としていつも凛とした態度のレイだった。