2009年02月11日
『闇に抗う自動人形(オートマタ)』バッドエンド part1
注)、この作品は闇に抗う自動人形(後編)の『※』まで先に読んでから閲覧してください。
『闇に抗う自動人形(オートマタ)』バッドエンド
いなづまこと様作
(あんなに幸せそうな創造主の顔は、見たことがない……)
嬉しそうに涙を流す健三の顔を見て、ハクは奇妙な安堵感を覚えていた。
これまでハクが見た健三の顔は、気難しい顔か怒っている顔か怒鳴ってる顔かほくそ笑む顔しかなかった。
それが、今はあんなに頬を緩ませ至福の一時を過ごしている。
そう言えば、以前創造主(健三)は家族を亡くした復讐のために自分たちを作り出したといっていた。
それが、例えダーククロスの淫怪人に身をやつしていたとは言え家族と望外の再会を果たすことが出来たのだ。
ならば、その時点で創造主の復讐の意味はなくなってしまったのではないだろうか。
自分たちの存在する意味というものもなくなってしまったのではないだろうか。
だからこそ、創造主は自分たちの仕様を変えたのかもしれない。
もう、ダーククロスと戦わなくてもいいように。
(それが…創造主の意思、なのかも…)
ならば、もう自分が抵抗する意味はない。あとは流れるままに身を任せよう。
以前のハクならこんなに物事を考えはしない。健三がああしろと言ったらああするし、こうしろと言ったらこうする。
ただ機械的に命令を実行していればよかった。
そこに相手の意思を汲み取るといった発想はない。命令がハクとコクにとっての全てだったのだから。
だが、快楽と共にハクに芽生えた自我は健三の意思を読み取ろうとし、自分なりの解釈を導こうとした。
そして結果、ハクは健三が自分たちにもう戦う必要はないのだと訴えていると解釈をした。そう結論付け、全ての抵抗の手段を放棄してしまった。
…結論からすれば、これは大いなる勘違いだった。健三は決してハクたちに抵抗を止めろと訴えてはいなかった。
体と心の大部分をダーククロスに支配されながら、健三は必死に二人に対してダーククロスを倒せと呼びかけていた。
健三がはらはらと流す涙は、普通に見れば屈辱の悔し涙であろうことは明白だった。例えちょっと見ただけでもそれは簡単にわかるものである。
が、たった今感情が芽生えたばかりのハクとコクにそれを察しろと言うのは無理な相談だった。上辺を見て内面を察するというのには、二人に与えられた時間と経験はあまりにも少なすぎた。
『ん?抵抗を止めたか。結構結構!』
ハクの秘部を捉えたダークサタンの触手がずぶずぶと沈みこんでいく。快楽を感じるようになったとはいえそれまで全く使われることのなかった器官は、その小ささも相まってすべりは非常に悪い。
「あっ…、あ。入って…くる……」
自分の体の中に、まるで太い杭がぐいぐいと打ち込まれるような異常な感覚。だが、ダークサタンの力の影響か強化された肉体が痛覚を抑えているのか、ハクの体にはそれほど強烈な痛みは襲っては来なかった。
いや、そんな痛みよりもダークサタンの触手が体内の粘膜に触れたところから発せられる燃えるように熱い刺激がじわりじわりとハクの体内に染み渡っていく感覚のほうが強かったからかもしれない。
触手から湧き出してくる本家本元の魔因子は、性に目覚めたばかりのハクの体を簡単に侵し、淫らに変えていく。
「入ってくる……入って、くるぅ……」
狭い道を強引に押し広げていくため粘膜同士が擦れあい組織が千切れ、ハクの下腹部からはわずかな愛液と共に真っ赤な血液がだらだらと流れ落ちてきている。
だが、もうハクは痛みを感じることは出来なかった。
全身の痛みを感じる神経は、魔因子の効果によってその動きを封じ込められ、全ての刺激が快楽中枢を通るように作り変えられていったのだった。
ダークサタンの触手が根元までずっぷりと埋まった時には、ハクの体はもう我慢が出来ないほどの官能の炎が燃え広がっていた。
「……あ……あぅ……」
お腹の中に強烈な圧迫感と、それに勝る巨大な快感がハクの体内で暴れまわっている。ただ挿されているだけだというのに、股間から湧き上がる快感は天井知らずに高まってきている。
『どうだ。えもいわれぬ心地よさであろう?』
快感で霞むハクの頭にダークサタンの声が響いてくる。
『これが我らダーククロスが与える快楽だ。どんなに欲望を叶えようとも決して達することの出来ない、この世で、いや全ての次元の中で頂点にある、絶対無二の幸福よ』
「こう…ふく……?」
今まで感じたこともない強烈な快感に意識が朦朧としてきたハクは、幸福と言う言葉に僅かに反応した。
確かに今、自分はまるでどこかに飛んでいきそうな気だるい心地よさに身を包まれている。
全てを捨てて、この快楽にどっぷり浸かりたいと思っている自分がいる。
これが、ダーククロスの快楽なのか。創造主も体験した快楽なのか。
これを体験したから、創造主はあんな幸せそうな顔をしていたのか。
『お前は今、幸せか?どうだ、この幸せを、いつまでも享受したいとは思わないのか?』
ダークサタンが、ハクにいやらしく問い掛けてくる。もうすでに、ハクに抵抗の意思がないのを分かっていながら。
「幸せを…、この幸せを……、いつまでもぉ………」
いつも人形のように無表情だったハクの顔が、次第に熱く緩んできている。すでに魔因子にどっぷりと侵されたハクの体と心は、その肉体に得られる快楽こそがこの世で最高の幸福と感じるようになっていた。
「ああぁ…、私、幸せぇ……。こんなに気持ちよくて、とっても幸せ…なの……」
ハクはうわ言のように『幸せ』を連呼しながら、四肢を縛られた中で唯一自由に動かせる腰をゆるりゆるりと前後左右に動かし始めた。
ずちゅっずちゅっと触手が擦れる音が狭い部屋の中に響き、触手を伝って滴り落ちるハクの愛液も次第に量が多くなっていった。
また、それに伴いとろとろと流れていた血の色が赤から青に変わっていってる。
すでにハクの体は、ダークサタンの一員と化していた。
「幸せなの…幸せなの!私、こんなに気持ちよくて幸せなの!!
もっと、もっと幸せになりたい!創造主と一緒に幸せになりたい!気持ちよくなりたいのぉ!!」
神秘的な金銀妖瞳を官能で曇らせ、踊っているように体を暴れさせながら、ハクは自らに挿されたダークサタンの触手を子宮いっぱいで感じようとしていた。
ダークサタンもハクの動きにあわせて触手を蠢かせ、ハクのリクエストに答えようとしているように見えた。
「うあぁっ!気持ちいい!気持ちいい!!触手気持ちいい!ぬちゅぬちゅ気持ちいいよぉぉ!!」
『フハハハ!完全に堕ちよったわ!どんなに強力な力を持っていようと所詮は女!
このダーククロスの淫力に抵抗しきれることはないのだ!!』
ハクが自分の手に落ちたことを確信したダークサタンは狂喜し、その動きをさらに大きく強く激しくしていった。
『ほらほらほら!もっと埋めてやる。もっと動いてやる!どうだ、どうだぁ!!』
「うあぁ〜〜っ!凄いぃ!ダ、ダークサタン……さまぁ!もっと、もっと激しくしてください〜っ!この私の心を、幸せでいっぱいにしてくださいぃ〜〜っ!!」
ハクは創造主である健三と同じような虚ろな笑みを顔面に貼り付け、ダークサタンから与えられる快楽に酔い狂っていた。
『闇に抗う自動人形(オートマタ)』バッドエンド
いなづまこと様作
(あんなに幸せそうな創造主の顔は、見たことがない……)
嬉しそうに涙を流す健三の顔を見て、ハクは奇妙な安堵感を覚えていた。
これまでハクが見た健三の顔は、気難しい顔か怒っている顔か怒鳴ってる顔かほくそ笑む顔しかなかった。
それが、今はあんなに頬を緩ませ至福の一時を過ごしている。
そう言えば、以前創造主(健三)は家族を亡くした復讐のために自分たちを作り出したといっていた。
それが、例えダーククロスの淫怪人に身をやつしていたとは言え家族と望外の再会を果たすことが出来たのだ。
ならば、その時点で創造主の復讐の意味はなくなってしまったのではないだろうか。
自分たちの存在する意味というものもなくなってしまったのではないだろうか。
だからこそ、創造主は自分たちの仕様を変えたのかもしれない。
もう、ダーククロスと戦わなくてもいいように。
(それが…創造主の意思、なのかも…)
ならば、もう自分が抵抗する意味はない。あとは流れるままに身を任せよう。
以前のハクならこんなに物事を考えはしない。健三がああしろと言ったらああするし、こうしろと言ったらこうする。
ただ機械的に命令を実行していればよかった。
そこに相手の意思を汲み取るといった発想はない。命令がハクとコクにとっての全てだったのだから。
だが、快楽と共にハクに芽生えた自我は健三の意思を読み取ろうとし、自分なりの解釈を導こうとした。
そして結果、ハクは健三が自分たちにもう戦う必要はないのだと訴えていると解釈をした。そう結論付け、全ての抵抗の手段を放棄してしまった。
…結論からすれば、これは大いなる勘違いだった。健三は決してハクたちに抵抗を止めろと訴えてはいなかった。
体と心の大部分をダーククロスに支配されながら、健三は必死に二人に対してダーククロスを倒せと呼びかけていた。
健三がはらはらと流す涙は、普通に見れば屈辱の悔し涙であろうことは明白だった。例えちょっと見ただけでもそれは簡単にわかるものである。
が、たった今感情が芽生えたばかりのハクとコクにそれを察しろと言うのは無理な相談だった。上辺を見て内面を察するというのには、二人に与えられた時間と経験はあまりにも少なすぎた。
『ん?抵抗を止めたか。結構結構!』
ハクの秘部を捉えたダークサタンの触手がずぶずぶと沈みこんでいく。快楽を感じるようになったとはいえそれまで全く使われることのなかった器官は、その小ささも相まってすべりは非常に悪い。
「あっ…、あ。入って…くる……」
自分の体の中に、まるで太い杭がぐいぐいと打ち込まれるような異常な感覚。だが、ダークサタンの力の影響か強化された肉体が痛覚を抑えているのか、ハクの体にはそれほど強烈な痛みは襲っては来なかった。
いや、そんな痛みよりもダークサタンの触手が体内の粘膜に触れたところから発せられる燃えるように熱い刺激がじわりじわりとハクの体内に染み渡っていく感覚のほうが強かったからかもしれない。
触手から湧き出してくる本家本元の魔因子は、性に目覚めたばかりのハクの体を簡単に侵し、淫らに変えていく。
「入ってくる……入って、くるぅ……」
狭い道を強引に押し広げていくため粘膜同士が擦れあい組織が千切れ、ハクの下腹部からはわずかな愛液と共に真っ赤な血液がだらだらと流れ落ちてきている。
だが、もうハクは痛みを感じることは出来なかった。
全身の痛みを感じる神経は、魔因子の効果によってその動きを封じ込められ、全ての刺激が快楽中枢を通るように作り変えられていったのだった。
ダークサタンの触手が根元までずっぷりと埋まった時には、ハクの体はもう我慢が出来ないほどの官能の炎が燃え広がっていた。
「……あ……あぅ……」
お腹の中に強烈な圧迫感と、それに勝る巨大な快感がハクの体内で暴れまわっている。ただ挿されているだけだというのに、股間から湧き上がる快感は天井知らずに高まってきている。
『どうだ。えもいわれぬ心地よさであろう?』
快感で霞むハクの頭にダークサタンの声が響いてくる。
『これが我らダーククロスが与える快楽だ。どんなに欲望を叶えようとも決して達することの出来ない、この世で、いや全ての次元の中で頂点にある、絶対無二の幸福よ』
「こう…ふく……?」
今まで感じたこともない強烈な快感に意識が朦朧としてきたハクは、幸福と言う言葉に僅かに反応した。
確かに今、自分はまるでどこかに飛んでいきそうな気だるい心地よさに身を包まれている。
全てを捨てて、この快楽にどっぷり浸かりたいと思っている自分がいる。
これが、ダーククロスの快楽なのか。創造主も体験した快楽なのか。
これを体験したから、創造主はあんな幸せそうな顔をしていたのか。
『お前は今、幸せか?どうだ、この幸せを、いつまでも享受したいとは思わないのか?』
ダークサタンが、ハクにいやらしく問い掛けてくる。もうすでに、ハクに抵抗の意思がないのを分かっていながら。
「幸せを…、この幸せを……、いつまでもぉ………」
いつも人形のように無表情だったハクの顔が、次第に熱く緩んできている。すでに魔因子にどっぷりと侵されたハクの体と心は、その肉体に得られる快楽こそがこの世で最高の幸福と感じるようになっていた。
「ああぁ…、私、幸せぇ……。こんなに気持ちよくて、とっても幸せ…なの……」
ハクはうわ言のように『幸せ』を連呼しながら、四肢を縛られた中で唯一自由に動かせる腰をゆるりゆるりと前後左右に動かし始めた。
ずちゅっずちゅっと触手が擦れる音が狭い部屋の中に響き、触手を伝って滴り落ちるハクの愛液も次第に量が多くなっていった。
また、それに伴いとろとろと流れていた血の色が赤から青に変わっていってる。
すでにハクの体は、ダークサタンの一員と化していた。
「幸せなの…幸せなの!私、こんなに気持ちよくて幸せなの!!
もっと、もっと幸せになりたい!創造主と一緒に幸せになりたい!気持ちよくなりたいのぉ!!」
神秘的な金銀妖瞳を官能で曇らせ、踊っているように体を暴れさせながら、ハクは自らに挿されたダークサタンの触手を子宮いっぱいで感じようとしていた。
ダークサタンもハクの動きにあわせて触手を蠢かせ、ハクのリクエストに答えようとしているように見えた。
「うあぁっ!気持ちいい!気持ちいい!!触手気持ちいい!ぬちゅぬちゅ気持ちいいよぉぉ!!」
『フハハハ!完全に堕ちよったわ!どんなに強力な力を持っていようと所詮は女!
このダーククロスの淫力に抵抗しきれることはないのだ!!』
ハクが自分の手に落ちたことを確信したダークサタンは狂喜し、その動きをさらに大きく強く激しくしていった。
『ほらほらほら!もっと埋めてやる。もっと動いてやる!どうだ、どうだぁ!!』
「うあぁ〜〜っ!凄いぃ!ダ、ダークサタン……さまぁ!もっと、もっと激しくしてください〜っ!この私の心を、幸せでいっぱいにしてくださいぃ〜〜っ!!」
ハクは創造主である健三と同じような虚ろな笑みを顔面に貼り付け、ダークサタンから与えられる快楽に酔い狂っていた。