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シュミルソン
達郎マニアであります。ついにサンソン超常連になりました。カジュアル、シューズ、コスメ等を扱う小さな広告会社やってます。ゴルフは竹林隆光さんにクラブセッティング90点いただきながら未だに100叩いたりしてます。ハワイでゴルフしてシャワー浴びてビール飲むと寿命が5年延びるというのが持論です。オオーベイベー!
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2024年02月04日

Dialogue about 30th Anniversary

インスタ見て驚いたんだけど、オマエの会社って創立30年なんだって?

そうなのよ、1994年の2月4日設立だからちょうど30年経ったわけですよ。

30年続くって凄くない?

いや正直特に死ぬほどの努力した訳でもないし、首括るほどのピンチになった事もない。気がついたら30年経ってたって事かな。

ご謙遜を

いや本当だよ。だけど周りの人達に助けられたというか、いい人達と知り合えていたというのはあったよね。

あれ?たしか前の会社とケンカして飛びだしたんじゃなかったっけ?

いや喧嘩って程のもんじゃないけどさ。でも ザケンナ!って思ったのは確かだった。

たいして変わらないじゃん

せっかく獲った新規のスポンサーを、そこの仕事をやるな なんて言われたら、誰もが頭にくるでしょう?

取引するなって、なんかヤバい会社だったんじゃないの?

NO NO! アメリカの商社だし、ましてや初回は前金で振り込むって言ってくれてたんだよ!

じゃあ、なんでだ?

よくよく調べたら、その時自分が働いていた広告会社と取引が有ったクライアント(ここでは仮にA社とします)がそのアメリカの商社と犬猿の仲だったのよ。それでもってそのA社の社長が、ボクが獲ってきたアメリカのT社と取引するなら、決まっていた広告全部引き上げるって広告会社に脅しをかけてきた。

そりゃないぜ!別に秘密をバラすわけじゃないだろう?

そんなの当然だけど、商売上で敵対関係だったんだね、以前から。それで当時の上司がボクにこう言ったんだ「悪いけどオマエの獲ってきた仕事は諦めてくれ。だけどA社の社長も何かに付けめんどくさい事言う人だから、こじれたらオマエの方にしてやるからさ」

酷い事言うね

だろ?オマエの方にしてやるからって。オレもそうだけど、それってT社の社長に対して失礼じゃないか!

そりゃそうだな

実はちょうどその頃転職を考えていたんだよね。

以前のブログでも書いた様に私は学卒以来ずっと広告を生業としてきましたが、新卒で入社した中堅広告代理店で13年ほど働いた時点、つまりバブルがはじけて大手企業からも広告予算が削減されはじめた頃に、そろそろ転職しようかと言う意識が頭をもたげ始めました。

当時オフィスで周りを見ても中年に差し掛かった中間管理職を見ていて、この先10年先に自分はああ成りたくはないな。それに当時は転職のラストチャンスの年齢は何故か35歳というある種の強迫観念みたいなものが有って、さらには担当していた大手企業の仕事も少し減ってきたタイミングもあったのですね。

でも折角いい仕事獲れたし、ましてや出張とか撮影でLA行けるじゃん。だったらこの会社でもう少し頑張ろうかって。


でもそんな事言われたらプライドが許さなかった訳だ。

プライドとかそんなカッコいい話じゃないけど、そりゃないでしょ?ってことで、この仕事と今まで自分が開拓した仕事合わせて持ってけばどこか雇ってくれる代理店も有るんじゃないかと・・。それで、小さいけど仕事出来るヤツが揃ってる知り合いの代理店に押しかけ女房が如くもぐり込んだ訳。

押しかけ女房ってそんな表現今や誰も使わんよ。で、そのアメリカの仕事は上手くいったのか?

そうね、会社が有ったLAにも何度も行ったし、モデルも雇って貰って撮影もしたよ。さすがロスアンジェルスだね、ニューポートビーチとかラグナビーチとかペッパーダイン大学とか、もの凄く絵になるところがたくさん有っていい写真が撮れたよ。
20240129120643.jpg20240129114506.jpg

独立したのはその後か?

そう、転職してからたったの1年後だったよ。雇ってくれた知り合いの社長には申し訳なかったけど、幸か不幸かその代理店の元からいる社員が喧嘩ふっかけてきた。

よくケンカ売られるね、オマエ

要はその「元からいる社員」にしてみればボクはソコソコの数字を作れていたから、逆に目障りだったんだろうね、きっと。で、T社の社長はそれを察してなのか、それとも偶然だったのか、ボクにこう言ったんだ。「日本で広告代理店なんてすぐにつくれるんだろう?」

オヤ!そんなうまいハナシってあるんだね!

あったんだよ、それが。
じゃあって事であっという間に日本で会社が出来ちゃった。

それから30年ってワケか?

そういうこと。

でさあ、最初にいた会社はどうなった?A社とは上手く商売できたのか?

最初は良かったんだけど、その内A社が大きくなっていくにつれ、当然だけどD社とかH社に鞍替えさ。そうこうしているうちにその広告会社が自己破産。

倒産じゃなくて破産なのか?

一時は300億くらい年商があった会社が潰れちゃうって、よっぽど大きな不渡りでも喰らわない限り常識ではあり得ないんだけどね。

そうだよな、広告代理店って不良在庫とかあり得ないだろうし、何か投資の失敗でもあったんだろうか?
どうなんだろう?よく分からないけど、ワンマン社長の放蕩ぶりはよく聞いてた。でね、その会社が潰れたのが2月26日で巷では広告業界の226(ニーニーロク)事件と揶揄されたんだよね。ボクの後に辞めていった先輩も言ってたよ、ざまーみろ!ってね。まあそんなハナシは今更どうでもいいんだけど。

オマエんところはそれからは順調そうだったじゃない?

まあ、順調だったと言えば順調だったかもしれないけど、もっと色々出来たかもね。元々野心が有る訳でもなかったし、思い切ったことエーイヤッチャエ!ってタイプじゃないことは知ってるでしょ?

まあ、そうだよな。ヤッチャエ日産てか?

やめてくれ!そのCM一番嫌いなんだよ。あとは、周りで会社大きくしている人ってもっともっと勉強してるよな。勉強足りなかった、反省してます。

今更そんな事言ってどーすんの?

今までの経験則に頼りすぎだったよね。応用レベル止まりだったかな。

でも30年も続けられたんだからいいんじゃねーの?30年続く会社の確率って0.2%だってよ

それもこれもお付き合い頂いたみなさまのおかげです。

で、これからは?

どうしたもんかねぇ、なんて言うと他人事のようだけど、自力を発揮出来る仕事はもう少し続けていこうかと。
これまでお世話になってきたお取り先さんのお力になれる部分だけはやらせていただこうかと思っております。

うまくまとめたな




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