この後ろ姿、ご存知の方も多いかもしれませんが、マツダ コスモスポーツ と言うスポーツカーです。
1967年に発売された世界初のロータリーエンジン搭載市販車であります。
今の感覚からするとものすごく小さなクルマに感じます。それよりもこの後ろ姿、特に曲面に成形されたリアウインドウとバンパー上下に分かれたリアコンビネーションランプ。
とても斬新なデザインですね。
そこで思い立ったブログネタが「バックシャンな国産車」です。
子供の頃、男の子だったら誰しも街でカッコいいクルマを見かけたら興味を持ちますよね。自分も例外じゃなく、通学路に走ってくるクルマや路駐しているクルマを見ては大人になったら自分もこんな自動車運転してみたいな、なんて憧れたものです。
昭和40年代は日本のモータリゼーションが最初のピークを迎えた時期で、国産車メーカーも実用車以外にもスポーツカーを各メーカーとも発表していました。自分も小学生でありながら晴海に東京モーターショー見に行った記憶があります。フェアレディZのお披露目だった年でした。
今思い帰せば、現在よりずっと個性的なクルマをどのメーカーも作っていたんですね。そしてその頃のクルマは後ろ姿もとても個性があって斬新でした。
それでは「極私的 バックシャンな国産車BEST10」いってみましょう!
なお、今回「国産車」としたのは、実物を見たことあるクルマに限定したかったからであります。
第10位 マツダ サバンナRX7 1978年
国産初のリトラクタブルヘッドライトと、その当時のスポーツカー然としたスタイルで一大ブームになりました。このバックスタイルの魅力はリアガラスハッチと台形のボディシェイプでした。
発売直後、一度だけ運転したことありましたが、歩行者の注目集めるために昼間なのにわざとリトラクタブルライト上げて走りました。ボンネットがグッと下がっていて、狭い路地で掴みにくいに左側前方の車両感覚を、それを目印にする意味もあったんですけどね。
第9位 ホンダ3代目シビック3ドア1983年
通称ワンダーシビックと呼ばれた3代目のシビックは初代、2代目と大きく違ったモダンなスタイルで、ほぼ垂直なリアハッチが特徴でした。スポーティ=ファストバック(極めて斜めに寝かしたリアスタイル)が常識だった時代、スパッと切り取られた姿がガラス部分を多く使った素材感と共に斬新でした。それまでこの手のスタイルはライトバン=商用車のものと言うのが常識でしたが、これをスポーティにまとめたデザインと商品企画は当時の本田技研工業のセンスの高さと勢いを感じます。
ちなみに今回ピックアップする10台の中で唯一自分が所有していたのがこのシビック25iでした。
第8位日産フェアレディ2000SR311 1967年
国産スポーツカーの代表的存在だったフェアレディSRの後ろ姿は、実にシンプル。それが今となってはあり得ないくらい新鮮です。丸い小さなウィンカー、テールライト、ブレーキライト(恐らく)が左右に付いているだけ。ひょっとして現在の保安基準では視認性が悪いと言うことで認可が下りないのかもしれませんが、今こんなスタイル作ったらウケると思うんですけどね。
フェアレディを見ていると、ホンダS800やトヨタスポーツ800と共に当時の第三京浜を飛ばしている姿が脳裏に浮かびます。
第7位マツダコスモスポーツ1967年
序論で述べたとおりですが、このクルマのDNAが最近クルマ好きの間で大好評を博しているロードスター990Sに引き継がれているのでしょうか。
前回このブログに登場していただいたモータージャーナリスト鈴木直也さんも大絶賛しています。
第6位プリンスグ2代目ロリアセダン1962年
今見るとクラシックというよりむしろ斬新なスタイルに感じますね。トランクリッドとボンネットの縁のラインは神社の屋根を想像させます。フロントも色気ありますね。こう言うデザインって今は皆無です。万人にはウケないから?でもこれってお偉いさん用の社用車だったり、タクシーにも使われてたんですけどねぇ。
オマケにこのグロリアのワゴンが存在していて、その写真もアップします。
いやぁ凄いスタイルですね!今のインダストリアルデザイナーでは絶対にできないと言うか、思いもつかないスタイルだと思います。
ちなみにメーカーのプリンスってご存知無い方に説明すると、1968年に日産に吸収合併された会社で、その後のグロリアは日産セドリックの双子車になってつまらなくなっちゃいました。スカイラインも元々はプリンス自動車のクルマでした。
つらつらと思いのままに書いてたら結構長くなっちゃったので今回は第6位までにしておきます。
後編ベスト5は今月中にまたアップしますね。
さてどんなクルマが登場しますか?お楽しみに。
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