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2017年08月15日

書評−老後マネー戦略家族



正直今回の著者の松村美香さん、全く知りませんでした。しかもこの本は
図書館の検索から知って借りたもので、お金も払わずすいません。という
事でお詫びと云うほどの事ではありませんが、一読していろいろ考えさせ
られましたし、これから老後を迎える年代の人達にとっては、とても参考
になる書物だという事を紹介したいと思います。

自分もそうでしたが40代くらいまでは老後については漠然としたイメージ
だけで、多少預貯金以外でも対策をしなくちゃという程度の考えでした。
私の場合はたまたま株取引に興味を持ち、若い頃から持ち株会などをして
いましたので、資産活用についてはそこそこ勉強しておりました。しかし
実際に老後対策をし始めたのは50も半ばを過ぎた頃からで、定年が見えて
慌ててというのが本当のところです。

幸い退職金を使っての企業年金申請など厚生年金にプラスする事も出来ま
したので、今何とか年金のみで暮らせておりますが、ひとつ間違うと、退
職と共に持ち出しの生活となるところでした。勿論その他にも企業年金が
減額となる75才以降を見据えての投資信託の積立や株式投資など今はそれ
なりに対応しておりますが、もっと若い頃から対策していればと反省する
ところ大であります。

この物語は定年を7年後に迎えた山田一家のお話で、それまで順調に来てい
た仕事や家庭に想定外の事が次々と巻き起こるという想定で、老後対策の
必要性と重要性を超具体的に解説しています。

老後マネー戦略家族! (中公文庫)



いつも感じる事ですが、一般の家庭の場合はご主人が資産活用をしている
ケースが多く、奥さんや子供は蚊帳の外で、一旦ご主人に万一の事がある
と大慌てする場合が多いという事です。そしてせっかくご主人が残した資
産も、奥さんに金融の知識がなく活用も出来ないまま、オレオレ詐欺や投
資詐欺等にひっかかってしまうというパターンが、最近富に増えています。
このような事からも、誰が資産運用するにしても、その経過や状況につい
ては常に家族にオープンにして置く事が、けっこう重要です。

本書においてはいろいろな想定外の出来事を乗り越えた結果、家族のきづな
が強まりハッピーエンドという事になっていますが、現実はこのとうりには
行かないケースも多々あります。現代では人が快適に生きていく為には、ネ
ット活用スキルと金融知識の勉強およびその活用スキルが不可欠です。何歳
になっても私は苦手等と言っている場合ではありません。

自分ですべき勉強を怠り、他人にお任せでやってもらった結果が、想定外の
大損や投資詐欺にひっかかって、資産のほとんどを失くしてしまうなどは、
毎日のように報道されている現実です。金融の勉強を怠った結果騙されてホ
ームレスになる前に、この本をスタートとして勉強を始めてみては如何でし
ょうか。それでは又。

【相場師朗】 7step株式投資メソッド

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2017年07月25日

書評−最強のファンダメンタル株式投資法



今回も書評ですが、久々に骨のある株式投資本に出会いました。その本は
V-COM2氏の「最強のファンダメンタル株式投資法」です。正直私は手法
としてはテクニカルに重きを置いたトレードをしていますので、投資に際
してはその会社がどのような会社か、四季報に乗っている程度の経営状況
の確認はしますが、決算書を細かく読み込んだり、各種指標となる数字や
財務会計の確認というところまではあまりしておりません。

勿論、ベンジャミン・グレアムやウォーレン・バフェットのような株式投資
のファンダメンタリストの存在と実績は賞賛と尊敬に値すると思っておりま
すが、自分にはそのような会社や市場の解析力は無いと思っておりましたの
で、テクニカル投資の道を進んだ訳です。そしてファンダメンタル投資と言
ってもエントリーやイグジットに際しては、テクニカル指標に頼らざるを得
ないと考えておりました。

今回この本を読んで驚いたのは、例えば株主優待にしても、単に株主に対す
るお土産以上の重要な要素があり、優待を使ったいろいろな資金調達などの
意味合いがあり、それがその会社の株価を支えているケースもあるという事
でした。私が勉強していた頃は、優待を出す資金があるなら配当を増やせと
言われたり、又優待などに釣られて銘柄選定など以ての外と言われたもので
す。

それと100人に1人の少数派を目指すという事です。V-COM2氏の場合は、先
程の優待株関連、その上に財務会計関連、そして東証一部昇格関連などの知
識と経験に裏付けされた優位性が、彼の少数派としての地位を守っていると
いう事でしょうか。普通の人と同じレベルの事をしていては、決して人を抜
きんでる事は出来ないという事をしっかりと自覚しておきましょう。

この本にはその他にも、資産株の待ち伏せ買い、成長株の発掘について、RO
Eと配当利回りと株価の関係、資本政策のまとめ、のれん・会計方針の変更等
特殊要因を学ぶ、キャッシュフローでわかる企業の向かう道、勝てる投資家に
共通するもの「知識」と「経験」、最後は「メンタル」等の項目についても、
かなり詳しい説明がなされています。

運、タイミング、テクニックに頼らない! 最強のファンダメンタル株式投資法

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正直この本は初心者向けではありません。私も1回読んだくらいでは理解できな
い部分が多々ありました。但しある意味では株式投資の王道を示唆している書物
だと思います。特にファンダメンタルな手法で会社を正確に確認し、長期に渡っ
て投資するトレーダーにとってはバイブル的な意味があると思います。すぐに
全てを理解できなくても、これらのテーマを1つ1つ学び自分の物にしていく事で
、理想とする少数派のトレーダーになれるかも知れません。それでは又。


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2017年07月10日

書評−うねりチャート底値買い投資術



今回は久々の投資本の書評です。私も知りませんでしたが、上野正明氏という
実業家でもある方の株式投資に関する書籍です。読んだ感想ですかなかなか手
堅く、一般の個人投資家の方々にとってもすごく参考になる内容かと思い、今
回取り上げた次第です。

うねりと言っても以前紹介した純粋な「うねり取り」ではなく、チャートの保
ち合いレンジでの規則正しくうねっているものを見つけ、そのレンジの底値付
近に来たものを買い、レンジの高値付近で売ると言う大変シンプルな手法です。

うねり取りで言うと、底値付近と思われるところから分割して買い下がり、目
標の高値付近で分割か一括で利確するという、買いの手法に特化したものと言
っても良いと思います。ただうねり取りと異なるところは上げ下げのうねりを
撮っていくものではなく、株価が保ち合いゾーンに入っているチャートを見つ
け、そのゾーンの底値に近付いている銘柄を買いで狙うというものです。

一口で言うと
 @ 一定の幅で上下動を繰り返す銘柄を
 A できるだけ底値付近で何回かに分けて買い
 B 高値に近づいたら売る
を繰り返す、シンプルな投資術だそうです。

それ以外にも
 ・タイミング5割、技術3割、銘柄選びは2割だけ
 ・相場では技術磨く、銘柄を絞る、ゆっくり商いする
 ・タイミングには「うねり」と「循環」がある
 ・投資家としての基本の売買技術を身に着ける
 ・銘柄を絞り、得意な銘柄を作る
 ・勝つ感覚を繰り返し体に覚えさせる
 ・谷と山が交互に来る事を知る
 ・銘柄は必ず分割して買う
 ・リスク管理を徹底してやる
 ・未来は予測するものでなく、準備して待つ

これらについても丁寧な説明がなされており、まだ自分の売買手法が固まって
いない初心者の方や、中級者でも1回の負けでそれまでの利益を吹っ飛ばしてし
まうような方には、結構役立つ投資手法かと思います。株式投資にのめり込む
とどうしても、勉強すればするほど実力が付いてくるような錯覚に陥りがちで
すが、実際はいくら頭の中で理論武装しても上手くはなりません。寧ろ弊害の
ほうが多くなると思います。

「株式投資は技術だ」と言われるように、自分なりに構築したできるだけシン
プルな手法に沿って何度も実戦で売買を繰り返し、自分なりの売買技術の精度
を高めていくという事に尽きると思います。勿論リスク管理の注意点は山ほど
ありますが、注意点を一々意識しなくても正確に売買できるようになるまで、
退場させられる事無く、何度でもしつこく売買していく。

口で言うのは簡単ですが、できない方がほとんどです。それでは又。

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2017年06月20日

書評−向田理髪店



このような比較的地味なテーマの小説がひっぱりだこなのは、一体どういう
環境の変化なのだろうかと思うくらい、当初は不思議に感じました。

今回の書評は奥田英朗氏の「向田理髪店」である。一言で言ってしまえば、
北海道の過疎の町の日常を綴った物語で、下手な書き手だったら「そうなんだ」
で終わってしまうくらいのテーマである。

物語は北海道の過疎の町、苫沢町が舞台で、向田理髪店の主人向田康彦を軸に、
理髪店に集まる集落の人々の四季折々の出来事や康彦の家族、幼馴染、友人、
近燐の人達との人間関係やちょっとした事件について語られている。

康彦自身も親が始めた理髪店を親が動けなくなってしまった為、札幌でのサラ
リーマン生活を捨てて地元に帰って来た出戻り組である。本人は苫沢町のような
過疎地での理髪業には限界があるので、息子の和昌には跡継ぎを期待せず、就職
した札幌の会社で頑張ってほしいと思っていたが、ひょんな事から和昌も苫沢に
戻って後を継ぎたいとの話になり、ここからいろいろな事件が展開していく事に
なる。

事業継承、親の介護、嫁取り、町おこし、住民の犯罪、これらのテーマは過疎地
に限らずどこの町でも深刻な問題だが、特に過疎地においては冗談でなく、その町
が消滅し兼ねないくらいの重い課題である。苫沢町でも御多分に漏れず、これらの
事件が次々と起こって来る。詳しくは本を読んでもらってのお愉しみだが、読み進
む内にとても他人事とは思えなくなり、身につまされ、自分だったらどうするだろ
うと考えてしまう辺りが、この本の人気に繋がっているのだろうか。

普通は過疎地というと近隣の人間関係が強く、よく言えば助け合いの関係だが、悪
く言えば個人のプライバシーがほとんど無いイメージで、どっちかというと私も正
直住みにくい感覚が強かった。しかしこの苫沢町はお互いを家族のように思い、多
少出しゃばりなところはあっても、何とか町全体で問題を解決していこうという気
概があり、人間関係の密度の濃さが嫌らしくなく、寧ろ清々しい。

最近の日本人には自己中心的な人が多く、相手を思いやる余裕もなく、弱い者を徹
底して追い込むような風潮が見受けられるが、嘆かわしい事だと思う。この小説に
出て来る苫沢町の人達のように、例え都会で犯罪を犯した地元出身者であっても、
罪を悔い改め、刑期をまじめに勤め上げた人間に対しては、暖かい気持ちを持って
向かい入れてあげられるそういう風土が本当は大切だと思う。

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2017年04月20日

書評−老乱




書評が続いてしまいましたが、この本を読んで他人事じゃないなあとしみじみ
感じました。作家で医師でもある久坂部羊氏の新刊です。私の場合は97歳の実
父がまだ健在で、たまたま母が倒れた時に私は東京で、妹夫婦が地元にいた為
引き取ってくれ、面倒を見続けてくれています。本当に感謝しています。

我が家ではその代わり92歳の一人暮らしの義母の面倒を、義姉と家内と義弟が
当番制で見守っています。最近は義母の痴呆症がやや進んで来ているようで、
必ず当番の誰かが泊まるようになりました。

実父は97歳ですがまだ至って元気で、全然呆けていませんし、自分の事は自分
でできていますが、実母の時は痴呆症が酷くて妹は大変苦労したようです。詳
しい事は書けませんが、正直死んでくれてホッとしたというのが不謹慎ですが,
実感ではなかったかと思います。

さて本題に入りますが、主人公の五十川幸造も妻に先立たれての一人暮らしで
すが、まだ痴呆症の自覚も無く、自分の事は自分でやり、ボケ防止の書き取り
の訓練などもやっておりました。しかし段々と痴呆症が進行し、物忘れが酷く
なり、家に帰れなくなりそうになったり、車の運転が覚束なくなったりしてき
ます。

近くに住む長男夫婦が心配して、病院の検査や運転免許の返還を画策しますが、
本人に自覚症状が無いのとプライドが邪魔をして、なかなか言う事を聞き入れ
ません。その内に家の内外でいろいろな事件を巻き起こしてしまい、とうとう
病院経由で介護施設に入る事になってしまう。ここでも病院の経営事情からく
る強制退院の事や介護施設での費用負担の問題など、考えさせられる事が多い。

病人は介護されればされるほど弱ってしまうとよく言われるが、主人公も施設
に入ってから更に症状が悪化して来てしまう。そんな時長男の嫁が講演で知っ
た認知症の専門クリニックの和気医師にアドバイスを貰う事で、段々と認知症
患者への理解と接し方を学んで行く。ここで和気医師が患者の息子の嫁で、わ
がままな患者に嫌な顔一つせず黙々とお世話している人の話をするが、これが
本当に心に滲みる。その嫁は自分達が若い頃患者のお爺ちゃんに本当に支えら
れ助けられたから今はその恩返しで、少々の事は気にならないと言ったそうで
す。それと認知症を治そうとしてはいけないという言葉も新鮮でした。

これを機に長男夫婦の主人公への接し方も頗る穏やかになり、主人公にもその
気持ちが伝わっていくのか、最後はゆったりとした末期を迎えるというストー
リーですが,この本は読んで面白いという事と共にここに書いてある事を知って
おく事で、認知症患者に沿ったケアが実現すると感じた次第です。

誰にでもいつかは老いと死が来ます。それでは又。

老乱

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norch
43年勤めた会社を退職し、趣味でやっていた株式投資三昧の毎日。そんなに贅沢し美食したわけでもないのに、50歳から痛風予備軍と高血圧症。長年の医者通いにうんざりし、医療費節約も兼ねて、薬の個人輸入を始める。
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