本日は不朽の名著、林輝太郎氏の「酒田罫線法」について、自分への
確認も含めて考察してみたいと思います。1回で説明し切れない内容ですが、
概要という感じでご了承下さい。
酒田罫線法は庄内米の積出港のあった秋田県酒田市が発祥の地で、本間宗久
の考案と言われていますが、実際には諸説があるようです。その特質としては
@日足を用い
A新値を数え
B順張り、逆張りの両方を活用する
C大勢はほとんど無視し、中勢を狙い
D理論を欠き、経済的統計を重要な根拠としている
というものです。
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酒田罫線では新値は陰陽線とも3本までというのが基準で、新値5本までで約
95%が終わるという統計を根拠にしています。そして陰線陽線の線の形と、
2本以上の線の組み合わせ(線組)によって、相場の強弱を判断していきます。
そして買い線と売り線の型という組み合わせにより、売買のタイミングを図って
いくというものです。
酒田罫線法というと、この売り買い線の型が(明けの明星、宵の明星等の)強調
される事が多いのですが、あくまでも新値の本数により判断するという事が基本
です。特に3本、5本が重要で、最大でも新値は13本までという事になってい
ます。
それと順行、逆行という考えがあり、上昇相場では上げが順行、下げが逆行とし
下げ相場では下げが順行で上げが逆行で、売買法としては逆行を分割で仕掛けて
いくというのが基本となります。もし上げ相場なら逆行の押し目新値を分割して
3−5本買い下がっていく。しかも買い下がるほど数量を多くする事で、買いの
平均値を低くするというのが目的です。例えば逆行するに従い1−3−5と買い
下がっていくという具合です。
但しこれは実際にやってみればわかりますが、結構度胸のいる仕掛け方です。です
から最初は2分割1括手仕舞いという方法で、しかも最小取引単位で十分に練習す
る事が肝心です。何年間か練習して、その銘柄の癖や動きを十分確認できるまで
練習する事が、途中退場を食らわない秘訣でしょうか。
いずれにしても酒田売買法は、今日勉強すれば明日から使えるという簡単なものでは
ありませんし、騙しも多くあります。ですから実践しては本を読み返して反省する
という繰り返しを何年もやって、やっと年間で収益が少しづつ出せるようになると
いうものです。しかし一旦体でマスターしてしまえば、これほど心強い売買法もあり
ません。そしてその暁には「株式の売買は技術である」という事が、実感できると思
います。
それでは又。
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