新井邦宏さんの名著です。テクニカル分析について、ここまで詳細に
説明している本も少ないと思います。当然分厚いです。余分なテクニカル
本を数多く読むより、これ1冊を何十回も読み返すほうが、勉強になる
と思います。
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新井さんはトレンドフォローのトレーダーですから、基本的な考えとして
@価格は全てを内包する
A相場はトレンドを形成する
B相場は繰り返す
というスタンスです。
テクニカル指標としてもオシレーター系のものはほとんど使わず、基本
ダウ理論つまり株価の高値安値、トレンドの形成・強さ、トレンドライン
移動平均線くらいのものです。そしてそれを補強する指標として、ボリン
ジャーバンド(σバンド)と一目均衡表を使っています。
私も株式投資を始めた頃はテクニカルの指標分析に嵌り、多くの指標
の組み合わせで聖杯を探し続けたものですが、結局はテクニカル指標
は過去の実績の積み上げであり将来を見通すものではないという事実
に行き着いたわけです。
但しそうは言っても、株価は過去のパターンを繰り返す事が多くあります
ので、先の見通しを探る上では大切なものです。要は使い方次第という
事で、逆に行った時の対策を始めから想定した上で、指標を使いエントリー
して下さいという事です。
エントリーの仕方として大きく分けて2つの方法があります。それは順張り
と逆張りです。林輝太郎先生の系列では逆張りが基本ですが、トレンド
フォロー戦略に於いては、順張りが基本です。別にどちらの手法が良い
悪いというものではありません。自分でトライしてみてやり易い方を選べ
ば良いだけの話です。
ここでは順張りです。順張りの基本は、この本でも詳しく述べられており
ますが、
@明確なトレンドの銘柄を使う
A待ち伏せ、逆指値を使う
B損切りと再エントリーを厭わない
Cトレンドに逆らわない売買
大雑把に言うとこんなところでしょうか。
そしてこの本のP187第3章に新井邦宏の相場哲学があります。ここでは
徹底したトレンドフォローの考え方や注意点が披露されており、順張り派
の投資家にとってはバイブルとなるところですが、この考えを知る事は逆
張り派の人たちにとっても、大変役に立つものと考えます。
いづれにしても、テクニカル分析及びトレンドフォロー売買に関して、これ程
体系的にまとめた本はあまりないと思います。特に初心者の方が正しい
方法で相場を始めるにあたっては、ぜひとも読んでおいた方が良い参考書
の一つとして、強くお奨め致します。
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