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遠藤四郎さんの体験的投資本で、どこかで見た事があると感じており、
現在廃版なのでブックオフに注文を出しておりました。
先日年末に向けて本の整理をしようと思い本棚他整理をし、150冊ほど
不要になった本をブックオフに売ろうとしていたら、最後に突然本棚の奥
から姿を見せました。本に限らず、整理整頓はすべきですね。この貴重な
本と売却代金4000円までいただきました。
株でゼロから30億円稼いだ私の投資法―大株主への道こそ株式投資の本道 中古価格 |
遠藤四郎さんは我々と同じ普通のサラリーマンで、高校を卒業して一流銀行に
就職した人です。半沢直樹ではありませんが、当時の銀行は学歴偏重で高卒の
彼は早々と見切りを付けざるを得なかったのでしょう。そんな時に昔から興味を
もっていた株式投資をし、15万円で当時の給料の半分を瞬く間に稼いでしまった
事で、相場への道を歩んでいく事になったのです。
遠藤氏のすごいところは、「人の行く裏に道あり花の山」を地で行った事で、時流に
乗った派手な銘柄には見向きもせずに、赤字の低位株をその会社の含み資産を
基に選定し、2−3年かけて業績回復に伴う株高を期待するもので、実に株式投資
の王道を行くものです。勿論、この手法は今でも十分通用しますので、特に時間を
かけられる若い人にはお奨めです。
それともう一つの特徴は、徹底して株数を増やす事を意識している点です。私も
改めて再読してみて、この手法の素晴らしさに感動しました。一般投資家はどう
したら沢山儲けることができるのかという事に頭が行ってしまい、なかなか長期で
株数を増やして行くという事に気が廻りません。よくよく考えてみればこの株数を
増やして行く事が、結果的に一番早く資産を大きくして行く事に繋がると判ります。
勿論、一部の天才はデイトレードやその他の手法で大きな資産を作っているトレー
ダーもおりますが、誰もがまねする事は出来ませんし、また一瞬は成功したとして
も、長い期間成功し続ける人はほとんどおりません。
それに対しこの遠藤方式はやろうと思えば誰でもできますし、初心者からコツコツ
やっていく手法としては大変優れたものだと思います。低位株投資の一種です
から、大きく下げる事もあまりありませんし、かといって上げる時には2倍3倍と
なるのが低位株投資の醍醐味です。勿論遠藤氏の時代はバブルがあったりと
今とは時代背景が大きく違いますので、手法の調整はする必要がありますが、
株式投資の有効な手法にはまちがいありません。
低位株投資の手法としては他にも林投資研究所のFAI投資法などがありますが、
基本的には酒田罫線法、月足グラフ(手書き)、データスリップ、場帳、玉帳等の
勉強と資料をしっかり準備した上で実践に入れば、そう大きく失敗する事はない
と思います。
いずれにしても一般投資家が年間損益をプラスにするには人によって多少の差
はありますが、約10年ほどかかると云われています。しかもこれは株式投資の
正しい勉強をした人という条件付ですので、間違った勉強をしてしまった場合は
想像も付きません。この本に描かれている原則を守りつつ自分流の投資手法を
確立する事で、一日も早く収益の上がる投資家になっていただく事を願うばかり
です。
【相場師朗】 7step株式投資メソッド
紫垣デイトレード塾
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