2016年08月21日
「損小利小」も大切
「損小利小」なんていう事を書くと、多くの人からそれ損小利大の間違い
じゃねえと突っ込みを入れられそうですが、誤解を恐れず書いてみます。
多くの株式投資本には、損小利大の重要性が声高に謳われていますが、ど
こをどうすればそうなるのかを、具体的に説明している本は皆無と言って
良いと思います。特に初心者にとっては理解しにくい部分だと思います。
損を少なく利を大きくすれば儲かる事は誰でも理解できますが、どこかを
改善すればそうなるという、単純な事ではないからです。
例えば一番引き合いに出される「損切り」について考えてみましょう。よく
損切りができれば投資家として一人前、みたいな事が言われています。確か
に損が拡大しているにも関わらず、傍観しているようでは一人前とは言えま
せんし、損小利大もできませんが、それでは損切りができればOKなのかと
言えばそうでもありません。
損切り幅を例えば2%に設定した人が、いくら損切がスムースにできるからと
言って5回続けて損切すれば、損失は10%になってしまいます。このくらいの
損切回数は珍しくありません。そうなると6回目以降のエントリーが消極的な
ものとなり、せっかくのチャンスを見逃す事になりかねません。それではこの
場合はどこが問題なのでしょう。エントリーのタイミングです。エントリーを
しっかり自分が得意とする、若しくは十分に優位性のあるタイミングまで待て
るかどうかが、大きな鍵となります。
このように損小利大に持っていく為にはこれ以外にも、建玉操作、ヘッジ、資
金管理、銘柄選択等多くの要素が含まれ、その総合力がある水準に達して、初
めて「損小利大」が可能となります。ですからどんな天才でもいきなりできる
ていう物ではなく、誰しも順序を踏んで成長して行く訳です。
その順序とは大まかに言って「損大利小」「損大利大」「損小利小」そして憧
れの「損小利大」ていう流れではないでしょうか。とにかく最終目標を達成す
る為には、何といっても「損小」をマスターする必要があります。そういう意
味でタイトルの「損小利小」の大切さを語りました。このレベルまで来れば、
最終目標の「損小利大」までは後一息という意味です。
但し、誰もがここまで来れる訳でもなく、又来れたとしても10年単位の長い年
月を要する事と思います。これが一般投資家の95%は株式投資で利益を出せて
いないと言われる所以です。諦めずお互いに頑張って行きましょう。
それでは又。
【相場師朗】 7step株式投資メソッド
紫垣デイトレード塾
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