きみこのマンガ風味な読書記録的感想

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日曜日に生まれた子供／紺野キタ
BLはボーイズラブの略ですが、どこにボーイズが…という単行本。初老と中年と青年と乙女と人外しかいませんよ。（笑）
でも、とーーーーーーってもステキな単行本でした！紺野さんの絵って繊細でさらっとしていて大好きです。どこか違う世界を覗いているようで、自分もふわふわした気分になります。BLジャンルですが、どちらかといえば匂い系っぽい作品群かなーと思います。直接の行為をメインとしたものではなく、精神的な部分がメインなので。
タイトル作（旦那様と使用人の身分差ラブ）もとてもよかったですが、「森の郵便配達人」という作品が優しいけど寂しくて涙が出ました。こちら、人外作品です。童話みたいでした。ああ。
後は恩師と教え子とか女子高生同士とかが収録。どれもよかったので超オススメです。

帝都物語／原作：荒俣宏・作画：高橋葉介
私、この作品の元々の小説やら映画やらは知らないのですが、漫画を読んで「ものすごくうさんくさい」と思いました…（笑）サイキック・ウォーズだもんね〜。
でも、霊的ななにかにすがって戦う心理はちょっと分かる気がしますよ。
てか、夢幻紳士…出てる…（笑）

坂道のアポロン　1〜3巻／小玉ユキ
60年代の青春物語！風景は古いけど、着ているものなんかは今見てもかわいいなーと思えるものです。レトロでかわいいな。メガネが、メガネが時代を感じさせるメガネです。おじいちゃんこんなメガネ掛けてた。
恋愛と音楽と自分のことと。ほんっとーに青春物語です。定番すぎて逆に新鮮、面白い。古くさい男前がいっぱい出てきて嬉しいし（笑）一番ステキ男子なのはリッコ（３巻の表紙の子）のお父さんだよ！
　　

天顕祭／白井弓子
同人誌で漫画の賞を取ったとかで気になっていた作品。お祭りとかって縁起を考えたら結構恐いものが多くて、裏の意味とか深読みしちゃいますよね〜。面白かったです。力強いペンタッチも味があってステキでした。
ただちょっと人物の見分けがつきにくく、画面も暗いので何を描いているのか分からないところも結構ありました…同人誌だったらいいのかもですがコミックスではどうなのかしら。なんとなく小説で書かれた方が面白そうな話だなと思いました。

娚の一生　1巻／西炯子
タイトルは「おとこのいっしょう」と読みます。
いやあ…西炯子作品独特のゆるーい間がたまらなくいいです！超大企業で働いている美人で仕事はできるのに恋愛がへたな女子（３０代半ば）と５１歳大学教授（独り者）の奇妙な共同生活の物語。帯には「無自覚的カレセン・ラブロマン！？」と書かれています。カレセンなわけではないけど…。
なんかこう、ね。主人公が３０代女子なのでいろいろと考えることがあるのですよ私も。続き気になるー早く読みたいー。
ただ、絵的にめちゃめちゃ首が長いのが非常に気になります。西さんの絵はもともとほっそり首長めだったけど、なんか特に…。

オトメン　7巻／菅野文
話が進まないので飽きてきた…。幸花ジュエル先生のサイン会は爆笑しましたけども。

GENTE　3巻／オノナツメ
表紙にジジが！わーい。どの話もよかったけど、最後の「特別な一日」でなんだか泣いてしまった。こんなにやさしい話をやさしい空気感で、なおかつオシャレに描けるなんてすごいなあ。
とりあえず、最終巻でした！

獏　4巻／びっけ
えー、まさかそんなに沢山の人物がアレしてしまうとは！びっくりしました。最後はちょっと寂しくなったけども、こんなものかなー。獏のみなさん、お疲れさまでした！
それにしても人物の見分けができず、名前が二つ出てくる子がいるので大分混乱しましたYO。

しゃべれどもしゃべれども／佐藤多佳子：原作・勝田文：作画
勝田さんのレトロで力が抜けてて、でも華やかでコミカルな絵と原作がとっても合っていると大感動した漫画！映画も観てみたいなあと思いました。三つ葉さんみたいなステキ男子はどこかにいないものかしら。

Daddy Long Legs／勝田文
表題作は「あしながおじさん」の舞台を昔の日本に置き換えての漫画です。すっごいよかった…。なんだかほっこりして泣いた…。
「パーラー」というお話もよかったな！じいさんが最高にかっこよかったです。