きみこのマンガ風味な読書記録的感想

夜は短し歩けよ乙女／森見登美彦
単行本が出た時に、経歴が凄い作家さんなのとお話の面白さでとても話題になっていたので読んでみたかった本。基本的に文庫が出るまで待つタイプなので、ようやくゲットしました。
言葉のリズムがよく、ちょっとしたひねりもパロディも多いので読んでいて楽しいです。もの凄く絵にしやすい文章だというか…。頭のいい人（しかも理系）の文章だなと思います。
「私」と「黒髪の乙女」が２人とも主人公。交互に２人の視点から描かれた物語の構成が面白いです。恋愛図式としては「私」→「黒髪の乙女」。軽くストーカーです（笑）舞台は京都。私も大学時代を京都で過ごした身なのでいろいろ懐かしい。
それにしても「黒髪の乙女」は全く同じ学年の女子のお友達とつるみません…。かっこいいけど相当変わってる子だと思う…。しかも1回生でアルコール大好きっ子って…！未成年じゃないのか！？と心配になってしまう。浪人しているようなタイプには思えないんだけどなー。
文庫の解説はなんと羽海野チカさん！イラストがとてもかわいいです。