管理人まとめ コロナ禍の世界の様子
世界各国のコロナ禍の情勢・対策の現状を解説し読み解く・・・某専門紙の記事を見て、中央紙・大新聞で無くとも十分なニュースソースを持てば、読者にも大いに寄与する事が可能な事を再認識した。記事は、先ずはEUヨーロッパ圏の話題から始まります。
1) ユーロ圏GDP7.7%減 22020年見通し 新型コロナで大幅悪化 【ブリュッセル時事】

EU欧州連合・欧州委員会は5月6日、2020年のユーロ―圏実質GDP・域内総生産が前年比7.7%減に為るとの見通しを示した。新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて7年振りのマイナス成長に転落。4パーセント半ばの減少だったリーマン・ショック後の2009年を超える大幅な景気悪化の見込みと為った。
ジェンテリーニ欧州委員・経済担当☟は記者会見で「EUが歴史上で最も深刻な景気後退に陥った事は明白だ」と指摘した。

一方、各国の感染封じ込め措置の段階的緩和を踏まえ、2020年後半からは持ち直し、2021年は6.3%増と予想した。只、更なる「下振れのリスクは並外れて大きい」と警戒感を示した。
2020年は国別では、イタリアが9.5%減・・・税収減や経済対策に依りGDP対比の赤字財政はEUルールの上限3%を超える11.1%に達し、公的債務残高はGDP比158.9%(2019年は134.8%)に膨らむと予想した。スペインのGDPは9.4%減・フランスも8.2%減と落ち込みは大きくドイツは6.5%減と見込んだ。
2021年は何れもプラスに転じるが、回復速度にバラ付きが生じる見通し。又、EU27国全体のGDPは2020年は7.4%減、2021年は6.1%増とした。
2) 米債務・25兆ドル大台突破 1か月に1兆ドル膨らむ 【ワシントン時事】
米連邦政府の債務残高が5/6迄に25兆ドル・約2,650兆円の大台を突破し過去最大を記録した。新型コロナウイルス感染拡大を受け大型経済対策を賄う国債発行が急増。僅か1か月足らずで1兆ドル膨らんだ。今後も前例の無いペースで拡大する見通しだ。
米財務省が6日に発表した5月5日時点での財務状況に依ると、政府の債務残高は25兆579億2,400万ドル。政府機関の保有分を除く民間分は19兆1486億ドルと約7割を占める。
トランプ政権は、新型コロナ感染拡大に伴う景気悪化を受け、総額3兆ドルに迫る前例の 規模の経済対策を打ち 。この一環として、企業や個人は納税申告期限の先延ばしを認められて居り、税収は大きく落ち込む見通しだ。財務省は4〜6月期に四半期ベースでは過去最大と為る2兆9990億ドルの借り入れを行う計画。「このうち半分は既に手当した」(高官)と云い、債務残高は24兆ドルに達した4月上旬から短期間に1兆ドル増えた。今後も34年振りと為る20年債の定期発行等で借り入れを増やす方針だ。

財政赤字は拡大の一途を辿る見通しで、議会予算局・CBOは2020年会計年度・・・2019年10月〜20年9月・・・の赤字幅が、当初の1兆ドルから3兆7000億ドル程度 拡大すると予想して 。
只ムニュ―シン財務長官

3) 独、全店舗の再開決定 欧米でいち早く正常化へ 【ベルリン時事】

ドイツのメリケル首相

個別の計画は各州の権限で決定するが、多くの州が5月半ばから各店舗の再開を検討している。サッカー一部・二部リーグも、5月後半からの開催を認めた。只当面は無観客になると見られる。
大規模集会の近視や公共機関等でのマスク着用義務等は維持される。又「第二派」到来阻止の為、一週間で10万人当たり50人を超える新規感染者が出た自治体には、制限を再導入する事を義務付ける。又、感染者との接触履歴を調べられるスマホ向けのアプリの活用も決定した。プライバシーに配慮した設計で、使用は市民の自由意志と云う。
メリケル氏は「感染拡大の極初期の段階は乗り切った」と述べ、市民の協力に謝意を示した。一方で「ウイルスとの永い闘いは続く」と述べ、過度の緩みに警鐘を鳴らした。ドイツの一日の新規感染者は1,000人を下回る日が続いて居り、ピーク時の6,000人〜7,000人からは激減。終息の傾向が鮮明に為って居る。
4) 韓国「生活防疫」へ移行 公共施設利用会食も容認 【ソウル共同】
新型コロナウイルスの感染拡大が収まりつつある韓国で5月6日、厳格な感染防止策が緩和され、日常生活を送りながら感染対策を執る「生活防疫」への移行が始まった。博物館等の公共施設の利用が再開され、会食や会合・行事も指針の順守を条件に認められる。
新たな感染確認者が激減した事に加え「これ以上日常生活と経済活動を止めたまま社会を維持する事は出来無い」(政府高官)との判断も有る。感染が再拡大すれば、防疫態勢を改めて強化する事も検討する。
韓国メディアに依ると、ソウルの国立中央博物館など全国20以上の国立文化施設が連休明けの5月6日から再開。当面は予約制にして入館者数を制限し、手の消毒やマスク着用・入館者同士の距離を取る等の措置を講じる。

兪銀恵(ユ・ウネ)社会副首相兼教育相
ソウルの地下鉄駅では6日朝、マスク姿の通勤客らでゴッ返す様子が見られた。政府は6日・5日の新規感染確認者が二人に留まり、何れも海外からの入国者だったと発表した。延期されて来た小中高の登校も、13日の高校3年生を皮切りに6月1日迄に全学年で再開される。現在は自宅でのオンライン授業が実施されて居る。
兪銀恵(ユ・ウネ)社会副首相兼教育相

5) 上海ディズニー11日から 入場制限や4マスク着洋も 【上海共同】

中国・上海ディズニーリゾートは5月6日、新型コロナの感染拡大を受けて1月25日から閉鎖して居た上海ディズニーランドに付いて、5月11日から営業を再開すると発表した。中国政府の指針に基づき入場制限や事前予約制・マスク着用の対策を取る。米CNNテレビに依ると、日本や米国等世界各地でディズニーが施設閉鎖を続ける中、再開は上海が世界初と為る。
入場券は8日からインターネット上で販売し、購入者は実名や身分証番号等を登録。入場者に体温検査を行い、一部の屋内施設のショーやキャラクターとの記念撮影は実施しない。一方、閉鎖時期は繁忙期の春節(旧正月)の大型連休と重なり、経営面では大きな打撃と為った。米メディアによると、米ウォルト・ディズニー社は2月、上海ディズニー2か月閉鎖された場合の損失を1億3,500万ドル・約143億円と試算。実際の閉鎖期間は3か月以上と為った。
以上

【管理人のひとこと】
EUにしろアメリカにしろその他の国々も含め、各国の政治・責任者の苦悩は想像出来ても、政治そのものは今まさに生きて居る事を実感させる。現状を的確に認識し、国民の命を預かる政府として遣れる事を遣ろう・・・とする意気込みが伝わる。海外の遠い国であってもそれがヒシヒシと日本迄伝わるのだ。
それに比べ我が国はどうだろう・・・一国の大事と為れば、それも第二次大戦後の最大の危機と云われるのに・・・まるで死んでしまって居る様だ。ソレ迄幾ら人気の無い指導者であっても、危機に当たっては国民一丸と為って指導者に協力しそれを乗り切ろうとするもので当然支持率は嫌でも上がる。
しかし、完全に機能しない政府の遣る事は、未だに不足を続けるマスクや医療防御衣・機器に何等の改善も見当たらず、遠い昔に「PCR検査の拡充」を約束しても何ら進展も無い。無論、自粛要請に対する明確な補償も訳の分から無い手続きが必要・・・とまるで、政府としての機能・政策が見当たら無いのだ。グチュグチュと言い訳を続け意味の無い精神論をブチ挙げ、何もしない・・・結局は何も出来無いのだろう。
国毎のPCR検査状況 山中伸弥氏 Esteban Ortiz-Ospina and Joe Hasell氏による5月2日現在のまとめ
感染者が適切な治療を受け、他人への感染を防ぐ為、又感染拡大に対して適切な対応を取る為に、PCR検査は非常に重要であると説いて居る。⿊⽊登志夫先生に情報提供頂きました。https://ourworldindata.org/covid-testing
日本の検査数は、世界の中で非常に少ない

検査をすればする程、感染者数が見付かる


