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2019年10月22日

分子遺伝学的完全寛解

“分子遺伝学的完全寛解(CMR)”

これが今現在の僕の状態です。
グリベック断薬の臨床試験にチャレンジして、すでに2年1ヵ月が経ちました。
大学病院への通院も7月以降、2ヵ月に1回から3ヵ月に1回に通院間隔が延びました。
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10月21日(月曜日)が通院日でした。
3ヵ月間隔になって、費用的にも負担が軽くなってきましたよ。
貧乏な僕には大助かりです。


では、慢性骨髄性白血病(CML)の治療目標とはどんなものなのでしょうか?
白血病細胞を可能な限り減らし、慢性期を維持して移行期や急性転化期へ進行させないことです。
そのため、治療効果の指標として、目標段階が設定されています。


慢性期を維持するためには、
  • 細胞遺伝学的完全寛解(CCyR)
  • 分子遺伝学的効果(MMR)
  • 分子遺伝学的完全寛解(CMR)
を順に目指していきますが、CMRになっても治癒したわけでは(白血病細胞がゼロになったわけでは)ないので、治療を継続する必要があります。
僕の場合も寛解を維持してるだけで、決して治ったわけじゃないんですよ。

◆治療効果と白血病細胞の数
治療目標 白血病細胞数
(診察時) 1兆個
血液学的完全寛解(CHR) 100億個
細胞遺伝学的完全寛解(CCyR) 10億個
分子遺伝学的効果(MMR) 100万個以下
分子遺伝学的完全寛解(CMR)
効果判定の基準
血液学的完全寛解(CHR:Complete HR)
白血球数が正常値になり、脾臓の腫れなどの臨床症状が消えます。
以下のすべての項目を満たす場合
* 白血球数が10,000/μL未満、かつ分画の正常化
* 血小板数が450,000/μL未満
* 脾臓の腫れなし
細胞遺伝学的完全寛解(CCyR:Complete CyR)
フィラデルフィア(Ph)染色体が認められなくなります。
* フィラデルフィア(Ph)染色体が消失(0%、20個中0個)
◎細胞遺伝学的検査による効果の判定には、CCyRのほかに細胞遺伝学的大寛解(MCyR:Major CyR)があります。まずはMCyRを目指し、MCyRの達成後にCCyRを目指します。
大寛解(MCyR)とは、フィラデルフィア(Ph)染色体が1〜35%の場合をいいます。
分子遺伝学的効果(MMR:Major MR)
BCR-ABL遺伝子が少なくなります。
* PCR法:BCR-ABL遺伝子が0.1%以下、100コピー/μg RNA以下
* Amp-CML法:BCR-ABL遺伝子が50コピー/0.5 μg RNA以下、50コピー/アッセイ以下
分子遺伝学的完全寛解(CMR:Complete MR)
BCR-ABL遺伝子が非常に少なくなる、あるいは検出されません。
* PCR法で2回連続BCR-ABL遺伝子が検出されない

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僕の場合、検査の結果
BCR-ABL濃度 ⒈67コピー/テスト
ABL濃度 320667コピー/テスト
ということでBCR-ABL遺伝子(白血病細胞)は0じゃないんですよね。
主治医の先生も、完治ではありませんよ。
と釘を刺されました(涙
現段階では、一生お付き合いしないといけないのです。。。やっぱり

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posted by やすやん at 20:49 | Comment(0) | TrackBack(0) | 白血病
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やすやん
2001年5月パニック障害発症、2008年5月慢性骨髄性白血病発病、治療薬グリベック服用にて治療開始。状態も安定し、10年目の2017年7月からは高額の治療薬グリベック服用中止の臨床試験を主治医より勧められ断薬実施中の50代後半冴えないオヤジ。運送会社で2tトラックドライバー、安月給で生活苦しすぎ…目指せ脱貧乏!
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