2019年08月21日
レスリー・アンダーソン キューバ野球リーグ復帰初戦で活躍
「魔法のような1日だった。まだ緊張している。きょうの夢をかなえてくれたカマグエイの人びととミゲル・ボロート監督に大きく感謝しなければならない。この夢は父が亡くなる前に約束したことだった」、とアンダーソンは復帰の試合後に本紙に語った。
Adelante、2019年8月21日、Félix Anazco Ramos記者
きょう水曜日(8月21日)はカンディド・ゴンサーレス球場における特別な一日となった。この日、地元カマグエイチームのオルギン戦7対5の勝利は、復帰という記念すべきパフォーマンスで満たされた。
そのスポットライトの中心にはレスリー・アンダーソンがいた。観客席に母ミルナ・スティーブンスに見守られたアンダーソンは、米国、日本、メキシコのプロリーグでの数年間の活動のあと、第59期キューバ野球リーグでの初の出場だった。
0対0で迎えた2回裏に偉大な瞬間がやってきた。アンダーソンは外野左翼へ安打を放ち、そのあとロイデル・チャペリー・スルエタの二塁打で本塁に還った。
カマグエイの先発フランク・マダンは3回までその1点による最小点差のリードを守ったが、4回にオルギンは失策と2本の二塁打で2点を奪った。5回にもカマグエイの1人目の救援投手カルロス・ルイス・エスピノーサからホルヘ・ルイス・ペニャが本塁打を放ち追加点をあげた。
カマグエイは6回にレオネル・モアスとヨスベル・ペレスを走者に置いて、アレクサンデル・アヤラが2点適時打を放ち同点としたが、オルギンのペニャがこの試合2本目の本塁打を放ちふたたびリードした。この状況でカマグエイの監督は、相手打線を封じこれ以上点差を広げないようにカルロス・ペレス・ベルガラをすぐに登板させる必要性に迫られた。背番号71のベルガラは7回と8回を無失点に抑え、期待に応えた。満塁でのユニオル・パウミエルの外野中堅へのライナーに対してレオネル・モアスが見事な守備で助けた。
オルギンの海外リーグ経験投手ウィルソン・パレデスに対してカマグエイは8回2死から反撃を開始した。アヤラの四球、アンダーソンのこの日2本目の安打に続き、チャペリーも同じく2本目の安打を放ち、同点に追いついた。最高の場面はこれからだった。ここ数年間チームを離れていたルイス・ゴンサーレス・アスクイが、走者2人を置いて、外野左翼席に巨大な本塁打を放ち、試合の結果を決定づけた。
「ネクストバッターズサークルに向かう前に、セスペデス市のチームの私のコーチであるマリノ・ルイスが、パレデス投手がいかに直球でいいコースをついているか教えてくれ、一振りでこれを止められると言ったんだ。これを信頼して私は全力でボールをミートしにいった。それを狙って行ったと言える」、と若き選手アスクイは試合後の記者会見で話した。
3人目の復帰選手はアテネ五輪王者のビジョアンドリ・オデリンだった。引退同然の状態から今季抑えとして活動するために起用された。ビジョはいつもの制球はなく1点を失ったが、乗り切ることができ、この試合最後の3人の打者を抑え、今季3個目のセーブをあげた。
ぺレス・ベルガラが勝利投手となったきょうの試合は、ミゲル・ボロート監督の愛するチームへの復帰の成功を勝利でしめくくった。監督はチームとの長年の活動を夢見ていると語っている。
現在カマグエイチームは6勝2敗という成績で、リーグ2位の座を守っている。首位は7勝2敗のサンクティ・スピリトゥスである。明日は今季第4節が始まり、カマグエイはビジターとして午後2時からグランマチームに挑む。
レスリー・アンダーソン、キューバリーグ復帰打席(2019年8月21日)
Leslie Anderson y el día de los regresos (+Video)
http://www.adelante.cu/index.php/es/2014-04-18-14-10-19/18000-leslie-anderson-y-el-dia-de-los-regresos-camaguey
女の子と赤シャツの男 シエゴ・デ・アビラの交通事故にまつわるちょっといい話 キューバ
女の子と赤シャツの男
Cubadebate、2019年8月21日、Ortelio González Martínez記者
そこで彼を見た。不安げに、右手を上にのばして、視線は廊下のほうに向けられていた。彼は血清を支えていた。私が去ろうとしたその瞬間、彼はその婦人(写真に写っている女性)に頼んでいた。アントニオ・ルアセス・イラオラ病院の救護隊までちょっと行くので手伝ってもらえないかと。あの運命的な8月11日の夜遅く、バスがスリップして路肩に止まろうとして横転し、6つのタイヤは宙をあおぎ、44人の乗客はその中に閉じ込められたときだ。
「運転手は速度違反はしていなかったし、飲酒もしていなかった。暑かったからホテルに着いたときに清涼飲料水を飲んだだけだった」、と男の子が母親に話していた。子どもたちは嘘をつかない。
時間がたって、その男はそこで、血清を持って、女の子と話していた。女の子は驚いて彼を見ていた。旅が途中で終わってしまい、悲劇はもっと悪いものでありえた。「何かある。ねえ、ジャーナリストさん、バスがどうなったか。私たちはみんな死んでいてもおかしくなかった。まだ車の下にとじこめられている男性がいる。真ん中あたりの席にいた人だ。彼を覚えているわ」、とある女性が言った。夜のとばりが、シエゴ・デ・アビラ市のヒコテア集落近く、ちょうど454km地点の中央道を包み始めていた中、フラッシュをたいたときだった。
- おしっこがしたい、と女の子が言った。
男、「おまるを持ってきてくれ。この子がおしっこするから」
女の子、「いや、いや、ママかパパがいい」。すると男は着ていた赤シャツを脱いで、カーテンのような空間をつくり、周りの人の目から遠ざけて、その婦人(写真に写っている女性)に女の子を見てくれるよう頼んだ。
- あなたはお父さんですか?
- いいえ。この女の子とは知り合いではない。私はマハグアから来て、事故を見かけた。女の子は血を流していた。急がないといけないと思い、車に乗せて、病院に連れてきた。知り合いではないが、女の子はいい子にしている。
子どもがいる人ならだれでも、おばあちゃんや、母親や、父親や、叔母さんたちのことばの数多くの教えが思い出されるだろう。「子どもたちは両親とだけ出かけるべきで、他人とはダメ」、「最良の家族は母親である」、「叔父さんたちは海水浴場ではあてにならない」、「父親は息子を連れていないときに思い出す」。結局、推測と現実の混合である。
見ている側によるのだ。
しばらくして、黒いブラウスを着た女性が、勢いよく、駆け寄ってきた、おそらく最悪の事態を考えていたのだろう、そこには女の子がいた、その小さな手は赤シャツの男をつかんでいた。
事故にあった女の子の母親
La niña y el hombre del pulóver rojo
http://www.cubadebate.cu/especiales/2019/08/21/la-nina-y-el-hombre-del-pulover-rojo/#.XV_E7OgzbIV
アルテミサのグアナハイで交通事故 1人が死亡 2人が重傷 バスが乗用車に衝突 キューバ
グアハナイでの事故
Cubadebate、2019年8月21日、Yanet Del Valle García記者
アルテミサのグアナハイ市できょう8月21日の未明、痛ましい事故が起き、1人が死亡、2人が重傷を負った。
この事故は、クアトロ・カミノス近くのグアナハイ-アルテミサ間道路に位置する高架橋の途中で、安全警備局SEPSA所有のバスがシボレーの乗用車に衝突して起きた。
県指導ユニットの専門家が事故原因を調査している。
Accidente de tránsito en Guanajay deja saldo de un fallecido y dos heridos graves
http://www.cubadebate.cu/noticias/2019/08/21/accidente-de-transito-en-guanajay-deja-saldo-de-un-fallecido-y-dos-heridos-graves/#.XV_E7OgzbIV